【2週間で重版】 第20回『このミス』大賞受賞作、『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』が5万部突破!
[22/02/10]
提供元:PRTIMES
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各書店で続々1位獲得!弁理士×VTuberの新しいリーガルミステリー
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株式会社宝島社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蓮見清一)は、第20回『このミステリーがすごい!』
大賞受賞作の『特許やぶりの女王弁理士・大鳳未来』を2022年1月7日(金)に発売しました。発売2週間で重版が決定し、累計5万部を突破。各書店で1位を獲得するなど大きな反響を呼んでいます。
本書は、特許のスペシャリスト・弁理士の主人公が、特許権侵害を警告された人気VTuberを救うべく、大胆かつ強気の策で立ち向かっていくリーガルミステリーです。選考委員からは「特許権侵害の事前交渉専門の弁理士という職業が新鮮」「リーガルサスペンス的なロジックと、VTuberという旬の題材の魅力が融合してユニーク」と、テーマの独自性が高く評価されています。著者の南原詠氏は、自身も弁理士として働いており、本書はその専門知識を生かした特許論争が繰り広げられるミステリーです。
受賞者のインタビューも可能ですので、ぜひ取材をご検討いただけますと幸いです。『このミステリーがすごい!』大賞は、これからも新しい作家・作品を発掘・育成し、業界の活性化に寄与してまいります。
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【著者プロフィール】
南原詠(なんばら・えい) 1980年12月生まれ。東京都目黒区出身。東京工業大学大学院修士課程修了。元エンジニア。現在は大手企業内弁理士として勤務。
【コメント】
自身のキャリアに悩み弁理士を目指していた最中、特許論争を物語にしたら面白いのではというアイデアが生まれ、小説を書こうと決心しました。本作は、特許のスペシャリスト・弁理士の主人公とVTuberが軸となる新たなミステリーです。特に、主人公の大鳳未来が絶対に不利と思える状況に立ち向かっていく特許論争は、自身の知識を生かしてこだわって書いた部分です。特許というルールに基づき登場人物たちが攻撃と防御を繰り広げる、いわば知的スポーツゲーム感覚で楽しんでもらえたら幸いです。
知的財産の権利を守る“弁理士”とは?
合格率10%以下、超難関の国家資格!弁理士とは、特許権や商標権などで広く知られる「知的財産権」に関する専門家で、個人発明家や企業に代わって知的財産の申請や保護をする仕事です。合格率はわずか一桁台で、文系の司法試験に並ぶ理系の最難関資格ともいわれています。また、弁護士・司法書士・税理士・行政書士などと共に、8士業(※)と呼ばれている国家資格の一つです。
「発明を生かすも殺すも弁理士次第」といわれており、権利の内容を書く弁理士にかかっています。発明や技術が優れていても、そのことをきちんと理解していない人が書くと、取得した権利が的外れだったということも起きてしまいます。
※職務上必要な場合に、委任状なしで戸籍謄本・住民票などの請求権が認められている8つの士業を指す
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『特許やぶりの女王弁理士・大鳳未来』
発売予定日:2022年1月7日/予価:1540 円(税込)
https://tkj.jp/book/?cd=TD024367&path=&s1=
【あらすじ】
特許権をタテに企業から巨額の賠償金をせしめていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、「特許侵害を警告された企業を守る」ことを専門とする特許法律事務所を立ち上げた。今回のクライアントは、映像技術の特許権侵害を警告され活動停止を迫られる人気VTuber・天ノ川トリィ。未来はさまざまな企業の思惑が絡んでいることに気付き、そして、いちかばちかの秘策に……!
