先進的な省電力電源の設計を簡略化する400Wの電源向け評価ボードを発表
[20/08/28]
提供元:PRTIMES
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、現在の厳しいエコ設計規格に準拠し、すぐに利用可能な400Wの電源向け評価ボード「EVL400W-EUPL7」を発表しました。この評価ボードには、STの革新的な電流モードPFCコントローラ「L4984D」および共振ハーフブリッジ・コントローラ「L6699」が搭載されており、さまざまな動作モードで電力効率の最大化に貢献します。
EVL400W-EUPL7は、最大負荷時に230VACで93%を上回る効率、および110VACで91%を上回る効率を得ることができ、無負荷状態では0.150W以下の消費電力を実現しています。また、コンピュータ向けのENERGY STAR(R) Version 6.1、生活家電やオフィス機器向けのEuropean EuP Lot 6 Tier 2、および外付け電源向けのCoC(Code of Conduct)Version 5 Tier 2など各種規格に準拠しており、CLEAResult(R)社 (1)によるPlug Load Solutions(R) 80 PLUS™(2)において、115VACでプラチナ、230VACでゴールドの認定を取得しています。
L4984DおよびL6699に搭載されたバースト・モードと、L6699の適応型デッドタイム制御による1次側電流の低減技術により、軽負荷時にも高い効率が得られます。L4984DおよびL6699は、暗電流が低く、遠隔でのオン / オフ制御や、パワー・シーケンシング、ブラウン・アウト保護に使用可能なディスエーブル入力を備えています。また、両製品は、バースト・モード動作時にプリレギュレータをオフにするために、相互に連携することも可能です。
EVL400W-EUPL7は、STの同期整流コントローラ「SRK2001」も搭載しているため、幅広い負荷範囲で高い平均効率と標準効率を実現します。同期整流による省電力化により、2次側の冷却装置を小型化することも可能です。ディプレッション型のMOSFETを使用して設計されたアクティブ型の高耐圧起動回路を内蔵しており、通常動作において残留電流消費量を無視できるレベルまで低減するとともに、高速起動を実現します。
EVL400W-EUPL7は、12Vの出力と90V〜264V(45Hz〜65Hz)の幅広いAC入力電圧範囲を備えた中パワーの電源用リファレンス設計で、ATX電源、小型サーバ / ワーク・ステーション、医療機器、デジタル・サイネージ、LEDパネルなどのアプリケーションにおけるきわめて厳しい省電力化の要求に対応することができます。無負荷状態での消費電力が低く、補助のスイッチング電源(SMPS)が不要になるため、部材コストの削減も可能です。
EVL400W-EUPL7は現在購入可能で、参考価格は約180.00ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
( https://www.st.com/ja/evaluation-tools/evl400w-eupl7.html?ecmp=tt16538_gl_enews_jul2020 )
(1) CLEAResult社は、電力効率化プログラムおよびサービスを提供する北米最大の企業です。
(2) 80 PLUSはENERGY STARで参照される性能規格で、コンピュータとサーバ向けのマルチ出力電源に対して、20%、50%、100%の定格負荷で80%以上の電力効率と0.9以上の力率を求めています。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約46,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な独立系総合半導体メーカーです。約10万社のお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、IoT・5G通信の普及を可能にします。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。
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