2015年までにマイクログリッドへの投資額が78億米ドルに
[09/11/25]
提供元:DreamNews
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多くの国々で配電網のインフラが老朽化している中、スマートグリッド促進のための投資をすすめる技術プロバイダーや公益事業者、政治家らの動きがますます盛んになっています。クリーンテクノロジー分野を専門とする市場調査会社Pike Researchが発行した調査報告書「Microgrids: Islanded Power Grids and Distributed Generation for Community, Commercial, and Institutional Applications」によると、今後数年でマイクログリッドの導入が加速する見通しです。マイクログリッドとは「隔離された」発電・配電装置で、大型電力系統から自律的に稼動させることができるものです。同社は3ギガワットを超える新しいマイクログリッドが2015年までに世界的に導入され、その時点までの累積投資額は78億米ドルとなり、マイクログリッドシステムは年間21億米ドルの収益を上げると予測しています。
「多くの電力会社は自分たちのビジネスモデルを脅かすものとして、従来からマイクログリッドに反対の立場をとってきました。しかしこの考えに警鐘を鳴らす電力会社も複数出始めており、次第にマイクログリッドプロジェクトの開発に関心をもつ地域社会や企業、機関などと協力しようという動きもあります。」とPike ResearchのClint Wheelock社長は述べています。
同社では、北米が今後数年でマイクログリッド分野における最大の市場となり、2015年までに世界の74%のシェアを占めると予測しています。北米では最大のセグメントが公共機関向けのマイクログリッドで、これに商業/産業向け、そして地域社会向けグリッドがつづきます。しかし他の地域では状況が異なり、欧州やアジアでは地域社会向けマイクログリッドが最も大きなカテゴリーとなると見られています。
同報告書では、マイクログリッドという新興市場における5つの主要セグメントについて分析、予測しています。またマイクログリッドの導入に不可欠なテクノロジーについての検証とともに、この新生業界に参入する主な企業についても紹介しています。5カ年の予測では北米、欧州、アジア太平洋諸国におけるマイクログリッド市場の機会について定量的に評価しています。
【 英文市場調査報告書 】
Microgrids: Islanded Power Grids and Distributed Generation for Community, Commercial, and Institutional Applications
マイクログリッド:コミュニティ用・商用・企業/組織向け自立型電力グリッド・分散型発電
http://www.gii.co.jp/report/pike102553-microgrids.html
出版社Pike Research
出版日2009/10
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http://www.gii.co.jp/energy_report.shtml
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