【最新】ジャカルタ在住市民に聞く 2014 インドネシア洪水被害状況と現地の声
[14/03/27]
提供元:DreamNews
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写真とアンケートで分析するインドネシア調査サービス「エスノグラフ」を提供する、株式会社JQ(本社:東京目黒区、代表:下田幸祐)は、ジャカルタ在住の55名に「1月にインドネシアで起きた洪水についてのアンケート調査」並びに「被害についてのインタビュー」を「エスノグラフ」で集計、2014年3月に発表いたしました。
日本国内のニュースでは被害の全体についての報道はいくつか見られますが、今回は弊社サービスの、モニターからの写真投稿機能や、チャットインタビュー機能を活用し、現地の状況や実際の声を伺いました。
【要約】
<被害状況概要>
ジャカルタ在住モニターの約6割が家屋に浸水被害。月収を超える被害額も。
<現地の声のまとめ>
意外と伝わっていない?「本当に厄介なのは水よりも泥」との声。
くり返される洪水に冷静な市民。しかし行政の治水対策に不満も・・・
<被害状況概要> 写真ギャラリー付き
ジャカルタ在住モニターの約6割が家屋に浸水被害。月収を超える被害額も。
●家の中まで浸水 67%
●車まで浸水 12%
●足まで浸水 21%
ジャカルタ在住市民55人からの投稿写真の中には、腰まで水に浸かりながら歩く子供や浸水した道路をゴムボートで移動する市民の様子などが多く見られました。では家屋の被害はどのようなものだったのでしょうか?アンケートによると、家の中まで浸水したという回答が全体の約6割、その内約3.5割の人が家具・家電にも被害が及んだと答えました。浸水してすぐに大事な家財道具は高いところに運んだという人もいましたが、大きくて運びきれなかった家具などが多く被害を受けたようです。
詳細なインタビューからは、金額にして1,000万ルピア、日本円にしておよそ9万円の被害を受けたという回答も得られました。答えてくれたのは、ジャカルタで両親と同居する22歳会社員の女性。平均月収約86,000円のこの世帯にとっては、月収を超える深刻な被害額と言えます。
【投稿写真ギャラリー】 ※ご希望の方には高解像度のデータをお送りさせていだきます。
被害の実態インタビュー
意外と伝わっていない?「本当に厄介なのは水ではなく泥」との声
今回の洪水による具体的な被害内容や実際に困ったことをインタビューした結果、床や壁などの損傷や、家具・家電の浸水、停電や交通麻痺などが挙げられたほか、泥による被害という回答が目立ちました。
1月に発生して、実際に洪水がおさまったのが2月中旬から下旬にかけてと、長期に渡って泥を含む水に浸かっていたため、家の床に泥が蓄積したり、家のいたるところに泥が付着し、水がひいた後にそれを片付けるのがとても大変なようでした。そのうえ、ベッドなどの家具に匂いが残ってしまったりと、泥による被害は洪水がおさまった後も市民を悩ませています。あまり報道はされませんが、市民が実際に嫌がっているのは、直接的な水の被害に加え、意外にも泥だということがわかりました。
家の中には水とともに泥も流れ込む。
くり返される洪水に冷静な市民。しかし行政の治水対策に不満も・・・
世界第4位の人口大国であるインドネシアは、今世界からもその消費意欲に注目が集まっています。そんな経済成長の重要期において毎年発生する洪水被害に市民は疲弊しているのではと思われましたが、実際にはそうでもないようです。
アンケートからは、洪水は毎年必ず起きること、と達観しているような様子がうかがえたほか、現地ニュースも深刻な被害を伝える一方で、毎年お馴染みのことといったニュアンスを含んでいるという声も聞かれました。
このように洪水被害にはもはや慣れてしまっている市民ですが、自治体や政府の洪水対策に対しては不満もあるようです。具体的に知られている対策として、ごみが詰まらないように川をきれいにしたり、道路の地面を高くしたり、Banjir Kanal Timur※という政府提案プロジェクト等が挙げられましたが、なかなか進まないプロジェクトへの苛立ちや水路の整備が先なのに安易に道路地面を高くする工事が行われることへの疑問の声も目立ちました
※Banjir Kanal Timur:洪水の多発する東ジャカルタを保護するため、6つの河川からジャカルタ都心の周辺に放水させるプロジェクト。
【インタビューまとめ】
回答者A 22歳 女性 所得(年間): 約100万円 両親と同居 宗教:イスラム教 Jakarta timur在住
回答者B 26歳 男性 所得(年間): 約100万円 両親と同居 宗教:イスラム教 Jakarta barat在住
2/20時点で洪水はおさまりましたか?
