TIS、交通決済パッケージ「Acasia2.0」をインドネシアの29都市、15交通事業者に導入
[24/09/14]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
〜インドネシアの渋滞解消・低炭素化を支援し、スマートシティ実現に貢献〜
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、インドネシアの計29都市(15交通事業者)において、TISが出資するインドネシアのPT Aino Indonesia(所在地:Yogyakarta、President Director:Hastono Bayu Trisnanto、以下:AINO)と共同開発した交通決済パッケージ「Acasia2.0」の導入が決定したことを発表します。
今回の取り組みは、インドネシアの地方都市においても質の高い統合的な交通決済基盤を安価に利用可能とするものです。各都市における公共交通のネットワークや運行の統合など、持続可能な都市交通システムの実現を目的として、TISが経済産業省の「インドネシア国・マルチテナント型の統合交通決済プラットフォーム事業に係る調査事業」を受託したことから始まり、継続的な日尼企業協働事業として実現に至りました。
計15交通事業者への導入によって展開するエリアは12州、29市にわたり、2024年1月より順次導入を開始しています。2024年度中には交通事業者全てでの導入が完了する予定であり、すでに導入している首都・ジャカルタに加え、多くの地方都市においても公共交通機関利用者の利便性が向上し、交通渋滞の解消や低炭素化、地方活性化等へ貢献します。
<「Acasia2.0」のサービス提供イメージ>
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11650/1626/11650-1626-749b31b9640cd24c6213e0376c3b4fe7-670x349.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<「Acasia2.0」採用事業者>
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11650/1626/11650-1626-66b4eea1f1c3403f81227e1d6af6d812-783x951.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
背景
インドネシアでは、車やバイクによる移動が主たる交通手段であり、首都・ジャカルタをはじめ、地方都市においても交通渋滞や大気汚染が深刻な社会問題となっています。そのため、インドネシアでは自家用車から公共交通機関へのモーダルシフト※1の実現を重要施策として掲げ、地方LRTの新規建設やBRT※2導入、バス路線網の充実などに注力しています。
交通機関においては利用者数が増加傾向にある一方、高い現金決済比率、交通機関ごとの決済手段/運賃体系の違い、不正乗車防止など、その利便性向上、効率化には多くの課題の解決が求められていました。
TISは2018年にAINOと資本業務提携を行い、複数の交通機関にまたがるルート検索や予約、ICカードおよびモバイルQRコードによる決済が可能な交通決済パッケージ「Acasia」を共同開発しました。2021年にはインドネシアの首都・ジャカルタの交通決済基盤「JakLingko」をコンソーシアムとして受注し、「Acasia」を活用したサービスを現在も提供しています。
サービス提供エリアを地方都市に拡大するため、2022年度経済産業省「質の高いインフラ輸出調査委託事業」を通して、インドネシア国・マルチテナント型の統合交通決済プラットフォームの調査および企画を進めてきました。この取り組みの中で「Acasia」を複数都市で利用可能なマルチテナント型に改修、地方都市においても導入しやすいワンプラットフォームのサービス「Acasia2.0」として提供を開始しました。
※1 自家用車から公共交通機関など、より環境負荷の少ない輸送・交通手段への転換を図ること
※2 Bus Rapid Transit;路上に乗降用ステーションを設けたバス運行のこと
導入効果
「Acasia2.0」導入により期待できる効果は以下の通りです。
- キャッシュレスの推進
日常的に利用する公共交通機関のキャッシュレス化を推進することで、利用者の利便性を向上
- 低・脱炭素化の実現
自家用車から公共交通機関へのモーダルシフトを促進することで渋滞とCO2排出を削減
- データの利活用
取得した乗降データを、運行計画の検討や運行路線の最適化に活用
「Acasia2.0」について
「Acasia2.0」は、ICカードやモバイルQRコードを利用して公共交通機関利用時のキャッシュレス決済導入を支援するサービスです。搭載している機能は以下の通りです。
- ICカードおよびモバイルQRコードでの公共交通の利用 (Multi Media)
乗降時にICカードまたはモバイルQRコードをかざすことで、キャッシュレスでの精算が可能
- 様々なTicket Validatorとの接続
現地で調達ができる3rd Party端末と接続が可能
- 乗務員向け運賃精算管理アプリ
運転手・車掌による車内での運賃精算処理やチケットの発行・認証・取消に対応
- 複数交通機関にまたがる運賃計算とチケット管理
複数の交通機関にまたがった運賃計算、割引適用など柔軟な運賃設定が可能
- 交通事業者のバックオフィスへの各種ダッシュボード機能の提供
運行や売上に関する情報を画面上で一覧として確認可能
- 3rd Party Payment
現地のWalletやデジタルバンクサービス等との接続・決済機能を搭載 (Open Loop)
今後について
今後とも、「Acasia2.0」のインドネシアの地方都市への展開をTIS、AINOの共同で推進するとともに、同様の課題を抱えるASEAN他国への展開を目指していきます。また、交通決済プラットフォームに集約される高質なビッグデータを活用した交通・都市マネジメント市場へのサービス開発を推進します。
AINOについて(https://www.ainosi.co.id/homepage/)
AINOは、インドネシア国立ガジャマダ大学のベンチャー育成機関を母体とするベンチャー企業です。Payment Gatewayライセンスを保持し、公共交通、公営観光施設(世界遺産、動物園、遊園地等)、空港駐車場、高速道路等の電子決済化を推進してきました。
TISは2018年にAINOとの資本提携を行い、東南アジア新興国向け交通決済ソリューションプロバイダとして共に事業を推進しています。
