落合陽一・高桑早生・坂村健・石黒浩・三浦豪太×大学生公開授業の模様を放送!番組総合司会は茂木健一郎×高橋みなみ!AIやテクノロジーの進化は生き方・働き方をどう変えるのか?
[16/10/27]
提供元:PRTIMES
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三井住友フィナンシャルグループpresents『FMフェスティバル2016 未来授業〜明日の日本人たちへ〜』2016年11月3日(木・祝)16:00〜19:00放送
TOKYO FMをはじめとするJFN 38局では、茂木健一郎・高橋みなみが総合司会を務めるスペシャル番組『三井住友フィナンシャルグループpresents FMフェスティバル2016 未来授業〜明日の日本人たちへ〜』を、11月3日(木・祝)16:00〜19:00に放送致します。
番組では、AIやテクノロジーの進化をテーマに、落合陽一・高桑早生・坂村健・石黒浩・三浦豪太を講師に迎えて、10月10日(月・祝)東京、10月1日(土)大阪、10月9日(日)北海道の3会場で“デジタルネイティブ世代”の大学生を対象に開催した公開授業の模様をお届けします。
番組放送終了後に授業の模様を収めたビデオPodcastも配信致します。http://fes.jfn.co.jp/
[画像1: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-506225-0.jpg ]
[画像2: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-205938-1.jpg ]
[画像3: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-686228-2.jpg ]
≪今年の授業テーマは・・・「WORK SHIFT 2016〜第4次産業革命のハピネスとは?〜」AIやIoT。テクノロジーの進化が描きだす“新しい価値”≫
テクノロジーの最先端を研究・体現するフロントランナーたちと現役大学生がディスカッション!AIやIoT、テクノロジーの進化による未来の生き方・働き方について、様々なヒントが飛び出しました!
★特別番組総合司会の茂木健一郎と高橋みなみが各授業への解説&コメントを行います。
★坂村健「AIがいずれ世界のカルチャーになるのは明らか。」
★落合陽一「コンピュータか人間かを議論をするほどコンピュータと人間は明確に分かれていない」
★高桑早生「義足ユーザーはテクノロジーの進化をまさに体現している」
★石黒浩「人間は進化において2つの方法を持っている。『遺伝子』と『技術』」
★三浦豪太「現代人の脳は、2万年前のホモ・サピエンスであるクロマニヨン人よりも縮んでいる。」
≪FMフェスティバル2016 未来授業〜明日の日本人たちへ〜 講義内容≫
東京会場
■10月10日(月・祝)/10:30開場 11:00開演/TOKYO FMホール
《1時限 11:15〜12:30》
[画像4: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-735426-3.jpg ]
落合陽一が提唱する「デジタルネイチャー」とは、コンピュータが張り巡らされどこからでもアクセスできるユビキタス社会のその先、「コンピュータがシームレスに溶け込む社会」。画面の中に存在するものは、物質としては触れられません。しかしそれは、実質として確かにそこに存在しています。実質か物質かについて、「音楽を買うときはCD(物質)かデータ(実質)か」「本を買うなら紙の本(物質)かキンドル(実質)か」を学生に質問すると会場の意見は半分に割れました。
また、現代は人と人とを媒介するのはSNSやメッセージアプリなどのコンピュータ。メールの返信なら自動返信機能でも代用可能。21世紀は実質と物質の境界がどんどん現れては、ゆるやかに曖昧になっていくと落合陽一は言います。またAIが人の仕事を奪うことについては、「その昔、洗濯機が登場した頃は、洗濯板ではなく洗濯機を使うことは軟弱と言われたが、現在は使用することのほうがが当たり前になっている。未来はAIにも同じことが言えるだろう」と例えました。人もデータ(遺伝子)で動くという落合陽一は、「人とコンピュータ、どっちが主体なのか?」という問いに対して、学生とのディスカッションを経て、AIと人との関係は、コンピュータ対個人という視点ではなく、コンピュータ対人類という視点で考えたときにどうなるか?という意見を述べ講義を締めくくりました。
《2時限 13:00〜14:15》
[画像5: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-107391-4.jpg ]
