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松谷化学工業、日本薬学会第136年会で開催された「希少糖」テーマのシンポジウムに参加 -

松谷化学工業株式会社

ニュースリリース


2016年3月30日

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松谷化学工業、日本薬学会第136年会で開催された 「希少糖」テーマのシンポジウムに参加


-広がる「夢の糖」希少糖の世界:産学官連携によるアカデミア発シーズを用いた実用化への道-


3月27日(日)に横浜市で開催され、盛況のうちに終了

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でん粉加工と機能性食品素材の総合メーカー 松谷化学工業株式会社(本社:兵庫県伊丹市 代表取締役社長:松谷晴世 以下、松谷)は、2016年3月27日(日)に日本薬学会第136年会(会場:パシフィコ横浜)で開催された希少糖に関するシンポジウム「広がる「夢の糖」希少糖の世界:産学官連携によるアカデミア発シーズを用いた実用化への道」へ、当社主任研究員の飯田哲郎が参加し、講演を行いましたのでお知らせします。なお、演題は「希少糖を用いたメタボ対策への臨床的アプローチ」です。


本シンポジウム「広がる「夢の糖」希少糖の世界:産学官連携によるアカデミア発シーズを用いた実用化への道」は、広く希少糖を理解してもらうことを目的に開催されたもので、香川大学医学部の徳田雅明教授、名城大学薬学部の豊田行康准教授、長崎県立大学看護栄養学部客員教授兼長崎大学産学官連携戦略本部教授の永田保夫様、徳島文理大学香川薬学部の伊藤康一教授がそれぞれ講演されました。


なお、飯田による「希少糖を用いたメタボ対策への臨床的アプローチ」の講演要旨は下記のとおりです。

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日本において食品とは、戦前は栄養摂取が目的であったが、戦後は嗜好品としても普及した。80年代以降の高齢化社会の到来を前にして病気の予防に寄与する新食品“機能性食品”の開発が目指された。


1993 年には、“Japan explores the boundary between food and medicine” として、食品と薬の境界を日本が切り開いたと評された(Nature 364, 180, 1993)。この様な流れの中で、予防医学の観点に立った機能性食品としてプシコースが開発された。


プシコースは、希少糖のひとつであり、ノンカロリー甘味料で、様々な食品に微量含まれている。これまでプシコースの抗糖尿病作用(糖分解酵素の抑制、ぶどう糖吸収抑制、肝臓グルコキナーゼ転移促進、β細胞保護、インスリン抵抗性改善)や、抗肥満・動脈硬化作用(血清脂質低下、肝臓の脂肪酸合成酵素抑制、動脈硬化開始因子 MCP-1 分泌抑制、コレステロール逆転送系活性化、腹腔内脂肪蓄積抑制)が明らかにされている。


本報告では、臨床試験にスポットを当て、プシコース摂取後の食後血糖値上昇抑制作用を始めとして得られた知見を紹介する。特に、長期摂取試験を通して肥満関係も含めた生活習慣病関連因子の変動が認められたので、その幾つかをピックアップしてプシコースの機能性食品としての可能性を考察する。

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シンポジウム概要 (開催終了) は下記のとおりです。

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日時:3月27日(日) 13:15〜15:15

会場:F会場 パシフィコ横浜 会議センター 3F 311+312

シンポジウム名 (一般シンポジウム): 

「広がる「夢の糖」希少糖の世界:産学官連携によるアカデミア発シーズを用いた実用化への道」

“The Dream Sugars “RARE SUGARS” Open New Avenues for Health and Food Sciences; Time to Find Out the Ways of Practical Applications by Industry-Academia-Government Collaboration”


