【イベントレポート】マネーフォワード主催「スタートアップのファイナンスに関するトークセッション」
[22/06/30]
提供元:PRTIMES
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株式会社マネーフォワードは、2022年5月24日(火)に「スタートアップのファイナンスに関するトークセッション」を開催しました。当日は経済産業省安藤氏、株式会社SmartHR CFO玉木氏、グロース・キャピタル株式会社 CEO嶺井氏、モデレータとして株式会社マネーフォワードCFOの金坂が登壇しました。本イベントでは、2022年4月に経済産業省が公開した「スタートアップの成長に向けたファイナンスに関するガイダンス」※1をもとに、登壇者それぞれの視点でスタートアップにおけるファイナンスの重要性や捉え方をお話いただきました。
※1 経済産業省「スタートアップの成長に向けたファイナンスに関するガイダンス」
URL:https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/houkokusyo/financeguidance.pdf
登壇者
[画像1: https://prtimes.jp/i/8962/823/resize/d8962-823-dfb3b4f82d8e864a31a9-0.png ]
イベントレポート
<経済産業省がガイダンスを公開した背景>
ガイダンスを作成した担当者である安藤氏は、背景について、「初めてIPOを目指すスタートアップと周囲のアドバイザーとの情報格差を埋めること、シード期からIPO後までの成長ステージを一連の流れとして示すことで、前もってファイナンスの備えができるようにしたかった」と話しました。
嶺井氏は、「各ステージにおけるファイナンスが網羅されていて、充実の内容」と話し、玉木氏は「もっと早くほしかった情報。内容も幅広いだけでなく実務に沿っている。これまでは自らヒアリングしなければ得られなかったような情報が体系的かつ誰でもアクセスでき、よりどころになっている」とそれぞれ評価しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/8962/823/resize/d8962-823-17015de77ccb5576ed59-1.jpg ]
<スタートアップ経営におけるファイナンスの重要性と経営者としてのポリシー>
玉木氏は、「スタートアップにおいて資金調達自体がニュースになりがちだが、ファイナンスは経営のひとつのリソースであり、調達して何に活用するかが重要」と話し、また嶺井氏は、「ファイナンスは非連続な成長を目指すために重要かつベースになるもの。スポットで行うものではなく企業活動の中で連続するものなので、経営者は誠実に実行することが必要だと考えている」と語りました。
<ファイナンスを活用して成長した企業の事例>
安藤氏が「ガイダンス内に掲載している、IPO後の非連続的な成長を遂げている企業の例を参照してほしい」として、掲載されているマネーフォワードの例について取り上げた。そこで金坂からは、「上場後にも資金調達を実施し、非連続的な成長をするために、親和性の高い領域の会社にグループジョイン(M&A)していただいた」と述べました。
嶺井氏からは、「ファイナンスが上手いというと施策のことを想起しがちだ。だがファイナンスを活用して成長するためには、評価・資金調達・アクション・成長というサイクルをまわしながら、提示した成長ストーリーに誠実に取り組むことが重要」と模式図とともに説明しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/8962/823/resize/d8962-823-6ec89984ce036c91e999-2.png ]
<海外投資家について>
玉木氏は「SaaSなど海外のほうが先行している分野のサービスを提供する会社であれば、海外投資家のほうが先の知見があり、適切なアドバイスをもらえることもある。国内の投資家ももちろん重要だが、海外投資家にアプローチするのも有効」と語りました。
<ベンチャーキャピタルや金融機関に対してスタートアップが望むこと>
玉木氏は、一時期「ブリッジファイナンスのためにデットファイナンスを活用したいと思ったが、金融機関からの十分な融資が難しく断念したことがあった。エクイティと金融機関借入の間を埋めるプレイヤーがいないと感じており、スタートアップを対象にしたデットファイナンスを提供するスタートアップ・デットファンドのような、新たなファイナンス手段を提供するプレイヤーが増えてほしい」と話しました。
また、安藤氏から「直接の支援は難しいものの、オープンイノベーション促進税制※2などを活用して成長してもらいたい」と具体的な制度を示しました。
