Microchip、NewSpace市場向け開発の期間とコストを削減する市販民生品ベースの耐放射線ソリューションを発表
[17/12/20]
提供元:DreamNews
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[NASDAQ: MCHP] - 宇宙アプリケーション向け耐放射線システムは、過酷環境での数年にわたるミッションで要求される最高水準の信頼性を達成する必要があり、その開発には長い時間と多くの費用がかかっていました。今日、NewSpaceを始めとする各種クリティカルな航空宇宙アプリケーションでは、開発期間の短縮とコストの削減が求められています。こうしたニーズに応えるため、Microchip Technology Inc.(日本支社: 東京都港区浜松町、代表: 吉田洋介 以下Microchip社)は本日、低コスト開発が可能な市販民生品(COTS)デバイスと耐放射線性能を組み合わせたマイクロコントローラ(MCU)を発表しました。
ATmegaS64M1は「COTS-to-radiation-tolerant(市販民生品から耐放射線品へ)」と呼ぶ開発アプローチを採用したMicrochip社の8ビットmegaAVR(R)MCUとしては2番目の製品です。このアプローチは、実証済みの車載グレードデバイス(この場合はATmega64M1)をベースに、高信頼性プラスチックおよび宇宙グレード セラミック パッケージのピン互換デバイスを開発するというものです。これらのデバイスは、耐放射線に関して以下の目標性能を満たすように設計されています。
・最大62 MeV.cm2/mgまでのシングルイベント ラッチアップ(SEL)に対する完全な耐性
・メモリの完全性に影響するシングルイベント ファンクショナル インタラプト(SEFI)非発生
・TID(電離放射線)耐量: 20〜50 krad(Si)
・全機能ブロックに対してソフトエラー(SEU)特性評価済み
同様の耐放射線MCUとしてMicrochip社が発表済みのATmegaS128は、火星探査や数百基の低軌道(LEO)衛星によるメガ コンステレーション等、いくつもの重要な宇宙ミッションで採用実績があります。
開発キットやCode Configurator等の開発ツールチェーンが完備したCOTSデバイスのATmega64M1を使うとハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアの開発を始められます。最終システムの試作または量産準備が整ったら、機能およびピン互換の32ピン耐放射線セラミック パッケージ品(QFP32)でCOTSデバイスを置き換えます。こうする事で、コストを大幅に削減しながら開発の期間とリスクを抑える事ができます。
「Microchip社の「COTS-to-radiation-tolerant」アプローチは、妥協のない宇宙グレード デバイスを実現します。これは単に航空宇宙産業向けにアップスクリーニングや改良を施しただけのデバイスとは一線を画します」とMicrochip社航空宇宙部門取締役のPatrick Sauvageは述べています。「開発初期段階はCOTSデバイスで進めた後、機能とピン配置が同じながら高信頼性プラスチックまたはセラミック パッケージのデバイスに置き換える事で、開発期間、コスト、リスクを低減できます。」
ATmegaS64M1は-55〜+125の広い動作温度レンジに対応しています。また、「COTS-to-radiation-tolerant」アプローチを採用したMCUとして初めてコントローラ エリア ネットワーク(CAN)、D/Aコンバータ(DAC)、モータ制御機能を内蔵しています。これらの機能を内蔵したATmegaS64M1は衛星、補給ロケット、発射台、クリティカルな航空電子工学アプリケーション向けの遠隔監視制御装置(RTU)やデータ処理機能等の各種サブシステムに理想的です。詳細はhttp://www.microchip.com/ATmegaS64M1を参照してください。
開発サポート
設計工数の低減と開発期間の短縮を支援するため、ATmegaS64M1向けの開発ボードSTK 600を提供いたします。これにより、先進の機能を備えたファームウェアを迅速に開発して新規設計の試作と実験が行えます。ATmegaS64M1はAtmel Studio統合開発環境(IDE)でソフトウェア ライブラリを使った開発とデバッグが可能です。
在庫/供給状況とパッケージ
本デバイスは、本日より以下4製品のサンプル出荷と量産出荷を開始します。
・ATmegaS64M1-KH-E: 試作用セラミックQFP32パッケージ
・ATmegaS64M1-KH-MQ: 宇宙グレードセラミックQFP32パッケージ、QMLQ認証取得済み
・ATmegaS64M1-KH-SV: 宇宙セラミックグレードQFP32パッケージ、QMLV認証取得済み
・ATmegaS64M1-MD-HP: プラスチックQFP32パッケージ、量産向けAQEC高信頼性認証取得済み
詳細、価格、製品のご購入はMicrochip社または正規販売代理店にお問い合わせ頂くか、Microchip社ウェブサイトをご覧ください。
リソース
高画質の写真は報道関係専用窓口までお問い合わせ頂くか、Flickrでご覧ください(掲載に許可は不要です)。
・PR画像: http://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/37951799635/sizes/l
・製品画像: http://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/37951791975/sizes/l
Microchip社について
