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中村修二・宮本亜門・瀬谷ルミ子・山極壽一・藤沢周が、現役大学生と徹底討論!『三井住友フィナンシャルグループ presents FMフェスティバル2015 未来授業〜明日の日本人たちへ』

2015年11月3日(火・祝)16:00〜19:00放送

TOKYO FMをはじめとするJFN 38局では、脳科学者の茂木健一郎が総合司会を務めるスペシャル番組『三井住友フィナンシャルグループ presents FMフェスティバル2015 未来授業〜明日の日本人たちへ』を、11月3日(火・祝)16:00〜19:00に放送致します。番組では、日本を代表する“知のフロントランナー”である中村修二・宮本亜門・瀬谷ルミ子・山極壽一・藤沢周を講師に迎えて、10月3日・東京、18日大阪、22日新潟の3会場で大学生を対象に行われた公開授業の模様をお届けします。さらに、授業の模様を収めたビデオPodcastを、ラジオ放送終了後、公開致します。
http://fes.jfn.co.jp/




[画像1: http://prtimes.jp/i/4829/734/resize/d4829-734-696728-0.jpg ]

《今年の授業テーマは・・・「戦後70年のイノベーション〜新しいニッポン人の突破力〜」》
未来授業は、日本を代表する“知のフロントランナー”たちが、現役大学生と自由闊達に討論し、未来を生きるヒントを探っていく授業です。6回目を迎える今年のテーマは、「戦後70年のイノベーション〜新しいニッポン人の突破力〜」。5人の講師から、専門分野で培った豊かな知見に基づいた、様々なヒントが飛び出しました。
★中村修二  「海外に行って、外から日本を見て欲しい。モノの見方がガラっと変わる。」
★宮本亜門  「どうして人と違うのか、そこに原点がある。最高の個性をプラスに変えよう。」
★瀬谷ルミ子 「皆さんには無限の選択肢がある。でも選択肢には使用期限がある。」
★山極壽一 「人と人の信頼関係を醸成するのは“時間”。人類の進化において時間は“宝物”」
★藤沢周   「数式化できない“文学”が、人間世界の矛盾に飛びこんでリアルをつかむ」

《「FMフェスティバル2015未来授業〜明日の日本人たちへ」授業内容》
東京会場 
■10月3日(土)/12:30開場 13:00開演/TOKYO FMホール
《1時限 13:00〜14:10》
◇講師:中村修二/電子工学者、2014年度ノーベル物理学賞受賞者  
◇授業テーマ:「日本にこのまま留まるつもりの人へ」
[画像2: http://prtimes.jp/i/4829/734/resize/d4829-734-221020-3.jpg ]

45歳で渡米するまで、四国から一歩も出たことがなかったという中村修二。まず学生に訴えたのは「最低でも5年は海外に行ってほしい」というメッセージでした。会場の学生たちに「将来、海外で働く意思があるか」と問いかけると、8割が「ある」、2割が「無い」。「日本の経済発展のために日本に残る」という学生に対して、中村修二は「日本はいいモノは作れても、世界に広められない。マーケティングやセールスができない。それは英語が話せないから」と指摘。「目的がなければ海外に行っても仕方ないのでは?」という学生には「海外では、生きるために英語を喋らなければならない。何をやりたいかわからない人こそ行くべき!」と進言しました。また、大企業に憧れながらも、仕方なく地元の中小企業に就職した自身の経歴も語った上で、働くなら「好きなことができる会社(中小企業)」と「安定した企業(大企業)」のどちら?」と問いかけると、結果は半々。「心のどこかで安定から外れる怖さがある」という学生に「23歳でそんなに保守的にならないで!」と喝を入れる場面も。「挑戦できる環境も大事。日本とアメリカの違いは?」と学生から問われると「日本にはベンチャー企業の投資家がいない。銀行でお金を借りるから失敗できなくなる。人材の流通も無い。アメリカには人材ベースがあるからベンチャーに挑戦できる」と説明。さらに「アメリカでは幼稚園からプレゼンテーションを学び、小学校から株や模擬裁判を学ぶ。大学教授は、ほぼ100%企業のコンサルティングをやっているから、学生は教授を通して企業を学ぶ」と教育の違いも指摘しました。授業の最後にもう一度「それでも君たちは、日本に留まるつもりですか?」と問いかけると、9割が「NO」、1割が「YES」に。この変化を見て、「とても嬉しい!とにかく日本を一度外から見てほしいんです。ガラッと考えが変わるから」と学生たちを鼓舞しました。
〜大学生の感想より〜
「自分の生きている世界がいかに狭いものかを痛感した。世界からものごとを観ることと、自分一人で考える時間も増やしていきたい」