義足の現役パラリンピアンとして100メートルの日本最速記録を持つ高桑早生は、この講義の中で、「私は、最先端のテクノロジーの体現者です」と表現しました。義足による靴擦れが当たり前の時代だった10年前と比べて、今は、義足のままハイヒールさえも履くことが出来るようになっています。それどころか、義足のパラリンピアンがオリンピックのメダリストの記録を超えてしまう例も出てきています。『テクノロジーの進化で、オリンピックでメダルが獲れる記録を持つパラリンピアンがオリンピックでメダルを獲るのはアリかナシか』を会場の学生に問いかけ、テクノロジーは現在進行形で進化し続けていることを、当事者の立場から大学生に伝える授業となりました。一方で、参加大学生たちに、「2020年に東京パラリンピックの会場が満員になるためにはどうしたらいいか」と質問を投げると、「みんなが障害者スポーツをもう少し身近に感じられるような機会が増えればいいのではないか」という回答がありました。健常者と障がい者。人間とロボット。マジョリティとマイノリティ。まずは身近で触れあうこと、理解をすること。その先に未来があるのではないかと高桑早生は述べました。
《3時限 14:30〜15:45》
[画像6: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-252790-5.jpg ]
「ユビキタス」の提唱者である坂村健は、ユビキタス=IoTであり、コンピュータは現在、身の回りの殆ど全てのものに取り入れられていて、そこから情報を収集していると言います。大量の情報判断が可能になり、例えば自動運転機能だけではなく、コンピュータが介入することで瞬時に運転者の保険が切り替わるなど、コンピュータは社会に連携していきます。
「AIの限界」「AIの人権」について、坂村健は「AIが自らの欲望を持つことは難しい」とし、学生から「人間じゃなくても権利を持っている存在がある。例えば会社には法人格がある。AIにも何かしらが認められるべき」という意見が出ると、「現在はまだ結論が出ていないがこれから獲得するかもしれない」とAIの社会での立ち位置の難しさを伝えました。講義の最後に、「労働はAIに任せて人間の活動は消費になるかもしれない。その時、人間は暇つぶしのためにイノベーションを繰り返し、イノベーションで成功することが『価値』になる」と、人間の「0」から何かを作り出す可能性の価値にふれ、学生たちに未来へのエールを送りながら講義を終えました。
大阪会場
■10月1日(土)/12:30開場13:00開演 AP大阪駅前梅田1丁目 B2F APホールI
[画像7: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-624155-7.jpg ]
授業は、冒頭からAIによる価値の大転換と、それに伴う「Work Shift」の本質に触れました。石黒浩は、現在、大学の偏差値は「医学部」「法学部」「経済学部」などが上位にあり、「教育学部」は比較的低いと分析します。しかし、高度な情報処理作業がAIに置き換わるであろう将来では、労働価値の逆転が起こり、就職においても「有望な職種」が変わり、AIがまだ携われない「人間の教育」分野に人的資源が投入され、大学偏差値も「教育学部」が上位になるのでは、と言います。そして、学生との「人間とロボットの境界線」「肉体は人間の要件か」「対話とはなにか」「心とはなにか」についてのディスカッションを経て、「人間の存在価値はどこにあるのか」を問いました。「人間の存在価値は社会に貢献すること、家族や友人に必要だと思われることだ」と答えた学生に、石黒浩は「ロボットも同様。社会に貢献している」と切り返し、続けて「人間もロボットも、その存在価値を日々探し続けないといけない。探すのをやめたらその時点で価値がなくなってしまう。頑張って生きてくださいね、ということです」と来場した学生たちへメッセージを伝え講義を締めくくりました。
北海道会場
■10月9日(日)/13:30開場 14:00開演/北海道立道民活動センター かでる2.7
[画像8: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-786651-8.jpg ]
『冒険』を『知的好奇心を行動に移すこと』と定義する三浦豪太の講義は、「AIを搭載したロボットはエベレストに登って喜ぶか?」という今回の講義テーマの問いかけからスタート。会場の意見は半々に割れました。「人間の脳のシナプスがどんどん学習していくのと同じようにAIのディープラーニングという技術は進化しているが、現在はまだ喜ぶ喜ばないの域ではない。しかし将来は脳と同じような機能を持つAIができるかもしれない」という三浦豪太は、さらに人間の脳について触れました。「600万年前に人類が誕生した時の脳の大きさに比べ、2万年前のクロマニヨン人はその3倍くらいまで脳の容積が増加した。しかし現代人はクロマニヨン人より脳が縮んでいる」。そして、その理由を会場の学生に投げかけました。会場の学生からは「技術の進化で、脳を使って考えることが少なくなったのではないか」と回答がありました。講義の最後は、「脳の縮小は狩猟時代から農耕時代へと推移した頃からの傾向であり、どんな動物も家畜化された途端に脳が縮小する。脳をたくさん使い、知的好奇心を行動に移すことが良い」と、学生へ冒険を進めることで締めくくりました。