〜『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』著者・南原詠インタビュー〜
偶然受けた第2希望の講義で、読むより書くのが好きだと気づく
初めて小説を読んだのは中1の時でした。小学校では漫画とゲーム雑誌を読んでいたので、中1の課題図書として指定された夏目漱石の『坊っちゃん』を読まなければならなかったのが初めてでした。そこで文字ばかりの本も読めないことはないと思い、中学・高校時代は流行っていたライトノベルを読むように。大学ではカードゲームにハマり、ゲームに夢中で本は読まなくなりました(笑)。
僕の通っていた東工大は理系ですが、文系科目も履修しなければならず、人気講義に申し込んだら抽選で落ちてしまった。それで偶然受けることになった第2希望の講義は、テーマに関してコラムを書くというもの。100人ほどの生徒から選ばれた10人のコラムのうち、どれが面白いかを投票するんです。「コラムに定義はないから何を書いてもいい」ということで、皆好きなように書いていました。書いてはひたすら添削してもらい評価を受ける授業でしたが、そこで「読むよりも書くことが面白い」と感じたんですよ。これが一番最初の出来事でした。
キャリアに悩み目指した弁理士、そこから小説のアイデアが生まれた
大学院卒業後、一般企業に就職してエンジニアとして働きました。仕事がキツくて向いてないと思った時、エンジニアを辞めて弁理士になる人が結構いることを知って。弁理士として一発逆転を狙う、そういうキャリアパスがあるんです。ちょうど、当時の小泉内閣では「知財立国」という政策があって、3、4%だった合格率が10%まで上がり「弁理士は今が狙い目」という感じがして、目指すことを決めました。
会社員をしながら5年間予備校に通い、講師にはひたすら「没個性になれ」と言われ続けていました。法律答案では独自性を排除しなければならないからです。そんな勉強を5年、6年しているとストレスが溜まって、没個性とは反対に「いっそ答案に物語でも書いてやろうか」みたいな心境になるわけです。それは心の声というか、書くのは嫌いじゃなかったことを思い出しました。ちょうどその頃、池井戸潤さんの『下町ロケット』が話題で、あれも特許の話だと思ったんです。ただ、法律論争や侵害論などは描かれているけれど、特許法に関する踏み込みをしていない。だったら、ガチめの特許論争を物語にできたら面白くなると考え、小説を書こうという思いに至りました。書くなら資格を持っているほうが説得力があるので、あと1年で試験勉強を終わらせようと決め、決心したその年試験に合格しました。
日本が世界に誇れる発明「VTuber」は特許権の話にぴったり
弁理士登録のための研修が終わったその日に、若桜木虔さんのプロ作家養成講座に申し込みました。作品は10本ぐらい書きましたが、全て特許の話です。「この内容だったら『このミス』はどうだろう」とアドバイスをもらい、『このミス』含め様々な新人賞に応募しました。
本作は、特許侵害を警告され活動停止を迫られるVTuberを救うべく、弁理士の大鳳未来が奔走する物語で、VTuberは新しい題材かつコンピューターグラフィックの技術的な要素もあるので、特許の話にぴったりだと考えました。さらに、漫画やアニメーションに次いで日本が世界に打って出られる産業と言われていることも大きかったです。
主人公は、どんな状況下であってもとにかく強気な性格にしたいと思っていました。今、女性が強いといわれていますけど、もともと女性のほうが男性より優秀という勝手な思いがあったので、弱い女性は出したくなかった。主人公はもちろん、登場する女性は皆強気で魅力的で活動的であってほしいと思い書いています。対して、男性キャラクターはイケてない人が多いかもしれません(笑)。フィールドエンジニアや特許の調査員、興信所の探偵も登場しますが、弁理士は実際そういう人たちと仕事をしています。例えば、製品のことは技術者じゃないとわからないので、特許侵害品なのか確認するため協力してもらいます。また、VTuber・トリィの事務所社?は、もともとIT全般を手広く取り扱っていたわけですが、現実にいる彼のようなベンチャー企業の社?って変わった人が多いじゃないですか。例えば、ホリエモンにしてもスーツは着ないというか、Tシャツが定番。そういった細かな設定をリアルにしています。
今後書きたいテーマは?
今後は、意匠権とかデザインの特許、商標権などについても書いてみたいです。例えば、高級靴ブランドの「クリスチャンルブタン」はレッドソールが有名ですが、あの靴の底が赤いのもEUでは商標なんです。ただ、商標といってもいろいろあって、マークとかロゴの他にも色彩商標や位置商標なんかもあります。国によって、その商標権が認められていないこともあるので、特許に限らず広く書ける気がしています。
〜選考委員コメント〜
ビジネス小説的な(『半沢直樹』的な)駆け引きと、リーガルサスペンス的なロジックと、VTuberという旬の題材の魅力が融合して、たいへんスリリングかつユニークなミステリーに仕上がっている。(大森望/翻訳家・書評家)
キャラクターがみな活き活きしていて、特許権侵害の事前交渉専門の弁理士という職業も新鮮、構成もしっかりしている。特許にまつわる法律のあれこれも「なるほど」と思わせ、絶対不利に思える状況をどう解決するのかで読ませる。(瀧井朝世/ライター)
『このミステリーがすごい!』大賞とは?
『このミステリーがすごい!』大賞は、ミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に、2002年に創設した新人賞です。これまで、第153回直木賞受賞者の東山彰良氏や、累計1066万部突破の『チーム・バチスタの栄光』シリーズの海堂尊氏、音楽ミステリー『さよならドビュッシー』や社会派ミステリー『護られなかった者たちへ』で知られる中山七里氏などの作家を輩出してきました。また、志駕晃氏の『スマホを落としただけなのに』シリーズなど、映像化作品も多数世に送り出しています。さらに、受賞には及ばなかったものの、将来性を感じる作品を「隠し玉」として書籍化。岡崎琢磨氏の『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズをはじめ、「隠し玉」からもベストセラー作品が多く生まれています。
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株式会社宝島社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蓮見清一)は、第20回『このミステリーがすごい!』
大賞受賞作の『特許やぶりの女王弁理士・大鳳未来』を2022年1月7日(金)に発売しました。発売2週間で重版が決定し、累計5万部を突破。各書店で1位を獲得するなど大きな反響を呼んでいます。
本書は、特許のスペシャリスト・弁理士の主人公が、特許権侵害を警告された人気VTuberを救うべく、大胆かつ強気の策で立ち向かっていくリーガルミステリーです。選考委員からは「特許権侵害の事前交渉専門の弁理士という職業が新鮮」「リーガルサスペンス的なロジックと、VTuberという旬の題材の魅力が融合してユニーク」と、テーマの独自性が高く評価されています。著者の南原詠氏は、自身も弁理士として働いており、本書はその専門知識を生かした特許論争が繰り広げられるミステリーです。
受賞者のインタビューも可能ですので、ぜひ取材をご検討いただけますと幸いです。『このミステリーがすごい!』大賞は、これからも新しい作家・作品を発掘・育成し、業界の活性化に寄与してまいります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/5069/1380/resize/d5069-1380-0891394b96ce85e75a9e-1.jpg ]
【著者プロフィール】
南原詠(なんばら・えい) 1980年12月生まれ。東京都目黒区出身。東京工業大学大学院修士課程修了。元エンジニア。現在は大手企業内弁理士として勤務。
【コメント】
自身のキャリアに悩み弁理士を目指していた最中、特許論争を物語にしたら面白いのではというアイデアが生まれ、小説を書こうと決心しました。本作は、特許のスペシャリスト・弁理士の主人公とVTuberが軸となる新たなミステリーです。特に、主人公の大鳳未来が絶対に不利と思える状況に立ち向かっていく特許論争は、自身の知識を生かしてこだわって書いた部分です。特許というルールに基づき登場人物たちが攻撃と防御を繰り広げる、いわば知的スポーツゲーム感覚で楽しんでもらえたら幸いです。
知的財産の権利を守る“弁理士”とは?
合格率10%以下、超難関の国家資格!弁理士とは、特許権や商標権などで広く知られる「知的財産権」に関する専門家で、個人発明家や企業に代わって知的財産の申請や保護をする仕事です。合格率はわずか一桁台で、文系の司法試験に並ぶ理系の最難関資格ともいわれています。また、弁護士・司法書士・税理士・行政書士などと共に、8士業(※)と呼ばれている国家資格の一つです。
「発明を生かすも殺すも弁理士次第」といわれており、権利の内容を書く弁理士にかかっています。発明や技術が優れていても、そのことをきちんと理解していない人が書くと、取得した権利が的外れだったということも起きてしまいます。
※職務上必要な場合に、委任状なしで戸籍謄本・住民票などの請求権が認められている8つの士業を指す
[画像3: https://prtimes.jp/i/5069/1380/resize/d5069-1380-69245ace5ffabe8d306f-0.jpg ]
『特許やぶりの女王弁理士・大鳳未来』
発売予定日:2022年1月7日/予価:1540 円(税込)
https://tkj.jp/book/?cd=TD024367&path=&s1=
【あらすじ】
特許権をタテに企業から巨額の賠償金をせしめていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、「特許侵害を警告された企業を守る」ことを専門とする特許法律事務所を立ち上げた。今回のクライアントは、映像技術の特許権侵害を警告され活動停止を迫られる人気VTuber・天ノ川トリィ。未来はさまざまな企業の思惑が絡んでいることに気付き、そして、いちかばちかの秘策に……!
