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どうすれば人間はもっと人間らしい仕事に集中できるか? ー ホロス2050未来会議「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING」レポート

デジタルハリウッド大学大学院が協賛をする「未来・予測・創造・プロジェクト」ホロス2050、今回は6月2日(金)に行われた「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING」の模様を紹介いたします。




 日本初の株式会社による専門職大学院、デジタルハリウッド大学大学院では、2017年4月よりスタートした<「未来・予測・創造・プロジェクト」ホロス2050>に協賛しています。

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 6月2日(金)に行われた、未来会議「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING」の模様を紹介いたします。


<ホロス2050未来会議「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING」開催報告>

 未来会議「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING」のディスカッション・テーマは、「どうすれば人間はもっと人間らしい仕事に集中できるか?」。

[画像2: https://prtimes.jp/i/496/1260/resize/d496-1260-296406-0.jpg ]


 元Google 米国本社 副社長兼 Google Japan 代表取締役社長の村上憲郎氏と、東京大学大学院情報学環教授 兼 ソニーコンピュータサイエンス研究所の暦本純一氏をお迎えして、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』第2章 COGNIFYING(認知化していく)で述べている「ロボットのおかげで、われわれはもっと人間らしい仕事に集中できる」という言葉を手掛かりに、人工知能の発達とロボット化の進展によって、ますます多くの人々が失業し、貧富の差が広がっていってしまうのかどうか、そして、どうすれば貧富の格差を是正し、多くの人々が「非人間的な仕事」から解放され、「本当に大切な仕事」に集中できる未来社会を創っていくことができるのかを模索しました。

 先ずは『<インターネット>の次に来るもの』に記されるAIの定義を全員で共有し、AIと対抗するのではなく、協働してゆくことがこれからの人間の評価軸として定着するだろうという前提のもと、ゲストによるスピーチ、ディスカッションが行われました。


登壇者 村上憲郎氏のコメント

[画像3: https://prtimes.jp/i/496/1260/resize/d496-1260-656024-2.jpg ]


「2018年末頃には地球上に80億台ほどのIoTデバイスが稼働している。その量は増え続けると同時に、そこから収集されるビッグデータも膨大なものとなってゆく。すでに多額の予算がビッグデータに投じられる計画が各国で進行しており、これらを基盤とし、機械学習や深層学習はより隆盛なものとなるだろう。人間の働き方が変わるのも時間の問題であり、定型業務従事者の失業、専門業務従事者の2極化が起きるのは必至である。AIをどう研究し、どう付き合ってゆくのか、原則を策定し、それをもとにガイドラインを作成してゆく段階に我々は突入している。」


登壇者 暦本純一氏のコメント

[画像4: https://prtimes.jp/i/496/1260/resize/d496-1260-887671-3.jpg ]


「AIの好例として挙げられるAlfaGOだが、個人的に面白いと感じるのはPairGO、つまりAIと人とがチームとなり囲碁を打つ試合。チェスでも同様の事が行われている。よく人間VSコンピュータという観点から議論が行われるが誤りであり、正しくは人類が生物を超えるということではないだろうか。今ある仕事の内、数多くがAIにとって代わられるのは自明の理だろう。ただ、全て自動化された場合、人間は果たして幸せなのだろうか?AIにいいね!されても我々の自己承認欲求は満たされないだろう。やはり生身の人間からの承認を我々は求めている。ここが、AIによって置き換えることのできない部分ではないだろうか。機械に任せた方が良い仕事/自分で(人間が)やることに価値があることの2つの存在を忘れてはならない。」

パネルディスカッションでは、粘菌のネットワークを例としたAIの多様性や、フォーマットが1世紀以上不変である教育がAIによってどう変わるか等の意見が発表され、AIを人間とは異なる知性を持った概念ととらえ、この新しい仲間との出会いを大切にし、これからの社会をデザインし直す事が必要になるのではないかという提案がなされ、AIと歩むこれからの人間社会の在り方について、参加者全員で考える機会となりました。


 未来会議「第3章 コンテンツ産業の変容/FLOWING(流れていく)」は、7月18日(火)にデジタルハリウッド大学大学院 駿河台ホールにて開催いたします。詳細・お申し込み方法は、下記よりご確認ください。

◎詳細・お申し込み方法はこちら
 http://gs.dhw.ac.jp/news/170613.html


<ホロス2050とは>

ホロス2050とは、21世紀の折り返し点である2050年に「ホロス」が一体どのような形で、どこまで実現しているのか、あるいは実現していないのか、可能なかぎり精緻に予測するとともに、過去を謙虚に振り返り、現在を冷静に見据えることによって、よりよい未来社会の創造に向けて、一歩、一歩、課題解決をしてゆく「未来・予測・創造・プロジェクト」です。


<ホロス2050未来会議概要>

スケジュール:
第1章  ホロス2050とは?/BECOMING(なっていく) 2017.5.11開催
第2章  人工知能の現在/COGNIFYING(認知化していく) 2017.6.2開催
第3章  コンテンツ産業の変容/FLOWING(流れていく) 2017.7.18開催
第4章  グーテンベルクの終焉/SCREENING(画面で読んでいく)
第5章  所有権よりアクセス権/ACCESING(アクセスしていく)
第6章  ポストマネー、ポスト近代/SHARING(共有していく)
第7章  情報過多時代の人生論/FILTERING(フィルターしていく)
第8章  さよならシリコンバレー新ビジネス/REMIXING(リミックスしていく)
第9章  VRとウェアラブル/INTERACTING(インタラクションしていく)
第10章 監視社会とプライバシー/TRACKING(追跡していく)
第11章 21世紀の知の行方/QUESTIONING(疑問を生んでいく)
第12章 ホロス2050のまとめ/BEGINNING(始まっていく)