<学生による特別ステージ>
[画像9: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-326840-10.jpg ]
東京会場では7月より、約4ヶ月間企画に携わった大学生20名による未来授業学生委員会と、「未来授業1.5時限目」学生ステージを共同制作しました。
「大切な人を失った時に代わりのロボットを作ることに賛成か?反対か?」というテーマについて、8名の大学生がプレゼンターとして賛成派・反対派に分かれ、それぞれの意見を述べました。『イマキク』というスマートフォンによる集計サービスを使い、会場の学生からも意見を募りました。
<学生委員会による来場学生へのインタビュー>
東京会場では、学生委員会のメンバーが来場した学生たちへ講義を聴いての感想を取材しました。学生委員会の会場レポートとして未来授業ホームページ特設サイトに掲載しています。
http://www.tfm.co.jp/fes/review/
≪特別番組概要≫
◇タイトル: 三井住友フィナンシャルグループpresents FM フェスティバル 2016
未来授業〜明日の日本人たちへ〜
「WORK SHIFT 2016〜第4次産業革命のハピネスとは?〜」
AIやIoT。テクノロジーの進化が描きだす“新しい価値”
◇放送日時:2016年11月3日(木・祝) 16:00〜19:00
◇放 送 局:TOKYO FMをはじめとするJFN 38局
◇番組総合司会: 茂木健一郎 高橋みなみ
◇特別協賛:三井住友フィナンシャルグループ
◇協賛:川口技研・味の素・ソディック・NEC・寺岡精工
◇特設サイト:http://fes.jfn.co.jp/ ※ラジオ放送終了後に特設サイトにてビデオPodcastを配信します。
《FMフェスティバルとは》
1972年にスタートしたFM フェスティバル。音楽を中心に、音声メディアであるFMメディアの特性と全国に展開するネットワークの強みを最大限に活かし、全国のJFN加盟全FM局が結集。全国のFMリスナーがひとつとなる日として、若者リスナーと一緒に毎年毎年積み上げて実施してきたFMメディアの祭典です。
2010年度からは、これからの未来を担う若者たちが、社会を生き抜いていくうえで抱えるであろう将来への不安に対して、明るい未来を展望し、生きるためのヒントを送り届けたいという思いのもと、「知の未来授業」を開講しています。
各専門分野で日本の第一線で活躍し、時代のオピニオンリーダーである「知のフロントランナー」が大学生と真剣に向き合い、直接、熱い討論を交わすインタラクティブ型特別授業です。
ビデオPodcastは累計2,600万ダウンロード(2016年6月現在)に到達。
TOKYO FMをはじめとするJFN 38局では、茂木健一郎・高橋みなみが総合司会を務めるスペシャル番組『三井住友フィナンシャルグループpresents FMフェスティバル2016 未来授業〜明日の日本人たちへ〜』を、11月3日(木・祝)16:00〜19:00に放送致します。
番組では、AIやテクノロジーの進化をテーマに、落合陽一・高桑早生・坂村健・石黒浩・三浦豪太を講師に迎えて、10月10日(月・祝)東京、10月1日(土)大阪、10月9日(日)北海道の3会場で“デジタルネイティブ世代”の大学生を対象に開催した公開授業の模様をお届けします。
番組放送終了後に授業の模様を収めたビデオPodcastも配信致します。http://fes.jfn.co.jp/
[画像1: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-506225-0.jpg ]
[画像2: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-205938-1.jpg ]
[画像3: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-686228-2.jpg ]
≪今年の授業テーマは・・・「WORK SHIFT 2016〜第4次産業革命のハピネスとは?〜」AIやIoT。テクノロジーの進化が描きだす“新しい価値”≫
テクノロジーの最先端を研究・体現するフロントランナーたちと現役大学生がディスカッション!AIやIoT、テクノロジーの進化による未来の生き方・働き方について、様々なヒントが飛び出しました!
