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【ライブレポート】QUBIT、初ライブ『SHOWCASE #00』開催!新時代のモンスター登場!




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始まってみるまで、どんな内容になるのか予測不能なライヴだった。Daoko(ヴォーカル)、永井聖一(ギター)、鈴木正人(ベース)、網守将平(キーボード)、大井一彌(ドラム)という、音楽的なルーツも世代も
バラバラな5人が集結。ファースト・アルバム『9BIT』は、5人の個性をシャッフルして奇跡的なバランスで
構築したような唯一無二の世界を生み出していた。果たして、その世界がステージで再現できるのか。そんな興味と好奇心を抱いた観客で会場は満員。場内の照明が消えるとどよめきが起こる。ステージ奥のスクリーンには、
80年代のコンピューター・グラフィックを思わせる映像が映し出されるなかでメンバーが登場した。
[画像2: https://prtimes.jp/i/19470/3483/resize/d19470-3483-1818c0797f0c2d7af253-1.jpg ]


 ステージに向かって左手から、永井、網守、Daoko、鈴木、大井と横並びでセッティング。ファッションは
バラバラだが黒で統一されているところにバンド感を感じさせる。Daokoは中央にいながらも前には出ず、あくまでメンバーの一人といった佇まいだ。そして、最初に披露したのが『9BIT』のオープニング曲「Big Mouth」。
永井の強烈なギターのリフが口火を切って、そこからは急転直下の展開。寝起きにいきなりジェットコースターに乗せられたような衝撃にクラクラする。突然、こんな展開の早い曲に挑むバンドもすごいが、言葉数の多い歌詞を歌い、さらに語りのパートもあるDaokoも大変。曲の途中で演奏がピタっと止まって、「We Are Qubit!」と
Daokoの挨拶がバッチリ決まる。そこから「G.A.D.」へと流れるのはアルバムと同じ。ラップと歌の境界で自由に遊ぶDaoko。大井の荒々しくも性格無比なドラムに導かれてバンドはスピードを緩めず演奏を続け、メンバーが
Daokoの歌に合いの手のように入れる「ダバダバ」スキャットが曲のアクセントになっている。
[画像3: https://prtimes.jp/i/19470/3483/resize/d19470-3483-a7041f9db4f483d47454-2.jpg ]

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 そこから、「Fast Life」「Wonder World」とメロディー中心のポップなナンバーが続く。グルーヴはゆったりと心地良くなり、鈴木の太いベースが跳ねる「Wonder World」では、観客は手を叩きながら演奏に合わせて体を揺らす。このあたりの曲はシティ・ポップ的な洗練も感じさせて、Daokoの歌声も伸びやかに映える。こういった曲が書けるのも、様々なセッションに参加して百戦錬磨のプレイヤーが集まったバンドだからこそで、曲の振り幅の大きさに驚かされる。
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 そんななかで、空気をガラッと変えたのが「Distance Dance」だ。ゴシックな雰囲気を漂わせた曲でステージが照明で真紅に染まる。歌とラップのパートがある曲だが、歌のパートでも途中で表情が大きく変わる。それを
一人で三役も四役もこなすように歌うDaokoの表現力も聴きどころ。彼女の歌声に合わせてバンドの演奏も変化して、まるでQUBIT劇場と呼びたくなるようなシアトリカルな世界。そこから突如お披露目となった新曲へ。前のめりのビートで突き進む曲で、バンドの演奏にサンプリングされたDaokoの声が幾重にも重なって高揚感を生み出していく。そこからDaokoのソロ作の「anima」へ。網守が提供した曲だが、変拍子の複雑な曲を生演奏でこなしていくバンドのキレまくった演奏は、まるでハイパー・フュージョンといった趣だ。
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 そこから「Room Tour Complex」「Neon Diver」とDaokoのシンガーとしての魅力を引き出すようなメロウな曲が続いて観客をクールダウンさせた後、アルバムで最もポップに弾ける曲「Mr. Sonic」に突入。ステージのスクリーンでミュージック・ビデオのアニメーションの映像が流れてフロアの熱気もさらに上昇。どこを取ってもハイライト、そんなテンションの高い曲だが、映像とシンクロさせることでさらに快感が増す。アウトロで派手なショルダーキーボードを持ち出して、永井と並んで弾きまくる網守の勇姿! そして、Daokoの力強いラップとマッシヴなビートがお祭り気分を生み出す「Beautiful Days」で観客を盛大に躍らせながらステージは幕を閉じた。
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 この日、バンドはアルバムの曲をすべて披露したが、どれも難易度が高いものばかり。2本のマイクを使い分けて歌ったDaokoの歌声もバンドの演奏も、一瞬でも集中力が切れたらアンサンブルは崩壊してしまう。その緊張感もあってかMCはなし。バンドは綱渡りのようなスリリングな演奏で全速力で駆け抜け、刻々と違う風景を見せてくれた。ライヴ時間はきっかり1時間。それでも物足りなさを感じさせない濃厚なパフォーマンス。
新時代のモンスター登場! そんなインパクトに震えた初ライヴだった。
TEXT:村尾泰郎


