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移民・難民危機/中米・グアテマラ:メキシコに渡った子ども、2週間で3,000人【プレスリリース】

ユニセフ、子どもの保護求める




[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1270/resize/d5176-1270-866787-0.jpg ]



【2019年1月30日 ニューヨーク/メキシコシティ(メキシコ)/ 発】

ユニセフ(国連児童基金)は本日、1月17日以降、子ども3,000人を含む1万2,000人以上が、グアテマラのテクンウマンからメキシコのタパチュラに入ったと発表しました。ユニセフは、これらの子どもたち、特にひとりで移動している子どもに対して、特別な保護を提供することが重要だと述べています。

「これまでメキシコの政府と人々は、日々国境を渡ってくる何千人もの子どもたちと家族を暖かく迎え入れてきました」とタパチュラで2日間の訪問を終えたユニセフの広報局長のパロマ・エスクデロは述べました。「これらの子どもたちがメキシコに留まるとしても、さらに北を目指すとしても、彼らが家族と行動を共にし、収容所に収容されることなく、移動中を通して彼らの最善の利益が保護されることが重要です」

政府の統計によれば、2018年には3万人以上のホンジュラス、グアテマラ、およびエルサルバドル出身の子どもが収容所に一時的に留め置かれました。

メキシコは、子どもたちの移動中あるいは難民申請をしている間の権利を保護するための措置を次々と実施していますが、まだまだ課題があります。エスクデロは、1,000人近くの男女と子どもを収容するタパチュラ移民センターで、難民申請手続きあるいは退去令を待つ母親や若い女性と話をしました。

「収容所に滞在する人たちには、食料支援、保健ケア、休憩場所などが提供されていますが、生活環境は不適切です」とエスクデロは言います。「母親と幼い子どもたちが廊下で寝ているのを見ました。多くの人々が、今後彼らに何が起きるのか、いつ退所許可が下りるかわからずにいます」

「これらの多くの子どもや若者にとって、故郷で経験した暴力と貧困によって受けた心の傷を、移動中の避難生活と将来の不安からくる心の傷と差し替えているにすぎません」とエスクデロは言います。「彼らの原動力となっている、より良い、より安心な未来への希望は、ますます手の届かないものになっています」

[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1270/resize/d5176-1270-313805-1.jpg ]

ユニセフはメキシコで、政府やパートナー団体と協力して、移民の子どもたちが必要な支援やサービスを受けられ、彼らの権利が尊重されるよう活動しています。タパチュラのユニセフ・チームは、シウダード・イダルゴの移民事務所に到着した子どもたちに対して、移民の選択肢に関する情報を直接提供しています。またユニセフは、社会福祉省および子どもの保護当局に対して、おとなの保護者のいない子どもたちが適正な手続きを受け、適切なケアを受けられるように、技術支援を直接提供しています。

ユニセフは、政府のパートナーと協力して、移動する子どもたちの最善の利益を何よりも優先させるために、すでに実行し成功しているプログラムをさらに強化することを呼びかけています。

「ユニセフは、子どもと家族が難民申請手続きを待っている間、安全に保護を受けられるようにするために、人道ビザの発給、出入りが自由な仮設住居やデイ・センターなどの代案の確立のために政府と協力しています」とエスクデロは続けました。「私たちは、こうしたプログラムがメキシコの移民ルート上でもっと行われるようになるのを楽しみにしています。移民は犯罪ではなく、また犯罪のように扱われてばいけないのですから」

* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
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