Microchip社(NASDAQ:MCHP)は、マイクロコントローラ、ミックスドシグナル、アナログ、Flash-IPソリューションのトッププロバイダであり、全世界で数千を超える各種アプリケーションで、低リスクの製品開発、総システムコストの削減、迅速な商品化の実現に貢献しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社のウェブサイト(http://www.microchip.com)をご覧ください。
詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip社): daphne.yuen@microchip.com
ATmegaS64M1は「COTS-to-radiation-tolerant(市販民生品から耐放射線品へ)」と呼ぶ開発アプローチを採用したMicrochip社の8ビットmegaAVR(R)MCUとしては2番目の製品です。このアプローチは、実証済みの車載グレードデバイス(この場合はATmega64M1)をベースに、高信頼性プラスチックおよび宇宙グレード セラミック パッケージのピン互換デバイスを開発するというものです。これらのデバイスは、耐放射線に関して以下の目標性能を満たすように設計されています。
・最大62 MeV.cm2/mgまでのシングルイベント ラッチアップ(SEL)に対する完全な耐性
・メモリの完全性に影響するシングルイベント ファンクショナル インタラプト(SEFI)非発生
・TID(電離放射線)耐量: 20〜50 krad(Si)
・全機能ブロックに対してソフトエラー(SEU)特性評価済み
同様の耐放射線MCUとしてMicrochip社が発表済みのATmegaS128は、火星探査や数百基の低軌道(LEO)衛星によるメガ コンステレーション等、いくつもの重要な宇宙ミッションで採用実績があります。
開発キットやCode Configurator等の開発ツールチェーンが完備したCOTSデバイスのATmega64M1を使うとハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアの開発を始められます。最終システムの試作または量産準備が整ったら、機能およびピン互換の32ピン耐放射線セラミック パッケージ品(QFP32)でCOTSデバイスを置き換えます。こうする事で、コストを大幅に削減しながら開発の期間とリスクを抑える事ができます。
「Microchip社の「COTS-to-radiation-tolerant」アプローチは、妥協のない宇宙グレード デバイスを実現します。これは単に航空宇宙産業向けにアップスクリーニングや改良を施しただけのデバイスとは一線を画します」とMicrochip社航空宇宙部門取締役のPatrick Sauvageは述べています。「開発初期段階はCOTSデバイスで進めた後、機能とピン配置が同じながら高信頼性プラスチックまたはセラミック パッケージのデバイスに置き換える事で、開発期間、コスト、リスクを低減できます。」
ATmegaS64M1は-55〜+125の広い動作温度レンジに対応しています。また、「COTS-to-radiation-tolerant」アプローチを採用したMCUとして初めてコントローラ エリア ネットワーク(CAN)、D/Aコンバータ(DAC)、モータ制御機能を内蔵しています。これらの機能を内蔵したATmegaS64M1は衛星、補給ロケット、発射台、クリティカルな航空電子工学アプリケーション向けの遠隔監視制御装置(RTU)やデータ処理機能等の各種サブシステムに理想的です。詳細はhttp://www.microchip.com/ATmegaS64M1を参照してください。
開発サポート
設計工数の低減と開発期間の短縮を支援するため、ATmegaS64M1向けの開発ボードSTK 600を提供いたします。これにより、先進の機能を備えたファームウェアを迅速に開発して新規設計の試作と実験が行えます。ATmegaS64M1はAtmel Studio統合開発環境(IDE)でソフトウェア ライブラリを使った開発とデバッグが可能です。
在庫/供給状況とパッケージ
本デバイスは、本日より以下4製品のサンプル出荷と量産出荷を開始します。
・ATmegaS64M1-KH-E: 試作用セラミックQFP32パッケージ
・ATmegaS64M1-KH-MQ: 宇宙グレードセラミックQFP32パッケージ、QMLQ認証取得済み
・ATmegaS64M1-KH-SV: 宇宙セラミックグレードQFP32パッケージ、QMLV認証取得済み
・ATmegaS64M1-MD-HP: プラスチックQFP32パッケージ、量産向けAQEC高信頼性認証取得済み
詳細、価格、製品のご購入はMicrochip社または正規販売代理店にお問い合わせ頂くか、Microchip社ウェブサイトをご覧ください。
リソース
高画質の写真は報道関係専用窓口までお問い合わせ頂くか、Flickrでご覧ください(掲載に許可は不要です)。
・PR画像: http://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/37951799635/sizes/l
・製品画像: http://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/37951791975/sizes/l
Microchip社について
Microchip社(NASDAQ:MCHP)は、マイクロコントローラ、ミックスドシグナル、アナログ、Flash-IPソリューションのトッププロバイダであり、全世界で数千を超える各種アプリケーションで、低リスクの製品開発、総システムコストの削減、迅速な商品化の実現に貢献しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社のウェブサイト(http://www.microchip.com)をご覧ください。
詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip社): daphne.yuen@microchip.com