《2時限 14:30〜15:40》
◇講師:宮本亜門/演出家
◇授業テーマ:「ライブが新たに求められること〜異種格闘技が切り開く未来」
[画像3: http://prtimes.jp/i/4829/734/resize/d4829-734-999829-5.jpg ]

「僕はもともと引きこもりでした。やりたいことがあっても実現できない」。演出家・宮本亜門の授業は、意外な告白からスタートしました。学生たちに「引きこもったことはありますか?」と質問すると1割が「YES」という結果に。ある学生は「今引きこもっています!」と手を挙げ、「手を挙げるのは明るい引きこもりの証拠!だいたい引きこもりなのに、なんでここに来てるの?」と宮本亜門がつっこむと会場からは笑いが起こり、一気に学生たちの心を引きつけました。小さい頃から、何故こんなにも他人と違うのかと、自分を責めていたという宮本亜門。「6枚しかないレコードを毎日聴いていた。聴くたびにリズムや音に新しい発見があって、人に伝えたくなった」という体験を語り、「どうして人と違うのか、そこに原点、宝石がある。最高の個性をプラスに変えていこう」と学生たちの背中を押しました。自身の演出家という仕事については「感動は掛け算からできている。異色のものを掛け合わせると化学反応がおこる」と語り、学生たちにも「掛け算」のアイディアを問いかけます。すると「葬式とコンビニ:コンビニだけで生活できる時代。だったら葬式もやったらどうか」「職業安定所ならぬ友人安定所:趣味などを登録すると最適な人をマッチングしてくれる。変な人同志もマッチング」など様々なアイディアが出されました。さらに演出家としてこだわっている「ライブ(生)」の力については「言葉は難しいから、SNSでは説明がたくさん必要。でも会えばそんな必要はない。生身の人間が向かい合うだけで、そこでしか味わえない、未知の世界が広がる」と語りました。その言葉どおり、自ら学生にマイクを向け、学生の目線にしゃがみこんで対話していた宮本亜門。まさに、異色の掛け合わせから化学反応が生まれた授業となりました。
〜大学生の感想より〜
「“変は個性、宝石”という言葉が印象的でした。自分の変なところを含めて、自分のことをもっと知ろうと思いました」

《3時限 16:00〜17:10》
◇講師:瀬谷ルミ子/日本紛争予防センター理事長
◇授業テーマ:「平和をつくる、紛争解決という仕事」
[画像4: http://prtimes.jp/i/4829/734/resize/d4829-734-699508-12.jpg ]

ルワンダ、ソマリア、アフガニスタンなどで、武装解除、平和構築のために尽力してきた瀬谷ルミ子。アクティブなイメージを持たれることが多いといいますが「実は特に才能が無いことが小さい頃からコンプレックス。でも、人と違うことをやってきた。それを突き詰めていけば、認められる領域に達することができます」と自己紹介しました。世界ではこの70年の間に500以上の紛争が起き、被害者はわかっているだけで1000万人以上、実際はその5倍いてもおかしくないといいます。瀬谷ルミ子は「日本のプロが紛争を解決しても、帰ったら何も残らない。長老やリーダーが問題を解決できるよう教育したり、住民が警察の役割を果たせるよう訓練するなど、自分たちで解決できるようにすることが大切」と語ります。しかし最後まで残るのは和解の問題。「紛争地帯で和解や平和を語ることは、少年犯罪や殺人の被害者に、犯人との和解を求めるようなもの」と難しさを明かします。日本が紛争解決に貢献できる可能性を感じるのは「紛争地の人々から、日本はどうやって立ち直ったかを教えて欲しい、と聞かれた時。彼らは、日本が原爆を落とされてボロボロの状態から経済大国に立ち直ったことに、希望を感じている」。「でも、それをただ誇りに思っているだけではダメ」と瀬谷ルミ子は続けます。「皆さんには無限大の選択肢がありますが、実は、選択肢には使用期限がある。目の前にある選択肢が3年後、5年後にあるとは限らない。全く同じことが、この国の行く末にも言える。そのために自分自身が行動すること。大きくなくていい。ツイッターでつぶやくだけでも行動」と学生たちにエールを贈りました。
〜大学生の感想より〜
「選択肢には使用期限がある」という言葉に考えさせられました。若いからまだいつでも出来ると考えがちですが、今でしかできないこと、今やるべきことがあるのだと思い直しました。」

