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■エンジニアリングチェーンの最適化のための情報流通インフラ■ロゼッタネットジャパン、バイヤ・サプライヤ間の 次世代部品技術情報交換の実証実験を終了〜ビジネス利用実現に向けた第1STEP実証実験終了〜



ロゼッタネットジャパンは中小規模のサプライヤを含む企業間における電気・電子部品技術情報の流通・再利用を行い部品メーカおよびセットメーカの設計部門を含めた業務プロセスを最適化・効率化するため2007年10月に発足したワーキンググループ(以下WG)にてビジネス的、技術的側面から次世代の情報交換基盤の有効性を検証するため実証実験を実施し20社による15,000のアクセス件数をもって無事終了しました。

ロゼッタネットジャパン(事務局:東京都江東区)は、中小規模のサプライヤを含む企業間における電気・電子部品技術情報の流通・再利用を行い、部品メーカおよびセットメーカの設計部門を含めた業務プロセスを最適化・効率化するためのワーキンググループ(以下WG)を2007年10月に発足致しました。

2007年度、2008年度と本WGで基本検討を進めて参りましたが、ビジネス的、技術的側面から次世代の情報交換基盤の有効性を検証するため、実証実験を実施し、20社による15,000のアクセス件数をもって無事終了したことをご報告致します。


実証実験では、RosettaNetでの通信方式に加え、Microsoft(R) Office Excel(R)によるデータ入力支援ツールを準備し、Webサービスでの接続も実験参加企業内から検証致しました。その結果、R&Rのセンターとしての機能及び中小規模のサプライヤの参加を容易としたことを本実証実験において確認致しました。

本構想の実現に向けて多くの実験参加各社から早期のビジネス利用が望まれた結果となる一方、サービス提供の形式(Web機能のユーザインターフェイス等)に関しては改善が必要であると言う課題を確認しました。

2009年度のWGでは、本実証実験の結果をもとに、ビジネス利用に向けたサービス仕様及びサービスプロバイダーの選定等を行いサプライチェーンでの有効活用を引き続き検討して参ります。

またビジネス利用にむけては、国内外の関係する標準化団体とも連携しグローバルスタンダードの業務プロセス最適化・効率化を目指して参ります。


【実証実験概要】
実証実験期間:2009年2月25日〜2009年3月31日対象部品種: パワーMOS FET(XJA709)、チップ固定抵抗器(XJA771)対象シナリオ: 照会、引き合い、売込ECALS辞書バージョン: 9.1データ入力支援ツール:Microsoft(R) Office Excel(R)ツール

なお実証実験の詳細については、ロゼッタネットジャパン会員向けのホームページに情報を提供しています。

また、2009年6月3日(水)から6月5日(金)東京ビッグサイトで開催予定のJPCA Show 2009の環境パビリオンブースにて、実証実験についての情報を紹介予定です。



ロゼッタネットジャパンは、サプライチェーン構築に関する規約の標準化・普及を推進するRosettaNetの日本における唯一の提携団体として、国内におけるグローバルなサプライチェーンの構築を目指しています。 RosettaNetはハイテク業界やその周辺業界で複雑な情報を交換するためのニーズから設立され、現在、これらの効率的な諸標準は他の産業部門にも広がっています。RosettaNetの諸標準は、世界中のさまざまな業界の何百社にも及ぶ企業のビジネス・プロセスを自動化し、グローバルな商取引における技術的および資金的な障害の低減に貢献しています。




今回の実証実験と本WG活動に関係した企業は以下のとおりです。(五十音順)

NECエレクトロニクス株式会社

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社

株式会社エリスネット

株式会社大塚商会

沖電気工業株式会社

オリジン電気株式会社

オリンパス株式会社

釜屋電機株式会社

キヤノン株式会社

株式会社コンテック・イーエムエス

三洋半導体株式会社

ソニー株式会社

太陽社電気株式会社

株式会社東芝

東芝ドキュメンツ株式会社

日本電気株式会社

パナソニック株式会社

富士通株式会社

北陸電気工業株式会社

マイクロソフト株式会社

横浜電子精工株式会社

株式会社ルネサス テクノロジ

ローム株式会社


本WGは、ハイテク企業を中心とし、バイヤ企業(セットメーカ)、サプライヤ企業(部品メーカ)にとって、もの造りプロセスの改善に直結する部品技術情報の流通において、より効率的なプロセスの改善を行うため中小規模のサプライヤも参加しやすい形態であるSaaSモデルでの交換基盤を検討しています。


今までの技術情報交換プロセスでは、サプライヤが持っている部品情報のスペック、含有化学物質情報(以下、環境情報)等の情報を一度、電子データから紙に印刷し、紙としてバイヤに提供しているケースが多く、バイヤはサプライヤから提供された紙から情報を読み取り、電子データ化して設計プロセスを含めたもの造りに利用していました。
また、3D、シミュレーション、環境情報のデータについては、バイヤからの個別要求に応じてサプライヤが個々に対応していました。
特に環境情報においては、REACH等の法規制に対応するために正確な情報をより短時間で、素材メーカから部品メーカ、セットメーカまでサプライチェーン全体にまたがる情報流通が求められております。


RosettaNetでは、部品技術情報交換の標準を定義し、電子データでの情報交換を推進してきましたが、今回はその適用範囲を拡大し、より少ない投資で参加可能なSaaSモデルを利用することでサプライチェーンに関わる全ての企業からの情報流通を円滑に実施するべく検討を行います。

