毛髪ミネラル検査値に基づくガン危険率の評価・判定法について特許出願される
[09/09/28]
提供元:DreamNews
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砒素等の有害元素には発ガン性があることが知れれており、他方、亜鉛・マンガン等の必須ミネラルは、ガン化の引き金となる「活性酸素種」を消去する抗酸化酵素の中核を成す元素として知られている。ガン患者では、健常者に比べ体内ミネラルのバランスが乱れ多種類の毛髪中ミネラルに特徴的な測定値が検出され、これを統計解析した結果、84%の高い正確度で固形ガン疾患の判定式を作成することに成功しました。
ら・べるびぃ予防医学研究所では、2000年5月に国内で初めて、頭髪を材料として、必須ミネラル・有害金属など26種類の体内微量元素を網羅的に分析する「毛髪ミネラル検査」を開始し、これまでに約8万検体の検査実績を持っている。
当研究所の安田寛(取締役・薬学博士)らは、124名の固形ガン患者の毛髪ミネラル検査値を統計学的に解析し、ガンと正の相関を示すミネラル成分,並びに、ガンと負の相関を示すミネラル成分を確認し、毛髪ミネラル検査結果に基づくガン危険率の評価・判定法を確立した。
本研究成果は、素門八王子クリニック真柄俊二先生との共同研究によって達成されたものであり、本年9月に出版予定の日本衛生学会欧文誌“Enviromental Health and Preventive Medicine"に掲載される。
研究の内容は、ガン患者(固形ガン)124名からインフォームド・コンセントに基づき、毛髪を採取し、さらに比較対照するため86名の健常者の毛髪を採取し、毛髪を溶解後、ICP−MSという高感度の質量分析器でミネラル濃度を測定し、これら測定値を多重ロジスティック回帰分析を行うことにより、ガン疾患の判定式を作成することに成功しました。本手法により、固形ガンについては約84%の高い正確度で評価・判定が可能となります。(特許出願済み)
カドミウムや砒素などの有害金属には発ガン性があることが知られており、他方、セレンや亜鉛・マンガンなどの必須ミネラルは、ガン化の引き金となる「活性酸素種」を消去する抗酸化酵素の中核をなす元素として知られている。ガン患者では健常者に比べ、体内ミネラルバランスが乱れ、特徴的な測定値が検出される。
尚、体内ミネラルバランスの乱れが、ガンlを引き起こす一つの因子なのか、ガンに罹患した結果として起こるのかは、今後の研究を要するものと考える。
近年の研究により、体内ミネラルの過不足状況は、血液よりも毛髪に一層反映することがわかってきました。一つまみ(0.1g)の毛髪を採取して、検査機関に送付するだけで検査が可能であり、非侵襲的である(体を傷つけない)ので、赤ちゃんから高齢者まで簡便に検査を受けることが出来る。
当研究所では、これまで「加齢とミネラル」「自閉症児のミネラルのアンバランス」「BMIとミネラル」「不妊とミネラル」等に関する論文発表、学会発表を行うとともに、大学研究機関との共同研究も行っている。
毛髪ミネラル検査を受けることが出来る施設は、健康保険対象外のけんさであるので、栄養療法を行っている自習診療クリニック(約400施設)や大学病院などの提携臨床研究機関にかぎられます。また、検査を希望される方はインターネットや電話で直接検査を申し込むことも可能です。
ら・べるびぃ株式会社・ら・べるびぃ予防医学研究所
東京都中央区日本橋富沢町8-4イワサキ第一ビル
電話:03-5614-2711
代表取締役 薗部 好成
研究発表者 安田 寛 (取締役 研究担当理事)
薬学博士(昭和51年 九州大学)
吉富製薬(現田辺三菱製薬)で脳保護薬、活性酸素消去薬などの創薬研究に従事後、2003年よりら・べるびぃ予防
医学研究所にて研究業務に従事。
日本生化学会・日本薬理学会(評議員)・日本微量元素学会・日本衛生学会・日本抗加齢学会 ほか
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