大阪会場
■10月18日(日)/13:30開場14:00開演
グランフロント大阪 カンファレンスルームタワーC8階「ROOM C01」
◇講師:山極壽一/人類学・霊長類学者、京都大学総長
◇授業テーマ:「サル化する人間社会 この危機を乗り越えるニッポン人の突破力」
[画像5: http://prtimes.jp/i/4829/734/resize/d4829-734-435436-6.jpg ]

「今日は京都大学の総長としてではなく、私をゴリラと思って下さい!」と冒頭から学生の笑いを引き出した山極壽一。ゴリラやチンパンジーを観察し、ゴリラの視点から見ることで、ヒトの行動を生物学的、人類学的に考察してきた山極壽一は、まず「食事」に関する質問を学生に投げかけました。「あなたは一人で食事をするほうが好きですか?家族や友人と一緒に食事するほうが好きですか?」。ほとんどの学生が「家族や友人と食べるほうが好き」と回答。そこから山極壽一は、サルと人間の違いを解説していきます。「サルは人間のように向かい合って食べることはしない。食べ物がケンカの対象になるから。仲間とちょっと離れたところで食べる」。対して「ヒトの食事には、他者との関係維持という大事な要素がある。食事をともにすることで“共感”や“連帯”が培われる」。今、「個食」「孤食」が進んでいるのは「実は、人間がサル化してきているということ。ゴリラやサルに似た個人主義の閉鎖的な社会になっている」とも指摘します。さらに「大切な人に相談する時、メールで相談する?会って相談する?」という質問には、多くの学生が「会う」と回答しました。「言葉だけではニュアンスが伝わらない」「私のために時間をさいて会ってくれることが嬉しい」という意見に対して、山極壽一は「実は、人と人の信頼関係は、多くの時間をお互いに与えあうことで生まれる」「ゴリラと人間のコミュニケーションの違いは“目”。人間には白目があり、白目の動きで相手の気持ちを読んでいる。だからこそ、人間は会って、相手の気持ちを斟酌し、討論しあう必要がある」と解説。「効率化・経済化が進む現代において、時間は”コスト“と考えられがち。しかし、長い人類の進化においては、時間は”宝物“であり、サルにはできない信頼関係を醸成してきた」と語りかけます。ゴリラやサルとの対比によって、人類の真実が鮮やかに浮かび上がる授業となりました。
〜大学生の感想より〜
「人の為に時間を割ける人になること、自分の為に時間を割いてくれる人を大切にしていこうと思いました」
「メディアや通信機能の発展で人の考えや共感性が、ひと昔前と比べて変化していることを強く感じた」

新潟会場
■10月22日(木)/18:30開場 19:00開演/新潟LOTS
◇講師:藤沢周/作家
◇授業テーマ:「戦後70年、これからのニッポン、ニッポン人に必要な文学の突破力」
[画像6: http://prtimes.jp/i/4829/734/resize/d4829-734-681873-8.jpg ]

-ある小学校の授業で、「氷が溶けると、何になる?」と教師が質問すると、殆どの生徒が「水」と答えたが、1人だけ「春になる」と答えた-藤沢周の授業は、そんなエピソードからスタートしました。藤沢周は、「水」という答えは、平たく一般化された価値観で、国家や政治にとってはコントロールしやすい。対して、「春」という答えは、個性的で芸術や文学 に似ている。このように自分で考えた意見は、政治にとっては厄介なものであると指摘します。戦時中は「国家総動員法」によって、1つの価値観を強いて大衆を動かし、戦争に突入していった。では、戦後は変わったのかというとそうではなく、平たく一般化された価値観で、経済成長の市場主義を進めてきた。藤沢周は「こういうやり方にNOと言ったのが“文学”」であるとし、その代表として、坂口安吾の「堕落論」を紹介します。戦後の焼野原で絶望していた人々に対して「堕ちろ」とメッセージを発したこの作品の一節を読み上げると、学生の9割が“心に響いた”と回答。それを受けて「現代社会は、物事を数量化、数式化する傾向があるが、それは人の精神のあり方を削り落としている。数式化できない文学が人間世界の矛盾に飛びこんでリアルをつかむ」と語りかけます。文学が表現するのはオリジン(源)。「オリジンとは、多種多様な人の声、死者の声のこと。それに耳を澄ますことが文学の役割」と語ります。授業の最後には、「“春になる”と答えた生徒の小さな声を聴きとる聴力と想像力を養うことが大切。そのためには、自分の言葉で自分で考えること。短い文章でもいいから作文を書いてみて下さい。これを1年続けたらすごいことになりますよ!」と学生たちにアドバイスを贈りました。
〜大学生の感想より〜
「堕落とは簡単なことではなく、自分が身に着けたものを1回捨てて、身ひとつになることだという先生の言葉が印象的でした。大きな流れからはずれることで見えてくるものがあるという言葉に勇気づけられました。」