※2 経済産業省オープンイノベーション促進税制概要より一部抜粋。「国内の事業会社またはその国内CVCが、スタートアップとのオープンイノベーションに向け、スタートアップの新規発行株式を一定額以上取得する場合、その株式の取得価額の25%が所得控除される制度」のこと。(https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/open_innovation/open_innovation_zei.html)
[画像4: https://prtimes.jp/i/8962/823/resize/d8962-823-6c19151d8611b76875d8-3.jpg ]
<今後取り組んでいきたいテーマ>
嶺井氏は「上場ベンチャーの成長加速や、非連続的な成長実現をより増やしていけるよう力を尽くしたい」と話し、玉木氏は、「今回のガイダンスではあまり触れられていないが、大株主や創業者が、株式を大量に売り出す予測によって株価の上値を抑える『オーバーハング懸念』により投資家の買い控えが発生するなどの課題もある。知識を持ち寄ってこれらの課題を解決していきたい」と話しました。
最後に安藤氏から「政府も今年をスタートアップ創出元年と掲げており、経済産業省としてもスタートアップ創出推進室を立ち上げた。全省一体となってスタートアップを支援していきたい」と結びました。
イベント概要
開催日時:2022年5月24日(火)
参加者 :メディア関係者
会場 :株式会社マネーフォワード(東京都港区芝浦 3-1-21)
登壇者 :経済産業省 経済産業政策局 産業創造課 課長補佐 安藤 裕介氏
株式会社SmartHR 取締役CFO 玉木 諒氏
グロース・キャピタル株式会社 代表取締役社長/CEO 嶺井 政人氏
株式会社マネーフォワード 取締役執行役員CFO 金坂 直哉
株式会社マネーフォワードについて
名称 :株式会社マネーフォワード
所在地 :東京都港区芝浦 3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
代表者 :代表取締役社長CEO 辻庸介
設立 :2012年5月
事業内容:PFMサービスおよびクラウドサービスの開発・提供
URL :https://corp.moneyforward.com/
主要サービス:
お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』 https://moneyforward.com/
バックオフィスSaaS『マネーフォワード クラウド』 https://biz.moneyforward.com/
*記載されている会社名および商品・製品・サービス名(ロゴマーク等を含む)は、各社の商標または各権利者の登録商標です。
※1 経済産業省「スタートアップの成長に向けたファイナンスに関するガイダンス」
URL:https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/houkokusyo/financeguidance.pdf
登壇者
[画像1: https://prtimes.jp/i/8962/823/resize/d8962-823-dfb3b4f82d8e864a31a9-0.png ]
イベントレポート
<経済産業省がガイダンスを公開した背景>
ガイダンスを作成した担当者である安藤氏は、背景について、「初めてIPOを目指すスタートアップと周囲のアドバイザーとの情報格差を埋めること、シード期からIPO後までの成長ステージを一連の流れとして示すことで、前もってファイナンスの備えができるようにしたかった」と話しました。
嶺井氏は、「各ステージにおけるファイナンスが網羅されていて、充実の内容」と話し、玉木氏は「もっと早くほしかった情報。内容も幅広いだけでなく実務に沿っている。これまでは自らヒアリングしなければ得られなかったような情報が体系的かつ誰でもアクセスでき、よりどころになっている」とそれぞれ評価しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/8962/823/resize/d8962-823-17015de77ccb5576ed59-1.jpg ]
<スタートアップ経営におけるファイナンスの重要性と経営者としてのポリシー>
玉木氏は、「スタートアップにおいて資金調達自体がニュースになりがちだが、ファイナンスは経営のひとつのリソースであり、調達して何に活用するかが重要」と話し、また嶺井氏は、「ファイナンスは非連続な成長を目指すために重要かつベースになるもの。スポットで行うものではなく企業活動の中で連続するものなので、経営者は誠実に実行することが必要だと考えている」と語りました。
