マイナビ×UNIVASトークセッション イベントレポート│スポーツ界でも常にアップデート&イノベーションが求められる「自ら考え行動できるアスリート人材」が求められる時代へ
[22/06/17]
提供元:PRTIMES
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7割の運動部学生が卒業後は競技を「引退」もしくは「趣味程度に楽しむ」と回答│社会で活躍する“アスリート人材”とは?〜大学スポーツの可能性と運動部学生のキャリアを考える〜
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する『マイナビアスリートキャリア』と一般社団法人大学スポーツ協会(以下UNIVAS)は、2022年5月17日に大学の運動部関係者を対象としたトークセッション「社会で活躍する“アスリート人材”とは?〜大学スポーツの可能性と運動部学生のキャリアを考える〜」を開催しました。
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本イベントでは、2022年4月に帝京大学スポーツ局局長に就任された岩出雅之氏(帝京大学ラグビー部前監督)をゲストに迎え、株式会社マイナビ アスリートキャリア事業室 室長 木村雅人、立命館学園副総長・立命館大学副学長/一般社団法人大学スポーツ協会 理事 伊坂忠夫氏の3名により、大学スポーツという環境の魅力や学生を育成するにあたって意識していること、これからの時代において社会で活躍するアスリート人材を育成するために、大学運動部の指導者や学生自身に意識してもらうべきことなどをお話しいただきました。
トピック1:昔ながらの“体育会体質”の影響で運動部学生は自分の強みを正しく認識できていない
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マイナビとUNIVASで実施したアンケートを基に、運動部学生が自分の強みをどのように認識しているかを発表。それに加えて『マイナビアスリートキャリア』がこれまでに行ってきた運動部学生たちの適性検査結果と比較。自己認識と実際の強みに大きな乖離があることが明らかになりました。
実際に身につけたと感じている強みは「礼儀・挨拶」「コミュニケーション能力」「上下関係の理解」「チームワーク」「体力」と答えていますが、適正検査によると自己評価ではあまり目立たなかった「達成思考」や「チャレンジ志向」が上位になっており、自己認識と実際の適性に大きな乖離があることが明らかになりました。
この現状について、岩出氏は「認識できている強みはこれまでの体育会体質の中にある“受け身”で得た能力。特に身につけた強みで「リーダーシップ」を選んだ学生が少ないが、これからの体育会の魅力を強めていくためにも、リーダーシップをもち主体的に動ける人を育む必要がある。これらの能力を身につけることで、試合の中での変化にも対応でき競技の強化にもつながる。(投影資料「運動部の活動を通じて身についたと感じている強み」の)上位項目と下位項目が入れ替わるような環境に大学スポーツはなっていく必要がある。」とこれまで指導者をしてきた経験からコメントしました。
岩出氏のコメントに対して伊坂氏から「リーダーシップという言葉の認識がずれている可能性がある。リーダーシップは『俺についてこい』と周囲を引っ張るだけでなく、もっと多様な価値観の中で周りを巻き込んで物事を進めていく能力。学生はチームメイトや指導者だけでなくもっと広い視点で関わりを意識していくことが求められる。」と補足が入りました。
また、木村氏より新卒採用市場の視点から「現状、礼儀など運動部学生が認識している強みは企業側も共通しており、イメージと合致しているので有利な状態になっている。だが、それが本人たちにとって前向きなことかは別の話。運動部学生も企業も、運動部学生に対するイメージと実際に持っている強みの認識に乖離がある状態で就職活動を進めている。」といったイメージ先行になっている運動部学生の就活の実態を説明しました。
総じて、学生本人だけではなく、指導者や大学関係者、それぞれが時代の流れに合わせて指導方法や提供するカリキュラムをアップデートしていくこと、そして企業側も運動部学生の魅力を正しく理解していくことの必要性を認識しました。
トピック2:競技レベルが高くても運動部学生の大半は競技の第一線から退く意向であり、卒業後への意識付けが必要
前述のマイナビとUNIVASで実施したアンケートより、卒業後の競技との向き合い方についての意向では世界大会や全国大会に出ている選手でも、卒業後のスポーツとのかかわり方については「引退」「趣味程度に楽しむ」という回答した割合が7割にも上りました。