◆セットリスト
M1. Quantum Overture
M2. Big Mouth
M3. G.A.D.
M4. Fast Life
M5. Wonder World
M6. Distance Dance
M7. (New Song)
M8. anima
M9. Room Tour Complex
M10. Neon Diver
M11. Mr. Sonic
M12. Beautiful Days


◆ライブ情報
12月7日(木)『SHOWCASE #00』
会場:代官山UNIT
時間:開場18時/開演19時


◆リリース情報
2023.11.22(Wed)Release
1st Album「9BIT」
初回盤(CD+BD+封入特典): COZB-2059〜60 ¥5,500(税込)
通常盤(CD): COCB-54362¥3,300(税込)


配信URL一覧
https://qubit.lnk.to/9bit


(CD)
1. Big Mouth
2. G.A.D.
3. Mr. Sonic
4. Wonder World
5. Distance Dance
6. Fast Life (Album mix)
7. Room Tour Complex
8. Neon Diver
9. Beautiful Days
(Blu-ray)
「G.A.D.」MV
「Fast Life」Official Audio
(初回盤封入特典)
特製ステッカー2枚


◆QUBITメンバー
Daoko(Vo)
永井聖一(Gt)
鈴木正人(Ba)
網守将平(Key)
大井一彌(Dr)


◆プロフィール
2023年、Daoko(Vo)、永井聖一(Gt)、鈴木正人(Ba)、網守将平(Key)、大井一彌(Dr)により始動。


Daoko(ダヲコ)1997年生まれ、東京都出身。
15 歳の時にニコニコ動画へ投稿した楽曲で注目をあつめ、2015年『DAOKO』でデビュー。その後も米津玄師との「打上花?」、岡村靖幸との「ステップアップLOVE」など、実力派アーティストとの共作を行いつつ、ソロでの活動も続ける。 小説の執筆、絵画個展の開催、女優業など多様なクリエイティヴ表現を続け、国内外で注目を集めている。 2023年6月に劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」の主題歌「月の花」を担当。 11月1日には、RPGゲーム「メメントモリ」のゲームサービス開始1周年を記念し書き下ろした楽曲「Allure of the Dark」をリリース。
https://daoko.jp
https://twitter.com/Daok0
https://www.instagram.com/daoko_official/


永井聖一
作曲家/ギタリスト
相対性理論のギタリストとして活躍を続ける。
山下智久やDAOKOに楽曲提供したほか、 Spangle Call Lilli Line、バレーボウイズなどのプロデュース、
moonriders、Buffalo Daughterなどのリミックスを担当。 プレーヤーとしても高橋幸宏、GREAT3など様々な
ミュージシャンと共演。 2023年からTESTSET、QUBITのメンバーとしても活動中。
https://seiichinagai.com/
https://www.instagram.com/seiichinagai/


鈴木正人
1971年6月ベルリン生まれ。ベーシスト/アレンジャー/プロデューサー。
1987年、高校在学中に青柳拓次(Vo/G)、栗原務(Dr)とLITTLE CREATURESを結成し、90年にシングル「THINGS TO HIDE」でメジャーデビュー。その後、渡米しバークリー音楽院に入学。帰国後はバンド活動と平行して、
ベーシスト、プロデューサーとしても活動。
2005年3月、文筆家の内田也哉子(Vo)とCOMBO PIANOの渡邊琢磨(Pf)と「sighboat」を結成。2006年、自身初となるソロアルバム「UNFIXED MUSIC」をリリース。2007年、菊地成孔ダブ・セクステットに参加。
近年では映画「坂道のアポロン」や「おらおらでひとりいぐも」、「あちらにいる鬼」の映画音楽を担当するなど作家としても活動の幅を広げている。2020年、デビュー30周年を迎えた。人と人、音と音を繋ぎながら、シーンにおけるキーパーソンとして、その存在感を高めている。
http://tone.jp/musicians/masato-suzuki


網守将平
1990年生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。在学中長谷川良夫賞受賞。2013年日本音楽コンクール作曲部門1位及び明治安田賞受賞。東京芸術大学大学院修了オーケストラ作品は大学買上となり、同大学美術館にスコアが永久保存されている。学生時代よりクラシック/現代音楽の作曲家として活動を開始し、室内楽からオーケストラまで多くの作品を発表。
近年は ポップミュージックやサウンドアートの領域を含め横断的な活動を展開し、『パタミュージック』『Ex. LIFE』などの3枚のオリジナルアルバムを発表。
ソロ活動の他には大貫妙子、原田知世、Daokoなど多くのアーティスト楽曲の作編曲を担当している。映画『百花』のサウンドトラックやNHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』の音楽監督、その他テレビドラマやCMの音楽も多数手掛ける。
https://www.shoheiamimori.com
https://twitter.com/shoheiamimori


大井一彌
神奈川県出身のドラマー/トラックメイカー。
プレーヤーとして活動する傍ら、CMやゲーム等のサウンドデザイン、プロデュース等も行なう。
https://www.kazuyaoi.com


◆公式HP
https://columbia.jp/qubit/


◆各SNS
Twitter
https://twitter.com/QUBIT_BAND


Instagram
https://www.instagram.com/qubit_band


TikTok
http://www.tiktok.com/@qubitband
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