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■脱★縦社会恐怖症〜『とうせいキッズ』の誕生〜
　東星学園は、新しい放課後の教育活動である『とうせいキッズ』をいよいよ今年4月からスタートしました！『とうせいキッズ』とは、小学校1年〜3年生を対象にした、「縦割りの放課後児童クラブ」のことです。上級生も下級生も一丸となり、外で遊んだり、ゆったりとしたリラックスしたり、勉強を教え合ったり……。縦世代と関わることで人と人とのコミュニケーション力を養います。
かつて、日本の子どもたちの間には自然発生的なコミュニティーが存在しました。学校が終わり、家に帰ると子どもたちはランドセルをポーンと置いて、近所の公園や広場に出かけていきました。そこで遊ぶ子どもたちは、男女問わず年齢もバラバラ。年齢の違う子どもたちが上下関係なく集まって遊んでいました。しかし残念なことに、今の子どもたちにはこの広場的空間で遊ぶ習慣がありません。昔と比べて、同級生同士の交流はさかんですが、上級生や下級生と遊ぶ機会が減っています。この広場空間がなくなったことによって、子どもたちは確実に不利益を被りました。かつて、その空間で織りなされてきた子どもなりの人間関係で、子どもたちは「他人と折り合いをつける力」や「処世術」を養いました。日本は縦社会ですから、幼いうちに縦社会との関わり方を身につけておかないと、大人になってからの苦労してしまいます。東星学園が開設したこの『とうせいキッズ』には、「かつて公園や神社で聞こえていた子どもたちの笑い声が再び響き渡って欲しい」という切なる願いが込められています。
　来る6月9日開催のカトリック学校フェア2013にて本取り組みの紹介をさせて頂きます。

■首都圏唯一の「幼小中高一貫」!!男女共学カトリック・ミッションスクール
　東星学園は創立70年という長い歴史を誇る由緒ある学校です。しかしながら、東星学園はその伝統にしがみつくことはなく、
よりよい教育を実現するためならば「変えられるものは変えてゆく勇気」を持っており、同時に「変えてはならないものを守る勇気」も持ち合わせています。東星学園の守る伝統とは、創立者ヨゼフ・フロジャク神父の生き方です。校長の大矢正則を始め、教職員一同が創設者の言葉に倣い、その生き方のすばらしさを生徒に伝えていくことを伝統としています。“わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである”（聖書より）。東星学園創始者のフロジャク神父は、イエス=キリストのこの言葉に応えることに生涯を捧げました。伝統に縛られずに新たな改革を導入する「風通しの良さ」と、古くから伝わる学園の伝統を重んじる「守りの姿勢」が東星学園の魅力です。東星学園では、教職員一同、一人ひとりの子どもとの出会いと関わりを喜びとして協働しています。ひとりでも多くの子どもたちとの新しい出会いを待ち望んでいます。

■「大事にされる」経験は、子どもの成長に不可欠!?
　現代社会において、すべての人が多かれ少なかれ何らかの苦しみを抱えて生きています。すべての人に援助が必要だと言っても過言ではないでしょう。特に子どもたちには特別な援助が必要です。子どもたちが自分自身の価値に気づくためには、周囲の大人から大切にされる経験が必要です。大切にされることで、子どもたちは真の自分と出会うことができ、自分の存在の大切さに気付き、そして本物の喜びを知る人となります。
東星学園では、このような喜びに生きる人を育てたいと考え、校長の大矢正則を始めとするすべての教職員が、一人ひとりの園児・児童・生徒との出会いと関わりを大切にし、子どもたちが「真の自分」と出会える環境造りに尽力しています。
人間はユニークな生き物ですから、一人一人に個性があります。子どもたちにどのような援助が必要であるのかは、問題の質によっても異なりますし、生徒一人ひとりの個性によっても異なります。子どもの個性を知るには関わり合うことが必要であり、関わり合うことによって新しい何かが生み出されます。東星学園では、子どもも教職員も関わり合うことを通してともに育ち合っていきます。より的確な教育的援助ができるよう、授業においても行事においても、また、日常においてもきめ細かな関わり持って子どもたちと接していきます。

