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「やまとごころ」×「ジャパンガイド」共同企画 訪日マニアに満足度の高い観光地 TOP20 発表!〜京都の満足度はダントツ、多くが訪れていない自然豊かな地域も人気〜

日本最大のインバウンド(訪日外国人観光)業界向けB to Bポータルサイト「やまとごころ.jp」を運営する株式会社やまとごころ (代表取締役:村山 慶輔、本社:東京都新宿区) と、エクスポート・ジャパン株式会社 (大阪市中央区 代表取締役 高岡謙二) は、共同企画により、老舗外国人向け情報サイト、「ジャパンガイド」のユーザーに実施したアンケート調査を元に「日本好き外国人の間で満足度の高い日本の観光地 TOP20」を発表しました。


<調査結果概要>
■訪日リピーターが訪問した観光地・観光スポットTOP20 〜 東京・京都の人気は不動
・観光地のトップ3は、東京、京都、大阪、観光スポットでは、新宿、渋谷、秋葉原
■訪日リピーターに満足度の高い観光地・観光スポットTOP20 〜 京都はダントツ
・観光地では、八重山諸島、屋久島など手つかずの自然が残る観光地等の満足度が高い
 観光スポットでは、合掌造りの家(白川郷)での滞在、男木島(高松)、
 アースセレブレーション(佐賀)など、マニアックなラインナップ
■訪日リピーターの満足度を左右するのは、場所がもつ「雰囲気」
・満足度を高める要素は「人×生活×文化・歴史×自然風景、そして、交流体験」


<調査概要>
〇調査内容:「japan-guide.com(英語版/繁体中国語版)」(http://www.japanguide.com/)を
 訪れたユーザーに対する任意のアンケート調査
〇調査発表日:2015年8月5日
〇調査方法:インターネットアンケート調査
(ジャパンガイドのサイト上にアンケートを公開し、任意に回答を募るオープン形式)

※ランキング方法
日本の179の観光地(広義の観光エリア)、928の可能スポット(観光地の観光ポイント)について、会員が「非常におすすめします」から「あまりおすすめできません」まで5段階の評価で選択、各々の評価について合計をランキング化。
※観光地・観光スポットの定義: ジャパンガイド・ランキングでの日本語定義に準ずる。
(1)観光地(エリア):広義の観光地、都市や同じ名称で表される地域
   例: 東京、大阪、箱根、伊豆
(2)観光スポット:観光地に含まれる観光スポット。山、神社、博物館などが該当
   例: 高尾山、浅草寺、難波、海遊館、箱根の森美術館、大涌谷、シャボテン公園、河津桜まつり

調査期間:2008年1月1日〜2015年6月30日(累計データ)
調査対象:japan-guideのサイトを訪れたユーザー
    (2008年4月以降の登録者355,226人のうち任意回答されたユーザー)
回答者属性:年齢層のデータは未公表
●性別:男性:女性≒5:5
●国籍:図参照
日本 27%、アメリカ 23%、フランス 8%、イギリス 5%、ドイツ 5%、イタリア 4%、
カナダ 3%、ロシア 2%、オーストラリア 2% 韓国 2%、その他・非アジア圏19%、その他5%
※日本は、日本語が母国語以外の日本国籍の方
●訪日経験:訪日経験がある回答者の経験回数。
回答者は、約66%前後が非アジア圏で欧米圏からの旅行者訪日の訪日経験が豊富な層と想定される。


【調査結果】
訪日リピーターに満足度の高い観光地 TOP20 〜京都の満足度の高さはダントツ
一方、「行って本当によかった場所」と感じている満足度の高い観光地や観光スポットは、京都を除いて、外国人の訪問先上位20か所のランキングとは、大きく異なる傾向がみられます。そうした中で、京都は、訪問者数および満足度双方において上位に位置し、訪日マニアの間でも人気の高い観光地となっています。

その他、リピーターの間で満足度の高い観光地には、以下のような傾向が示されました。

●地域ランキングでは京都が一位であるものの、手つかずの自然が多く残る、自然観光地等、
 ステレオタイプ的な日本のイメージからは離れた観光地が上位を占めている。
●自然と共存する人々の生活が感じられる田舎風景が残る地域。景観美豊かな地域。
 例) 白川郷、男木島など
●観光スポット別では、地域以上にマニアックなラインナップとなっている。
●伝統文化、特に祭への関心が非常に高い。
●春は桜、夏は祭、秋は紅葉、冬は流氷・雪まつりなど、その季節ならではの地域資源に関心が高い。
●その土地の文化との結びつきや精神性(宗教的)が感じられる地域。
 例) 宿坊・恐山など
●外国の人が好む温泉要素*を含む温泉地の満足度が非常に高い、
 例) 乳頭温泉郷(硫黄の匂いの強さ、色などの泉質)

■訪日マニアの満足度を左右するのは場所のもつ「雰囲気」
満足度については、「非常におすすめします」から「あまりおすすめできません」まで5段階の評価で選択した回答を合わせてランキング化したものであるため、評価の基準は個々で異なる。しかし、フォーラムなどに寄せられる意見をもとに考察すると、満足度の評価を左右するのは、「雰囲気」であることが示唆されています。
今回、満足度の高い地域は、それぞれ特徴的、あるいは、独特の雰囲気をもっているという回答が多く寄せられました。特定の観光地、観光スポットに共通して寄せられたたコメントを整理すると以下です;
(1)祭り:祭り特有の賑やかさ(装飾/色合い/音等)、地元の人々とのふれあい
(2)白川郷、乳頭温泉郷:タイムスリップ感覚を引き起こす地域、昔ながらの日本の田舎の景色
(3)出羽三山、恐山:神秘的な光景

また、ジャパンガイド代表のシャウエッカー氏が各地を取材する際、外国人旅行者に日本旅行中で何が気に入ったかを尋ねており、「特別な雰囲気をもつ場所や空間での経験」「自国には無いものに出会えたこと」という回答が多いとのことです。このことからも、場所が持つ「雰囲気」は、訪日外国人の心を捉える上で注目すべき視点と考えられます。

■満足度の高い観光地 〜性別・年代別の傾向
今回発表の基礎となるデータには、全回答者の年齢情報が取得されていないため、性別・年齢別による厳密な分析は十分に行えないものの、一定程度の傾向が示唆されています。

(1)性別による傾向
満足度上位の地域・スポットについては、性別による差はほとんどみられませんが、男木島および室堂については、男性の満足度が女性のそれを大きく上回っています。自由回答から、両地域とも「石塀・ゴツゴツとした風景が魅力的」というように、男性的な地域のイメージが、男性からの高い評価につながっているようです。

(2)年齢別傾向
得られている回答者の年齢情報をもとに考察したところ、年齢別の傾向として、以下が示されています。

10代:・都市/リゾート地への評価が高い (例:東京・沖縄など)
    ・伝統的祭りへの関心は低いが、雪を楽しむ「札幌雪まつり」は高評価
    ・自然に対しての関心はそれほど高くない
20代:・自然をアクティブに楽しむ傾向 (例:八重山・富士山)
    ・都市への人気は高い (例:東京)
    ・単に眺めるだけの自然に対しては評価が低め (例:アルペンルート)
    ・精神性への関心も低い (例:高野山)
30代:・人生経験を重ねるにつれて関心対象が広がり、訪問先も広がる傾向
    ・自然が多い地域への評価が高めになる傾向
    ・伝統文化体験や白川郷古民家宿泊、アース・セレブレーションに高い関心
40代:・手つかずのありのままの自然に対しての評価が高い (例:八重山・小笠原)
    ・博物館への関心が高い (例:国立博物館)
50代:・京都のような伝統が息づく街に関心が高い
    ・富士山や高野山への評価が低い
60代以上:・伝統文化に触れることが出来る京都に関心が高い
      ・社寺仏閣への評価が高く、関連して宿坊への評価が最も高い
      ・移動のハードルが低い自然地域への評価が高い(例:富士山五合目やアルペンルート)
      ・沖縄の評価は低い

全般的な傾向として、京都はどの年代にも平均的に評価が高い一方で、東京は年齢の上昇に伴い、満足度が下がる傾向が見られました。
年代別傾向からも、訪日マニアが高い満足度を感じる地域の要素として、伝統的な文化、歴史、自然が残っていて、そこに暮らす人々と触れ合いや交流体験ができる場所、ということが示唆されます。

