【調査】リストラを実施した企業の従業員満足度は3.5ポイント低い
[09/08/05]
提供元:DreamNews
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株式会社マネジメントベース(本社:東京都文京区)が、2009年6月に実施した正社員545名を対象としたアンケート調査結果で、「過去に自社でリストラ(人員整理や解雇)が行われたことのある企業の社員と、そうでない企業の社員の従業員満足度を比べたところ、両者に約3.5ポイントの差異がある(全体の分布から偏差値として算出)」ことがわかりました。
1.リストラを実施した企業の従業員満足度はそうでない企業に比べて3.5ポイント低い
対象者545名の内、設問「今の会社・職場では過去にリストラ(人員整理や解雇)が行われたことがある」に肯定回答をした158名の回答とそれ以外の回答387名の従業員満足度(職場満足、仕事満足、モチベーションに関する複数の設問より集計)を比較しました。
データ数値は、より正確を期すために、2007年に実施した大規模調査(正社員5049名に対する同じ設問の分布)を基に、偏差値へ変換し数値化しました。
リストラ有無両者の平均値の差異に関して統計的な検証(検定)を実施したところ有意水準1%で差があることが確認されました。
<偏差値3.5の差異とは>
なお、偏差値での3.5ポイントの大きさについて補足します。
一般的に従業員満足度は職位が高くなるほど高くなる傾向がみられます。弊社の過去の調査結果によると一般社員クラスの平均値と課長クラスの平均値の差異が約3.5ポイントでした。リストラを実施した企業では、課長クラスにおいても、そうでない企業の一般社員クラスの従業員満足度しか有していないことに相当します。
2.従業員満足度の項目を詳細に分解してみると、差異の大きさは、職場満足>仕事満足>モチベーションの順になりました。
今回、「従業員満足度」として設定した3問の設問の結果を個別に見てました。
リストラの有無により、最も差異が大きい設問は職場満足について聞いた設問でした「あなたは、現在の職場で働くことに満足している」。
次が、仕事満足「あなたは、今の仕事に満足している」、仕事に対するモチベーション「今の仕事に対して、モチベーションが高い」の順となりました。
3.考察
今回の設問では、リストラ実施の時期を聞いていません。5年前のケースもあれば、昨年、今年のケースもあると考えられます。期間は不明ですが一旦リストラに手をつけると、そうでない企業に比べて、人的資源の源となる従業員満足度やモチベーションの面で大きなハンディをその後、数年にわたり負ってしまうことは確実です。
企業にとって、リストラ後の業績回復期に、上記のハンディをどのようにリカバリーし、人材及び組織の活性化をはかり、企業価値や業績の向上につなげていくかが課題となってくるものと考えられます。
なお、マネジメントベースでは更なる調査分析や企業に対する個別調査を通じて、同課題への対策を検討していきます。
【調査概要】
対象:企業・官庁・各種法人に勤務する正社員
実施時期:2009年6月中旬
実施方法:(株)ボーダーズ インターネットアンケート
正社員として勤務する方を無作為抽出
回収回答数:608名 内、有効回答数 545名
【会社概要】
名称:株式会社マネジメントベース
本社住所:〒112-0002 東京都文京区小石川2-25-10
設立:平成18年8 資本金:1000万円
代表取締役:本田 宏文
URL:http://www.m-base.co.jp/ http://www.m-base.jp/
主な事業内容:組織・人材に関する各種アセスメント、診断&コンサルティング
【本件に関する連絡先】
連絡先:info@m-base.co.jp
電話:03−3812−8124 担当 本田
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