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ガンの芽を摘む免疫の重要な働き、知らない人が7割。 ガンのメカニズムと予防に関する意識調査

 株式会社日本能率協会総合研究所(代表取締役社長:榮 武男 本社:東京都港区)では、全国の20代〜60代の男女1,000人を対象とし、ガンと免疫の関係等についてのアンケート調査を昨年12月に実施致しました。この調査では、ガンと免疫の関係、および各種免疫細胞がガンを抑えるメカニズムについて、消費者がもつイメージ等が明らかになりました。

 ガンと免疫の関係についての最も基本的なポイントは、(1)「健康な人でも、体内では毎日およそ5,000個のガン細胞ができている」、その一方で(2)「NK細胞などの免疫系が、体内で生まれたガン細胞を成長し増殖する前に摘み取っているため、ガンを発症しないで済んでいる」ということです。このガンの発生と、ガンを予防する免疫の重要な働きについて知っていた人は、下記の通り全体のおよそ30%にとどまり、残り約70%の人は知らなかったと回答しています。

(1)およそ5,000個のガン細胞ができている(n:1000)
(2)NK細胞などの免疫系がガン細胞を摘み取っている(n:1000)
 また、免疫細胞にはさまざまな種類がありますが、そのうち知っている細胞を選んでもらう問いでは、「マクロファージ」が一番高く28.3%の人が知っていました。ついで「NK細胞」の20.1%でした。他は10%台から数%と全体的には、免疫細胞についての認識は高くありませんでした。そして全体の61.1%の人は免疫細胞で「知っているものはない」と答えました。
 免疫という言葉は日常でも使われるようになりましたが、理解しにくい面のある分野だけに、もう一歩踏み込んだ知識は普及していないといえるようです。

知っている免疫細胞(n:1000)
 他方、ガン予防のために心がけていることについての問いでは、「禁煙」、「食生活の改善」、「ストレスをためない」、「生活習慣の改善」、「定期的な運動」、「ガン検診受診」などを30〜40%の人があげていました。しかし、全体の約40%の人は「特に心がけていることはない」と答えています。
 また、ガン予防、免疫力向上のため意識して取っている食品については、「納豆」、「ヨーグルト」、「きのこ類」、野菜類などがあげられましたが、およそ70%の人が「とくに意識して摂取している食材はない」と答えています。消費者は、ガン予防、免疫力向上を日常とくに意識して食材を選んでいるわけではないことがうかがえます。

 今回のアンケート調査の結果からは、近年、免疫についての情報が増えてきているにもかかわらず、ガン予防のために免疫細胞がどのように働いているかについて、多くの消費者は認識していないことが明らかになりました。したがって、このガン細胞を抑える免疫細胞の働きについての認識がより深まれば、ガン予防に向けた消費者自身の取り組みがより積極的におこなわれると期待できます。


【調査概要】

<調査目的>
ガンと免疫力の関係、および体内の各種免疫細胞がガンを抑えるメカニズムについて、消費者がもっているイメージを明らかにすること

<調査方法>
日本能率協会総合研究所「モニターリサーチ・システム」を利用したインターネット調査

<調査時期>
2010年12月21日(火)〜27日(月)

<調査対象者>
全国に居住する20〜69歳男女 1,000人

<回収サンプル数>
《本件についてのお問い合わせ先》
広報事務局
TEL: 03ー6826ー7733  FAX: 03ー6402ー0302
http://www.jmar.biz/2011/02/post-34.html
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