タバコ値上げのその後 禁煙するも、3分の1は既に「断念」 〜街の煙は、どこまで減ったのか〜
[10/11/24]
提供元:DreamNews
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株式会社モバイルマーケティング・ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:江尻尚平、以下モバイルマーケティング・ジャパン)は、モバイルモニター会員を対象に、「タバコ値上げのその後」について調査をいたしました。今回は、10月1日実施予定の値上げから1ヶ月経った消費者のタバコへの意識と行動、そして社会的変化に対する考えについて分析しています。
モバイルマーケティング・ジャパンでは、強みとする携帯、モバイルを活用したインターネットリサーチを市場でニーズの高いテーマのもと実施し、自主調査結果として情報公開しております。
≪トピックス≫
■既に1/3は禁煙を断念!成功者は2割近く
・タバコ値上げによる禁煙挑戦者の32%は既に「失敗」
・禁煙挑戦者の約20%が「成功」
■タバコ買いだめ分がなくなったら、5本〜10本/日減らしたい!
・タバコの「買いだめ」分がなくなったら「禁煙したい」「減らしたい」計66%
・「減らしたい」人: できれば1日5本〜10本減らしたい
■タバコの値上げで街の煙が減った
・「周りの喫煙者の喫煙量が減った」34%
・「街で喫煙者を見る割合が減った」29%
・「飲食店などでタバコの煙が以前より気にならなくなった」25%
■喫煙者は増税の目的や使われ方に疑問
■禁煙するとやっぱりイライラ……。成功者の意見は参考になる?
・禁煙失敗の理由は「イライラ」
■禁煙成功者の多くは、自分の変化を自覚
・禁煙成功者、76%が「タバコの臭いが気になるようになった」と回答
・禁煙成功者の約半数が「健康状態が改善した」と回答
■既に1/3 は禁煙を断念!成功者は2 割近く
10 月のタバコ値上げで、禁煙を心に決めた人も多く出ました(モバイルマーケティング・ジャパン調べ「タバコの値上げ前の意識と行動に関する調査」より、喫煙者の55%が禁煙に挑戦すると回答)が、その禁煙は、どこまで成功したのでしょうか。
禁煙挑戦者を対象に、「今回、禁煙に成功したか」を聞いたところ、約32%がすでに「失敗」と回答。1 ヶ月あまりで約1/3 が断念したことになります。
逆に「成功した」人も2 割おり、喫煙者数は減ったと考えられますが、もっとも多い「禁煙挑戦中」の約48%の方が、今後どのようになるのかが鍵となりそうです。
■タバコ買いだめ分がなくなったら、5 本〜10 本/日減らしたい!
10 月の値上げ前に「タバコの買いだめ」をした喫煙継続者も少なくありませんでした(弊社調べで喫煙継続者の34%)が、その「買いだめ」分終了後、行動に変化は現れるのでしょうか。
買いだめをした人に、買いだめ終了後の行動意向を尋ねたところ、「禁煙する」と回答した人は16%。「喫煙量(本数)を減らす」、「タール/ニコチンの含有量を減らす」など減煙意向者は52%と、多くの人が行動を変えようと考えていることが分かります。
また、「喫煙量(本数)を減らす」人に、買いだめ分消費前と消費後の、喫煙(予定)数を尋ねたところ、消費前は「11〜20 本」がボリュームゾーンだが、消費後は「6〜10 本」の回答が多く、平均的には「1 日当たり5 本〜10 本減」の意向者が多いと考えられます。
■タバコの値上げで街の煙が減った
10 月のタバコの値上げで、社会的にどのような変化が起きたのか。非喫煙者が感じている変化を尋ねたところ、「周りの喫煙者の喫煙量が減った」34%、「街で喫煙者を見る割合が減った」29%、「飲食店などでタバコの煙が以前よりきにならなくなった」25%と、社会的な変化を感じている人は少なくありません。
タバコの値上げの善し悪しとは別に、この変化が政府の狙い通りなのか、そうではないのかはさらに検証が必要だと考えられます。
■喫煙者は増税の目的や使われ方に疑問
今後の更なるタバコの値上げに賛成か反対かという質問に対し、喫煙者は約75%が「反対派」、非喫煙者は約70%が「賛成派」と大きく分かれました。
喫煙者の意見として目立ったのは「税金をタバコ(とお酒)ばかりから取るのは意味がない」、「タバコから税をとっても、どのように使われているか分からない」という税金視点の意見。解消するためには、増税の理由や目的、その先の税金の使われ方など、正式な政府からの説明が必要そうです。
非喫煙者は、もともとタバコ嫌いが多いこともあってか、「減らすためには増税が必要」、「タバコは不要なものなので高額な嗜好品で良い」など、とにかくタバコを社会から減らしたいという意見が目立ちました。
≪値上げ賛成派の意見≫
○喫煙者
・大義名分で止められる。(50代/女性)
・健康や経済的な面で考えれば多少増えてもいいかと思う。ただ、税金をどこかで取られる
のは嫌。(20代/女性)
・高くて買えなくなるので、嫌でも止めるようになるはず。(20代/女性)