長年、トップレベルの選手を指導してきた岩出氏は「ラグビーでいうと、プロリーグの「リーグワン」ができ、今は即戦力の海外選手がくる。学生にとっては狭き門になっており、トップで続けたいと思ってもできない学生はもちろんいる。」と説明。加えて、「40歳以降先の未来を考えろと学生に言っても難しい部分がある。そこで、35〜37歳までの人生の描き方、その少し後も考えさせるように入学時から教育している。スポーツを辞めた後のことを想像させ、競技と人生でそれぞれゴールを掲げるようにダブルゴールを考えさせるようにしてきた。」とスポーツに励むからこそ、学生に対してキャリアをイメージさせる指導が必要であることを話しました。
木村氏からは「本質的な課題は、大学にスポーツを目的として入学している学生が多い中、スポーツを辞めた後のイメージを作る時間が足りていない。卒業後もスポーツを第一線で続けられるのは一握り。そして引退後も競技に関わる仕事に就くとなるとさらに少ない。本来は就活などのタイミングに考え行動する必要があるが、引退後のキャリアに向けて頑張る動機を見いだせていないのが現状。その動機をどう作っていくかも考えていかないといけない。」とアスリート人材のキャリアの実態についても言及し、大学を卒業した後、どのようにスポーツ以外への意識付けを行っていくのか、今後も議論が必要な状況であることが見えてきました。
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トピック3:これからの“アスリート人材”のカギとなるのは指導者の在り方
木村氏から「アスリートは自分次第で就活や仕事の中で有利になる環境にいる」という見解を示し、「競技生活は常に自分を高めるプロセスがあり、短サイクルで結果がすぐに出る。それを面接でちゃんと説明できれば、企業から評価され有利だといえる。」と発言。加えて、企業に求められている人物像として「本当の意味で主体性がある人材はこの先必要な人材。次のトレンドや製品を生み出す時代で、トップダウンではイノベーションは生まれない。課題を自分で考えたりアイディアを自分で考えたりと主体性が必要になる。またそれを実行できる人物が評価される。実際に採用担当が答える必要な能力としても上位にいる。」と調査結果を交えながら説明しました。
木村氏のコメントに対し伊坂氏は「運動部学生は日々の競技生活で様々な工夫を行うことで、社会で活かすことのできる基礎能力を培うことが可能だ。加えて、競技生活以外でも学業や社会の場において、スポーツで培った学びをどのように活かせるか考えることも必要。UNIVASではスポーツで培える能力を明確にし、その能力を別の場所で活かすための学びを提供する。」と説明。加えて「これからの時代は学んで終わりではなく、アスリート人材もキャリアを積み上げながら価値観のアップデートをしていくことが重要。これは指導者も同じで、30年前のやり方を継続するのではなく、時代にあわせてアップデートしていくことが必要になる。」と学ぶ側・指導する側それぞれの姿勢についてコメントしました。
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また、監督経験をもとに岩出氏からは「世の中の要求が高まる中、実際の学生は昔に比べて幼くなっている。管理と放任のバランスをしっかりとり、上手く上級生が下級生の指導を行うように促し、上手く巻き込んでいく力を作っていくか。指導者はバランスよく介入するようにしないといけない。」と指導の在り方を提言。加えて「選手個人が自分を振り返る力を身に付ける。」ことの重要性についても何度も言及し、選手が社会でも活躍するための育成の心得を伝えるとともに、常に指導者側のアップデートが必要になるといった見解を述べました。
登壇者全員が「スポーツ経験を通して得た能力により、世の中から評価される人材になり得る」といった意見を交えてこれからの大学スポーツへの期待を発言しました。
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登壇者プロフィール
帝京大学 スポーツ局 局長 岩出雅之氏 (帝京大学ラグビー部前監督)
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帝京大医療科学技術部スポーツ医療学科教授。4月より帝京大学スポーツ局局長/新宮高校→日本体育大学→滋賀県教職員→帝京大。日体大では3年次に大学選手権大会優勝(1978年度)、4年次は主将としてチームを牽引。卒業後は公立中学高校教員に。八幡工高を率い全国高校大会出場(7回)。高校日本代表監督を経て、1996年度より帝京大監督。26年間指揮を執り、大学選手権優勝10度。早慶明ら伝統校がひしめく対抗戦グループで頭角を表わし、2009年度からは9連覇の金字塔を打ち立てた。現役時代のポジションはFL。
株式会社マイナビ アスリートキャリア事業室 室長 木村雅人