★特別番組総合司会の茂木健一郎と高橋みなみが各授業への解説&コメントを行います。
★坂村健「AIがいずれ世界のカルチャーになるのは明らか。」
★落合陽一「コンピュータか人間かを議論をするほどコンピュータと人間は明確に分かれていない」
★高桑早生「義足ユーザーはテクノロジーの進化をまさに体現している」
★石黒浩「人間は進化において2つの方法を持っている。『遺伝子』と『技術』」
★三浦豪太「現代人の脳は、2万年前のホモ・サピエンスであるクロマニヨン人よりも縮んでいる。」
≪FMフェスティバル2016 未来授業〜明日の日本人たちへ〜 講義内容≫
東京会場
■10月10日(月・祝)/10:30開場 11:00開演/TOKYO FMホール
《1時限 11:15〜12:30》
[画像4: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-735426-3.jpg ]
落合陽一が提唱する「デジタルネイチャー」とは、コンピュータが張り巡らされどこからでもアクセスできるユビキタス社会のその先、「コンピュータがシームレスに溶け込む社会」。画面の中に存在するものは、物質としては触れられません。しかしそれは、実質として確かにそこに存在しています。実質か物質かについて、「音楽を買うときはCD(物質)かデータ(実質)か」「本を買うなら紙の本(物質)かキンドル(実質)か」を学生に質問すると会場の意見は半分に割れました。
また、現代は人と人とを媒介するのはSNSやメッセージアプリなどのコンピュータ。メールの返信なら自動返信機能でも代用可能。21世紀は実質と物質の境界がどんどん現れては、ゆるやかに曖昧になっていくと落合陽一は言います。またAIが人の仕事を奪うことについては、「その昔、洗濯機が登場した頃は、洗濯板ではなく洗濯機を使うことは軟弱と言われたが、現在は使用することのほうがが当たり前になっている。未来はAIにも同じことが言えるだろう」と例えました。人もデータ(遺伝子)で動くという落合陽一は、「人とコンピュータ、どっちが主体なのか?」という問いに対して、学生とのディスカッションを経て、AIと人との関係は、コンピュータ対個人という視点ではなく、コンピュータ対人類という視点で考えたときにどうなるか?という意見を述べ講義を締めくくりました。
《2時限 13:00〜14:15》
[画像5: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-107391-4.jpg ]
義足の現役パラリンピアンとして100メートルの日本最速記録を持つ高桑早生は、この講義の中で、「私は、最先端のテクノロジーの体現者です」と表現しました。義足による靴擦れが当たり前の時代だった10年前と比べて、今は、義足のままハイヒールさえも履くことが出来るようになっています。それどころか、義足のパラリンピアンがオリンピックのメダリストの記録を超えてしまう例も出てきています。『テクノロジーの進化で、オリンピックでメダルが獲れる記録を持つパラリンピアンがオリンピックでメダルを獲るのはアリかナシか』を会場の学生に問いかけ、テクノロジーは現在進行形で進化し続けていることを、当事者の立場から大学生に伝える授業となりました。一方で、参加大学生たちに、「2020年に東京パラリンピックの会場が満員になるためにはどうしたらいいか」と質問を投げると、「みんなが障害者スポーツをもう少し身近に感じられるような機会が増えればいいのではないか」という回答がありました。健常者と障がい者。人間とロボット。マジョリティとマイノリティ。まずは身近で触れあうこと、理解をすること。その先に未来があるのではないかと高桑早生は述べました。
《3時限 14:30〜15:45》
[画像6: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-252790-5.jpg ]
「ユビキタス」の提唱者である坂村健は、ユビキタス=IoTであり、コンピュータは現在、身の回りの殆ど全てのものに取り入れられていて、そこから情報を収集していると言います。大量の情報判断が可能になり、例えば自動運転機能だけではなく、コンピュータが介入することで瞬時に運転者の保険が切り替わるなど、コンピュータは社会に連携していきます。
「AIの限界」「AIの人権」について、坂村健は「AIが自らの欲望を持つことは難しい」とし、学生から「人間じゃなくても権利を持っている存在がある。例えば会社には法人格がある。AIにも何かしらが認められるべき」という意見が出ると、「現在はまだ結論が出ていないがこれから獲得するかもしれない」とAIの社会での立ち位置の難しさを伝えました。講義の最後に、「労働はAIに任せて人間の活動は消費になるかもしれない。その時、人間は暇つぶしのためにイノベーションを繰り返し、イノベーションで成功することが『価値』になる」と、人間の「0」から何かを作り出す可能性の価値にふれ、学生たちに未来へのエールを送りながら講義を終えました。
大阪会場
■10月1日(土)/12:30開場13:00開演 AP大阪駅前梅田1丁目 B2F APホールI
[画像7: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-624155-7.jpg ]