○非喫煙者
・子供達が気軽に手を出せる金額ではない方が、未成年での喫煙者が少なくなると思うから。
(30代/女性)
・タバコは1種の麻薬だと思うので絶対禁煙した方がいいと思う。値上げをして値段が高くなったら辞めざるを得ない人が出てくるはず。ただ、辞める人が増えすぎると増税した意味がなくなるので、600円ぐらいが妥当ではないかと思う。(20代/女性)
・タバコは不要だからできるだけ高くしてよい。すると、迷惑かける人も減り、その人は高額な税金を払い、成人病の予防にもつながる。(40代/女性)
≪値上げ反対派の意見≫
○喫煙者
・税金を取れるところから取ろうという考えが気に入らない。(20代/女性)
・タバコだけが、値上がりされていると思うから。税金の使い道が不透明で不満。(40代/女性)
・喫煙者全員に責めを負わせないで欲しい!マナーの悪い喫煙者から罰金としてお金を徴収して貰いたい。(50代/女性)
・金銭的にもあるが、喫煙出来るところが少なくなったりしてるのに、値上げまでしたら喫煙者にとっては迫害されてるように感じる。(40代/男性)
○非喫煙者
・タバコを人生の楽しみにしている精神患者を多く仕事で接してきたが、生活は皆苦しく、どんどん値上げするのはかわいそうだと個人的に感じる。(30代/女性)
・煙草やお酒類ばかり値上げするのはおかしい気がする。(30代/女性)
・家族に煙草を吸う人がいるので、また値上がりしたら家計にもひびきかねない。(10代/女性)
・健康を害するから値上げしたらしいが、タバコ以外にも排気ガスなど、健康に悪いものは
沢山あると思います。(20代/女性)
■禁煙するとやっぱりイライラ……。成功者の意見は参考になる?
既に禁煙を断念した人の意見としては、「ストレスがどうしてもたまってしまう」、「イライラを感じてしまう」など、精神的にタバコを必要としていると取れる意見がほとんどでした。
【今回の禁煙断念者の意見】
・意思が弱かった為食後や寝る前など我慢ができずイライラしてしまうのでつい買ってしまう。(20 代/女性)
・ニコレットなどを購入して頑張ろうとしたが、仕事が忙しくなった時にストレスがたまり、どうしても吸いたくなった。(30 代/男性)
・タバコがないと、イライラして仕事に集中出来ない。(20 代/男性)
それに対し、禁煙に成功した人はどのようにタバコをやめることができたのか、「今まで1 年以上の禁煙に成功した人」に聞いてみました。禁煙方法は大きく分けて2 つあり、「体に害があることの怖さを考える」など、タバコのマイナス要因を意識する内容と、「(その分のお金で)別のものが買える」、「他のリラックス方法などを取り入れられる」など、タバコをやめたら得られるメリットを意識する内容が挙がりました。
ただ、タバコに対する依存は人それぞれ。禁煙成功者の体験談が、断念派の参考になるとは、言い切れないと考えられます。
【禁煙成功体験者の意見】
・1 日分のタバコ代で本が一冊買える、と思ったらタバコにお金を出すのが馬鹿馬鹿しくなりました。お昼をちょっと贅沢に出来るとか、タバコと具体的な何かを天秤にかけてみるのが秘訣かと思います。(20 代/女性)
・煙草をやめると良くなる事柄をあれこれ思い浮かべた。(30 代/女性)
・タバコの害や怖さを動画サイトで見たら、体への害を実感できるようになった。(30 代/男性)
■禁煙成功者の多くは、自分の変化を自覚
禁煙に成功すると、結果として変化はあるのでしょうか。「今まで1 年以上の禁煙に成功した人」を対象に「タバコの臭いがきになるようになったか」尋ねたところ、「当てはまる」、「やや当てはまる」を合わせて76%もの人が「気になるようになった」と回答。「健康状態が改善したか」という質問に対しては47%が「改善した(当てはまる、やや当てはまる計)」という結果となりました。
多くの人は、タバコをやめることで、タバコに対する感じ方や体調など、何らかの変化を感じているようです。
【調査概要】
調査方法 : インターネットリサーチ
調査対象 : 20才以上の男女 自社モニター ※一部質問によっては10代を含む
有効回答数 : 合計347サンプル
調査日時 : 2010年11月5日〜11月10日
調査機関 : 株式会社モバイルマーケティング・ジャパン
<<株式会社モバイルマーケティング・ジャパンに関するお問い合わせ>>
TEL : 03-6802-7901
メール: info@mobilemarketing.jp
担当: 遠藤、丸山
http://www.mobilemarketing.jp/
モバイルマーケティング・ジャパンでは、強みとする携帯、モバイルを活用したインターネットリサーチを市場でニーズの高いテーマのもと実施し、自主調査結果として情報公開しております。
≪トピックス≫
■既に1/3は禁煙を断念!成功者は2割近く
・タバコ値上げによる禁煙挑戦者の32%は既に「失敗」
・禁煙挑戦者の約20%が「成功」
■タバコ買いだめ分がなくなったら、5本〜10本/日減らしたい!
