NordicのnRF51シリーズSoC向けIPv6 over Bluetooth Smartプロトコル・スタック、小型で低コスト、 超低消費電力の「IoT」アプリケーションを実現
[14/12/24]
提供元:DreamNews
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本SDKを使用することで、Bluetooth Smartの「モノ」とクラウドサービスの間の相互運用可能なネイティブIPベースの接続が実現可能です。さらに、家庭用、産業用、エンタープライズ用のオートメーションなど、分散型の大規模なクラウド接続による異種混合ネットワークでBluetooth Smartを使用できます。
2014年12月18日、ノルウェー・オスロ発 -超低消費電力(ULP)RFのスペシャリストであるNordic Semiconductor ASA(OSE:NOD、以下、Nordic)は本日、Nordicの市場をリードするnRF51シリーズ・システム・オン・チップ(SoC)向けのIPv6対応の包括的なインターネット・プロトコル・スイートとして、nRF51 IoT(「モノ」のインターネット)ソフトウェア開発キット(SDK)の提供開始を発表しました。このSDKでは、新たに導入されたBluetooth SIGのInternet Protocol Support Profile(IPSP)とインターネット・エンジニアリング・タスクフォース(IETF)の6LoWPAN技術を活用し、IPベースの包括的なコミュニケーションを実現しており、Bluetooth Smart(R)とNordicのnRF51シリーズ、そしてIoTは、さらなる進化を遂げています。
上記の具体例としては、スマートホーム用、産業用、エンタープライズ用のオートメーション・アプリケーションや、物流、アクセス制御、クラウドサービスに関連した、大規模・分散型のクラウドベースの異種混合ネットワークの導入環境が挙げられますが、「ラストマイル」技術を可能にしているのがBluetooth Smart無線技術であり、これによってサービスと「モノ」の直接のコミュニケーションが実現しているという事実は、外部からは完全に見えない状態にできます。
ネイティブIPにより、Bluetooth Smartの「モノ」は、「ヘッドレス」のルーターやインターネットを通じ、相互に通信することができます。これはまた、Bluetooth Smartの「モノ」が、Wi-Fi、Ethernet、ZigBee IP、Threadなど、他のIPv6対応の有線・無線技術を使用したモノとの通信に対応しており、異種混合ネットワークを形成できることも意味しています。
プロキシや独自仕様のインターネット・ゲートウェイ・ブリッジをベースとした、他のIoTソリューションとは異なり、nRF51 IoT SDKは、完全にオープン規格をベースとしており、IPアドレッシングを「モノ」まで拡大することで、「ヘッドレス・ルータ」を実現します。プロトコル・スタックの第一弾の構成は、以下の通りです。
● Internet Protocol Support Profile(IPSP)
● 6LoWPAN適合層
● IPv6インタネット・ルーティング層
● User Datagram Protocol(UDP)とTransmission Control Protocol(TCP)トランスポート層
● Constrained Application Protocol(CoAP)
● Message Queuing Telemetry Transport(MQTT)アプリケーション層
● 各種アプリケーション・サンプル
また、メモリの実装面積がコンパクトに抑えられているため、この包括的なプロトコル・スタックは、シングルチップ構成のnRF51シリーズSoC上で実行することができ、開発者にとっては、最終製品の消費電力、寸法、コストを最小限に抑えることが可能です。
本SDKを補完するものとして、Nordicでは、Raspberry Pi(モデルB)、Bluetooth Smart Ready対応USBドングル、Raspbian GNU/Linux Kernel 3.17.4、radvdデーモンを使用したIPv6 Bluetooth Smartに対応する、「ヘッドレス」ルーターのエミュレーション用ソフトウェア・セットアップも提供しています。この「ヘッドレス」ルーター・セットアップ、新製品のnRF51-DK、nRF51 IoT SDKの組み合わせにより、開発者には、Nordic nRF51シリーズSoCによるモノのインターネット・アプリケーションをベースとしたBluetooth Smartの開発用に、強力かつ包括的なプラットフォームが得られます。
Nordicのプロダクト・マネージメント・ディレクター、Thomas Embla Bonnerudは、次のように述べています。
「ウェアラブル端末の台頭や著しい成長を背景に、Bluetooth Smartはすでに、『自分のモノ』とインターネットをつなぐ重要技術として定着しています。そして、nRF51 IoT SDKにより、『身の回りのモノ』をつなぐBluetooth Smartの潜在能力が解き放たれます。本SDKソリューションを使用することで、開発者には、全く新しい種類のIoTのセグメントやアプリケーションでBluetooth Smartをご活用いただけます。IPv6 over Bluetooth Smartは、消費電力、寸法、コストの制約のあるIoTアプリケーションを実現する重要技術であると私たちは考えます。完全統合型の包括的なソリューションを提供する初の企業となったことを、誇りに思うと同時に、今後が非常に楽しみです。」
Bluetooth SIGのシニア・マーケティング・ディレクターのErrett Kroeter氏は、次のように述べています。