授業は、冒頭からAIによる価値の大転換と、それに伴う「Work Shift」の本質に触れました。石黒浩は、現在、大学の偏差値は「医学部」「法学部」「経済学部」などが上位にあり、「教育学部」は比較的低いと分析します。しかし、高度な情報処理作業がAIに置き換わるであろう将来では、労働価値の逆転が起こり、就職においても「有望な職種」が変わり、AIがまだ携われない「人間の教育」分野に人的資源が投入され、大学偏差値も「教育学部」が上位になるのでは、と言います。そして、学生との「人間とロボットの境界線」「肉体は人間の要件か」「対話とはなにか」「心とはなにか」についてのディスカッションを経て、「人間の存在価値はどこにあるのか」を問いました。「人間の存在価値は社会に貢献すること、家族や友人に必要だと思われることだ」と答えた学生に、石黒浩は「ロボットも同様。社会に貢献している」と切り返し、続けて「人間もロボットも、その存在価値を日々探し続けないといけない。探すのをやめたらその時点で価値がなくなってしまう。頑張って生きてくださいね、ということです」と来場した学生たちへメッセージを伝え講義を締めくくりました。
北海道会場
■10月9日(日)/13:30開場 14:00開演/北海道立道民活動センター かでる2.7
[画像8: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-786651-8.jpg ]
『冒険』を『知的好奇心を行動に移すこと』と定義する三浦豪太の講義は、「AIを搭載したロボットはエベレストに登って喜ぶか?」という今回の講義テーマの問いかけからスタート。会場の意見は半々に割れました。「人間の脳のシナプスがどんどん学習していくのと同じようにAIのディープラーニングという技術は進化しているが、現在はまだ喜ぶ喜ばないの域ではない。しかし将来は脳と同じような機能を持つAIができるかもしれない」という三浦豪太は、さらに人間の脳について触れました。「600万年前に人類が誕生した時の脳の大きさに比べ、2万年前のクロマニヨン人はその3倍くらいまで脳の容積が増加した。しかし現代人はクロマニヨン人より脳が縮んでいる」。そして、その理由を会場の学生に投げかけました。会場の学生からは「技術の進化で、脳を使って考えることが少なくなったのではないか」と回答がありました。講義の最後は、「脳の縮小は狩猟時代から農耕時代へと推移した頃からの傾向であり、どんな動物も家畜化された途端に脳が縮小する。脳をたくさん使い、知的好奇心を行動に移すことが良い」と、学生へ冒険を進めることで締めくくりました。
<学生による特別ステージ>
[画像9: http://prtimes.jp/i/4829/977/resize/d4829-977-326840-10.jpg ]
東京会場では7月より、約4ヶ月間企画に携わった大学生20名による未来授業学生委員会と、「未来授業1.5時限目」学生ステージを共同制作しました。
「大切な人を失った時に代わりのロボットを作ることに賛成か?反対か?」というテーマについて、8名の大学生がプレゼンターとして賛成派・反対派に分かれ、それぞれの意見を述べました。『イマキク』というスマートフォンによる集計サービスを使い、会場の学生からも意見を募りました。
<学生委員会による来場学生へのインタビュー>
東京会場では、学生委員会のメンバーが来場した学生たちへ講義を聴いての感想を取材しました。学生委員会の会場レポートとして未来授業ホームページ特設サイトに掲載しています。
http://www.tfm.co.jp/fes/review/
≪特別番組概要≫
◇タイトル: 三井住友フィナンシャルグループpresents FM フェスティバル 2016
未来授業〜明日の日本人たちへ〜
「WORK SHIFT 2016〜第4次産業革命のハピネスとは?〜」
AIやIoT。テクノロジーの進化が描きだす“新しい価値”
◇放送日時:2016年11月3日(木・祝) 16:00〜19:00
◇放 送 局:TOKYO FMをはじめとするJFN 38局
◇番組総合司会: 茂木健一郎 高橋みなみ
◇特別協賛:三井住友フィナンシャルグループ
◇協賛:川口技研・味の素・ソディック・NEC・寺岡精工
◇特設サイト:http://fes.jfn.co.jp/ ※ラジオ放送終了後に特設サイトにてビデオPodcastを配信します。
《FMフェスティバルとは》
1972年にスタートしたFM フェスティバル。音楽を中心に、音声メディアであるFMメディアの特性と全国に展開するネットワークの強みを最大限に活かし、全国のJFN加盟全FM局が結集。全国のFMリスナーがひとつとなる日として、若者リスナーと一緒に毎年毎年積み上げて実施してきたFMメディアの祭典です。
2010年度からは、これからの未来を担う若者たちが、社会を生き抜いていくうえで抱えるであろう将来への不安に対して、明るい未来を展望し、生きるためのヒントを送り届けたいという思いのもと、「知の未来授業」を開講しています。
各専門分野で日本の第一線で活躍し、時代のオピニオンリーダーである「知のフロントランナー」が大学生と真剣に向き合い、直接、熱い討論を交わすインタラクティブ型特別授業です。
ビデオPodcastは累計2,600万ダウンロード(2016年6月現在)に到達。