スパンション、業界に先駆けてCAN-FD搭載の車載用マイクロコントローラのサンプル出荷を開始
[14/06/26]
提供元:DreamNews
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Spansion(Spansion Inc. NYSE:CODE、以下、スパンション)は、本日Spansion(R) TraveoTMファミリの第2弾となり、車載ネットワーク向けのCAN-FDを搭載したS6J3110シリーズのサンプル出荷を開始しました。S6J3110シリーズは、BCM(ボディコントロールモジュール)、エアコン(HVAC)など様々な車載用アプリケーションへ適用することができます。本製品を組み込んだシステムでの動作デモおよび評価ボードは、6月26日(木曜日)に東京カンファレンスセンター品川で開催されるCAN FD Tech Day JapanにおいてCAN-FDの発表に合わせて、同会場にて展示いたします。
CAN(Controller Area Network)は、独Bosch社によって開発された業界標準です。同社は、長期にわたり革新的なソリューションの提供を通して、車両内コミュニケーションの改善に取り組んできました。Boschは、2012年のインターナショナルCANコンファレンスにおいて、CANテクノロジーの進化版として、CAN FDを発表しました。CAN FDは、従来のCANと同様に、信頼性の高い車体制御を実現すると共に、既存のソフトウェアおよびアプリケーションへの影響を最小限に抑えつつ、さらに高速なデータ通信を可能にします。Spansionは、この度CAN-FDを搭載した先進高性能MCUの提供を開始しました。
Spansion自動車事業部長赤坂 伸彦は、次のように述べています。「この新製品の発表は、Spansion Traveoファミリの車載マイコンラインアップを拡充させ、またCAN-FD搭載マイコンをいち早く提供する事により、車載ネットワークマイコンビジネスを牽引していきます。今回発表したTraveoファミリの新製品は、当社の車載マイコンビジネスをさらに加速させると共に、お客様が求める高速通信、高性能セキュリティを実現するソリューションを提供します。」
S6J3110シリーズは、55nmテクノロジーのプロセス技術で製造しており、CAN-FD搭載(最大5Mbps )に加え、高度なプログラム制御を可能とする最大4MBのフラッシュメモリ、ネットワークセキュリティに対応するSHE(Secure Hardware Extension)、低消費電力化に向けた最新パーシャルウェイクアップなども実装しています。
Spansion(R) TraveoTMは、高信頼性リアルタイム システム向け高性能ARM(R) Cortex(R) -R5を搭載した車載用アプリケーション向けのマイコンファミリで、その第一弾となるツインモータ制御用マイコンMD9D560シリーズを先月発表しております。
■「S6J3110シリーズ」の特徴
ボディ制御用ハイエンド32ビットMCU:ARM社製 Cortex-R5 CPUコア(機能)を搭載、ボッシュ社提供の最新車載ネットワーク技術CAN-FD(最大5Mbps : S6J3110シリーズ)を他社に先駆けてマイコンに搭載。従来のCAN(最大1Mbps)と互換性を保ちながら高速な車載通信を実現します。
ボディ制御に最適なマクロを搭載:マイコン内蔵メモリとして、当社最大クラスの大容量4MB Flashメモリを搭載しました。本FlashメモリはCPUからのアクセスに対し1waitでの読出しが可能です。また、単一電源で144MHzの高速動作が可能で、CPU性能を有効活用するために、高速メモリアクセス、低消費電力化を実現します。
セキュリティ機能:従来のマイコン内蔵データを保護するFlashセキュリティに加え、SHE(Specification Ver 1.1)を搭載しています。マイコン内部に格納しているKeyの管理をハード的に分離し、さらに認証機能を用いることでデータの改ざん、抜き取りを防止でき、車内ネットワークへの不正アクセスを防ぎます。
パーシャルウェイクアップ:通常低消費電力モード状態からA/D変換を行う場合、一度CPUを割込みなどで通常動作に復帰させてから、A/DコンバータをCPUから起動させる必要がありましたが、パーシャルウェイクアップでは、Real Time Clock(RTC)以外の電源をカットし、RTCがある一定カウントを行うと、CPUを介さずA/Dコンバータを起動、変換を行います。変換の結果が設定された値の範囲でなかった場合、割込み発生することでCPUを起動させるといった動作が可能です。これにより定期的なセンサ等の異常発生検知を、より低消費電力下で実行可能となります。
スパンションは、フラッシュメモリに加え、昨年8月に富士通セミコンダクターのMCUとアナログ部門を買収/統合して製品ポートフォリオを拡大いたしました。そして、フラッシュメモリのお客様同様にMCUとアナログ製品のお客様に対しても一貫したサポートを提供してまいります。
CAN-FDについて、
CAN-FDは、高度なボディ制御の要求に対応するために制定された最新の車載ネットワーク・プロトコルです。本プロトコルを採用した自動車はより高度な車体制御が可能となり、快適な運転、安全性能の向上、環境負荷への低減等を実現できるため、現在多くの主要自動車メーカーでその採用が検討されています。CAN-FDは、1つのデータフレームに載せられるデータ長を従来の8バイトから64バイトに拡張し、またデータフレームを数Mbpsのボーレートまで対応したプロトコルです。SpansionはCAN-FDを他社に先駆けマイコンに搭載することにより、より高速でフレキシブルな通信を低コストで実現します。また、Flashメモリ書き換え時にCAN-FDを使用することにより、リプログラム時間の短縮等を実現します。
