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決定!第36回横溝正史ミステリ大賞 木逸 裕さん『虹になるのを待て』が受賞!

4月14日(木)に第36回横溝正史ミステリ大賞(主催=株式会社KADOKAWA)の選考会が行われ、選考委員の審査により、木逸 裕(きいつ・ゆう)さんの『虹になるのを待て』が大賞を受賞した。木逸さんには、副賞として賞金400万円が贈られる。




[画像: http://prtimes.jp/i/7006/2298/resize/d7006-2298-752377-0.jpg ]

 横溝正史ミステリ大賞は、50余年に渡り探偵小説を精力的に執筆し続けた横溝正史氏にちなみ、昭和55年、未来のミステリ作家を広く募集、発掘するために設けられた。400字詰め原稿用紙350枚〜800枚の作品を対象とし、今回は196作品の応募があった。第36回の選考委員は、有栖川有栖、恩田陸、黒川博行、道尾秀介(五十音順、敬称略)が務め、選評は6月12日に発売される「小説 野性時代7月号」(KADOKAWA刊)に掲載予定。
 受賞作は株式会社KADOKAWAより単行本として2016年9月末に刊行予定。

■横溝正史ミステリ大賞公式サイト  http://www.kadokawa.co.jp/contest/yokomizo/

【第36回 横溝ミステリ大賞】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『虹になるのを待て』 木逸 裕(きいつ・ゆう)

<受賞作の梗概>
 2015年のクリスマスイブ、渋谷でドローンを使ったテロが発生した。首謀者は水科晴という女性。彼女は自作した“渋谷でゾンビを撃ち殺す”オンラインゲームとドローンを連携させ、何も知らないプレイヤーに渋谷の群衆を襲わせ、最後には自殺を遂げる。
 それから10年が経った2025年。人工知能の研究者・工藤賢は、人工知能と恋愛ができる人気ソフト『フリクト』に、アイドルを人工知能化して搭載するプロジェクトに携わる。まず試作品を作ることになり、アイドル役として白羽の矢が立てられたのは、水科晴。謎めいたテロ事件を起こした水科晴は、この10年間でカルト的な人気を得ていた。
 ソフトに搭載する人工知能に必要な情報を得るため、工藤は水科晴について調べ始める。水科晴の人生に触れるうち、次第に彼女に惹かれていく工藤は、彼女に「雨」と呼ばれる恋人がいたことを突き止めるが、「晴の調査を止めろ。さもなければ殺す」という謎の脅迫を受けることに。やがて晴の遺した未発表のゲームの中に、謎につつまれた彼女に迫るヒントを見つけ、人工知能は完成に近づくのだが……。

<受賞者の略歴> 木逸 裕(きいつ・ゆう) ※ペンネーム
本名・筑城裕介(ついき・ゆうすけ)。1980年11月1日生まれ。35歳。男性。東京都町田市出身。東京都足立区在住。学習院大学法学部卒。現在、自営業。
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