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 デジタルイノベーション事業本部
TEL:050-1702-4022
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、インドネシアの計29都市(15交通事業者)において、TISが出資するインドネシアのPT Aino Indonesia(所在地:Yogyakarta、President Director:Hastono Bayu Trisnanto、以下:AINO)と共同開発した交通決済パッケージ「Acasia2.0」の導入が決定したことを発表します。
今回の取り組みは、インドネシアの地方都市においても質の高い統合的な交通決済基盤を安価に利用可能とするものです。各都市における公共交通のネットワークや運行の統合など、持続可能な都市交通システムの実現を目的として、TISが経済産業省の「インドネシア国・マルチテナント型の統合交通決済プラットフォーム事業に係る調査事業」を受託したことから始まり、継続的な日尼企業協働事業として実現に至りました。
計15交通事業者への導入によって展開するエリアは12州、29市にわたり、2024年1月より順次導入を開始しています。2024年度中には交通事業者全てでの導入が完了する予定であり、すでに導入している首都・ジャカルタに加え、多くの地方都市においても公共交通機関利用者の利便性が向上し、交通渋滞の解消や低炭素化、地方活性化等へ貢献します。
<「Acasia2.0」のサービス提供イメージ>
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11650/1626/11650-1626-749b31b9640cd24c6213e0376c3b4fe7-670x349.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<「Acasia2.0」採用事業者>
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11650/1626/11650-1626-66b4eea1f1c3403f81227e1d6af6d812-783x951.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
背景
インドネシアでは、車やバイクによる移動が主たる交通手段であり、首都・ジャカルタをはじめ、地方都市においても交通渋滞や大気汚染が深刻な社会問題となっています。そのため、インドネシアでは自家用車から公共交通機関へのモーダルシフト※1の実現を重要施策として掲げ、地方LRTの新規建設やBRT※2導入、バス路線網の充実などに注力しています。
交通機関においては利用者数が増加傾向にある一方、高い現金決済比率、交通機関ごとの決済手段/運賃体系の違い、不正乗車防止など、その利便性向上、効率化には多くの課題の解決が求められていました。
TISは2018年にAINOと資本業務提携を行い、複数の交通機関にまたがるルート検索や予約、ICカードおよびモバイルQRコードによる決済が可能な交通決済パッケージ「Acasia」を共同開発しました。2021年にはインドネシアの首都・ジャカルタの交通決済基盤「JakLingko」をコンソーシアムとして受注し、「Acasia」を活用したサービスを現在も提供しています。
サービス提供エリアを地方都市に拡大するため、2022年度経済産業省「質の高いインフラ輸出調査委託事業」を通して、インドネシア国・マルチテナント型の統合交通決済プラットフォームの調査および企画を進めてきました。この取り組みの中で「Acasia」を複数都市で利用可能なマルチテナント型に改修、地方都市においても導入しやすいワンプラットフォームのサービス「Acasia2.0」として提供を開始しました。
※1 自家用車から公共交通機関など、より環境負荷の少ない輸送・交通手段への転換を図ること
※2 Bus Rapid Transit;路上に乗降用ステーションを設けたバス運行のこと
導入効果
「Acasia2.0」導入により期待できる効果は以下の通りです。
- キャッシュレスの推進
日常的に利用する公共交通機関のキャッシュレス化を推進することで、利用者の利便性を向上
- 低・脱炭素化の実現
自家用車から公共交通機関へのモーダルシフトを促進することで渋滞とCO2排出を削減
- データの利活用
取得した乗降データを、運行計画の検討や運行路線の最適化に活用
「Acasia2.0」について
「Acasia2.0」は、ICカードやモバイルQRコードを利用して公共交通機関利用時のキャッシュレス決済導入を支援するサービスです。搭載している機能は以下の通りです。
- ICカードおよびモバイルQRコードでの公共交通の利用 (Multi Media)
乗降時にICカードまたはモバイルQRコードをかざすことで、キャッシュレスでの精算が可能
- 様々なTicket Validatorとの接続
現地で調達ができる3rd Party端末と接続が可能
- 乗務員向け運賃精算管理アプリ
運転手・車掌による車内での運賃精算処理やチケットの発行・認証・取消に対応
- 複数交通機関にまたがる運賃計算とチケット管理
複数の交通機関にまたがった運賃計算、割引適用など柔軟な運賃設定が可能
- 交通事業者のバックオフィスへの各種ダッシュボード機能の提供
運行や売上に関する情報を画面上で一覧として確認可能
- 3rd Party Payment
現地のWalletやデジタルバンクサービス等との接続・決済機能を搭載 (Open Loop)
今後について
今後とも、「Acasia2.0」のインドネシアの地方都市への展開をTIS、AINOの共同で推進するとともに、同様の課題を抱えるASEAN他国への展開を目指していきます。また、交通決済プラットフォームに集約される高質なビッグデータを活用した交通・都市マネジメント市場へのサービス開発を推進します。
AINOについて(https://www.ainosi.co.id/homepage/)
AINOは、インドネシア国立ガジャマダ大学のベンチャー育成機関を母体とするベンチャー企業です。Payment Gatewayライセンスを保持し、公共交通、公営観光施設(世界遺産、動物園、遊園地等)、空港駐車場、高速道路等の電子決済化を推進してきました。
TISは2018年にAINOとの資本提携を行い、東南アジア新興国向け交通決済ソリューションプロバイダとして共に事業を推進しています。
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 デジタルイノベーション事業本部
TEL:050-1702-4022