〜『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』著者・南原詠インタビュー〜
偶然受けた第2希望の講義で、読むより書くのが好きだと気づく
初めて小説を読んだのは中1の時でした。小学校では漫画とゲーム雑誌を読んでいたので、中1の課題図書として指定された夏目漱石の『坊っちゃん』を読まなければならなかったのが初めてでした。そこで文字ばかりの本も読めないことはないと思い、中学・高校時代は流行っていたライトノベルを読むように。大学ではカードゲームにハマり、ゲームに夢中で本は読まなくなりました(笑)。
僕の通っていた東工大は理系ですが、文系科目も履修しなければならず、人気講義に申し込んだら抽選で落ちてしまった。それで偶然受けることになった第2希望の講義は、テーマに関してコラムを書くというもの。100人ほどの生徒から選ばれた10人のコラムのうち、どれが面白いかを投票するんです。「コラムに定義はないから何を書いてもいい」ということで、皆好きなように書いていました。書いてはひたすら添削してもらい評価を受ける授業でしたが、そこで「読むよりも書くことが面白い」と感じたんですよ。これが一番最初の出来事でした。
キャリアに悩み目指した弁理士、そこから小説のアイデアが生まれた
大学院卒業後、一般企業に就職してエンジニアとして働きました。仕事がキツくて向いてないと思った時、エンジニアを辞めて弁理士になる人が結構いることを知って。弁理士として一発逆転を狙う、そういうキャリアパスがあるんです。ちょうど、当時の小泉内閣では「知財立国」という政策があって、3、4%だった合格率が10%まで上がり「弁理士は今が狙い目」という感じがして、目指すことを決めました。
会社員をしながら5年間予備校に通い、講師にはひたすら「没個性になれ」と言われ続けていました。法律答案では独自性を排除しなければならないからです。そんな勉強を5年、6年しているとストレスが溜まって、没個性とは反対に「いっそ答案に物語でも書いてやろうか」みたいな心境になるわけです。それは心の声というか、書くのは嫌いじゃなかったことを思い出しました。ちょうどその頃、池井戸潤さんの『下町ロケット』が話題で、あれも特許の話だと思ったんです。ただ、法律論争や侵害論などは描かれているけれど、特許法に関する踏み込みをしていない。だったら、ガチめの特許論争を物語にできたら面白くなると考え、小説を書こうという思いに至りました。書くなら資格を持っているほうが説得力があるので、あと1年で試験勉強を終わらせようと決め、決心したその年試験に合格しました。
日本が世界に誇れる発明「VTuber」は特許権の話にぴったり
弁理士登録のための研修が終わったその日に、若桜木虔さんのプロ作家養成講座に申し込みました。作品は10本ぐらい書きましたが、全て特許の話です。「この内容だったら『このミス』はどうだろう」とアドバイスをもらい、『このミス』含め様々な新人賞に応募しました。
本作は、特許侵害を警告され活動停止を迫られるVTuberを救うべく、弁理士の大鳳未来が奔走する物語で、VTuberは新しい題材かつコンピューターグラフィックの技術的な要素もあるので、特許の話にぴったりだと考えました。さらに、漫画やアニメーションに次いで日本が世界に打って出られる産業と言われていることも大きかったです。
主人公は、どんな状況下であってもとにかく強気な性格にしたいと思っていました。今、女性が強いといわれていますけど、もともと女性のほうが男性より優秀という勝手な思いがあったので、弱い女性は出したくなかった。主人公はもちろん、登場する女性は皆強気で魅力的で活動的であってほしいと思い書いています。対して、男性キャラクターはイケてない人が多いかもしれません(笑)。フィールドエンジニアや特許の調査員、興信所の探偵も登場しますが、弁理士は実際そういう人たちと仕事をしています。例えば、製品のことは技術者じゃないとわからないので、特許侵害品なのか確認するため協力してもらいます。また、VTuber・トリィの事務所社?は、もともとIT全般を手広く取り扱っていたわけですが、現実にいる彼のようなベンチャー企業の社?って変わった人が多いじゃないですか。例えば、ホリエモンにしてもスーツは着ないというか、Tシャツが定番。そういった細かな設定をリアルにしています。
今後書きたいテーマは?
今後は、意匠権とかデザインの特許、商標権などについても書いてみたいです。例えば、高級靴ブランドの「クリスチャンルブタン」はレッドソールが有名ですが、あの靴の底が赤いのもEUでは商標なんです。ただ、商標といってもいろいろあって、マークとかロゴの他にも色彩商標や位置商標なんかもあります。国によって、その商標権が認められていないこともあるので、特許に限らず広く書ける気がしています。
〜選考委員コメント〜
ビジネス小説的な(『半沢直樹』的な)駆け引きと、リーガルサスペンス的なロジックと、VTuberという旬の題材の魅力が融合して、たいへんスリリングかつユニークなミステリーに仕上がっている。(大森望/翻訳家・書評家)
キャラクターがみな活き活きしていて、特許権侵害の事前交渉専門の弁理士という職業も新鮮、構成もしっかりしている。特許にまつわる法律のあれこれも「なるほど」と思わせ、絶対不利に思える状況をどう解決するのかで読ませる。(瀧井朝世/ライター)
『このミステリーがすごい!』大賞とは?
『このミステリーがすごい!』大賞は、ミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に、2002年に創設した新人賞です。これまで、第153回直木賞受賞者の東山彰良氏や、累計1066万部突破の『チーム・バチスタの栄光』シリーズの海堂尊氏、音楽ミステリー『さよならドビュッシー』や社会派ミステリー『護られなかった者たちへ』で知られる中山七里氏などの作家を輩出してきました。また、志駕晃氏の『スマホを落としただけなのに』シリーズなど、映像化作品も多数世に送り出しています。さらに、受賞には及ばなかったものの、将来性を感じる作品を「隠し玉」として書籍化。岡崎琢磨氏の『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズをはじめ、「隠し玉」からもベストセラー作品が多く生まれています。