Yole Développement が2009年のMEMS業界に関する調査報告書を発行
[09/11/20]
提供元:DreamNews
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フランスの市場調査会社Yole Développementは、2009年のMEMS業界に関する調査報告書「Status of the MEMS Industry」を発行しました。6年前から毎年発行されているこの報告書は、MEMS業界を分析対象とする唯一の出版物であり、主な技術からMEMS関連企業上位30社の事業戦略まで幅広いテーマを扱っています。
MEMS市場がプラス成長に転じるのは2010年以降
MEMS市場は、2007年以降横ばい状態が続いています。売上高は、2007年が71億ドル、2008年が68億ドルであり、2009年は69億ドルになる見通しです。この間、家電向け製品市場は年平均25%の成長率で急速に拡大したのに対し、景気後退の影響が大きい自動車向け製品の市場は大幅なマイナスとなっており、全体として横ばいという結果になっています。
MEMS市場がプラス成長に転じるのは、2010年以降になる見通しであり、今後4年間の年平均成長率は12%程度と予想されます。また製造機器市場は、回復が遅れる可能性が高く(売上高は、2008年から2010年まで1億4,000万ドルで推移)、成長軌道に乗るのは2011年以降になると思われます。
業績が横ばいで2008年と2009年は困難な年に
主力半導体事業が過去18ヶ月間にわたって低迷するなか、MEMS事業は、何とか横ばい状態を維持しています。MEMS業界全体として見た場合、これは良いニュースといえますが、2006年から2007年にかけて製造関連のインフラストラクチャに多額の投資を行ってきたMEMS企業の多くは、2008年と2009年の業績が伸び悩んだことで極めて厳しい状況に追い込まれています。
Yole Développementの社長兼CEO、Jean-Christophe Eloy氏は、「MEMS業界は、今も極めて多様性に富んでおり、金融危機や景気後退の影響もさまざまです。総体的には、特定用途向けの製品が苦戦を続けるなか、MEMSデバイスを各種のシステムにパッケージしたり、統合したりするための新技術が業界を支えているというのが実情です。実際、2軸ジャイロ、MEMS慣性計測装置(IMU)、MEMS発振器といった最新のMEMSデバイスは、急速に伸びています」と語っています。
Yoleの調査報告書「Status of the MEMS Industry」は、専属のアナリスト20人が日常的に情報収集を行い、2,500社を超えるシステムインテグレーターやデバイスメーカー、技術開発企業などを取材した成果をまとめたものです。Yoleでは、以下のような企業から市場と技術に関する情報を直接集めています。
● システムメーカー:自動車用機器、IT機器、医療機器のメーカー
● デバイスメーカー:世界各地にある主なMEMS慣性センサーのメーカー
● MEMS業界向けに機器や原材料を供給している企業
【 英文市場調査報告書 】
Status of the MEMS Industry 2009
MEMS業界の動向:2009年版
http://www.gii.co.jp/report/yd102425-mems-industry.html
出版社Yole Developpement
出版日2009/10
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http://www.gii.co.jp/topics/EL07_jp.shtml
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