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5歳からサッカーをはじめ高校卒業後にJリーグへ。23 歳に引退後、大学へ入学し教育学を学ぶ。2004年株式会社マイナビ入社。就職情報事業本部にて新卒採用コンサルティングに従事。その後、新規事業「医療系学生向けの就職とキャリアに関する事業」を事業責任者として立ち上げる。現在はアスリートキャリア事業室室長として、「スポーツを通じた人材育成の可能性」をテーマにアスリートの「人材育成」と「就労支援」に関する事業を執行。大学スポーツ協会(UNIVAS)との共同事業開発責任者。
立命館学園副総長・立命館大学副学長/一般社団法人大学スポーツ協会 理事 伊坂忠夫氏
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中・高・大(産業社会学部)と立命館に在籍。大学卒業後は日本体育大学大学院体育学研究科修士課程から同大学助手などを経て、1992年立命館大学理工学部助教授就任。その後、ジョージア工科大学、テキサス大学の客員研究員、日本オリンピック委員会強化スタッフなどを務め、2010年より立命館大学スポーツ健康科学部教授、同学部長を経て2019年立命館学園副総長・立命館大学副学長に就任。主に、スポーツ活動中や日常生活でみられるヒトの動きを力学的・生理学的観点から解析し、競技力向上や日常活動支援へ応用することをテーマに活動。
イベントのアーカイブ及び投影資料:https://www.univas.jp/article/348246/
【『マイナビアスリートキャリア』概要】
URL:https://athlete-career.mynavi.jp/
概要:『マイナビアスリートキャリア』はアスリート向けキャリア支援サービスで、2018年12月にスタートしました。プロ・アマ・学生問わず全てのアスリートのキャリア育成を目的とした講座『アスリートキャリアスクール』を企画・運営し、スポーツとビジネスどちらでも活躍が出来るように、競技力およびビジネススキルの向上をサポートしています。また就労支援としてアスリートと企業のマッチングをする職業紹介サービスも提供しています。 さらに、UNIVASとトップパートナー契約を締結し、運動部学生のキャリア形成をサポート。社会から求められる「卓越性を有する人材」の育成事業や就職活動支援を行っています。
【UNIVAS概要】
URL:https://www.univas.jp/
概要:一般社団法人大学スポーツ協会(略称UNIVAS)は、文武両道の奨励の他、大学スポーツ界全体の統括と振興を目的に2019年3月に発足。学修環境の充実、安全・安心して競技に取り組める環境整備と共に、大学スポーツ全体の価値向上にむけて活動しています。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する『マイナビアスリートキャリア』と一般社団法人大学スポーツ協会(以下UNIVAS)は、2022年5月17日に大学の運動部関係者を対象としたトークセッション「社会で活躍する“アスリート人材”とは?〜大学スポーツの可能性と運動部学生のキャリアを考える〜」を開催しました。
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本イベントでは、2022年4月に帝京大学スポーツ局局長に就任された岩出雅之氏(帝京大学ラグビー部前監督)をゲストに迎え、株式会社マイナビ アスリートキャリア事業室 室長 木村雅人、立命館学園副総長・立命館大学副学長/一般社団法人大学スポーツ協会 理事 伊坂忠夫氏の3名により、大学スポーツという環境の魅力や学生を育成するにあたって意識していること、これからの時代において社会で活躍するアスリート人材を育成するために、大学運動部の指導者や学生自身に意識してもらうべきことなどをお話しいただきました。
トピック1:昔ながらの“体育会体質”の影響で運動部学生は自分の強みを正しく認識できていない
[画像2: https://prtimes.jp/i/2955/1639/resize/d2955-1639-def2b705bab963ef4a39-1.jpg ]
マイナビとUNIVASで実施したアンケートを基に、運動部学生が自分の強みをどのように認識しているかを発表。それに加えて『マイナビアスリートキャリア』がこれまでに行ってきた運動部学生たちの適性検査結果と比較。自己認識と実際の強みに大きな乖離があることが明らかになりました。
実際に身につけたと感じている強みは「礼儀・挨拶」「コミュニケーション能力」「上下関係の理解」「チームワーク」「体力」と答えていますが、適正検査によると自己評価ではあまり目立たなかった「達成思考」や「チャレンジ志向」が上位になっており、自己認識と実際の適性に大きな乖離があることが明らかになりました。
