「車載用 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ」を製品化
[16/06/01]
提供元:PRTIMES
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パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(以下、パナソニック)は、HEV、EV、ガソリン車などの車載ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)の電源回路に適した、小形(面実装タイプ)ながら大容量化と大電流化を実現した「車載用 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ(※1)」を製品化しました。車載ECUの小型化や、電源回路へ瞬時の大電流供給が可能になり、車載ECUのエンジンへの直接搭載や機電一体化(※2)に貢献します。
環境対応車の燃費改善や環境規制への対応を背景に、ECUの搭載数増加や、エンジンルームへの搭載からエンジンへの直接搭載や機電一体化が求められています。ECUの電源回路の電源電圧安定化やノイズ除去などを目的に搭載されるコンデンサには、小形化、大容量化、大電流化が要求されています。今回パナソニックではこれらのニーズに応えると同時に、電源回路への瞬時の大電流供給を実現できるため、機電一体化に伴う小型モータ駆動アシスト用途やパワートレインの電動化に伴う大型モータ駆動アシスト用途などへの展開も可能です。
<特長>
1. 小形ながら大容量を実現、ECUの小型化やECUのエンジンへの直接搭載に貢献
・形状:直径φ10.0 mm x 高さ10.2 mm(パナソニック従来品(※)同等)
・静電容量:470μF 25 V.DC(パナソニック従来品(※)330μF 25 V.DC)
2. 小形ながら大電流化を実現、モータ駆動時の瞬時大電流供給に貢献
・リプル電流値(※3):2800 mArms(パナソニック従来品(※) 2000 mArms)
3. 面実装タイプで、基板への自動実装対応を実現、お客様の工程の合理化に貢献
※ 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ(ZCシリーズ)
<用途>
HEV、EV、ガソリン車の高機能ECU電源回路、機電一体型ECU回路
<備考>
ECUの回路設計ツール「LCシミュレータ」を2016年5月31日から公開します
ホームページURL:http://industrial.panasonic.com/jp/lc-simulator
<用語解説>
※1 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ
電解質に固体「導電性高分子(導電性ポリマー)」と液体(電解液)を融合したハイブリッド電解質を採用したコンデンサ。導電性高分子コンデンサの特長である低ESR(抵抗)特性とアルミ電解コンデンサの特長である低漏れ電流特性を兼ね備えたコンデンサ。
※2 機電一体化
機械駆動部分とECU(電子制御ユニット)を一体化すること。従来は機械駆動部分とECUは離れて配線で結ばれていたが、制御の高精度化、設置場所の自由度向上、省線化などの目的で導入が進んでいる。
※3 リプル電流値
コンデンサに印加される電圧に脈流(交流成分)が加わっていく時に流れる電流のことを「リプル電流」といい、コンデンサの寿命に影響を及ぼす。
【製品名】車載用 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ
【シリーズ名】ZKシリーズ(大容量・大リプル電流品)
【量産開始】2016年9月
<商品のお問い合わせ>
パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 デバイスソリューション事業部
ホームページURL:https://industrial.panasonic.com/jp/contact-us?ad=press
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 「車載用 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ」を製品化(2016年5月31日)
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/05/jn160531-2/jn160531-2.html
<関連情報>
・パナソニック 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ ZKシリーズ
http://industrial.panasonic.com/jp/ds/pr/hybrid-zk
・パナソニック 導電性高分子コンデンサ
http://industrial.panasonic.com/jp/products/capacitors/polymer-capacitors
・パナソニック 産業・車載用LCフィルタシミュレーターご利用登録
http://industrial.panasonic.com/jp/lc-simulator