「Bluetoothは、OEM、開発者、一般消費者に無線接続技術の新たな可能性を提供し続けています。Bluetooth 4.2とともに発表された、新たなプロファイル『IPSP』により、今後は、IPv6と6LoWPANを経由して、センサーからインターネットに直接アクセスできます。Bluetooth Smartは、柔軟なイノベーション能力、市場への対応能力、世界的に認められた規格の信頼感を兼備した唯一の無線技術です。モノのインターネットの潜在的なメリットを実現するには、これらはいずれも不可欠な要素となっています。Bluetooth Smartによって今回実現したIP接続機能を、企業各社がいち早く活用する方向に進んでいる点について非常に嬉しく思います。」
nRF51 IoT SDKは、http://www.nordicsemi.com/からダウンロード提供を開始しています。これは、nRF51 SDKを補完する第一弾のアルファ版であり、新登場のNordic nRF51開発キット(nRF51-DK)と互換性があります。
nRF51シリーズについて(英語サイト)
http://www.nordicsemi.com/eng/News/Press-Center/Press-Backgrounders/About-the-nRF51-Series
nRF51シリーズBluetooth Smart SDK、開発ツール、リファレンスデザインについて(英語サイト)
http://www.nordicsemi.com/eng/Products/Bluetooth-Smart-Bluetooth-low-energy
Bluetooth Smart(旧名称:Bluetooth low energy)およびBluetooth Smart Readyについて(英語サイト)
http://www.nordicsemi.com/eng/News/Press-Center/Press-Backgrounders/About-Bluetooth-low-energy-wireless-technology-Bluetooth-Smart-and-Bluetooth-Smart-Ready
Nordic Semiconductor ASAサイトについて(英語サイト)
http://www.nordicsemi.com/eng/News/Press-Center/Press-Backgrounders/About-Nordic-Semiconductor
Bluetooth SIGサイトについて(英語サイト)
http://www.bluetooth.com/Pages/Bluetooth-Home.aspx
【本リリースに関する報道関係からのお問い合わせは下記にお願いいたします】
Nordic Semiconductor PRエージェンシー(日本国内)
株式会社ブラッド・スウェットアンドビアーズ
早田真由美(ハヤタマユミ)
TEL: 03-6809-2301
E-mail: hayata@bsbeers.com
本社お問い合わせ(ノルウェー)
Marketing contact: Anne Strand
TEL: +47 22 51 10 62
Fax: +47 22 51 10 99
E-mail: Anne.Strand@nordicsemi.no
Website: www.nordicsemi.com
2014年12月18日、ノルウェー・オスロ発 -超低消費電力(ULP)RFのスペシャリストであるNordic Semiconductor ASA(OSE:NOD、以下、Nordic)は本日、Nordicの市場をリードするnRF51シリーズ・システム・オン・チップ(SoC)向けのIPv6対応の包括的なインターネット・プロトコル・スイートとして、nRF51 IoT(「モノ」のインターネット)ソフトウェア開発キット(SDK)の提供開始を発表しました。このSDKでは、新たに導入されたBluetooth SIGのInternet Protocol Support Profile(IPSP)とインターネット・エンジニアリング・タスクフォース(IETF)の6LoWPAN技術を活用し、IPベースの包括的なコミュニケーションを実現しており、Bluetooth Smart(R)とNordicのnRF51シリーズ、そしてIoTは、さらなる進化を遂げています。
上記の具体例としては、スマートホーム用、産業用、エンタープライズ用のオートメーション・アプリケーションや、物流、アクセス制御、クラウドサービスに関連した、大規模・分散型のクラウドベースの異種混合ネットワークの導入環境が挙げられますが、「ラストマイル」技術を可能にしているのがBluetooth Smart無線技術であり、これによってサービスと「モノ」の直接のコミュニケーションが実現しているという事実は、外部からは完全に見えない状態にできます。
ネイティブIPにより、Bluetooth Smartの「モノ」は、「ヘッドレス」のルーターやインターネットを通じ、相互に通信することができます。これはまた、Bluetooth Smartの「モノ」が、Wi-Fi、Ethernet、ZigBee IP、Threadなど、他のIPv6対応の有線・無線技術を使用したモノとの通信に対応しており、異種混合ネットワークを形成できることも意味しています。
プロキシや独自仕様のインターネット・ゲートウェイ・ブリッジをベースとした、他のIoTソリューションとは異なり、nRF51 IoT SDKは、完全にオープン規格をベースとしており、IPアドレッシングを「モノ」まで拡大することで、「ヘッドレス・ルータ」を実現します。プロトコル・スタックの第一弾の構成は、以下の通りです。
● Internet Protocol Support Profile(IPSP)
● 6LoWPAN適合層
● IPv6インタネット・ルーティング層
