マイクロチップ テクノロジー、電力利用を効率化する デジタル インターリーブPFCリファレンスデザインを発表
[09/09/09]
提供元:DreamNews
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マイクロ コントローラおよびアナログ半導体製品のトップ プロバイダであるマイクロチップ テクノロジー社(日本支社:神奈川県横浜市港北区新横浜、日本支社長:堀江康ニ、以下マイクロチップ社)は本日、デジタル インターリーブPFC(力率補正)リファレンスデザインを発表しました。
このリファレンスデザインを使用すると、完全にデジタル化されたPFCのメリットを活用して省エネ製品を開発できます。また、電力効率を簡単に評価する手法とマイクロチップ社のスイッチモード電源(SMPSs)に向けたdsPIC33 GSシリーズデジタルシグナルコントローラ(DSCs)の機能をインターリーブPFCアプリケーションで使用できます。
デジタル電力変換を導入すると、省エネ設計が可能になるだけでなく、電気系統の効率も大幅に向上します。また、二酸化炭素排出量が削減され、世界中で不足しがちな電力供給の安定化にも役立ちます。高パフォーマンスの電源は、電気通信や工業用機械のほか、デジタル テレビ、照明、空調をはじめとする家庭用機器など、さまざまな用途で使用されています。デジタル インターリーブPFCでは電源の全般的な効率だけでなく、入力電流の力率、電圧制御、全高調波歪み(THD)も向上します。
マイクロチップ社の高性能マイクロコントローラ製品部門で副社長を務めるSumit Mitraは次のように述べています。「このリファレンスデザインによって、当社のお客様はデジタル インターリーブPFCのメリットを簡単に製品へ取り入れ、効率的で環境にやさしい電力供給網を構築できます。柔軟性に優れたDSCのdsPIC33F "GS"シリーズを使用するため、制御ソフトウェアを変更するだけでカスタマイズ、また設定も簡単に行えます。」
デジタル インターリーブPFCには、従来のPFCに比べて次をはじめとする多くのメリットがあります。
● 消費電力の大きい用途でのコスト削減
● PFCインダクタの小型化と磁気の減少
● 電力密度の向上
● リップルの低減
● 高度な制御アルゴリズムの簡単な実装
● お客様のニーズに合せたソフトウェアの柔軟なカスタマイズ
● 他のアプリケーションとの統合の簡略化
マイクロチップ社のデジタル インターリーブPFCリファレンスデザインはあらゆる入力電圧に対応し、単一の高電圧DCで最大350Wの出力が可能です。そのデュアルフェーズのインターリーブPFCソフトウェアは電圧、電流、負荷バランスの3つの補正機能を備えています。また、平均入力電圧をベースにしたフィードフォワード補正機能もあります。このリファレンスデザインは、次の6つのメイン ブロックに分かれています。
1. 入力EMIフィルタおよび整流器
2. フィードバック機能付きデュアルフェーズ インターリーブPFC回路
3. プラグインのモジュール コネクタ(dsPIC33FJ16GS504 DSC搭載)
4. プログラミング コネクタとプッシュ ボタンを備えたユーザー インターフェイス回路
5. 12Vと3.3Vの電源回路
6. ハードウェアの保護のための障害検出回路
マイクロチップ社のデジタル インターリーブPFCリファレンスデザインにはそのほかにも次の特長があります。
● あらゆる入力電圧に対応(85-265Vac、45-65 Hz)
● 最大350Wの継続出力
● 最大400Vdcの出力電圧
● 0.998 の力率補正(全負荷、120VAC入力)
● 3%の全高調波歪(ITHD)(全負荷、120VAC入力)
入手方法
このリファレンスデザインを構成するのに必要なすべての文書、ソフトウェアおよびガーバー ファイルはマイクロチップ社のWebサイト(http://www.microchip.com/IPFC)から無料でダウンロードできます。デモ用ユニットについては当社のセールス担当者にお問い合わせください。
マイクロチップ テクノロジー社について
マイクロチップ テクノロジー社(NASDAQ: MCHP)は、マイクロコントローラおよびアナログ半導体のトップ プロバイダで、世界各地のお客様のさまざまなアプリケーションにおいて、低リスクの製品開発、トータル システム コストの削減、およびスピーディな商品化の実現に貢献しています。本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポートとタイムリーなデリバリ、そして信頼性の高い品質を提供する企業、それがマイクロチップ社です。詳細は、マイクロチップ テクノロジー社のウェブ サイト(http://www.microchip.com)をご覧ください。
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