【情報処理学会】2014年度情報処理技術遺産認定
[15/03/10]
提供元:DreamNews
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一般社団法人情報処理学会(会長:喜連川優)は、我が国のコンピュータ技術発達史上の貴重な研究開発成果や国民生活、経済、社会、文化などに顕著な影響を与えたコンピュータ技術や製品など、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ情報処理技術遺産の保存と活用を図るために、2008年度より情報処理技術遺産および分散コンピュータ博物館認定制度を設けています。
第7回目となる本年度は、7件の情報処理技術遺産を認定し、史料の所有者をお招きして認定式を行うことになりましたので、お知らせいたします。
■期日 2015年3月17日(火)16:00〜16:35
■会場 京都大学 吉田キャンパス(京都市左京区吉田本町)
第1イベント会場 百周年時計台記念館 1F 百周年記念ホール
●認定制度制定の背景と目的
情報処理学会では我が国のコンピュータ発達史上の重要な成果や製品を当会ホームページの中の「コンピュータ博物館」に掲載して、紹介してきました。約1,700点の写真を含めてその史料点数は3,000点を超えており、月に10万件前後のアクセスがあるなど、多数の方々にご利用いただいております。
しかしながら、それら史料の大半はすでに実物としては存在しておりません。コンピュータ技術の急速な発展や利用環境の変化の中で、古い技術や製品の意義が見失われ、廃棄されて急速に失われつつあります。情報処理学会では、現存する貴重な史料をコンピュータに特化した実博物館などで保存すべきと考えて各方面に働きかけるなど努力してきましたが、残念ながら未だ実現の可能性がみえません。
このような状況の中で、わずかに残っている貴重な史料の保存を図るとともに、我が国のコンピュータ技術の発展を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことが急務と考えております。その一助として、情報処理技術遺産の認定制度を設けました。
また、小規模ながら、貴重な史料を保存・展示しておられる資料室やコレクションが日本各地に点在いたします。それらをネットワーク化して利用を拡大することも有意義であると考え、併せて分散コンピュータ博物館の認定制度も設けました。
コンピュータ博物館:http://museum.ipsj.or.jp/
情報処理技術遺産 :http://museum.ipsj.or.jp/heritage/index.html
●2014年度認定リスト
<情報処理技術遺産>7件
1)UNIVAC120
製造者:レミントン・ランド社
製造年:1954年
1955年大型の商用コンピュータとして日本に初めてアメリカから輸入された第1世代コンピュータである。
2)HITAC 301部品
製造者:日立製作所
製造年:1957年
日立製作所の最初のトランジスタ計算機。事務処理を指向し、磁気ドラムを採用した。HITACブランド第1号。
3)HITAC 3010
製造者:日立製作所
製造年:1962年
日立製作所が技術提携先の米国RCA社製のRCA301をモデルとして、国産化した中型事務用計算用機。
4)PDP-8/I
製造者:Digital Equipment Corporation
製造年:1971年頃
ミニ・コンピュータというカテゴリーを創出した機種である。製造会社消滅で保存数は少ない。
5)PANAFACOM C-15E
製造者:パナファコム(現・PFU)
製造年:1979年
1978年発表の16ビットマイコン内蔵C-15の後継機で、適用分野を拡げ後のパソコン時代到来の先駆けとなった。
6)紙幣還流型現金自動預払機AT-100
製造者:沖電気工業
製造年:1982年
世界で初めて、入金した紙幣をそのまま支払いに回せる紙幣還流機能を実現した現金自動預払機(ATM)。
7)FACOM 6715D
製造者:富士通
製造年:1993年
汎用機で日本語処理をサポートした世界初のシステムに対応する日本語ラインプリンタ装置。
<分散コンピュータ博物館>今回はなし
<本件に関するお問い合わせ>
企業名:一般社団法人情報処理学会
担当者名:会誌編集部門 TEL:03-3518-8371 Email:editj@ipsj.or.jp
第7回目となる本年度は、7件の情報処理技術遺産を認定し、史料の所有者をお招きして認定式を行うことになりましたので、お知らせいたします。
■期日 2015年3月17日(火)16:00〜16:35
■会場 京都大学 吉田キャンパス(京都市左京区吉田本町)
第1イベント会場 百周年時計台記念館 1F 百周年記念ホール
●認定制度制定の背景と目的
情報処理学会では我が国のコンピュータ発達史上の重要な成果や製品を当会ホームページの中の「コンピュータ博物館」に掲載して、紹介してきました。約1,700点の写真を含めてその史料点数は3,000点を超えており、月に10万件前後のアクセスがあるなど、多数の方々にご利用いただいております。
しかしながら、それら史料の大半はすでに実物としては存在しておりません。コンピュータ技術の急速な発展や利用環境の変化の中で、古い技術や製品の意義が見失われ、廃棄されて急速に失われつつあります。情報処理学会では、現存する貴重な史料をコンピュータに特化した実博物館などで保存すべきと考えて各方面に働きかけるなど努力してきましたが、残念ながら未だ実現の可能性がみえません。
このような状況の中で、わずかに残っている貴重な史料の保存を図るとともに、我が国のコンピュータ技術の発展を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことが急務と考えております。その一助として、情報処理技術遺産の認定制度を設けました。
また、小規模ながら、貴重な史料を保存・展示しておられる資料室やコレクションが日本各地に点在いたします。それらをネットワーク化して利用を拡大することも有意義であると考え、併せて分散コンピュータ博物館の認定制度も設けました。
コンピュータ博物館:http://museum.ipsj.or.jp/
情報処理技術遺産 :http://museum.ipsj.or.jp/heritage/index.html
●2014年度認定リスト
<情報処理技術遺産>7件
1)UNIVAC120
製造者:レミントン・ランド社
製造年:1954年
1955年大型の商用コンピュータとして日本に初めてアメリカから輸入された第1世代コンピュータである。
2)HITAC 301部品
製造者:日立製作所
製造年:1957年
日立製作所の最初のトランジスタ計算機。事務処理を指向し、磁気ドラムを採用した。HITACブランド第1号。
3)HITAC 3010
製造者:日立製作所
製造年:1962年
日立製作所が技術提携先の米国RCA社製のRCA301をモデルとして、国産化した中型事務用計算用機。
4)PDP-8/I
製造者:Digital Equipment Corporation
製造年:1971年頃
ミニ・コンピュータというカテゴリーを創出した機種である。製造会社消滅で保存数は少ない。
5)PANAFACOM C-15E
製造者:パナファコム(現・PFU)
製造年:1979年
1978年発表の16ビットマイコン内蔵C-15の後継機で、適用分野を拡げ後のパソコン時代到来の先駆けとなった。
6)紙幣還流型現金自動預払機AT-100
製造者:沖電気工業
製造年:1982年
世界で初めて、入金した紙幣をそのまま支払いに回せる紙幣還流機能を実現した現金自動預払機(ATM)。
7)FACOM 6715D
製造者:富士通
製造年:1993年
汎用機で日本語処理をサポートした世界初のシステムに対応する日本語ラインプリンタ装置。
<分散コンピュータ博物館>今回はなし
<本件に関するお問い合わせ>
企業名:一般社団法人情報処理学会
担当者名:会誌編集部門 TEL:03-3518-8371 Email:editj@ipsj.or.jp