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事故直後にメルトダウンを指摘! 原発に精通する米原子力技術者アーニー・ガンダーセンが論じる『福島第一原発-真相と展望』、ついに2月17日(金)発売!(集英社刊)

今回の事故では、原発を制御し放射能を封じ込めるためのシステムが次々と破られました。
そのため、設計を超えた応急措置でなんとかしのぐ状況が、燃料を取り出せるまでこれから何年間も続きます。[中略]

福島第一原発一〜三号機の炉心は冷やしやすい棒状ではなく、
塊となって原子炉の底へ溜まったり、さらには格納容器へ抜け落ちたりしています。
注水は続いていますが、塊と化した炉心は中心部がいまだに溶融しているでしょう。(序章より)

【目次】
序章 メルトスルーという新概念
(1)未知の事象/(2)?冷温停止?のまやかし
一章 事故の真相とマークI型のリスク
(1)冷却用海水ポンプとは/(2)古い原発の深刻な問題/(3)ディーゼル発電機の種類と配置/(4)原発はタイムカプセル/(5)自己破壊する圧力抑制室/(6)縮小された格納容器/(7)底に穴が空いている圧力容器/(8)危険を秘めたタービン建屋
二章 福島第一原発の各号機の状況
不安定に安定している一号機/(1)冷却機能の喪失/(2)大気への放出/(3)前代未聞の汚染水/(4)耐震性と老朽化/
格納容器の破損が最も深刻な二号機/(1)爆発の有無/(2)再臨界の恐れ/
臨界が起きた三号機/(1)格納容器の謎/(2)使用済み核燃料プールでの爆発/(3)禁断の議論/(4)二つの事象が生じた/
格納されていない炉心を抱えた四号機/(1)一触即発の燃料プール/(2)水素の発生/(3)狭まるマージン/(4)消えたクレーン
三章 廃炉と放射性廃棄物処理
(1)核燃料取り出しという難題/(2)石棺化はできない/(3)再利用と増殖炉/(4)実現せぬ最終処分場
四章 深刻な健康被害
(1)チェルノブイリを超える大気中への放出量/(2)外部被曝/(3)内部被曝/(4)放射性セシウム/(5)放射性ストロンチウム/(6)放射性ヨウ素/(7)敷地外でも検出された超ウラン元素など/(8)キセノンとクリプトン/(9)汚染の広がり/(10)日常対策/(11)ずさんな食品管理/(12)生体への悪影響/(13)正しい情報と分析
五章 避難と除染の遅れ
(1)初動体制の不備/(2)避難勧告のミス/(3)焼却による二次被害/(4)地下水の処理
六章 原発の黒い歴史
(1)軍産複合体制の呪い/(2)各国の選択/(3)次世代の原発/(4)スリーマイル島事故の経緯/(5)地元との関係
七章 規制と安全対策
(1)原子力村/(2)安全神話の束縛/(3)作業員と安全管理/(4)規制の機能不全
八章 脱原発に向けて
(1)原発の安全コスト/(2)政治的判断/(3)発送電/(4)再生可能エネルギー/(5)エネルギー効率の工夫/(6)日本の資源を生かすヴィジョン
『福島第一原発-真相と展望』
著者 アーニー・ガンダーセン
訳者 岡崎玲子
定価 735円(税込) ISBN 978-4-08-720628-9
http://shinsho.shueisha.co.jp/

【著者プロフィール】 アーニー・ガンダーセン1949年生まれ。原子力技術者、エネルギー・アドバイザー。レンセラー工科大学修士課程修了。エンジニアとして全米で原子炉の設計、建設、運用、廃炉に携わり、エネルギー省の廃炉手引き(初版)の共著者でもある。原子力業界の重役を務めた後に妻のマギーと設立したフェアウィンズ・アソシエイツ(Fairewinds Associates Inc.)は、原子力発電に関する調査分析や、訴訟・公聴会における専門家としての意見提供を行っている。




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