問い合わせ先:
Spansion Inc
杉田 044-920-8132
dl.am_marcom@spansion.com
CAN(Controller Area Network)は、独Bosch社によって開発された業界標準です。同社は、長期にわたり革新的なソリューションの提供を通して、車両内コミュニケーションの改善に取り組んできました。Boschは、2012年のインターナショナルCANコンファレンスにおいて、CANテクノロジーの進化版として、CAN FDを発表しました。CAN FDは、従来のCANと同様に、信頼性の高い車体制御を実現すると共に、既存のソフトウェアおよびアプリケーションへの影響を最小限に抑えつつ、さらに高速なデータ通信を可能にします。Spansionは、この度CAN-FDを搭載した先進高性能MCUの提供を開始しました。
Spansion自動車事業部長赤坂 伸彦は、次のように述べています。「この新製品の発表は、Spansion Traveoファミリの車載マイコンラインアップを拡充させ、またCAN-FD搭載マイコンをいち早く提供する事により、車載ネットワークマイコンビジネスを牽引していきます。今回発表したTraveoファミリの新製品は、当社の車載マイコンビジネスをさらに加速させると共に、お客様が求める高速通信、高性能セキュリティを実現するソリューションを提供します。」
S6J3110シリーズは、55nmテクノロジーのプロセス技術で製造しており、CAN-FD搭載(最大5Mbps )に加え、高度なプログラム制御を可能とする最大4MBのフラッシュメモリ、ネットワークセキュリティに対応するSHE(Secure Hardware Extension)、低消費電力化に向けた最新パーシャルウェイクアップなども実装しています。
Spansion(R) TraveoTMは、高信頼性リアルタイム システム向け高性能ARM(R) Cortex(R) -R5を搭載した車載用アプリケーション向けのマイコンファミリで、その第一弾となるツインモータ制御用マイコンMD9D560シリーズを先月発表しております。
■「S6J3110シリーズ」の特徴
ボディ制御用ハイエンド32ビットMCU:ARM社製 Cortex-R5 CPUコア(機能)を搭載、ボッシュ社提供の最新車載ネットワーク技術CAN-FD(最大5Mbps : S6J3110シリーズ)を他社に先駆けてマイコンに搭載。従来のCAN(最大1Mbps)と互換性を保ちながら高速な車載通信を実現します。
ボディ制御に最適なマクロを搭載:マイコン内蔵メモリとして、当社最大クラスの大容量4MB Flashメモリを搭載しました。本FlashメモリはCPUからのアクセスに対し1waitでの読出しが可能です。また、単一電源で144MHzの高速動作が可能で、CPU性能を有効活用するために、高速メモリアクセス、低消費電力化を実現します。
セキュリティ機能:従来のマイコン内蔵データを保護するFlashセキュリティに加え、SHE(Specification Ver 1.1)を搭載しています。マイコン内部に格納しているKeyの管理をハード的に分離し、さらに認証機能を用いることでデータの改ざん、抜き取りを防止でき、車内ネットワークへの不正アクセスを防ぎます。
パーシャルウェイクアップ:通常低消費電力モード状態からA/D変換を行う場合、一度CPUを割込みなどで通常動作に復帰させてから、A/DコンバータをCPUから起動させる必要がありましたが、パーシャルウェイクアップでは、Real Time Clock(RTC)以外の電源をカットし、RTCがある一定カウントを行うと、CPUを介さずA/Dコンバータを起動、変換を行います。変換の結果が設定された値の範囲でなかった場合、割込み発生することでCPUを起動させるといった動作が可能です。これにより定期的なセンサ等の異常発生検知を、より低消費電力下で実行可能となります。
スパンションは、フラッシュメモリに加え、昨年8月に富士通セミコンダクターのMCUとアナログ部門を買収/統合して製品ポートフォリオを拡大いたしました。そして、フラッシュメモリのお客様同様にMCUとアナログ製品のお客様に対しても一貫したサポートを提供してまいります。
CAN-FDについて、
CAN-FDは、高度なボディ制御の要求に対応するために制定された最新の車載ネットワーク・プロトコルです。本プロトコルを採用した自動車はより高度な車体制御が可能となり、快適な運転、安全性能の向上、環境負荷への低減等を実現できるため、現在多くの主要自動車メーカーでその採用が検討されています。CAN-FDは、1つのデータフレームに載せられるデータ長を従来の8バイトから64バイトに拡張し、またデータフレームを数Mbpsのボーレートまで対応したプロトコルです。SpansionはCAN-FDを他社に先駆けマイコンに搭載することにより、より高速でフレキシブルな通信を低コストで実現します。また、Flashメモリ書き換え時にCAN-FDを使用することにより、リプログラム時間の短縮等を実現します。
問い合わせ先:
Spansion Inc
杉田 044-920-8132
dl.am_marcom@spansion.com