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有難迷惑か? メモリIC市場を蝕むDRAMの供給過剰

DRAMは、スマートフォンやタブレットPCなどの携帯機器に不可欠であるが、メモリ集積回路(IC)産業は現在、供給過剰の悪循環の中にあると、英国の環境・エネルギー関連市場調査会社GBIリサーチ社の調査レポート「2016年までのメモリーIC市場:スマートフォンやタブレットPC、ウルトラブックなどのポータブルガジェットがモバイルDRAMとNAND型フラッシュ需要を促進 − Memory Integrated Circuits (IC) Market to 2016:Portable Gadgets Such as Smartphones, Tablet PCs and Ultrabooks to Boost Demand for Mobile DRAM and NAND Flash」は報告している。

この調査レポートは、過去数年間の世界経済の不透明さと、メモリ需要の少ない新しいアプリケーションの開発が相まって、DRAMの過剰供給と価格の下落を招いたとしている。

メーカーがこれらのメモリーデバイスを安い製造コストで販売することを強いられたため、価格は下落し、利益の生成は阻害された。この流れを受けて、メーカーはDRAM製造を工場の製造キャパシティ100%で行うことで、徐々に経費を取り戻そうとしたが、このことがかえって市場供給過剰という問題を悪化させることになった。

DRAM市場の販売高は、2010年に373億1000万ドルだったが、翌年には294億7000万ドルにまで大きく下落し、2012年は290億ドルと予測されている。

これとは反対に、同期間の販売量は急増した。2010年の163億9000万ユニットから、2012年には320億ユニットとなるだろう。

携帯機器市場が成長している当分の間は、DRAMの売上げ増加が期待できるが、DRAM製造企業の未来は需給の調整にかかっていると、GBIリサーチ社は示唆している。

2011年には、DRAMは世界のメモリ半導体市場の47.3%と最大のシェアを占め、次いでフラッシュメモリの47%であった。

この調査レポートは、メモリIC市場の重要情報と将来性分析を掲載しています。市場動向、メモリーICの収益と販売数、主要サプライヤ情報も掲載しています。

【調査レポート】
2016年までのメモリーIC市場:スマートフォンやタブレットPC、ウルトラブックなどのポータブルガジェットがモバイルDRAMとNAND型フラッシュ需要を促進
Memory Integrated Circuits (IC) Market to 2016
Portable Gadgets Such as Smartphones, Tablet PCs and Ultrabooks to Boost Demand for Mobile DRAM and NAND Flash
http://www.dri.co.jp/auto/report/gbi/gbimemoryic.html

◆英国市場調査会社 GBIリサーチ社について
http://www.dri.co.jp/auto/report/gbi/index.html

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