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【リリース内容】

探鉱開発(E&P)セクターの活動が活発になったことで、2012年の石油とガスのCAPEX（資本支出）は、実に1兆390億ドルと大きく成長するだろうと、天然資源を専門分野とする英国の調査会社グローバルデータの調査レポート「石油・ガスの設備投資展望　2012年上半期　-　Oil & Gas Capital Expenditure Outlook, H1 2012」は報告している。

この調査レポートは、石油とガスのCAPEXは、石油企業がブラジルオフショア（沿岸）、メキシコ湾、北極圏などの様々な地域で上流工程（アップストリーム、油田・ガス田の調査から管理、分析、発見へ至る工程）を強化するために、2011年の9160億ドルから13.4%増加するだろうと予測している。

油田とガス田の発見数が昨年だけで242と増加していること、石油価格高騰の継続、従来は技術的にも財政的にも不可能だった深海での埋蔵量に到達することのできる新しい技術が主要企業で可能になったことなどによって、新しい上流工程プロジェクトへの投資家の信頼が高まっている。

北米のCAPEXは2543億ドルで、2012年の世界総計の24.5%と最も大きなシェアを占めるだろう。世界のCAPEXの年間平均成長率は13.4%であるが、北米では15.7%であると予測している。慣習にとらわれない油田・ガス田の発見、特にシェールオイルとシェールガスの発見が続いたこと、カナダのオイルサンドの開発によって、投資は大いに促進した。

アジア太平洋地域のCAPEXは2531億ドルで北米に続き、中東とアフリカは2296億ドルとなるだろうとグローバルデータは予測している。

国営石油会社(NOC)がCAPEXを主導するものの、総額の約半分は一貫操業石油会社(IOC、石油の開発から製品の輸送・販売までを一社で行う)や独立系が占めるだろう。ペトロナス（マレーシアの国営石油会社Petroliam Nasional Berhad）、中国石油化工股份有限公司（中国石化、China Petroleum and Chemical Corporation、Sinopecシノペック）、ブラジル国営石油公社ペトロブラス (Petrobras、ブラジル石油会社）は、今年の探鉱開発への投資をかなり増強するだろう。

2012-2016年の期間のCAPEXでは、ブラジル石油が国営石油会社の中で初めての世界トップになり、IOCではエクソンモービルが首位となるだろう。この2社は、2016年までに合計で4090億ドルの油田・ガス田の投資を計画している。

【調査レポート】

石油・ガスの設備投資展望　2012年上半期
Oil & Gas Capital Expenditure Outlook, H1 2012
http://www.dri.co.jp/auto/report/gd/gdoilgascapex1h.html

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