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新型センサ式モーションキャプチャDIMOTORとストレス計測器により公式レース中のドライバを計測、定量化

株式会社エー・アンド・ディ、東京大学大学院工学系研究科 精密工学専攻 淺間 研究室・山下研究室、株式会社ジースポートは、2012年11月20日に東京目黒区にて記者会見を行い、三者の共同研究の概要と成果について以下の発表を行いました。

レース中のドライバの動きの計測には、新たに開発した高精度センサ式モーションキャプチャシステムDIMOTORを用いました。全身17個のセンサによるセンサ式モーションキャプチャは、校正された高精度MEMSジャイロセンサ、加速度センサによる慣性計測ユニット(IMU)、フリースケール社製32ビット・マイクロコントローラKinetis K60を用いた無線通信ユニットから構成されます。従来の光学式モーションキャプチャシステムと異なり、計測場所を限定せず、車中などでの計測が可能で、300Hz以上のモーションデータを無線LAN(IEEE802.11n)でPC送信し、リアルタイムで他の計測装置と同期測定可能です。

※DIMOTORの製品HP
http://www.dimotor.jp/
※DIMOTORの紹介ムービー
http://www.youtube.com/watch?v=6JEgbVTfB2A

東京大学大学院工学系研究科 精密工学専攻 淺間研究室・山下研究室では、これまでストレスに伴い各種生理指標が変化することから、生理状態の計測に基づきストレスを定量的に推定する手法の開発に取り組んでおります。レース中のドライバの生理状態測定では発汗センサ(GSR)および筋電センサ(EMG)を用い、ドライバの生理指標がどのように変化するかを計測しました。その結果、レース中に高い筋電位を示す箇所が見られました。今後は発汗、心拍数、運動データなどと組合せ、ストレスと生理指標の関係を明らかにする予定です。

【成果と今後の応用分野】
これまで、屋外やレース中などの高ストレスな環境下で運動・生理情報を精度高く計測することは困難でしたが、この研究により屋外における高精度な計測、定量化が可能となり、電気自動車(EV)等における新しい運転環境における設計や、職業ドライバの労働衛生管理、先進運転支援システム(ADAS)などに応用を考えております。

【共同研究による発表成果】
高精度センサ式モーションキャプチャと従来の光学式モーションキャプチャシステムの比較(歩行および立ち上がり動作)
Qi An, Yuki Ishikawa, Junki Nakagawa, Atsushi Kuroda, Hiroyuki Oka, Hiroshi Yamakawa, Atsushi Yamashita and Hajime Asama: "Evaluation of Wearable Gyroscope and Accelerometer Sensor (PocketIMU2) during Walking and Sit-to-Stand Motions", Proceedings of the 21st IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication (Ro-Man2012), pp.731-736, Paris (France), September 2012.

【ジースポートについて】
会社名 :株式会社ジースポート
所在地 :〒110-0016東京都台東区台東4-1-11NFビル2F
代表者 :黒田 篤
事業内容:サイエンスに基づき人々の健康増進に寄与するIT技術と製品の開発

【当プレスリリースに関するお問合せ先】
株式会社ジースポート
広報 担当:岩田
TEL:03-3835-8601
E-mail:customer@gsport.co.jp
URL:http://www.gsport.co.jp/
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