A:「水は2月7日におさまりました。22日の19時にまた水が家の中に浸水しましたが、2月23日の朝に水がまたおさまりました。」
B:「はい、おさまりました。実際2月18日からおさまりました。」
洪水のピークのときに困ったことは何ですか?具体的に教えてください。
A:「困ったことは避難所に避難しなければならないことです。普通は家の近くのモスクに避難します。家電なども二階に移動しなければならないです。そして、電気が停電しました。洗濯物もたまっています。水と食べ物(インドミー以外)は手に入りにくいです。水がおさまっても、泥にまみれた家を片付けなければならないです。」
B:「一番困ったことは泥です。なぜなら、長い時間に床についたら、とれにくくなるからです。」
今回の洪水の浸水等で、あなたは金額にするといくらくらいの被害をうけましたか?
A:「金額にすると1,000万ルピアです。」
B:「幸い被害はあまりなかったです。しかし、親戚は2台のオートバイクが洪水でダメになりました。」
被害の具体的な内容を教えてください
A:「洪水のせいで、ペンキがはがれています。大きい本棚は移動しにくいので、水に浸かってしまいました。ソファーもじめじめになって、利用できなくなりました。二段ベッドも泥にまみれて、臭くなってしまいました。」
B:「被害は特に無いです。なぜなら、家が少し浸水したときに、すぐ家電や荷物などを高いところに移動したからです。」
今回の洪水で、噂や風説、デマはありますか?どんな内容ですか?
A:「今回の洪水は2007年の洪水ほど大変ではないという噂です。しかし、今回の洪水は広い地域で起きたと言われています。そのせいで、会社へのアクセスが大変でした。」
B:「あります。今回の洪水はごみが川に詰まって起きたということ、ボゴール川から水が流れてきたということが原因だと言われています。」
洪水に対して、行政は何か対策はしていますか?
A:「今はCiliwung川をキレイにしています。そして、Banjir Kanal Timurというプロジェクトも行っています。(それは洪水を防ぐために、Ciliwung川の水をジャカルタ以外に流します)また、今川の近くに住んでいる人たちに、新たな住む場所を建ています。」
B:「今は水路をキレイにしています。そして、道を高くしています。」
現状に対してあなたから一言お願いします(今の気持ち・思い、言いたいことなど)
A:「洪水は毎年起きたので、なんとなく慣れていました。しかし、今回の洪水はすこし大変でした。早めにジャカルタの洪水を解決できると良いです。」
B:「今回の洪水に対して特に何の気持ちもないです。しかし、住民の態度と、洪水が発生したとき、水路の状況を考えずに、道を
高くする行政の対策に対して少しがっかりしました。私の意見ですが、道を高くするより水路をキレイにしたほうが効果があると思います。道がどんな高くても、水路が詰まったら、洪水が発生する可能性があるからです。」
<調査概要>
調査手法 インドネシア調査サービス「エスノグラフ」
調査期間 2014/1/10-2/1
調査対象 ジャカルタ在住55名
※本リリースによる調査結果をご利用いただく際は、「エスノグラフ調べ」と付記のうえご使用くださいますようお願い申し上げます。
【団体・企業概要】
会社名 株式会社JQ
URL http://www.j-q.co.jp
所在地 〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-3-8 渡辺ビル6F
代表 代表取締役 下田幸祐
TEL/FAX 03-6412-7186
事業内容 1.Webコンサルティング
2.企業コンサルティング
3.インドネシア・写真リサーチ エスノグラフの企画・運営
“インドネシアの今”を目でみるマケットリサーチ「エスノグラフ」とは
「エスノグラフ」は、インドネシアの市場や消費者の実態を写真で手軽に素早く知ることができるオンライン調査サービスです。インドネシアに住む様々な世代、職業、宗教の“顔の見える”モニターが写真とアンケートの回答をアップします。気になる写真や回答があれば、モニターに対し、チャットでインタビューすることもできるので、より深い市場や消費者実態、消費者ニーズの調査が可能です。
費用:モニター100名×写真1枚 5設問 100,000円(税込)〜
「エスノグラフジャーナル」(http://id.ethno-graph.com/)では、エスノグラフを利用して調査したインドネシアの消費実態や生活・文化・宗教の実態を定期的にレポートしています。
※報道関係者様の取材内容に合わせた調査協力も可能です。お気軽にご相談ください。
「エスノグラフ」
http://id.ethno-graph.com/lp/