部品技術情報流通基盤では、このプロセスを効率化するため、部品技術情報交換を一対一の関係から一対多もしくは多対多の関係に変え、かつデータプールに情報を蓄積することで、サプライヤが登録した電子データを、複数のバイヤが共通のデータ項目として電子データのまま、各バイヤの希望するフォーマットで提供することを実現します。


技術情報交換基盤における情報入力の手段の一つとしてISO標準文書ファイル形式である Office Open XMLをSaaSモデルでのサービス提供と共に活用することで、中小規模のサプライヤにも低コストで使いやすいWordやMicrosoft(R) Office Excel(R)を用いた仕組みを検討しており、相互運用性に優れた情報交換を実現します。
Office Open XMLを活用することで、サプライヤはB2Bサーバを用意することなくOffice製品からXMLベースの情報交換を可能とします。
Office Open XMLは、XML ベースのアプリケーションを容易に開発できる設計となっており、業務データから文書を作成する、文書を業務アプリケーションと連携させるなどの発展的な利用が可能です。

また、大手企業向けのサーバ間通信に関しては、RosettaNetが推奨するRNIF(RosettaNet Implementation Framework)だけでなく、JEITAのECALGA標準など標準化団体の枠組みに限定せず複数の通信手段を利用可能とする方向で検討しています。




ロゼッタネットジャパンについて

ロゼッタネットジャパンは、非営利の民間団体として、2000年(平成12年)4月24日に設立されました。
ロゼッタネットジャパンは、サプライチェーン構築に関する規約の標準化・普及を推進するRosettaNetの日本における唯一の提携団体であり、日本においてグローバルなサプライチェーンを構築することを目指す全ての企業・団体・個人が参加することができます。

ロゼッタネットジャパンは、世界各地に設立されているRosettaNet関連組織と協力し、日本の立場からグローバルな標準の確立に寄与するとともに、会員企業に対して、RosettaNet活動に参画する全ての企業・団体・政府・政府関連機関と協同でグローバルなサプライチェーン構築を実現する機会を提供します。

ロゼッタネットジャパン会員企業は、ロゼッタネットジャパンの提供する様々なリソースを、自社のビジネスの実現のために利用することができます。




RosettaNetについて

RosettaNetは、世界最大の標準化団体の一つであるGS1 US (旧UCC)の傘下団体の一つとして、EPC Global USや 1SYNC(旧UCCnet)といった有力団体と相互協力の関係にあります。

ハイテク業界を中心とした6つの業界毎にGlobal Supply Chain Council (CCE(コンピュータ&家電)、EC (半導体・電子部品)、SM (半導体製造)、TC (電気通信)、LG(物流)、SP(ソリューション))を組織しています。また、各国・地域における推進母体として、アメリカとヨーロッパに2つの直轄組織を、日本を始めとするアジア・太平洋地域に9つの提携組織を持っています。これらの組織が相互に協力することで、世界的なサプライチェーンの構築を推進しています。

また、RosettaNetは、グローバル・サプライ・チェーンの世界共通標準を開発しています。このユーザー主導型標準開発プロセスはオープンな業界リーダーによる非営利コンソーシアムとして、実利的かつ計量可能な成果を重要視しています。RosettaNetは、世界中の、すべての規模の企業に対して、それら企業間のコラボレーティブ・コマースのための効率的な方法を提供しています。
ハイテク業界やその周辺業界で複雑な情報を交換するためのニーズから設立され、現在、これらの効率的な諸標準は他の産業部門にも広がっています。RosettaNetの諸標準は、世界中のさまざまな業界の何百社にも及ぶ企業のビジネス・プロセスを自動化し、グローバルな商取引における技術的および資金的な障害の低減に貢献しています。




ECALGA標準について
ECALGA(Electronic Commerce ALiance for Global Business Activity)は、JEITA/ECセンターが標準化、実用化を推進している次世代EC標準の総称です。そのコンセプトは、「全ての壁を越えて、全てのビジネス・プロセスをグローバルかつシームレスに繋ぎ、ダイナミックなビジネス展開を可能にするビジネススタンダード」です。

 JEITA/ECセンターが1987年より標準化を進めてきた従来のEDIの対象範囲は、注文、納入、買掛、支払い等の商取引から、その上流である、製品仕様情報、環境情報、サンプル情報などに拡大する一方で、既存EDI分野においても所要・供給計画・予約等の調整業務を電子化、シームレス化し企業間コラボレーションの推進を確実にサポートする標準の要求が増大してきています。
 これらのニーズに合致する次世代EC標準が「ECALGA」です。したがって、ECALGAには、ECALS(カタログ情報検索のための標準)や従来型EDIが包含されます。




◆ロゼッタネットに関する詳細な情報は、下記ロゼッタネットWebサイトを通じて入手できます。


ロゼッタネットジャパン Webサイトhttp://www.rosettanet.gr.jp

RosettaNet Webサイトhttp://www.rosettanet.org

* 記載されている団体名、会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。



この件に関するお問い合わせ

ロゼッタネットジャパン事務局



■一般の方は(記事として掲載される場合もこちらでお願いいたします。)

ロゼッタネットジャパン事務局

Phone.03-5245-1079 小菅


■報道関係の方は

ロゼッタネットジャパン事務局 小菅

Phone.03-5245-1079

Fax.03-5245-7517

E-mail: rnj-contact@rosettanet.gr.jp

〒135-0033 東京都江東区深川2-6-11 富岡橋ビル4階


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