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WIPジャパン発:インドの消費者とソーシャルメディア―その1

グローバルビジネス支援サービスを提供するWIP(ウィップ)ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:上田輝彦ジェームズ、以下、WIPジャパン)では、世界89か国・411都市という日本最大級の自社ネットワークをフルに活用して、海外進出や海外向けEコマースに必須の多言語マーケティング・サービスを提供。多くのお客様の海外進出を支援しています。

 いまやインドでは、ソーシャルメディアは市場戦略とは切り離せない存在になっています。現在、インドのFacebookユーザーは5120万人余りとなり、ネット利用者の60%以上を占めています。世界ランキングでは、急成長のブラジル(5300万人)に次いで第3位です。ユーザーの年齢構成は若者層が中心で、18 〜24歳が48%を占めています。25〜34歳が28%ですので、18〜34歳のユーザーで8割近くを占めることになります。特徴的なのは、インドでは男性ユーザーが73%を占め、男女差が極端に偏っていることです。ブラジルでは男性ユーザーが46%ですので、まったく対照的です。

 Facebookがインドで急成長を遂げたのは2010年以降で、それ以前はGoogleのOrkutが独走していました。インドでOrkutが支配的だった理由は、Orkutが同国で最初に導入されたソーシャルメディアだったからと言われています。Orkutは現在では20%前後の利用率にとどまっています。

 後発のFacebookがインドの若者層の支持を獲得したわけですが、この背景にはスマートフォンの普及のほか、携帯電話にFacebookがコンパイルされていることが大きく影響しています。ちなみにインドの携帯電話加入者数は6億6000万人以上と見られていますが、農村部での携帯電話の普及が活発化するにつれ、Facebookの利用者もさらに拡大すると予想されます。

 Facebookをマーケティングツールとして活用する動きもインドでは盛んになっています。日産自動車(日産インド)は、インドで若者に人気の映画スター、ランビール・カプールを主役としたCMフィルムを制作し、コンパクトカー「マーチ(現地ではマイクラ)」の販売プロモーションに乗り出しましたが、“市場開拓ツール”としてFacebookの活用に目をつけたのです。このCM作品には、オーディションで選ばれた20人がダンサーや共演者として出演していますが、この出演者選びはFacebookでの公募という方法を採用したのです。

 出演希望者はFacebookに自己PR用の動画をアップし、ユーザーがそれを投票で決定するしくみです。人気スターと共演ができるとあって大きな話題を呼び、若者たちの間で日産のブランド力が大きくアップしました。インドでは、こうした企業によるソーシャルメディアの活用のほか、消費者側から企業に対する意見・主張を行うためのツールとしてソーシャルメディアが活用され始めています。次回は、インドのカスタマーサービスとソーシャルメディアの関係をレポートします。

 当社では、新興市場を対象にした調査はもちろん、海外進出に必要なマーケティングのサポートや、さまざまな情報をお客様に提供しています。

■WIPジャパン株式会社について:

2000年に設立されたWIPジャパン株式会社は、海外リサーチ・マーケティングコンサルティングや多言語翻訳などのグローバルビジネス支援(Global Business Support:GBS)サービスを提供しています。顧客には、多言語で様々な情報を発信・伝達・入手する必要のある約4千社以上の企業、政府組織、研究機関が含まれます。
http://japan.wipgroup.com
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