《番組概要》
[画像7: http://prtimes.jp/i/4829/734/resize/d4829-734-511034-10.jpg ]
◇タイトル:三井住友フィナンシャルグループ presents FM フェスティバル 2015 未来授業〜明日の日本人たちへ〜「戦後70年のイノベーション〜新しいニッポン人の突破力〜」
◇放送日時:2015年11月3日(火・祝) 16:00〜19:00
◇放 送 局:TOKYO FMをはじめとするJFN 38局
◇出 演 者:茂木健一郎、古賀涼子
[画像8: http://prtimes.jp/i/4829/734/resize/d4829-734-155452-11.jpg ]

◇特別協賛:三井住友フィナンシャルグループ
◇協   賛:損保ジャパン日本興亜・寺岡精工・川口技研
◇特設サイト:http://fes.jfn.co.jp/ ※ラジオ放送終了後に特設サイトにてビデオPodcastを配信します。

《FMフェスティバルとは》
1972年にスタートしたFM フェスティバル。音楽を中心に、音声メディアであるFMメディアの特性と全国に展開するネットワークの強みを最大限に活かし、全国のJFN加盟全FM局が結集。全国のFMリスナーがひとつとなる日として、若者リスナーと一緒に毎年毎年積み上げて実施してきたFMメディアの祭典です。
2010年度からは、これからの未来を担う若者たちが、社会を生き抜いていくうえで抱えるであろう将来への不安に対して、明るい未来を展望し、生きるためのヒントを送り届けたいという思いのもと、「知の未来授業」を開講しています。
各専門分野で日本の第一線で活躍し、時代のオピニオンリーダーである「知のフロントランナー」が大学生と真剣に向き合い、直接、熱い討論を交わすインタラクティブ型特別授業です。

☆ビデオPodcastも大好評!シリーズ累計2,400万ダウンロード突破!
未来授業では、2011年から、授業の模様をビデオPodcastとして無料配信しています。
2015年6月30日現在、シリーズ累計2,400万ダウンロードを突破!「未来授業2013」は、日本国内における
「iTunes Best of 2013 今年のベストビデオPodacst」にも選出されました。

【現在お楽しみ頂けるビデオPodcast】
◇「FMフェスティバル2012」 (開催日: 2012年10月29日、10月31日、11月2日)
テーマ: 『世界の中のニッポン〜自らの立ち位置の確認』
出 演: ロバート・キャンベル(日本文学者)、北川智子(歴史学者)、養老孟司(解剖学者)、小山薫堂(脚本家・放送作家)、福岡伸一(分子生物学者)

◇「FMフェスティバル2013」 (開催日:2013年9月23日、10月5日、10月8日)
テーマ: 『ニッポンの転換点・未来を創る』
出 演: 安藤忠雄(建築家)、池上彰(ジャーナリスト)、スプツニ子!(アーティスト、MITメディアラボ助教)、姜尚中(国際政治学者)、倉本聰(脚本家・劇作家・演出家)、長沼毅(生物学者)
★「iTunes Best of 2013 今年のベストビデオPodacst」選出

◇「FMフェスティバル2014」 (開催日: 2014年10月2日、10月10日、10月17日、10月18日)
テーマ: 『未来を変えるイノベーションは起こせるのか?』
出 演: 伊東豊雄(建築家)、千住博(日本画家)、ヤマザキマリ(漫画家)、真鍋大度(メディアアーティスト)宇野常寛(評論家)
【料金】 無料  【制作・著作】 TOKYO FM、JFN(全国FM放送協議会)
【アドレス】 http://fes.jfn.co.jp/  英語字幕版 http://www.tfm.co.jp/fes/english/
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