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GMOインターネットグループと東京大学 医科学研究所癌防御シグナル分野、「生成AIを活用した人間の老化細胞の特定と臨床応用に関する共同研究」を開始

生成AIを活用し、人間の老化細胞のシグナルの解明へ

 GMOインターネットグループ(グループ代表:熊谷正寿)は、国立大学法人東京大学医科学研究所の癌防御シグナル分野(中西 真教授)と、生成AIを活用して人間の老化細胞のシグナルを解き明かすことを目的とした「生成AIを活用した人間の老化細胞の特定と、臨床応用に関する共同研究」を2023年10月1日(日)より開始いたしました。
 本研究では、生成AI技術を活用し、中西研究室が持つ細胞内の遺伝子発現量に関する貴重なデータの解析を行い、すでにマウスで成功している「老化細胞の選択的除去」を人間へ応用することを目指します。人間の老化細胞を解明し、取り除くことができるようになれば、人類の「健康寿命」を延ばし、人間が若返ることも期待され、医学における重要なブレイクスルーとなる研究です。
 GMOインターネットグループは、世界の老化研究の最先端を走る本研究において、高性能GPU「NVIDIA H100」搭載サーバーの提供をはじめ、データサイエンティストや機械学習エンジニアの定期的な派遣など、実践的ビジネスで培われたAI技術を用いることで、生命科学の発展に貢献し人類の「笑顔」の創出につなげてまいります。




[画像: https://prtimes.jp/i/136/4155/resize/d136-4155-1b3472af200678bdb953-0.png ]

【共同研究の背景・概要】


■GMOインターネットグループのAIに関する取り組み
 GMOインターネットグループは、2010年代から機械学習や深層学習などのAI技術を用いて課題解決に取り組んでいます。現在では、AIに関する組織として、データサイエンティスト、機械学習エンジニアを擁する「グループ研究開発本部AI研究開発室」を設置しています。グループ横断の事業やプロジェクトにおいて、グループが有する膨大なビジネスの実データを用い、データサイエンスチームとして技術支援・開発・解析などを行いビジネスの成功を支援しています。一方、ビッグデータの機械学習基盤などのAIインフラや、深層学習などのAIに関する研究開発業務にも力を入れています。
(参考:https://recruit.gmo.jp/engineer/jisedai/ai/
 
 また、GMOインターネットグループでは、グループ全パートナー(従業員)を挙げて、昨今脚光を浴びている生成AIを活用することで、時間とコストを節約し、既存サービスの質を向上させることにつなげ、「AI活用No.1企業グループ」を目指しています。
 さらに、インターネットインフラへの抱負なノウハウを活用したCVCである、GMO AI&Web3株式会社を通じてAIスタートアップへの支援も進め、国内ホスティング事業者として初めて、AIスタートアップ向けのNVIDIA社製GPU「H100」などのホスティングサービスを開始しました。

■「老化細胞」研究の内容とGMOインターネットグループの役割
 GMOインターネットグループと東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野が共同で実施するのは、中西研究室が取り組むマウスの老化細胞研究を人間に応用するための研究です。中西教授は、老化の原因となる老化細胞の研究で、これまで、マウスの老化細胞を除去する方法(※1)や、既存の癌治療薬が老化細胞を取り除くことを発見する(※2)などの成果を挙げており、老化に関する研究で、世界の最前線でご活躍されています。
 今後、この研究のポイントとなるのは、これまでにマウスで証明された成果を、どのように人間に応用するかという点です。そのためには、マウスと人間の細胞内の遺伝子の機能の違いを特定し、人間の各細胞内に関する大量のデータを解析することが必要です。さらに、老化細胞の特定にはマウスと人間の細胞内の遺伝子の共通性を見つけ、これが一般の老化細胞で見つかるのか、それとも細胞の種類ごとに見つかるのかの解析を進めていく必要があります。
 GMOインターネットグループと東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野は、ヒトゲノム解析センタースーパーコンピューター「SHIROKANE」や高性能GPU「NVIDIA H100」搭載サーバーを活用し、中西教授の研究室が保有する大量のデータの解析を共に進めます。それにより、マウスと人間の遺伝子の機能の違いを特定し、AIモデルの構築とマッピングを実施することで人間の老化メカニズムの解明を目指します。
 老化細胞の選択的除去が可能となれば、加齢現象・老年病・生活習慣病の改善・治療法の開発につながることが期待でき、医学における重要なブレイクスルーとなります。そして、人間が健康な状態で生活することができる「健康寿命」を延ばすと期待されている重要な研究です。
 GMOインターネットグループは、これまでビジネスの現場で培われた実践的なAI技術を研究に役立て、東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野と共に生命科学の発展に貢献し、結果として人類の笑顔を作り出すことを目指してまいります。

(※1)『Science』15 January 2021「Senolysis by glutaminolysis inhibition ameliorates various age-associated disorders」
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abb5916
(※2)『Nature』2 November 2022「Blocking PD-L1-PD-1 improves senescence surveillance and ageing phenotypes」
https://www.nature.com/articles/s41586-022-05388-4

【GMOインターネットグループ 代表取締役グループ代表 熊谷 正寿 コメント】


 GMOインターネットグループは創業以来、インターネットで社会をより便利に・豊かにすることに取り組んできました。その原動力は「お客様を笑顔にする」という強い信念です。そんな中、中西教授が取り組まれている老化細胞の研究に出会いました。中西教授が所長を務める東京大学医科学研究所は、革新的な研究や優秀な科学者の育成により、国内だけでなく世界の医学界においても重要で大きな影響力を持っています。今回、私たちのスーパーエンジニア・データサイエンティストチームが、高性能ハードウェアを駆使して、中西教授の保有する研究データの分野別生成AIによる解析にご協力させていただきます。本研究により、人類が長く健康で幸せに暮らせる社会、そして、私たちが目指す「すべての人の笑顔」の実現に貢献してまいります。

【東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野 中西 真 教授 コメント】


 東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野では、これまで個体老化機構の解明と老化の予防や改善を目指して、老化細胞の解析を中心に研究を進めてまいりました。マウスモデルを用いた一細胞解析データーをもとに、GMOインターネットグループの持つAI技術を駆使することで、ヒトの老化細胞を同定し、これを制御することで老化を予防・改善する技術や、多様な老年病の発症を予防する技術の開発を目指します。


【GMOインターネットグループについて】


 GMOインターネットグループは、1995年12月にインターネット事業を創業して以来、「すべての人にインターネット」を合言葉に、インターネットの場の提供に経営資源を集中し、インターネットをより豊かに便利にするべく事業を展開してまいりました。
 現在では、インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業を展開しています。ご利用いただいているお客様の数は2023年3月末時点で1,603万顧客、上場企業10社を中心とした全107社、グループパートナー数7,361名の総合インターネットグループに成長しています。


以上


【GMOインターネットグループ株式会社】(URL:https://www.gmo.jp/
会社名  GMOインターネットグループ株式会社(東証プライム市場 証券コード9449)
所在地  東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者  代表取締役グループ代表 熊谷正寿
事業内容 ■インターネットインフラ事業 
      ■インターネット広告・メディア事業
      ■インターネット金融事業 
      ■暗号資産事業
資本金  50億円


Copyright (C) 2023 GMO Internet Group, Inc. All Rights Reserved.
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