【事後レポート】〜介護品質の向上と人材育成〜第6回ケア品質向上大会を開催しました
[19/07/03]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区/代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社で、サービス付き高齢者向け住宅を中心とした高齢者福祉事業を行っている株式会社学研ココファン(本社:東京都品川区/代表取締役社長:五郎丸徹)は、2019年6月23日に学研本社ビルにて「ケア品質向上大会」を開催しました。この大会は、当社の高齢者福祉の現場におけるケア品質向上に関する様々な取り組みを発表・共有する事で、当社全体のケアの質向上を図る事を目的としています。また、ケアの「品質」という定量化できない成果を顕彰する事で、現場スタッフのモチベーションアップに繋げ人材育成にも役立てています。この大会は2014年から年1回開催し、今年で第6回目の開催です。
介護度改善、QOL向上、
高齢者住宅、介護や看護での多様な事例を発表
今回は当社が運営する全国130の福祉拠点各エリアで予選を行い、それぞれのエリアで選ばれた9グループが各々の取組を発表しました。発表は学研ココファンの中心事業であるサービス付き高齢者向け住宅の他、デイサービスや訪問看護など福祉現場における、ご高齢者へのケアに関するもの、業務改善や多職種連携の取組など多様な内容です(発表内容は下記を参照ください)。
大会では発表を聴講した当社スタッフ(事業所の現場スタッフや本社スタッフら約200名)によって投票を行い、多数の評価を得た取り組みには表彰が行われました。また、第2部では特別養護老人ホームの施設長を経て現在はフリーランスで講演や執筆活動を精力的に行う、北海道介護福祉道場 赤い花 代表の菊地雅洋様による講演が行われました。「看取りを支える介護実践 命と向き合う現場から」と言うテーマで看取り介護についてお話しいただきました。
大会を聴講したスタッフからは「改めて人に寄り添う大切さを再認識した」「事例内容に共感した。良いケアを提供するために役立つものを得られた」といった前向きな意見が多数寄せられました。
ケア品質向上大会の内容
◆第1部 事例発表 (下記は全発表事例のうち投票結果の上位3選。数字は順位)
1.「ココファンとの出会い、新たな生活、生きる喜び」 ココファン池上
2.「『うれし』『たのし』『おいしい』多職種連携による取り組み」 ココファン金沢藤江
3.「認知症高齢者と不登校中学生 〜多世代交流によるそれぞれの変化〜」 多世代交流委員会
※多世代交流委員会は高齢者と子どもによる交流を推進する、学研グループの会社横断の組織です。
◆第2部 特別講演
・講演タイトル:看取りを支える介護実践 命と向き合う現場から
・講師 :北海道介護福祉道場 あかい花 代表 菊地雅洋 様
【発表事例の紹介】 ココファン金沢藤江
食べるのが困難な要介護4の方が、1か月半で車イス→歩行器、3食完食に
[画像1: https://prtimes.jp/i/2535/2270/resize/d2535-2270-238866-0.jpg ]
本事例を発表した「ココファン金沢藤江(石川県金沢市。以下、CO金沢藤江)」はケアスタッフが24時間常駐する介護対応のサービス付き高齢者向け住宅です。
今回事例発表で紹介したご入居者のSさんは、大動脈瘤乖離で入院されていました。退院後にCO金沢藤江に入居され、当時は2か月間経口摂取(口からの飲食)されておらず、長期の入院により廃用症候群を起こしていました。担当医からはサ高住での看取りも視野に入れるようにという言葉もありました。
入居後も点滴を中心とした生活で、栄養ケア食品の飲用を試みるも激しいムセ込みでままならず、一日をベッドで過ごされる状況でした。献身的にサポートをされるSさんの妹の「入院前の元気な兄にまた会いたい」という思いに応えるためにも、在宅医療との連携によるケアをスタート。経口摂取が出来ない理由に口腔内の環境が悪い(ドライマウス状態)と言う指摘のもと、医師・薬剤師など多職種連携で口腔ケアを根気強く行い口腔内環境を改善。次第に経口摂取も行えるようになり、1か月後には車いすから歩行器へ、1か月半後には刻み食で3食完食されるまでに回復されました。今では妹さんと散歩され大好きな囲碁を楽しむ日々を過ごされていらっしゃいます。
【ココファン金沢藤江 スタッフの感想】
入賞するとは考えてもなかったので、2位に選ばれて嬉しいとともに驚いています。翌日事業所の朝礼でスタッフに報告をしたら、みんな一瞬ポカンとしていて信じられない様子でした(笑)。
S様は入居時の状況と、買い物や趣味を楽しんでいらっしゃる現在の様子があまりにも違うので、ケアの取り組み事例として取り上げさせていただきました。私たちスタッフ全員が関わっていたので、スタッフ間での連携を大切にしたのと、看護・医療との連携が良い形でできた成果だと思います。今回の件で、ご入居者との関わりの中で得られる気づきの大切さを、以前よりさらに重く捉えるようになりました。みんなの意識も高まったと思います。今後もこの様な介護職ならではの専門性を高め、より良い暮らしを提供したいと思います。
[画像2: https://prtimes.jp/i/2535/2270/resize/d2535-2270-398944-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/2535/2270/resize/d2535-2270-249078-2.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/2535/2270/resize/d2535-2270-784824-3.jpg ]