この現状について、岩出氏は「認識できている強みはこれまでの体育会体質の中にある“受け身”で得た能力。特に身につけた強みで「リーダーシップ」を選んだ学生が少ないが、これからの体育会の魅力を強めていくためにも、リーダーシップをもち主体的に動ける人を育む必要がある。これらの能力を身につけることで、試合の中での変化にも対応でき競技の強化にもつながる。(投影資料「運動部の活動を通じて身についたと感じている強み」の)上位項目と下位項目が入れ替わるような環境に大学スポーツはなっていく必要がある。」とこれまで指導者をしてきた経験からコメントしました。
岩出氏のコメントに対して伊坂氏から「リーダーシップという言葉の認識がずれている可能性がある。リーダーシップは『俺についてこい』と周囲を引っ張るだけでなく、もっと多様な価値観の中で周りを巻き込んで物事を進めていく能力。学生はチームメイトや指導者だけでなくもっと広い視点で関わりを意識していくことが求められる。」と補足が入りました。
また、木村氏より新卒採用市場の視点から「現状、礼儀など運動部学生が認識している強みは企業側も共通しており、イメージと合致しているので有利な状態になっている。だが、それが本人たちにとって前向きなことかは別の話。運動部学生も企業も、運動部学生に対するイメージと実際に持っている強みの認識に乖離がある状態で就職活動を進めている。」といったイメージ先行になっている運動部学生の就活の実態を説明しました。
総じて、学生本人だけではなく、指導者や大学関係者、それぞれが時代の流れに合わせて指導方法や提供するカリキュラムをアップデートしていくこと、そして企業側も運動部学生の魅力を正しく理解していくことの必要性を認識しました。
トピック2:競技レベルが高くても運動部学生の大半は競技の第一線から退く意向であり、卒業後への意識付けが必要
前述のマイナビとUNIVASで実施したアンケートより、卒業後の競技との向き合い方についての意向では世界大会や全国大会に出ている選手でも、卒業後のスポーツとのかかわり方については「引退」「趣味程度に楽しむ」という回答した割合が7割にも上りました。
長年、トップレベルの選手を指導してきた岩出氏は「ラグビーでいうと、プロリーグの「リーグワン」ができ、今は即戦力の海外選手がくる。学生にとっては狭き門になっており、トップで続けたいと思ってもできない学生はもちろんいる。」と説明。加えて、「40歳以降先の未来を考えろと学生に言っても難しい部分がある。そこで、35〜37歳までの人生の描き方、その少し後も考えさせるように入学時から教育している。スポーツを辞めた後のことを想像させ、競技と人生でそれぞれゴールを掲げるようにダブルゴールを考えさせるようにしてきた。」とスポーツに励むからこそ、学生に対してキャリアをイメージさせる指導が必要であることを話しました。
木村氏からは「本質的な課題は、大学にスポーツを目的として入学している学生が多い中、スポーツを辞めた後のイメージを作る時間が足りていない。卒業後もスポーツを第一線で続けられるのは一握り。そして引退後も競技に関わる仕事に就くとなるとさらに少ない。本来は就活などのタイミングに考え行動する必要があるが、引退後のキャリアに向けて頑張る動機を見いだせていないのが現状。その動機をどう作っていくかも考えていかないといけない。」とアスリート人材のキャリアの実態についても言及し、大学を卒業した後、どのようにスポーツ以外への意識付けを行っていくのか、今後も議論が必要な状況であることが見えてきました。
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トピック3:これからの“アスリート人材”のカギとなるのは指導者の在り方
木村氏から「アスリートは自分次第で就活や仕事の中で有利になる環境にいる」という見解を示し、「競技生活は常に自分を高めるプロセスがあり、短サイクルで結果がすぐに出る。それを面接でちゃんと説明できれば、企業から評価され有利だといえる。」と発言。加えて、企業に求められている人物像として「本当の意味で主体性がある人材はこの先必要な人材。次のトレンドや製品を生み出す時代で、トップダウンではイノベーションは生まれない。課題を自分で考えたりアイディアを自分で考えたりと主体性が必要になる。またそれを実行できる人物が評価される。実際に採用担当が答える必要な能力としても上位にいる。」と調査結果を交えながら説明しました。
木村氏のコメントに対し伊坂氏は「運動部学生は日々の競技生活で様々な工夫を行うことで、社会で活かすことのできる基礎能力を培うことが可能だ。加えて、競技生活以外でも学業や社会の場において、スポーツで培った学びをどのように活かせるか考えることも必要。UNIVASではスポーツで培える能力を明確にし、その能力を別の場所で活かすための学びを提供する。」と説明。加えて「これからの時代は学んで終わりではなく、アスリート人材もキャリアを積み上げながら価値観のアップデートをしていくことが重要。これは指導者も同じで、30年前のやり方を継続するのではなく、時代にあわせてアップデートしていくことが必要になる。」と学ぶ側・指導する側それぞれの姿勢についてコメントしました。