・タバコの「買いだめ」分がなくなったら「禁煙したい」「減らしたい」計66%
・「減らしたい」人: できれば1日5本〜10本減らしたい
■タバコの値上げで街の煙が減った
・「周りの喫煙者の喫煙量が減った」34%
・「街で喫煙者を見る割合が減った」29%
・「飲食店などでタバコの煙が以前より気にならなくなった」25%
■喫煙者は増税の目的や使われ方に疑問
■禁煙するとやっぱりイライラ……。成功者の意見は参考になる?
・禁煙失敗の理由は「イライラ」
■禁煙成功者の多くは、自分の変化を自覚
・禁煙成功者、76%が「タバコの臭いが気になるようになった」と回答
・禁煙成功者の約半数が「健康状態が改善した」と回答
■既に1/3 は禁煙を断念!成功者は2 割近く
10 月のタバコ値上げで、禁煙を心に決めた人も多く出ました(モバイルマーケティング・ジャパン調べ「タバコの値上げ前の意識と行動に関する調査」より、喫煙者の55%が禁煙に挑戦すると回答)が、その禁煙は、どこまで成功したのでしょうか。
禁煙挑戦者を対象に、「今回、禁煙に成功したか」を聞いたところ、約32%がすでに「失敗」と回答。1 ヶ月あまりで約1/3 が断念したことになります。
逆に「成功した」人も2 割おり、喫煙者数は減ったと考えられますが、もっとも多い「禁煙挑戦中」の約48%の方が、今後どのようになるのかが鍵となりそうです。
■タバコ買いだめ分がなくなったら、5 本〜10 本/日減らしたい!
10 月の値上げ前に「タバコの買いだめ」をした喫煙継続者も少なくありませんでした(弊社調べで喫煙継続者の34%)が、その「買いだめ」分終了後、行動に変化は現れるのでしょうか。
買いだめをした人に、買いだめ終了後の行動意向を尋ねたところ、「禁煙する」と回答した人は16%。「喫煙量(本数)を減らす」、「タール/ニコチンの含有量を減らす」など減煙意向者は52%と、多くの人が行動を変えようと考えていることが分かります。
また、「喫煙量(本数)を減らす」人に、買いだめ分消費前と消費後の、喫煙(予定)数を尋ねたところ、消費前は「11〜20 本」がボリュームゾーンだが、消費後は「6〜10 本」の回答が多く、平均的には「1 日当たり5 本〜10 本減」の意向者が多いと考えられます。
■タバコの値上げで街の煙が減った
10 月のタバコの値上げで、社会的にどのような変化が起きたのか。非喫煙者が感じている変化を尋ねたところ、「周りの喫煙者の喫煙量が減った」34%、「街で喫煙者を見る割合が減った」29%、「飲食店などでタバコの煙が以前よりきにならなくなった」25%と、社会的な変化を感じている人は少なくありません。
タバコの値上げの善し悪しとは別に、この変化が政府の狙い通りなのか、そうではないのかはさらに検証が必要だと考えられます。
■喫煙者は増税の目的や使われ方に疑問
今後の更なるタバコの値上げに賛成か反対かという質問に対し、喫煙者は約75%が「反対派」、非喫煙者は約70%が「賛成派」と大きく分かれました。
喫煙者の意見として目立ったのは「税金をタバコ(とお酒)ばかりから取るのは意味がない」、「タバコから税をとっても、どのように使われているか分からない」という税金視点の意見。解消するためには、増税の理由や目的、その先の税金の使われ方など、正式な政府からの説明が必要そうです。
非喫煙者は、もともとタバコ嫌いが多いこともあってか、「減らすためには増税が必要」、「タバコは不要なものなので高額な嗜好品で良い」など、とにかくタバコを社会から減らしたいという意見が目立ちました。
≪値上げ賛成派の意見≫
○喫煙者
・大義名分で止められる。(50代/女性)
・健康や経済的な面で考えれば多少増えてもいいかと思う。ただ、税金をどこかで取られる
のは嫌。(20代/女性)
・高くて買えなくなるので、嫌でも止めるようになるはず。(20代/女性)
○非喫煙者
・子供達が気軽に手を出せる金額ではない方が、未成年での喫煙者が少なくなると思うから。
(30代/女性)
・タバコは1種の麻薬だと思うので絶対禁煙した方がいいと思う。値上げをして値段が高くなったら辞めざるを得ない人が出てくるはず。ただ、辞める人が増えすぎると増税した意味がなくなるので、600円ぐらいが妥当ではないかと思う。(20代/女性)