■東星学園が掲げる“3つのC”とは？
　今日、日本のあちこちの学校で「インクルーシヴ教育」という教育方針が取り入れられています。「インクルーシヴ」は直訳すると「包括的な」という意味で、意訳すると「みんな仲良く」「すべての人に平等に」という意味です。
東星学園のインクルーシヴ教育は、単に「みんな仲良く」という段階に留まらず、「すべての子どもたちに質の高い教育が受けられる機会を提供する」という使命を担っています。さらに、東星学園では、(1)Class(クラス＝平常の授業および保育)、(2)Career guidance(キャリアガイダンス＝生き方の案内)、(3)Counseling(カウンセリング＝行動の変容を促す関わり)という『3つのC』をキーワードに教育活動を展開しています。(1)Classは平常授業のこと。東星学園では平常授業を最も重要視しています。(2)Career guidanceは子どもたちの進路や生き方の案内のこと。東星学園にはガイダンス・カウンセラーの資格を持った教師が複数名おり、一人ひとりのカルテを作成しながらきめ細かな個別指導を展開します。(3)Counselingは生徒へのメンタルケアのこと。東星学園は、3段階のカウンセリングシステムを導入し、校長の大矢正則を始めとするすべての教職員が、生徒たちの心のケアに務めています。日常的に生徒の状態をチェックする予防カウンセリング（一次的援助サービス、）急激に学力が低下した生徒や不登校になった生徒への、担任・カウンセラー・養護教員・管理職等によるチーム援助（二次的援助サービス）。さらに、緊急な個別対応（三次的援助サービス）が必要なケースに迅速に対応できるよう、カウンセリングルームには専門性の高いカウンセラーを複数名配置しています。このように、東星学園では「教育」と「進路」、「メンタルケア」の『3つのC』を子どもたちが健やかに学園生活を送るためのキーワードとして掲げ、すべての子どもたちに質の高い教育を提供する「インクルージヴ教育」を取り入れています。

■東星学園の始まり
　では、なぜ東星学園がここまでインクルージヴ教育に強いこだわりを持っているのでしょうか？それには、「東星学園誕生の背景」と深い関わりがあります。
　東星学園の創立は70年前に遡ります。　隔離された結核患者さんの子どものたちために作られた施設…それが東星学園の原点です。当時、結核は不治の病とされ、感染者は社会から隔離されました。結核患者さんの子どもたちは差別されていました。そのような子どもたちのために作られた学校が、東星尋常小学校（現・東星学園小学校）です。施設に暮らしていた33人の子どもたちと、近隣の子どもたち19人が加わり、東星尋常小学校は始まりました。
これは、現在の「インクルーシヴ教育」に当たります。東星学園は、スタートのときから、苦戦する施設の子どもたちにも平等に質の高い教育を提供する「インクルーシヴ教育」を実施してきたわけです。東星学園は、まさにインクルージヴ教育の先駆けだったのです。今日、インクルーシヴ教育（インクルージョン教育）がようやくあちこちでいわれ始めましたが、東星は既に70年近く前の創立のときから、この精神で教育を実施してきました。東星学園は、これからも「すべての子どもに質の高い教育」を保障するために、持続可能なインクルーシヴ教育を実現してゆきます。

■早稲田・上智に続々合格!!驚異の大学進学実績
　東星学園は、中高6年間にわたって生徒の進学をサポートしています。毎年、早稲田や上智等の名門私立大学に進学する生徒が多数おり、安定した大学進学実績を誇っています。生徒たちの進学先は様々ですが、一人一人が納得できる進路に進めるように、東星学園では、適性検査・キャリアガイダンスの専門家による個別面談・大学訪問等を通して、生徒にキャリアアンカーを発見させ、単に偏差値の高低で選択するのではない進路選択ができるようにしています。

【学校概要】
学校名：学校法人　東星学園
URL ：http://www.tosei.ed.jp/
所在地：〒204-0024　東京都清瀬市梅園3-14-47
TEL：042-493-3201　　FAX：042-493-3337

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