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道の駅阿蘇を運営するNPO法人ASO田園空間博物館は、平成28年2月26日（金）に公益財団法人阿蘇グリーンストックとの初の共同事業「阿蘇ファンおもてなし野焼き見学ツアー」を開催いたします。今回のイベントは、阿蘇を訪れた観光客を対象に野焼き見学を提供することで、「観光スポットとしての草原」だけではなく、「地域住民の生業の場としての草原」であることも理解うことが目的です。

“千年の草原“と言われる阿蘇の草原は、古来より人と自然とが共存し、多種多様な生態系、また歴史、文化を創り上げてきました。
　特に、阿蘇の人々が毎年生業として行う野焼きによって草原のサイクルは守られ、これまで維持されています。
　この特有な草原維持管理の仕組みは国際連合食料農業機関にも高く評価され、平成25年に阿蘇地域が「世界農業遺産」に登録される際も重要な資源の一つと位置付けられました。また、平成26年に阿蘇地域が「世界ジオパーク」に認定される際も、草原はじめとする自然景観が、大きな認定要因となっています。阿蘇が誇るこの広大な草原は、旅人を魅了させ年間1,900万人もの観光客が阿蘇を訪れています。
しかし、近年農業技術の発展や生活環境の変化から、野焼きを維持することが難しくなっており、地域住民だけでなく、地域外の人々にも理解を深め、草原維持への関心を持ってもらうことが必要となってきました。
さらに草原を維持するためには、これらの方々に、野焼きや輪地切りに代表される草原維持活動へ協力していただくことも望まれています。
これを通じて、将来、野焼きボランティアをはじめとする草原維持に関わる人々の数を増やし、草原維持への取り組みの輪が広がっていくことが期待されます。

【特徴】

●　天候への対応
野焼きは気象条件による影響が大きく、ちょっとした気象変化で中止になることが多々あり、これがツアーを企画する際、大きな課題となっていました。
今回の企画では、宿泊された方を対象に募集を行うので、事前募集型と異なり、中止となった場合のリスクも少なく、柔軟に対応できます。

●　阿蘇地域内団体、企業が協力して実施
この企画は阿蘇市内の観光施設が草原維持に向けて何かできないかという想いがきっかけとなり、阿蘇地域の各団体や企業の協力の下、作り上げました。
ツアーの大きな目的は草原に対する意識向上も含めた野焼きのPRと阿蘇の地域振興です。一般的なツアー旅行とは異なり、地域から野焼きの魅力や重要性を発信し地域振興につなげていきます。

● 海外への野焼き情報の発信
　世界農業遺産と世界ジオパークに登録された阿蘇（この二つの登録を世界で唯一併せ持つ阿蘇）を海外の方により深く知っていただくことを目的に、今回、留学生等日本を訪れている海外の方に、野焼きの見学をしていただきます。そして、参加者や田空からSNSを用いた、英語、フランス語、バングラディッシュ語、ドイツ語での情報発信を行い、阿蘇の野焼き文化を発信していきます。


イベント名：「阿蘇ファンおもてなし野焼き見学ツアー」
日時：平成28年2月26日（金）　
8時30分〜11時00分
集合場所：道の駅阿蘇　
体験場所：阿蘇市坂梨（町古閑牧野）

【本件に関するお問い合わせ】
法人名：NPO法人ASO田園空間博物館
担当者：東谷　和郎
ＴＥＬ：0967-35-5077
ＦＡＸ：0967-35-5085
E-Mail：denku-k@aso-denku.jp
URL：http://www.aso-denku.jp/