・タバコは不要だからできるだけ高くしてよい。すると、迷惑かける人も減り、その人は高額な税金を払い、成人病の予防にもつながる。(40代/女性)
≪値上げ反対派の意見≫
○喫煙者
・税金を取れるところから取ろうという考えが気に入らない。(20代/女性)
・タバコだけが、値上がりされていると思うから。税金の使い道が不透明で不満。(40代/女性)
・喫煙者全員に責めを負わせないで欲しい!マナーの悪い喫煙者から罰金としてお金を徴収して貰いたい。(50代/女性)
・金銭的にもあるが、喫煙出来るところが少なくなったりしてるのに、値上げまでしたら喫煙者にとっては迫害されてるように感じる。(40代/男性)
○非喫煙者
・タバコを人生の楽しみにしている精神患者を多く仕事で接してきたが、生活は皆苦しく、どんどん値上げするのはかわいそうだと個人的に感じる。(30代/女性)
・煙草やお酒類ばかり値上げするのはおかしい気がする。(30代/女性)
・家族に煙草を吸う人がいるので、また値上がりしたら家計にもひびきかねない。(10代/女性)
・健康を害するから値上げしたらしいが、タバコ以外にも排気ガスなど、健康に悪いものは
沢山あると思います。(20代/女性)
■禁煙するとやっぱりイライラ……。成功者の意見は参考になる?
既に禁煙を断念した人の意見としては、「ストレスがどうしてもたまってしまう」、「イライラを感じてしまう」など、精神的にタバコを必要としていると取れる意見がほとんどでした。
【今回の禁煙断念者の意見】
・意思が弱かった為食後や寝る前など我慢ができずイライラしてしまうのでつい買ってしまう。(20 代/女性)
・ニコレットなどを購入して頑張ろうとしたが、仕事が忙しくなった時にストレスがたまり、どうしても吸いたくなった。(30 代/男性)
・タバコがないと、イライラして仕事に集中出来ない。(20 代/男性)
それに対し、禁煙に成功した人はどのようにタバコをやめることができたのか、「今まで1 年以上の禁煙に成功した人」に聞いてみました。禁煙方法は大きく分けて2 つあり、「体に害があることの怖さを考える」など、タバコのマイナス要因を意識する内容と、「(その分のお金で)別のものが買える」、「他のリラックス方法などを取り入れられる」など、タバコをやめたら得られるメリットを意識する内容が挙がりました。
ただ、タバコに対する依存は人それぞれ。禁煙成功者の体験談が、断念派の参考になるとは、言い切れないと考えられます。
【禁煙成功体験者の意見】
・1 日分のタバコ代で本が一冊買える、と思ったらタバコにお金を出すのが馬鹿馬鹿しくなりました。お昼をちょっと贅沢に出来るとか、タバコと具体的な何かを天秤にかけてみるのが秘訣かと思います。(20 代/女性)
・煙草をやめると良くなる事柄をあれこれ思い浮かべた。(30 代/女性)
・タバコの害や怖さを動画サイトで見たら、体への害を実感できるようになった。(30 代/男性)
■禁煙成功者の多くは、自分の変化を自覚
禁煙に成功すると、結果として変化はあるのでしょうか。「今まで1 年以上の禁煙に成功した人」を対象に「タバコの臭いがきになるようになったか」尋ねたところ、「当てはまる」、「やや当てはまる」を合わせて76%もの人が「気になるようになった」と回答。「健康状態が改善したか」という質問に対しては47%が「改善した(当てはまる、やや当てはまる計)」という結果となりました。
多くの人は、タバコをやめることで、タバコに対する感じ方や体調など、何らかの変化を感じているようです。
【調査概要】
調査方法 : インターネットリサーチ
調査対象 : 20才以上の男女 自社モニター ※一部質問によっては10代を含む
有効回答数 : 合計347サンプル
調査日時 : 2010年11月5日〜11月10日
調査機関 : 株式会社モバイルマーケティング・ジャパン
<<株式会社モバイルマーケティング・ジャパンに関するお問い合わせ>>
TEL : 03-6802-7901
メール: info@mobilemarketing.jp
担当: 遠藤、丸山
http://www.mobilemarketing.jp/