オーガナイザー:伊藤康一教授、徳田雅明教授



13:15〜13:40: 「夢の糖「希少糖」の魅力」   徳田雅明教授

13:40〜14:00: 「D-プシコースの肝グルコキナーゼの核外移行促進による抗糖尿病作用」 豊田行康教授

14:00〜14:20: 「D-プシコースの脂肪蓄積抑制効果」  永田保夫教授

14:20〜14:40: 「肥満に対する希少糖D-プシコースの効果」                    伊藤康一教授

14:40〜15:00: 「希少糖を用いたメタボ対策への臨床的アプローチ」 飯田哲郎

   (松谷主任研究員)

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「希少糖」(レアシュガー Rare Sugar)について:

「希少糖」とは、自然界に微量にしか無い、希少な単糖およびその誘導体の総称として、国際希少糖学会(会長:香川大学 何森 健(イズモリ ケン)特任教授)によって定義され、また各種希少糖を大量生産する道すじが何森教授によって示されました。量は非常に少ないのですが、種類は多く、自然界に50種以上存在しています。キシリトールも希少糖の一種です。


近年、香川大学ほか研究機関による希少糖の大量生産技術の確立により研究が進み、様々な生理活性が発見されました。特に、希少糖の一種である、ノンカロリーで甘味度は砂糖の7割程度の「プシコース」には、食後血糖上昇抑制作用、内臓脂肪蓄積抑制作用やアンチエイジング効果が認められています。また、「アロース」には血圧上昇抑制作用、抗酸化作用などの生理活性のほかアンチエイジング効果も認められており、医薬品や機能性食品、化粧品などへの応用開発が進められています。


希少糖含有シロップ「レアシュガースウィート」について:


希少糖含有シロップ「レアシュガースウィート」は、トウモロコシなどのでんぷんから作られた異性化糖をさらに異性化した、「プシコース」などの希少糖類13〜15パーセント含むシロップ(液糖)です。既存の糖質(甘味料)を見直し、「ぶどう糖」・「果糖」・「希少糖」のそれぞれの長所を生かすようにバランス良く作られています。甘味は砂糖の90%程度で、コクのあるスッキリした甘味があります。性状は液状で、砂糖と同様の甘味料用途として、お料理、飲み物、お菓子やパンなどに幅広く利用できる天然由来の安全な機能性バランス甘味料です。なお「レアシュガースウィート」には、卵臭の軽減(茹で卵、プリンなど)、フレーバーリリースの向上(フルーツジャム、果汁飲料など)、コク味付与・風味向上(カスタードクリーム、コーヒー飲料など)、減塩効果(ドレッシング、スープなど)、マスキング(高甘味度甘味料、コラーゲンなど)、水分活性の調整(餡、フラワーペーストなど)など甘味調味料としての特長があります。



松谷では、「レアシュガースウィート」の特性および様々な希少糖に関する研究を進めており、希少糖の抗肥満、抗糖尿病、抗動脈硬化、抗酸化、アンチエイジングなどをはじめとする様々な作用を解明し、人類への大きな寄与が期待される希少糖の普及へ向けてこれからも、一層の努力を続けます。






松谷化学工業株式会社(http://www.matsutani.co.jp)について:


松谷化学工業株式会社(本社:兵庫県伊丹市北伊丹5丁目3番地 代表取締役社長:松谷晴世)は、でん粉加工と機能性食品素材の総合メーカーとして、加工でん粉や難消化性デキストリンをはじめとする食物繊維等の製造・販売、希少糖および関連製品の研究開発・製造、販売を行っています。当社は、でん粉加工のパイオニアとして、新しい機能を有するでん粉やその分解物など食品製造に不可欠な機能性の高い素材を多岐にわたり研究開発を行っており、お客様のニーズにお応えする「手軽で」「美味しい」「体に良い」加工食品を創造するための機能と、「安全」「安心」「安定」した品質を持つ食品素材「食用でん粉」「加工でん粉」「澱粉分解物」を提供いたします。


本ニュースリリースに関するお問い合わせは:

松谷化学工業株式会社 広報東京事務局 

TEL:03-6804-1012  Eメール:pr@raresweet.co.jp



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