● User Datagram Protocol(UDP)とTransmission Control Protocol(TCP)トランスポート層
● Constrained Application Protocol(CoAP)
● Message Queuing Telemetry Transport(MQTT)アプリケーション層
● 各種アプリケーション・サンプル
また、メモリの実装面積がコンパクトに抑えられているため、この包括的なプロトコル・スタックは、シングルチップ構成のnRF51シリーズSoC上で実行することができ、開発者にとっては、最終製品の消費電力、寸法、コストを最小限に抑えることが可能です。
本SDKを補完するものとして、Nordicでは、Raspberry Pi(モデルB)、Bluetooth Smart Ready対応USBドングル、Raspbian GNU/Linux Kernel 3.17.4、radvdデーモンを使用したIPv6 Bluetooth Smartに対応する、「ヘッドレス」ルーターのエミュレーション用ソフトウェア・セットアップも提供しています。この「ヘッドレス」ルーター・セットアップ、新製品のnRF51-DK、nRF51 IoT SDKの組み合わせにより、開発者には、Nordic nRF51シリーズSoCによるモノのインターネット・アプリケーションをベースとしたBluetooth Smartの開発用に、強力かつ包括的なプラットフォームが得られます。
Nordicのプロダクト・マネージメント・ディレクター、Thomas Embla Bonnerudは、次のように述べています。
「ウェアラブル端末の台頭や著しい成長を背景に、Bluetooth Smartはすでに、『自分のモノ』とインターネットをつなぐ重要技術として定着しています。そして、nRF51 IoT SDKにより、『身の回りのモノ』をつなぐBluetooth Smartの潜在能力が解き放たれます。本SDKソリューションを使用することで、開発者には、全く新しい種類のIoTのセグメントやアプリケーションでBluetooth Smartをご活用いただけます。IPv6 over Bluetooth Smartは、消費電力、寸法、コストの制約のあるIoTアプリケーションを実現する重要技術であると私たちは考えます。完全統合型の包括的なソリューションを提供する初の企業となったことを、誇りに思うと同時に、今後が非常に楽しみです。」
Bluetooth SIGのシニア・マーケティング・ディレクターのErrett Kroeter氏は、次のように述べています。
「Bluetoothは、OEM、開発者、一般消費者に無線接続技術の新たな可能性を提供し続けています。Bluetooth 4.2とともに発表された、新たなプロファイル『IPSP』により、今後は、IPv6と6LoWPANを経由して、センサーからインターネットに直接アクセスできます。Bluetooth Smartは、柔軟なイノベーション能力、市場への対応能力、世界的に認められた規格の信頼感を兼備した唯一の無線技術です。モノのインターネットの潜在的なメリットを実現するには、これらはいずれも不可欠な要素となっています。Bluetooth Smartによって今回実現したIP接続機能を、企業各社がいち早く活用する方向に進んでいる点について非常に嬉しく思います。」
nRF51 IoT SDKは、http://www.nordicsemi.com/からダウンロード提供を開始しています。これは、nRF51 SDKを補完する第一弾のアルファ版であり、新登場のNordic nRF51開発キット(nRF51-DK)と互換性があります。
nRF51シリーズについて(英語サイト)
http://www.nordicsemi.com/eng/News/Press-Center/Press-Backgrounders/About-the-nRF51-Series
nRF51シリーズBluetooth Smart SDK、開発ツール、リファレンスデザインについて(英語サイト)
http://www.nordicsemi.com/eng/Products/Bluetooth-Smart-Bluetooth-low-energy
Bluetooth Smart(旧名称:Bluetooth low energy)およびBluetooth Smart Readyについて(英語サイト)
http://www.nordicsemi.com/eng/News/Press-Center/Press-Backgrounders/About-Bluetooth-low-energy-wireless-technology-Bluetooth-Smart-and-Bluetooth-Smart-Ready
Nordic Semiconductor ASAサイトについて(英語サイト)
http://www.nordicsemi.com/eng/News/Press-Center/Press-Backgrounders/About-Nordic-Semiconductor
Bluetooth SIGサイトについて(英語サイト)
http://www.bluetooth.com/Pages/Bluetooth-Home.aspx
【本リリースに関する報道関係からのお問い合わせは下記にお願いいたします】
Nordic Semiconductor PRエージェンシー(日本国内)
株式会社ブラッド・スウェットアンドビアーズ
早田真由美(ハヤタマユミ)
TEL: 03-6809-2301
E-mail: hayata@bsbeers.com
本社お問い合わせ(ノルウェー)
Marketing contact: Anne Strand
TEL: +47 22 51 10 62
Fax: +47 22 51 10 99
E-mail: Anne.Strand@nordicsemi.no
Website: www.nordicsemi.com