<ファイナンスを活用して成長した企業の事例>
安藤氏が「ガイダンス内に掲載している、IPO後の非連続的な成長を遂げている企業の例を参照してほしい」として、掲載されているマネーフォワードの例について取り上げた。そこで金坂からは、「上場後にも資金調達を実施し、非連続的な成長をするために、親和性の高い領域の会社にグループジョイン(M&A)していただいた」と述べました。
嶺井氏からは、「ファイナンスが上手いというと施策のことを想起しがちだ。だがファイナンスを活用して成長するためには、評価・資金調達・アクション・成長というサイクルをまわしながら、提示した成長ストーリーに誠実に取り組むことが重要」と模式図とともに説明しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/8962/823/resize/d8962-823-6ec89984ce036c91e999-2.png ]
<海外投資家について>
玉木氏は「SaaSなど海外のほうが先行している分野のサービスを提供する会社であれば、海外投資家のほうが先の知見があり、適切なアドバイスをもらえることもある。国内の投資家ももちろん重要だが、海外投資家にアプローチするのも有効」と語りました。
<ベンチャーキャピタルや金融機関に対してスタートアップが望むこと>
玉木氏は、一時期「ブリッジファイナンスのためにデットファイナンスを活用したいと思ったが、金融機関からの十分な融資が難しく断念したことがあった。エクイティと金融機関借入の間を埋めるプレイヤーがいないと感じており、スタートアップを対象にしたデットファイナンスを提供するスタートアップ・デットファンドのような、新たなファイナンス手段を提供するプレイヤーが増えてほしい」と話しました。
また、安藤氏から「直接の支援は難しいものの、オープンイノベーション促進税制※2などを活用して成長してもらいたい」と具体的な制度を示しました。
※2 経済産業省オープンイノベーション促進税制概要より一部抜粋。「国内の事業会社またはその国内CVCが、スタートアップとのオープンイノベーションに向け、スタートアップの新規発行株式を一定額以上取得する場合、その株式の取得価額の25%が所得控除される制度」のこと。(https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/open_innovation/open_innovation_zei.html)
[画像4: https://prtimes.jp/i/8962/823/resize/d8962-823-6c19151d8611b76875d8-3.jpg ]
<今後取り組んでいきたいテーマ>
嶺井氏は「上場ベンチャーの成長加速や、非連続的な成長実現をより増やしていけるよう力を尽くしたい」と話し、玉木氏は、「今回のガイダンスではあまり触れられていないが、大株主や創業者が、株式を大量に売り出す予測によって株価の上値を抑える『オーバーハング懸念』により投資家の買い控えが発生するなどの課題もある。知識を持ち寄ってこれらの課題を解決していきたい」と話しました。
最後に安藤氏から「政府も今年をスタートアップ創出元年と掲げており、経済産業省としてもスタートアップ創出推進室を立ち上げた。全省一体となってスタートアップを支援していきたい」と結びました。
イベント概要
開催日時:2022年5月24日(火)
参加者 :メディア関係者
会場 :株式会社マネーフォワード(東京都港区芝浦 3-1-21)
登壇者 :経済産業省 経済産業政策局 産業創造課 課長補佐 安藤 裕介氏
株式会社SmartHR 取締役CFO 玉木 諒氏
グロース・キャピタル株式会社 代表取締役社長/CEO 嶺井 政人氏
株式会社マネーフォワード 取締役執行役員CFO 金坂 直哉
株式会社マネーフォワードについて
名称 :株式会社マネーフォワード
所在地 :東京都港区芝浦 3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
代表者 :代表取締役社長CEO 辻庸介
設立 :2012年5月
事業内容:PFMサービスおよびクラウドサービスの開発・提供
URL :https://corp.moneyforward.com/
主要サービス:
お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』 https://moneyforward.com/
バックオフィスSaaS『マネーフォワード クラウド』 https://biz.moneyforward.com/
*記載されている会社名および商品・製品・サービス名(ロゴマーク等を含む)は、各社の商標または各権利者の登録商標です。