進出企業のニーズに応じて、インドネシア人が自分たちの身の回りの調味料や化粧品などの写真をスマホや携帯からアップ。投稿者の顔写真や詳細プロフィールと共に、インドネシア人の“今”を“目に見える”かたちで知ることができます。
【エスノグラフに関するお問い合わせ】
株式会社JQ(ジェイキュー) 担当:下田
TEL:03-6412-7186
Mail:team-ethno@j-q.co.jp
【報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社JQ(ジェイキュー) 担当:下田
TEL:03-6412-7186
Mail:team-ethno@j-q.co.jp
日本国内のニュースでは被害の全体についての報道はいくつか見られますが、今回は弊社サービスの、モニターからの写真投稿機能や、チャットインタビュー機能を活用し、現地の状況や実際の声を伺いました。
【要約】
<被害状況概要>
ジャカルタ在住モニターの約6割が家屋に浸水被害。月収を超える被害額も。
<現地の声のまとめ>
意外と伝わっていない?「本当に厄介なのは水よりも泥」との声。
くり返される洪水に冷静な市民。しかし行政の治水対策に不満も・・・
<被害状況概要> 写真ギャラリー付き
ジャカルタ在住モニターの約6割が家屋に浸水被害。月収を超える被害額も。
●家の中まで浸水 67%
●車まで浸水 12%
●足まで浸水 21%
ジャカルタ在住市民55人からの投稿写真の中には、腰まで水に浸かりながら歩く子供や浸水した道路をゴムボートで移動する市民の様子などが多く見られました。では家屋の被害はどのようなものだったのでしょうか?アンケートによると、家の中まで浸水したという回答が全体の約6割、その内約3.5割の人が家具・家電にも被害が及んだと答えました。浸水してすぐに大事な家財道具は高いところに運んだという人もいましたが、大きくて運びきれなかった家具などが多く被害を受けたようです。
詳細なインタビューからは、金額にして1,000万ルピア、日本円にしておよそ9万円の被害を受けたという回答も得られました。答えてくれたのは、ジャカルタで両親と同居する22歳会社員の女性。平均月収約86,000円のこの世帯にとっては、月収を超える深刻な被害額と言えます。
【投稿写真ギャラリー】 ※ご希望の方には高解像度のデータをお送りさせていだきます。
被害の実態インタビュー
意外と伝わっていない?「本当に厄介なのは水ではなく泥」との声
今回の洪水による具体的な被害内容や実際に困ったことをインタビューした結果、床や壁などの損傷や、家具・家電の浸水、停電や交通麻痺などが挙げられたほか、泥による被害という回答が目立ちました。
1月に発生して、実際に洪水がおさまったのが2月中旬から下旬にかけてと、長期に渡って泥を含む水に浸かっていたため、家の床に泥が蓄積したり、家のいたるところに泥が付着し、水がひいた後にそれを片付けるのがとても大変なようでした。そのうえ、ベッドなどの家具に匂いが残ってしまったりと、泥による被害は洪水がおさまった後も市民を悩ませています。あまり報道はされませんが、市民が実際に嫌がっているのは、直接的な水の被害に加え、意外にも泥だということがわかりました。
家の中には水とともに泥も流れ込む。
くり返される洪水に冷静な市民。しかし行政の治水対策に不満も・・・
世界第4位の人口大国であるインドネシアは、今世界からもその消費意欲に注目が集まっています。そんな経済成長の重要期において毎年発生する洪水被害に市民は疲弊しているのではと思われましたが、実際にはそうでもないようです。
アンケートからは、洪水は毎年必ず起きること、と達観しているような様子がうかがえたほか、現地ニュースも深刻な被害を伝える一方で、毎年お馴染みのことといったニュアンスを含んでいるという声も聞かれました。
このように洪水被害にはもはや慣れてしまっている市民ですが、自治体や政府の洪水対策に対しては不満もあるようです。具体的に知られている対策として、ごみが詰まらないように川をきれいにしたり、道路の地面を高くしたり、Banjir Kanal Timur※という政府提案プロジェクト等が挙げられましたが、なかなか進まないプロジェクトへの苛立ちや水路の整備が先なのに安易に道路地面を高くする工事が行われることへの疑問の声も目立ちました
※Banjir Kanal Timur:洪水の多発する東ジャカルタを保護するため、6つの河川からジャカルタ都心の周辺に放水させるプロジェクト。
【インタビューまとめ】
回答者A 22歳 女性 所得(年間): 約100万円 両親と同居 宗教:イスラム教 Jakarta timur在住
回答者B 26歳 男性 所得(年間): 約100万円 両親と同居 宗教:イスラム教 Jakarta barat在住
2/20時点で洪水はおさまりましたか?
