NEC、無償利用可能な人工衛星画像とAIを活用し、札幌市水道局管轄の水管橋の異常点検に関する実証実験を実施
[24/10/28]
提供元:PRTIMES
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―ドローンを用いた点検作業と比べ、撮影コストをかけず多頻度な計測を実現―
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/78149/731/78149-731-1a40feee2a9339974906158373b91541-704x231.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
今回の実証実験の流れ
NECは、2024年6月から9月にかけて、無償利用可能な人工衛星画像とAIを活用し、札幌市水道局が管轄する水管橋の異常点検に関する実証実験を実施しました。その結果、ドローンを用いた同様の点検作業と比べ、撮影コストをかけず多頻度な計測を実現しました。
現在、国内では経年劣化が進行する橋など道路構造物において、5年に1度の定期点検が義務化されています。しかし、全国72万の橋を点検する必要があるため、担当する専門家の人員不足や点検の効率化、点検に必要な特殊機材の調達や作業の長期化による費用増加が課題です。
各水道事業体が管理する水管橋においても、目視もしくは同等以上の方法による点検が定められていますが、長大な水管橋に接近し、目視点検することは困難なため、特殊車両での高額な作業費用が発生しています。最近では、ドローンを用いた点検も検討され始めている一方、操縦に長けた作業員の確保、それに伴う作業費用の圧縮が課題となっています。
この課題を受け、NECは落橋につながる重大損傷を発見する技術(注)をベースに、無償利用可能な人工衛星画像を用いたリモートセンシングとAIを組み合わせた、水管橋の異常な変位を発見する技術を開発しました。
今回の実証実験では、本技術を用いて、札幌市水道局からフィールド提供を受けた豊平川第2水管橋(全長234m、支間長117m×2径間)で点検を行いました。その結果、水管橋の鉛直変位および橋軸変位を誤差5mm程度で計測できること、本水管橋に垂れ下がりの傾向は無いことを確認しました。加えて、シミュレーションによって疑似的に発生させた3mm以上の垂れ下がりを本技術で検知できることを検証し、水管橋の異常発見に活用できることを確認しました。今回は、12日間隔で観測される無償利用可能な人工衛星画像を使って2016年以降の8年分の分析ができたため、その結果として、ドローンを用いた同様の点検作業と比べ、撮影コストをかけず多頻度な計測を実現しました。
本活動の一部は,内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造 プログラム(SIP) 第3期「 スマートインフラマネジメントシステムの構築 」JPJ012187(研究推進法人:土木研究所)によって実施されました。
以上
(注) 2022年7月6日発表
NEC、衛星SARとAIを活用し、橋の崩落につながる重大損傷を発見する技術を開発
https://jpn.nec.com/press/202207/20220706_01.html
<本件に関するお問い合わせ先>
NEC グローバルイノベーション戦略統括部
URL:https://jpn.nec.com/cgi-bin/cs/opinion_form4.cgi
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今回の実証実験の流れ
NECは、2024年6月から9月にかけて、無償利用可能な人工衛星画像とAIを活用し、札幌市水道局が管轄する水管橋の異常点検に関する実証実験を実施しました。その結果、ドローンを用いた同様の点検作業と比べ、撮影コストをかけず多頻度な計測を実現しました。
現在、国内では経年劣化が進行する橋など道路構造物において、5年に1度の定期点検が義務化されています。しかし、全国72万の橋を点検する必要があるため、担当する専門家の人員不足や点検の効率化、点検に必要な特殊機材の調達や作業の長期化による費用増加が課題です。
各水道事業体が管理する水管橋においても、目視もしくは同等以上の方法による点検が定められていますが、長大な水管橋に接近し、目視点検することは困難なため、特殊車両での高額な作業費用が発生しています。最近では、ドローンを用いた点検も検討され始めている一方、操縦に長けた作業員の確保、それに伴う作業費用の圧縮が課題となっています。
この課題を受け、NECは落橋につながる重大損傷を発見する技術(注)をベースに、無償利用可能な人工衛星画像を用いたリモートセンシングとAIを組み合わせた、水管橋の異常な変位を発見する技術を開発しました。
今回の実証実験では、本技術を用いて、札幌市水道局からフィールド提供を受けた豊平川第2水管橋(全長234m、支間長117m×2径間)で点検を行いました。その結果、水管橋の鉛直変位および橋軸変位を誤差5mm程度で計測できること、本水管橋に垂れ下がりの傾向は無いことを確認しました。加えて、シミュレーションによって疑似的に発生させた3mm以上の垂れ下がりを本技術で検知できることを検証し、水管橋の異常発見に活用できることを確認しました。今回は、12日間隔で観測される無償利用可能な人工衛星画像を使って2016年以降の8年分の分析ができたため、その結果として、ドローンを用いた同様の点検作業と比べ、撮影コストをかけず多頻度な計測を実現しました。
本活動の一部は,内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造 プログラム(SIP) 第3期「 スマートインフラマネジメントシステムの構築 」JPJ012187(研究推進法人:土木研究所)によって実施されました。
以上
(注) 2022年7月6日発表
NEC、衛星SARとAIを活用し、橋の崩落につながる重大損傷を発見する技術を開発
https://jpn.nec.com/press/202207/20220706_01.html
<本件に関するお問い合わせ先>
NEC グローバルイノベーション戦略統括部
URL:https://jpn.nec.com/cgi-bin/cs/opinion_form4.cgi