※2017年5月より月1、2回のペースで開催


<発起人>

服部桂(はっとり かつら)氏

[画像5: https://prtimes.jp/i/496/1260/resize/d496-1260-437852-4.jpg ]


1951年生まれ。
早稲田大学大学院理工学研究科で修士号を取得後、1978年朝日新聞入社。
80年代の通信自由化の際、米通信系ベンチャー企業に出向。87年から2年間、
米MITメディアラボ客員研究員。科学部を経て、出版局で「ASAHIパソコン」副編集長、「DOORS」編集委員、「PASO」編集長。
94年に新聞紙面で初のインターネット連載。
その後、2011年から同社ジャーナリスト学校シニア研究員。
メディア研究誌「Journalism」編集を担当。
著書に『人工現実感の世界』『人工生命の世界』『メディアの 予言者 マクルーハン再発見』など。
訳書に『ハッカーは笑う』『人工生命』『デジタル・マクルーハン』」『パソコン創世「第3の神話」』
『ヴィクトリア朝時代のインターネット』『謎のチェス指し人形ターク』『チューリング情報時代のパイオニア』
『テクニウムテクノロジーはどこへ向かうのか?』『<インターネット>の次に来るもの』等。


高木利弘(たかぎ としひろ)氏

[画像6: https://prtimes.jp/i/496/1260/resize/d496-1260-889573-5.jpg ]


株式会社クリエイシオン代表取締役。
1986年日本初のMacintosh専門誌『MACワールド日本版』を創刊。
1987年に『MACLIFE』 を創刊。以後、『Oracle Life』『MEDIA FRONT』などPC/IT系雑誌を相次いで創刊。
パーソナルコンヒピュータ、DTP、マルチメディア、インターネットなど情報技術の最新トレンドを紹介する。
パブリッシャーとしての経験を生かし、インターネット、マルチメディア関連のコンサルティング、プロデュース、セミナー、執筆活動を行う。
企画開発したナレッジ・プロセッサKacis Publisher/ Kacis Writerは、「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2001」(SOFTIC)を受賞する。
2015年、クーロン株式会社取締役として、人工知能を活用して炎上を抑止するコメントシステムQuACS (Quelon Active Comment System)の開発マーケティングに関わる。
主な著書は、『Macintoshなんでも聞いて』シリーズ、『Mac OS X Serverパーフェクトガイド』『Kacisでサクサク文書作成』、電子書籍、電子コミック、ケータイコンテンツ、CGM/SNS、動画配信、iPhone、iPad、Android、電子黒板・学校ICT化等 の調査報告書、『The History of Jobs & Apple』『ジョブズ伝説』『スマートTVと動画ビジネス』など。


橋本大也(はしもと だいや)

[画像7: https://prtimes.jp/i/496/1260/resize/d496-1260-620594-6.jpg ]


デジタルハリウッド大学教授。メディアライブラリー館長。
ビッグデータと人工知能の技術ベンチャー企業「データセクション株式会社」創業者。
同社を上場させた後顧問に就任し、教育者、事業家に転進。
教育とITの領域でイノベーションを追求している。
著書に『データサイエンティストデータ分析で会社を動かす知的仕事人』(SB 新書) 『情報力』(翔泳社)など。書評ブログを10年間執筆しており、書評集として「情報考学 Web時代の羅針盤 213 冊」(主婦と生活社) がある。多摩大学大学院客員教授。早稲田情報技術研究所取締役。


<Senior Maverick>

Kevin Kelley(ケウ゛ィン・ケリー)氏

[画像8: https://prtimes.jp/i/496/1260/resize/d496-1260-722494-7.jpg ]


1952年生まれ。著述家、編集者。
1984年〜90年までスチュアート・ブラントと共に伝説の雑誌ホール・アース・カタログやホール・アース・レビューの発行編集を行い、93年には雑誌WIREDを創刊。
99年まで編集長を務めるなど、サイバーカルチャーの論客として活躍してきた。
現在はニューヨーク・タイムズ、エコノミスト、サイエンス、 タイム、WSJなどで執筆するほか、WIRED誌の創刊編集長も務める。
著書に『ニューエコノミー 勝者の条件』(ダイヤモンド)、『「複雑系」を超えて』(アスキー)、『テクニウム——テクノロジーはどこへ向かうのか?』(みすず書房)、『<インターネット>の次に来るもの』(NHJK出版)など多数。


<料金>

ホロス2050未来会議参加費:
一般
前売り 4,000円/当日 4,500円

学生
前売り 1,000円/当日 1,500円

ホロス2050会員費:
・個人会員
年会費 50,000円
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他

・法人会員
年会費 108,000円(税込) 2名まで
特典:
1)全12回未来会議への参加 & アーカイブ映像・レポートの閲覧ができる
2)未来会議に「ホロス2050 会員」として主体的に参加できる
3)先進的な「ホロス2050 実験プロジェクト」に参加できる
4)2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会へのご招待、他
※「ホロス2050」では、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』の12のキーワードで予言した様々な未来技術を、実験プロジェクトという形で実現していきたいと考えています。こうした「ホロス2050」の趣旨に賛同し、応援したい、一緒に活動していきたいと思われる方は、個人会員/法人会員のお申込みをしてください。

お問合せ:
ご不明な点は、ホロス2050公式サイト(http://holos2050.jp/ask/)よりお問合せください。

<協賛>

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