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「アオノリ」が環境に優しい資源「バイオマス」に生まれ変わる?その知られざるヒミツに迫る体験学習高知アオノリキッズアドベンチャー!を開催しました!

2024年7月25日(木)・26日(金)1泊2日 【場所】高知県高知市・土佐市宇佐町ほか

海と日本プロジェクト in 高知 は、7月25日(木)・26日(金)に小学生を対象とした海洋学習イベント「高知アオノリキッズアドベンチャー!」を開催いたしました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。




[画像1: https://prtimes.jp/i/77920/2774/resize/d77920-2774-728696d82985d54489b9-0.jpg ]


イベント概要


高知県は森林率が全国1位の84%。この豊かな森から流れてくる栄養豊富な水が、多種多様な生きものが生息する豊かな海を作っています。しかし、近年の温暖化などによる影響で、高知の海の環境が大きく変わり、生きものの生息域や、生態系も変化しています。その一つが「海藻」です。この「海藻」に着目して、「今、高知の海で起きている変化」を実感し、美しい海を守るために何をすべきか考える海洋学習イベントを開催しました。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/77920/table/2774_1_2effbdab99f300a02d53db24686e4269.jpg ]


海の生き物を間近に見てみよう!


1日目、まずは高知市の桂浜水族館に向かった子どもたち。この水族館では、約200種類の海や川の生きものが飼育されています。学芸飼育員の方々が「高知沖には、“黒潮”と呼ばれる暖流が流れているので、様々な生きものが生息している」と説明。子どもたちは、実際にウミガメやアカメなど、高知の海や川に生息している生きものを観察しながら、高知の海川の生物の多様性を肌で感じていました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/77920/2774/resize/d77920-2774-7d055ac5dfebe15850b2-1.jpg ]


アオノリや海藻について学ぶ


桂浜水族館から、土佐市宇佐町の「高知大学総合研究センター 海洋生物研究施設」に到着した子どもたち。ここでは、30年にわたって海藻の研究をしている“アオノリ博士”こと、高知大学海洋植物研究室の平岡雅規教授らから、「海藻」についての講義を受けました。平岡教授らのグループは、この「海藻」を陸上で養殖する技術を開発。その技術は「海の緑を陸で育てる技術」として、日本中から注目されています。
「海藻」は海に注ぎ込む太陽の光と、海水に溶けている二酸化炭素を使って、自分の体に必要な栄養と酸素を作り出します。また、海藻が茂る「藻場」は海の生き物の住処としても重要な役割を果たします。子どもたちは、そうした特徴や役割について学んだあと、顕微鏡を使って、様々な「海藻」を観察しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/77920/2774/resize/d77920-2774-3ffeb3cae7f9b507a897-2.jpg ]


天気と海の関係を知る


2日目は、子どもたちは、テレビ高知で夕方放送中の「からふる」に出演中の東杜和気象予報士から、「天気と海の関係」について話を聞きました。海の環境の変化の原因のひとつが、地球温暖化。地球温暖化により、海水温が高くなることで、サンゴの白化がおきたり、キンメダイ・カツオといった高知を代表する魚の漁獲高が減少したりしています。
また、高知県有数の清流「四万十川」の特産品で海藻の一種「スジアオノリ」も温暖化の影響で、採れなくなってきていることなどを学びました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/77920/2774/resize/d77920-2774-1d9f912fd69662135b55-3.jpg ]


アオノリの最新研究に迫る!


地球温暖化の原因のひとつとされている「二酸化炭素」。海藻は「二酸化炭素」を吸収して体を成長させながら、二酸化炭素を違うものに作り変えることができます。それが「多とう」と呼ばれるものです。
アオノリを使って色んなものに変えてしまう”アオノリの魔術師”、高知大学難波卓司先生からこの「多とう」をプラスチックや化粧品などに作り変えて、じゃま者の二酸化炭素を「大切な資源にできる」ことなどを学びました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/77920/2774/resize/d77920-2774-7762588504854b14a162-4.jpg ]

このあと、子どもたちは、高知大学で行われているアオノリ研究の最新施設を見学しました。海藻の中で最も成長スピードが速いのが「ミナミアオノリ」。海の水と川の水が、まじりあう「汽水域」に生息しています。高知大学の平岡教授は、この「ミナミアオノリ」の成長スピードをいかして、環境にやさしい資源「バイオマス」に生まれ変わらせる研究も進めています。
地球温暖化の解決につながるかもしれない、ミナミアオノリの研究の最先端に触れながら、子どもたちは、海の環境を守る大切さを実感したようです。
[画像6: https://prtimes.jp/i/77920/2774/resize/d77920-2774-6ee75f474b1fa9157c1f-5.jpg ]


海のスペシャリストを目指す海洋高校の生徒から 海との関わりを学ぶ


昼からは、高知海洋高校の生徒から、未活用の魚の商品開発や、ビーチクリーンを兼ねた釣り大会を実施しているなど、海を守るための活動を聞きました。年齢が近い高校生の思いや活動を学び、子どもたちは自分にできることは何なのか、身近に感じられたようです。
[画像7: https://prtimes.jp/i/77920/2774/resize/d77920-2774-af75ef3ac532da9f4990-6.jpg ]


参加した子どもの声


子どもたちからは、「生き物や海藻や川の生き物と出会ったりしてたのしかった」「アオノリの成長の速さにおどろいた」「海を綺麗に保つには山と川も大切にしないといけないと思った」「アオノリがプラスチックの代わりにもなることを知った。もっと固くして建物の材料として使えるように研究してみたい」「少しでもCO2を減らすためにがんばりたい」という意見や感想が出されていました。

<団体概要>
団体名称:(一社)海と日本プロジェクトin高知
URL:https://kochi.uminohi.jp/
活動内容:「海と日本プロジェクトin高知県」では、「黒潮の海」を次世代に継承していくため、こども達が地元の海に触れ、海への親しみを育てる活動を行っています。
[画像8: https://prtimes.jp/i/77920/2774/resize/d77920-2774-29b838a3896f90dfe2d2-7.png ]

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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