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FTRは、待望の粒子法熱ソルバーの開発に成功!



科学技術計算サービスを提供する株式会社富士テクニカルリサーチ(神奈川県横浜市 代表取締役社長 名取孝)は、粒子法を活用した次世代流体解析ソフトウェア「MPS-RYUJIN」において、新機能『熱流体解析』の開発に成功したことを発表した。

 科学技術計算サービスを提供する株式会社富士テクニカルリサーチ(神奈川県横浜市 代表取締役社長 名取孝 以下「FTR」)は、「粒子法(※1)」を活用した次世代流体解析ソフトウェア「MPS-RYUJIN」において、熱対流や熱による物性値変化を再現する新機能『熱流体解析』の開発に成功した。


 「MPS-RYUJIN」は、「粒子法」を活用したFTR自社開発の流体解析ソフトウェア。

 従来のメッシュベースの流体解析手法では、激しい変化の伴う自由表面(水面等)が含まれる流れの再現が非常に困難だった。その中で「粒子法」は流体を粒子で表現することにより、自由表面のある流れを得意とした近年注目されている次世代型流体解析手法である。
 「MPS-RYUJIN」は粒子法を基本に、独自の機能を組込み、直感的な操作環境と作業効率の優れた流体解析ソフトウェア。従来、実験での確認が主だった「ギアによるオイル攪拌」や「洗浄」といった分野で実績を増やしている。


【新機能】 

● 熱流体解析の実現

 今回、新機能として『熱流体解析』を追加し、温度によって物性値が変わるような問題にも適用可能とした。例えば、冷気始動時のギアオイル等、低温では粘性が高く、かつギアや軸受け部の摩擦熱による温度上昇により粘度が低下するような問題も時系列で解析可能である。本技術を適用することによって、理想条件や特定条件だけはなく、その状態に至る過程もシミュレーションすることが可能となった。

 また、構造との熱の受け渡しもできるため、機器の冷却や伝熱・加熱といった現象も再現可能。本機能により、自動車・家電業界等における従来困難だったギア・軸受け部の流体飛沫による冷却現象といったシミュレーションが容易に行われることになる。


 製品版リリースは年明けを予定しているが、共同研究もしくは受託解析といった形式で6月より本ソリューションを提供する。

本ソリューションの最新事例
http://www.ftr.co.jp/n/jirei/0401_3_fr.html

【デモンストレーション】
 尚、新機能は下記展示会でデモンストレーションを行う予定。
●2009年5月20日〜22日 パシフィコ横浜
     「人とくるまのテクノロジー展」
●2009年6月24日〜26日 東京ビッグサイト
     「設計・製造・ソリューション展」


 注釈
※1:粒子法:
 従来のメッシュモデルの代わりに粒子モデルを導入し、粒子同士がくっついたり離れたりする挙動を計算することで、流体全体の流れを計算する手法。これによって波の変化や飛沫の発生、液体の分裂や結合を計算可能にした。


【本件の連絡先】

株式会社富士テクニカルリサーチ
担  当:山岡(RYUJIN担当)、高橋(広報担当)
住  所:〒220-6215
      神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-3-5
      クイーンズタワーC棟15階
電  話:045-650-6650
Mail : ryujin@ftr.co.jp
H P : http://www.ftr.co.jp/


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