新型コロナウイルス:アジアやアフリカへ物資輸送〜マスク、防護服など【プレスリリース】
[20/03/30]
提供元:PRTIMES
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【2020年3月27 コペンハーゲン/ニューヨーク 発】
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが拡大を続ける中、ユニセフ(国連児童基金)は、切実に必要とされている個人用防護具(PPE)を含む重要な物資を調達し、影響を受ける国に輸送しています。
ユニセフは、現在の市場の制約に対する解決策を見出すため、世界の約1,000の供給業者および業界のリーダーと共に取り組んでいます。買占めや新たな輸出制限などの特別な市場状況にも関わらず、2,690万枚の医療用マスク、480万枚の防護マスク、600万着の防護服、710万着の手術用ガウン、150万個のゴーグルと2万9,000個の赤外線体温計など、4月から6月にかけての主要品の供給を業者から確保しました。
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コペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センター長のエトレバ・カディリは、「感染拡大のスピードと規模によって数えきれないほどの課題が生まれていますが、ユニセフの支援物資が必要とする人々にできる限り早く届くように、あらゆる努力を続けています」と述べました。「医療従事者を守ることは、依然として最優先事項のひとつです。彼らは、この前例のない世界的危機の影響を受ける子どもたちと家族に、不断のケアとサポートを提供し続ける最前線のヒーローです」
COVID-19の流行開始以来、ユニセフは、パンデミックに対応する国を支援するために、427万枚以上の手袋、57万3,300枚の医療用マスク、9万8,931枚のN95マスク、15万6,557着のガウン、1万2,750個のゴーグルを輸送しました。
最近輸送された支援物資にはそれぞれ以下が含まれます:
ユニセフは、COVID-19に対する政府の対応を支援するために、約300万米ドル相当の病院設備とPPEを湖北省と中国の他の地域に提供しました。支援物資には、除細動器、心電図モニター、携帯型超音波検査システム、輸液ポンプ、N95マスク、ガウン、ゴーグル、防護服、手袋が含まれます。
3月1日以降、3回にわたって総重量約8トンの物資がイランの首都テヘランに到着しました。最も影響を受けた6つの州の病院と保健施設に物資が配布され、今後数日の間にさらに18.5トンの個人用防護具が同国内に到着する見込みです。
今週、ユニセフは最前線で働く医療従事者たちを守るために、11万4,300枚の医療用マスク、1万2,681着のガウン、44万9,868枚の手袋を含む、14トンの個人用防護具をパキスタンに輸送しました。その他、アジアやアフリカ、中東諸国にも、PPEや酸素濃縮器などを輸送しています。
ヨーロッパはCOVID-19で最も大きな打撃を受けた地域の1つですが、世界最大の人道支援物資の倉庫であるコペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センターは完全に稼働しています。倉庫は週7日シフト制で稼働し、保健、水と衛生、乳幼児期の子どもの発達(ECD)と教育の支援物資を含むキットを製造し続けています。チームは、部門間の垣根を越えて他の進行中のプログラムの運用をサポートし、イエメン、シリア、コンゴ民主共和国を含む緊急事態にも対応しながら、COVID-19の支援物資供給へのアクセスを増やすために懸命に取り組んでいます。
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COVID-19の感染が世界に広がるスピードと規模によって、市場への圧力が高まり、ユニセフの物資供給活動に前例のない課題をもたらしています。
国際輸送への制限強化は、世界の貨物輸送に大きな影響を及ぼしています。サプライチェーンが混乱し、人道支援プログラムや開発プログラムへの命を守る物資の輸送が妨げられ、到着の遅れや、コストの高騰を引き起こしています。
これらの課題に対処するために、ユニセフは世界の貨物機の収容能力と対象範囲を見直し、世界のユニセフ事務所、運送業者、パートナー団体と協力し、緊急および重要な物資の輸送を優先して手配しています。
また、重要な在庫の一部を分散化することで予防策を講じており、緊急キットやその他の不可欠な物資を含む救援物資をコペンハーゲンからドバイ、パナマ、アクラの物資拠点に移動し、アフリカ東南部地域でも同様の措置がとられています。
25日、ユニセフはCOVID-19パンデミックへの対応のため6億5,160万米ドルの資金支援を要請しました。
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■ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。原文は、以下のURLからご覧いただけます。
https://www.unicef.org/press-releases/despite-challenges-unicef-continues-ship-vital-supplies-affected-countries-amid
■ 新型コロナウイルスに関するユニセフの情報はこちらからご覧いただけます。
正しい手洗いで感染予防: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0023.html
安全な学校運営のための行動指針: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0042.html
30億人が家で手洗いできず: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0047.html
中南米、休校で9割以上が学校通えず: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0056.html
国連、新たな人道支援計画を発表: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0058.html
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )