国立情報学研究所、BashoのKey-Value型NoSQL「Riak KV」を活用し、技術者・研究者のニーズに応えるデータベースを構築
[15/12/08]
提供元:DreamNews
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分散型NoSQLデータベース「Riak」を開発・提供する米バショー・テクノロジーズの日本法人であるBashoジャパン株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:高木修 以下 Basho)は本日、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(以下、NII)が、「JSTプロジェクトデータベース」の構築において、Bashoの分散型データストア「Riak KV」を活用し、可用性と拡張性に優れ、かつ運用コストを低減できるサービス基盤を構築したと発表しました。
研究課題情報を一元的に検索できるデータベースサービス
JSTプロジェクトデータベースは、国立研究開発法人 科学技術振興機構(以下、JST)が同機構の競争的資金制度により推進する研究課題などの情報を検索できる2015年9月に提供を開始した新しいデータベースサービスです。研究課題などの情報は従来から提供されていましたが、各事業のホームページや冊子などでばらばらに発信されていたため、一元的な情報検索を可能にするためにJSTプロジェクトデータベースが提供されることになりました。
NIIは、科学研究費助成事業データベース「KAKEN」の開発と運用を行っており、JSTからKAKENのノウハウを活かしたサービス開発の依頼を受け、JSTプロジェクトデータベースの開発から運用までを請け負いました。しかし、単純にKAKENのアーキテクチャにJSTのデータを流し込めばよいというものではなく、データベース化して検索できることにとどまらず、関連のある研究などと連携した検索を行いたいというニーズにも対応する必要がありました。また、こうしたサービスは年中無休で提供されるべきですが、商用サービスと違い多大なコストをかけて監視体制を作ることが難しいといった課題もありました。
可用性、拡張性の高い「Riak KV」をデータベースに採用
このような課題を解決するため、NIIがデータベースの構築で採用したのが、Bashoの提供するKey-Value型分散NoSQLデータベース「Riak KV」です。KAKENのデータを用いて、全文検索エンジンとしてOSSの「Apache Solr」とRiak KVを使ったプロトタイプを制作し、試験的に使用してみたところ、良い感触が得られました。検証により、Riakは分散型データベースで、ノードに正副の概念がなく、可用性の高い構成が実現でき、拡張性も高いため、運用がかなり容易になることが確認できました。また、開発元のBasho社には日本法人があり、円滑、迅速なサポート対応も期待できることもあり、Riak KVと、Bashoの提供する「Apache Solr Add-On」を用いて構築を行うことを決定しました。
本プロジェクトでRiak KVが採用される理由となった主な利点は以下となります。
Riak KVの主な利点
・ ノードに正副の概念を持たず、耐障害性が高い。24時間365日安定した稼働が可能
・ 可用性の高い構成が実現でき、拡張性も高いため、運用が容易
・ Bashoの日本法人による、円滑かつ迅速なサポートが利用できる
・ 全文検索エンジンのアドオン「Apache Solr Add-On」が提供されるため、Apache Solrの別途構築が不要となり、データベースの構築が短期で容易に
JSTプロジェクトデータベースの公開系システムの構築はNIIと株式会社アイキューム(以下、アイキューム)の両者を中心に進められ、Bashoも積極的な支援を行いました。同データベースはスケジュール通りに構築が完了し、2015年9月30日にサービスを開始しました。NIIとアイキュームはRiak KVを以下のように評価しています。
「短期間で構築を完了することができました。NIIではさまざまなシステムやサービスを提供していますが、今回のような複合的な要件にも柔軟に対応できるシステム基盤が整い、他のサービスにも知見を活かしていきたいと思います」(大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 准教授 コンテンツシステム開発室長/図書室長 博士(情報学) 大向 一輝氏)
「開発は順調に完了しました。Riak KVはフィールド定義の修正も容易で、柔軟に開発を進められました。また、Basho社の対応も迅速で、丁寧でした」(株式会社アイキューム 代表取締役&エンジニア 井村 邦博氏)
事例全文URL:http://cn.teldevice.co.jp/case/detail/nii2
Bashoについて
バショー・テクノロジーズ(Basho Technologies, Inc. 本社:米ワシントン州シアトル、最高経営責任者:アダム レイ)は、企業がデータ管理で直面する重要な課題を分散型システムで解決します。Bashoの分散型データベースであるRiak(R) KVは業界トップの分散型NoSQLデータベースで、Fortune 50に選ばれている企業の3分の1の主要なWeb、モバイル、ソーシャルアプリケーションに使用されています。BashoのクラウドストレージソフトウェアであるRiak(R)S2は、急拡大しているWebビジネスなどで活用されています。また、Bashoは分散システムカンファレンスであるRICON(http://ricon.io/)のオーガナイザーでもあります。
Bashoの日本法人であるBashoジャパン株式会社はBasho Technologies, Inc.の100%子会社です。Bashoジャパンでは、製品ソフトウェア販売、技術支援サービスおよびテクニカルサポートを提供しています。その他詳細は以下ウェブサイトをご覧ください。
英語: http://basho.com/
日本語:http://www.basho.co.jp
NIIについて
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII 東京都千代田区、所長:喜連川 優)は2000年4月に設置され、2004年4月から同機構の一員として新しくスタート。ネットワーク、ソフトウェア、コンテンツなどの情報関連分野の新しい理論・方法論から応用までの研究開発を総合的に推進しています。また、大学共同利用機関として、学術コミュニティ全体の研究・教育活動に不可欠な最先端学術情報基盤(CSI、サイバー・サイエンス・インフラストラクチャ)の構築を進めるとともに、全国の大学や研究機関はもとより民間企業やさまざまな社会活動との連携・協力を重視した運営を行っています。その他詳細は以下ウェブサイトをご覧ください。
英語:http://www.nii.ac.jp/en/
日本語:http://www.nii.ac.jp
※ 記載された会社名・製品名は、各社の登録商標または商標です。
本件に関する報道関係者のお問い合わせ先
ホフマン ジャパン株式会社 タレイ/鷲野
TEL. 03-5159-5750 / Email:basho@hoffman.com
本件に関する問い合わせ先
Bashoジャパン株式会社 鎌倉
TEL: 03-5953-1780
研究課題情報を一元的に検索できるデータベースサービス
JSTプロジェクトデータベースは、国立研究開発法人 科学技術振興機構(以下、JST)が同機構の競争的資金制度により推進する研究課題などの情報を検索できる2015年9月に提供を開始した新しいデータベースサービスです。研究課題などの情報は従来から提供されていましたが、各事業のホームページや冊子などでばらばらに発信されていたため、一元的な情報検索を可能にするためにJSTプロジェクトデータベースが提供されることになりました。
NIIは、科学研究費助成事業データベース「KAKEN」の開発と運用を行っており、JSTからKAKENのノウハウを活かしたサービス開発の依頼を受け、JSTプロジェクトデータベースの開発から運用までを請け負いました。しかし、単純にKAKENのアーキテクチャにJSTのデータを流し込めばよいというものではなく、データベース化して検索できることにとどまらず、関連のある研究などと連携した検索を行いたいというニーズにも対応する必要がありました。また、こうしたサービスは年中無休で提供されるべきですが、商用サービスと違い多大なコストをかけて監視体制を作ることが難しいといった課題もありました。
可用性、拡張性の高い「Riak KV」をデータベースに採用
このような課題を解決するため、NIIがデータベースの構築で採用したのが、Bashoの提供するKey-Value型分散NoSQLデータベース「Riak KV」です。KAKENのデータを用いて、全文検索エンジンとしてOSSの「Apache Solr」とRiak KVを使ったプロトタイプを制作し、試験的に使用してみたところ、良い感触が得られました。検証により、Riakは分散型データベースで、ノードに正副の概念がなく、可用性の高い構成が実現でき、拡張性も高いため、運用がかなり容易になることが確認できました。また、開発元のBasho社には日本法人があり、円滑、迅速なサポート対応も期待できることもあり、Riak KVと、Bashoの提供する「Apache Solr Add-On」を用いて構築を行うことを決定しました。
本プロジェクトでRiak KVが採用される理由となった主な利点は以下となります。
Riak KVの主な利点
・ ノードに正副の概念を持たず、耐障害性が高い。24時間365日安定した稼働が可能
・ 可用性の高い構成が実現でき、拡張性も高いため、運用が容易
・ Bashoの日本法人による、円滑かつ迅速なサポートが利用できる
・ 全文検索エンジンのアドオン「Apache Solr Add-On」が提供されるため、Apache Solrの別途構築が不要となり、データベースの構築が短期で容易に
JSTプロジェクトデータベースの公開系システムの構築はNIIと株式会社アイキューム(以下、アイキューム)の両者を中心に進められ、Bashoも積極的な支援を行いました。同データベースはスケジュール通りに構築が完了し、2015年9月30日にサービスを開始しました。NIIとアイキュームはRiak KVを以下のように評価しています。
「短期間で構築を完了することができました。NIIではさまざまなシステムやサービスを提供していますが、今回のような複合的な要件にも柔軟に対応できるシステム基盤が整い、他のサービスにも知見を活かしていきたいと思います」(大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 准教授 コンテンツシステム開発室長/図書室長 博士(情報学) 大向 一輝氏)
「開発は順調に完了しました。Riak KVはフィールド定義の修正も容易で、柔軟に開発を進められました。また、Basho社の対応も迅速で、丁寧でした」(株式会社アイキューム 代表取締役&エンジニア 井村 邦博氏)
事例全文URL:http://cn.teldevice.co.jp/case/detail/nii2
Bashoについて
バショー・テクノロジーズ(Basho Technologies, Inc. 本社:米ワシントン州シアトル、最高経営責任者:アダム レイ)は、企業がデータ管理で直面する重要な課題を分散型システムで解決します。Bashoの分散型データベースであるRiak(R) KVは業界トップの分散型NoSQLデータベースで、Fortune 50に選ばれている企業の3分の1の主要なWeb、モバイル、ソーシャルアプリケーションに使用されています。BashoのクラウドストレージソフトウェアであるRiak(R)S2は、急拡大しているWebビジネスなどで活用されています。また、Bashoは分散システムカンファレンスであるRICON(http://ricon.io/)のオーガナイザーでもあります。
Bashoの日本法人であるBashoジャパン株式会社はBasho Technologies, Inc.の100%子会社です。Bashoジャパンでは、製品ソフトウェア販売、技術支援サービスおよびテクニカルサポートを提供しています。その他詳細は以下ウェブサイトをご覧ください。
英語: http://basho.com/
日本語:http://www.basho.co.jp
NIIについて
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII 東京都千代田区、所長:喜連川 優)は2000年4月に設置され、2004年4月から同機構の一員として新しくスタート。ネットワーク、ソフトウェア、コンテンツなどの情報関連分野の新しい理論・方法論から応用までの研究開発を総合的に推進しています。また、大学共同利用機関として、学術コミュニティ全体の研究・教育活動に不可欠な最先端学術情報基盤(CSI、サイバー・サイエンス・インフラストラクチャ)の構築を進めるとともに、全国の大学や研究機関はもとより民間企業やさまざまな社会活動との連携・協力を重視した運営を行っています。その他詳細は以下ウェブサイトをご覧ください。
英語:http://www.nii.ac.jp/en/
日本語:http://www.nii.ac.jp
※ 記載された会社名・製品名は、各社の登録商標または商標です。
本件に関する報道関係者のお問い合わせ先
ホフマン ジャパン株式会社 タレイ/鷲野
TEL. 03-5159-5750 / Email:basho@hoffman.com
本件に関する問い合わせ先
Bashoジャパン株式会社 鎌倉
TEL: 03-5953-1780