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また、監督経験をもとに岩出氏からは「世の中の要求が高まる中、実際の学生は昔に比べて幼くなっている。管理と放任のバランスをしっかりとり、上手く上級生が下級生の指導を行うように促し、上手く巻き込んでいく力を作っていくか。指導者はバランスよく介入するようにしないといけない。」と指導の在り方を提言。加えて「選手個人が自分を振り返る力を身に付ける。」ことの重要性についても何度も言及し、選手が社会でも活躍するための育成の心得を伝えるとともに、常に指導者側のアップデートが必要になるといった見解を述べました。
登壇者全員が「スポーツ経験を通して得た能力により、世の中から評価される人材になり得る」といった意見を交えてこれからの大学スポーツへの期待を発言しました。
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登壇者プロフィール
帝京大学 スポーツ局 局長 岩出雅之氏 (帝京大学ラグビー部前監督)
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帝京大医療科学技術部スポーツ医療学科教授。4月より帝京大学スポーツ局局長/新宮高校→日本体育大学→滋賀県教職員→帝京大。日体大では3年次に大学選手権大会優勝(1978年度)、4年次は主将としてチームを牽引。卒業後は公立中学高校教員に。八幡工高を率い全国高校大会出場(7回)。高校日本代表監督を経て、1996年度より帝京大監督。26年間指揮を執り、大学選手権優勝10度。早慶明ら伝統校がひしめく対抗戦グループで頭角を表わし、2009年度からは9連覇の金字塔を打ち立てた。現役時代のポジションはFL。
株式会社マイナビ アスリートキャリア事業室 室長 木村雅人
[画像7: https://prtimes.jp/i/2955/1639/resize/d2955-1639-93a76e2ae02c70417f6a-6.jpg ]
5歳からサッカーをはじめ高校卒業後にJリーグへ。23 歳に引退後、大学へ入学し教育学を学ぶ。2004年株式会社マイナビ入社。就職情報事業本部にて新卒採用コンサルティングに従事。その後、新規事業「医療系学生向けの就職とキャリアに関する事業」を事業責任者として立ち上げる。現在はアスリートキャリア事業室室長として、「スポーツを通じた人材育成の可能性」をテーマにアスリートの「人材育成」と「就労支援」に関する事業を執行。大学スポーツ協会(UNIVAS)との共同事業開発責任者。
立命館学園副総長・立命館大学副学長/一般社団法人大学スポーツ協会 理事 伊坂忠夫氏
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中・高・大(産業社会学部)と立命館に在籍。大学卒業後は日本体育大学大学院体育学研究科修士課程から同大学助手などを経て、1992年立命館大学理工学部助教授就任。その後、ジョージア工科大学、テキサス大学の客員研究員、日本オリンピック委員会強化スタッフなどを務め、2010年より立命館大学スポーツ健康科学部教授、同学部長を経て2019年立命館学園副総長・立命館大学副学長に就任。主に、スポーツ活動中や日常生活でみられるヒトの動きを力学的・生理学的観点から解析し、競技力向上や日常活動支援へ応用することをテーマに活動。
イベントのアーカイブ及び投影資料:https://www.univas.jp/article/348246/
【『マイナビアスリートキャリア』概要】
URL:https://athlete-career.mynavi.jp/
概要:『マイナビアスリートキャリア』はアスリート向けキャリア支援サービスで、2018年12月にスタートしました。プロ・アマ・学生問わず全てのアスリートのキャリア育成を目的とした講座『アスリートキャリアスクール』を企画・運営し、スポーツとビジネスどちらでも活躍が出来るように、競技力およびビジネススキルの向上をサポートしています。また就労支援としてアスリートと企業のマッチングをする職業紹介サービスも提供しています。 さらに、UNIVASとトップパートナー契約を締結し、運動部学生のキャリア形成をサポート。社会から求められる「卓越性を有する人材」の育成事業や就職活動支援を行っています。
【UNIVAS概要】
URL:https://www.univas.jp/
概要:一般社団法人大学スポーツ協会(略称UNIVAS)は、文武両道の奨励の他、大学スポーツ界全体の統括と振興を目的に2019年3月に発足。学修環境の充実、安全・安心して競技に取り組める環境整備と共に、大学スポーツ全体の価値向上にむけて活動しています。