【まとめ】
日本好き訪日リピーターによる訪問が多い観光地と、彼らの満足度の高い観光地のランキングは大きく異なる点から様々な示唆が得られますが、共通することは、訪日マニアの満足度を高めることは、この市場の継続的な開拓と拡大のために重要であるということです。 
本調査結果から、訪日マニアの満足度を高める要素として、「人×生活×文化・歴史×自然風景、そして、交流体験」というキーワードのもの、場所に関する特徴が示されました。

1.自然豊かな地域で、伝統や文化、日本人との共生が感じられる地域。
  タイムスリップしたような「雰囲気」を感じられる地域。

2.地域の季節感を感じる風景や祭などに高い関心をもつ。
  自国にはない感動的な景色や交流・体験に出会える場所。

3.合掌造りの家や宿坊での滞在など、日本独特の文化や伝統体験ができる場所。また、芸術祭や地域の
  祭りなどの参加を通して出会う人々、気づく資源の魅力など、交流によって生み出される価値も満足
  度を高める。

このように、訪日リピーターは、日本について深く知りたい、日本人とふれあう機会を希望し、大都市より地方へと関心を高めています。日本のどの地域にも、そこに暮らす人々、受け継がれる伝統文化、そして自然があり、地域外の来訪者が増えることで、交流や様々な体験も生まれてきます。どの地域にも、訪日市場に取り組むチャンスはあります。特に、訪日トレンド・リーダーでもある訪日マニアの動きに着目することは、市場の顕在化、拡大の可能性も期待できます。彼らの動きに敏感に目を向け、その満足度を高める取り組みが、継続的なインバウンド市場の開拓、促進につながることでしょう。

ジャパンガイドのサイト内に設けられたユーザーが質問を書き込む「クエスチョン・フォーラム」も有益な情報が満載。「フォーラム」に、サイト内でカバーしていない場所の質問が増えてきたら、訪日旅行者の新しい動きの兆しです。最近の事例では、川内藤園(福岡県北九州市)があります。さっそく同地を取材し内容を掲載するやいなや、東南アジアからのアクセスが急増、自国にはない花を見たいタイやインドネシアの人の訪問が増えました。同サイトは、一般のチャネルに載らない地方の魅力的な観光地情報などの発信を目指しています。
そうした日本が大好きなユーザーを対象にした本調査から導き出されるキーワードは、「人×生活×文化×自然と交流体験」。日本ファンの外国人が注目する訪日トレンドを考察します。

◆詳細はこちら  http://goo.gl/fX5Edk

<やまとごころ.jp とは>
「日本のインバウンドを熱くする」をミッションに、2007 年より日本最大のインバウンド業界向け B to B ポータルサイト「やまとごころ.jp」を企画・運営。インバウンド観光に携わる企業・自治体の皆さまを対象に、インバウンドに関する情報発信、研修・セミナー、講師派遣サービス、コンサルティングサービスなどを展開。現在、法人会員 12000 名以上を保有。主催セミナーには通算 5000 名以上を動員。
URL: http://www.yamatogokoro.jp/

<ジャパンガイドについて>
「ジャパンガイド(japan-guide.com英語版/繁体中国語版)」(http://www.japanguide.com/)は、1996年から続く、日本に関心のある、あるいは訪日する外国人のために、日本を紹介する観光情報サイト。毎月150万人もの外国人ユーザーが訪れ、月間アクセス数は800万ページビュー以上(2015年)に達成。同サイトのユーザーは、日本の熱狂的なファンが多く、訪日意欲、日本に関する探究心が高いのが特徴。ジャパンガイド創設者であるスイス人、ステファン・シャウエッカー氏を含むスタッフ全4人が自ら全国に足を運び取材をし、サイト上で紹介する観光地は約1000カ所、「観光ガイド」ページは1500ページ以上にわたる。

【本件の問い合わせ】
▼株式会社やまとごころ リサーチ担当 岡田
東京都新宿区新宿2-9-22 多摩川新宿ビル3F  Tel:03-5312-8314 
▼エクスポート・ジャパン株式会社 ジャパンガイドチーム 松本
大阪市中央区淡路町 2-6-9 淡路町 TC ビル 7F
東京都中央区日本橋 1-6-3 山本ビル別館 6F  Tel:03-6214-5881

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