A:「水は2月7日におさまりました。22日の19時にまた水が家の中に浸水しましたが、2月23日の朝に水がまたおさまりました。」
B:「はい、おさまりました。実際2月18日からおさまりました。」
洪水のピークのときに困ったことは何ですか?具体的に教えてください。
A:「困ったことは避難所に避難しなければならないことです。普通は家の近くのモスクに避難します。家電なども二階に移動しなければならないです。そして、電気が停電しました。洗濯物もたまっています。水と食べ物(インドミー以外)は手に入りにくいです。水がおさまっても、泥にまみれた家を片付けなければならないです。」
B:「一番困ったことは泥です。なぜなら、長い時間に床についたら、とれにくくなるからです。」
今回の洪水の浸水等で、あなたは金額にするといくらくらいの被害をうけましたか?
A:「金額にすると1,000万ルピアです。」
B:「幸い被害はあまりなかったです。しかし、親戚は2台のオートバイクが洪水でダメになりました。」
被害の具体的な内容を教えてください
A:「洪水のせいで、ペンキがはがれています。大きい本棚は移動しにくいので、水に浸かってしまいました。ソファーもじめじめになって、利用できなくなりました。二段ベッドも泥にまみれて、臭くなってしまいました。」
B:「被害は特に無いです。なぜなら、家が少し浸水したときに、すぐ家電や荷物などを高いところに移動したからです。」
今回の洪水で、噂や風説、デマはありますか?どんな内容ですか?
A:「今回の洪水は2007年の洪水ほど大変ではないという噂です。しかし、今回の洪水は広い地域で起きたと言われています。そのせいで、会社へのアクセスが大変でした。」
B:「あります。今回の洪水はごみが川に詰まって起きたということ、ボゴール川から水が流れてきたということが原因だと言われています。」
洪水に対して、行政は何か対策はしていますか?
A:「今はCiliwung川をキレイにしています。そして、Banjir Kanal Timurというプロジェクトも行っています。(それは洪水を防ぐために、Ciliwung川の水をジャカルタ以外に流します)また、今川の近くに住んでいる人たちに、新たな住む場所を建ています。」
B:「今は水路をキレイにしています。そして、道を高くしています。」
現状に対してあなたから一言お願いします(今の気持ち・思い、言いたいことなど)
A:「洪水は毎年起きたので、なんとなく慣れていました。しかし、今回の洪水はすこし大変でした。早めにジャカルタの洪水を解決できると良いです。」
B:「今回の洪水に対して特に何の気持ちもないです。しかし、住民の態度と、洪水が発生したとき、水路の状況を考えずに、道を
高くする行政の対策に対して少しがっかりしました。私の意見ですが、道を高くするより水路をキレイにしたほうが効果があると思います。道がどんな高くても、水路が詰まったら、洪水が発生する可能性があるからです。」
<調査概要>
調査手法 インドネシア調査サービス「エスノグラフ」
調査期間 2014/1/10-2/1
調査対象 ジャカルタ在住55名
※本リリースによる調査結果をご利用いただく際は、「エスノグラフ調べ」と付記のうえご使用くださいますようお願い申し上げます。
【団体・企業概要】
会社名 株式会社JQ
URL http://www.j-q.co.jp
所在地 〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-3-8 渡辺ビル6F
代表 代表取締役 下田幸祐
TEL/FAX 03-6412-7186
事業内容 1.Webコンサルティング
2.企業コンサルティング
3.インドネシア・写真リサーチ エスノグラフの企画・運営
“インドネシアの今”を目でみるマケットリサーチ「エスノグラフ」とは
「エスノグラフ」は、インドネシアの市場や消費者の実態を写真で手軽に素早く知ることができるオンライン調査サービスです。インドネシアに住む様々な世代、職業、宗教の“顔の見える”モニターが写真とアンケートの回答をアップします。気になる写真や回答があれば、モニターに対し、チャットでインタビューすることもできるので、より深い市場や消費者実態、消費者ニーズの調査が可能です。
費用:モニター100名×写真1枚 5設問 100,000円(税込)〜
「エスノグラフジャーナル」(http://id.ethno-graph.com/)では、エスノグラフを利用して調査したインドネシアの消費実態や生活・文化・宗教の実態を定期的にレポートしています。
※報道関係者様の取材内容に合わせた調査協力も可能です。お気軽にご相談ください。
「エスノグラフ」
http://id.ethno-graph.com/lp/
進出企業のニーズに応じて、インドネシア人が自分たちの身の回りの調味料や化粧品などの写真をスマホや携帯からアップ。投稿者の顔写真や詳細プロフィールと共に、インドネシア人の“今”を“目に見える”かたちで知ることができます。
【エスノグラフに関するお問い合わせ】
株式会社JQ(ジェイキュー) 担当:下田
TEL:03-6412-7186
Mail:team-ethno@j-q.co.jp
【報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社JQ(ジェイキュー) 担当:下田
TEL:03-6412-7186
Mail:team-ethno@j-q.co.jp