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<スポーツシューズ市場調査レポート>スポーツシューズ市場成長鈍化、 成長率下降+12.0%から+2.8%へ

<スポーツアパレル・シューズ市場 調査レポート>

スポーツシューズ市場成長鈍化、成長率下降12.0%から2.8%へ

国内の市場規模と消費者購買情報が分かるスポーツアパレル・シューズ市場情報サービス『Japan Sports Tracker ※1』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:トーマス・リンチ)が、スポーツシューズに関する市場分析を12月25日に発表します。

2桁成長率だったスポーツシューズ市場が最新の直近1年(2016年10月〜2017年9月計)では成長率は2.8%まで落ち込んでいます。本レポートでは、成長率鈍化の要因を分析します。


スポーツシューズ市場成長鈍化 男女共に市場拡大幅減

『Japan Sports Tracker』では、スポーツに使われている、またはスポーツ用に販売されているアパレルとシューズの消費者購入動向を継続して毎月調査をしています。

スポーツシューズ市場は、2015年の成長率は10.1%、2016年は12.0%と2年連続で2桁成長でした。しかし最新の直近1年(2016年10月〜2017年9月計)で前年同期比を見ると2.8%増で、プラス成長ではあるものの成長率は急激に落ちています(図表1)。




着用者性別で見ると、男女共に市場成長規模が小さくなっています(図表2)。

まず男性着用者の市場拡大の推移を見てみます。前年同期(2015年10月〜2016年9月計)は370億円市場拡大し、成長率は+11.3%でした。最新の直近1年(2016年10月〜2017年9月計)では180億円の市場拡大で成長率は+4.8%でした。つまり市場成長規模はこの1年で190億円減(370億円−180億円)、成長率は6.5pt減(11.3%−4.8%)となります。

次に女性市場を見てみます。前年同期(2015年10月〜2016年9月計)は190億円市場拡大し、成長率は+10.4%でした。最新の直近1年(2016年10月〜2017年9月計)では20億円縮小し、成長率は−0.9%でした。つまり市場成長規模はこの1年間で210億円減(190億円−(−20億円))、成長率は11.3pp減(10.4%−(−0.9%))となります。




「スポーツ使用」成長鈍化の影響が大

使用用途別※2にみると、最新の直近1年(2016年10月〜2017年9月計)では、「スポーツ使用」の方が「(スポーツ使用以外の)カジュアル使用」よりも市場成長鈍化へ大きく影響しています(図表3)。

まずスポーツ使用の市場拡大の推移を見てみます。前年同期(2015年10月〜2016年9月計)は350億円市場拡大し、成長率は+11.8%でした。最新の直近1年(2016年10月〜2017年9月計)ではその1年前と比べ、10億円市場拡大で成長率は+0.4%でした。つまり市場成長規模はこの1年で340億円減(350億円−10億円)、成長率は11.4pt減(11.8%−0.4%)となります。

次にスポーツ以外のカジュアル使用市場を見てみます。前年同期(2015年10月〜2016年9月計)は210億円市場拡大し、成長率は+9.8%でした。最新の直近1年(2016年10月〜2017年9月計)では150億円拡大で成長率は+6.3%でした。つまり市場成長規模はこの1年間で60億円減(210億円 ―150億円)、成長率は3.5pt減(9.8%−6.3%)となります。


「ランニング/陸上競技使用」「ウォーキング使用」が鍵

スポーツ使用用途を更に詳しく見てみると(特典データ)、スポーツ使用全体の市場拡大規模は340億円減ですが、その減少幅への影響が大きかったのは金額市場規模シェア1位(32.7%)のランニング/陸上競技使用目的とシェア2位(12.0%)のウォーキング使用目的で、この2つを合わせて280億円の市場規模減少でした。


着用者性別に関し、女性着用者市場がマイナス成長であることは懸念材料です。しかし市場の64%のシェアを占め(2016年10月〜2017年9月計)市場をけん引してきた男性着用者市場の成長が鈍化していることも、今後の市場成長を見るうえで注視すべき点です。

使用用途に関してはスポーツ使用の市場成長鈍化があらわれていますが、高齢化や健康志向の高まりという社会要求に応えスポーツを広めることは業界全体での社会的取り組みでもあります。特にランニングやウォーキングといった多くの人が気軽に取り組みやすいスポーツの再強化が鍵となります。

金額単位で市場が成長鈍化していますが、これは購入合計数の減少よりもむしろ1足あたりの平均価格が下がっていることが主な要因となっています。平均価格下降の一因は、シェアを下げているスポーツ用品店やブランドショップよりも平均価格が低い通販・ネットモールがシェアを伸ばしていることにあります。成長が著しい通販・ネットモールに注目して販売戦略をたてるのも1つの手ではありますが、平均価格が低いことも考慮して適切なチャネルを選択する必要があります。



※本内容をご覧の皆様向け特典について(2018年6月末まで)
特典データ「スポーツシューズ 使用目的別主要スポーツ市場規模推移(2016年10月~2017年9月計)」を無料でご提供いたします。ご希望の方は下記お問合せ先フォームにてご連絡下さい。
https://www.npdjapan.com/contact-us/

*1 Japan Sports Tracker
スポーツアパレル・シューズ市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。
詳細URL: http://www.npdjapan.com/solutions/sports/




*2 使用用途
スポーツ使用=「スポーツ用のみ」「主にスポーツ用」「スポーツとそれ以外(普段着)に同程度」の計
カジュアル使用=「主にスポーツ(普段着)以外」「スポーツ以外(普段着)用のみ」の計


調査データの転載について
本件で公開されている資料につきましては、ご使用用途によりますが、出典元を明記していただければ、基本的にご利用いただけます。
表記は「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」でお願いいたします。
ご使用前には必ず下記の問い合わせ先までご一報ください。
過去のレポートは、下記ページの「プレスリリース」よりご覧いただけます。
http://www.npdjapan.com/solutions/sports/


■本件に関するお問い合せ先
エヌピーディー・ジャパン株式会社
担当:河端 香織(かわばた かおり)
〒108−0074 東京都港区高輪3-23-17 品川センタービル8F
TEL : 03-5798-7663
FAX : 03-5798-7665
Email : npdjapan.info@npd.com

■会社概要
会社名 エヌピーディー・ジャパン株式会社
英名 NPD Japan Ltd.
設立年月日 2003年 3月 31日
所在地 〒108-0074 東京都 港区高輪 3-23-17品川センタービル8F
TEL (03) 5798 - 7663
FAX (03) 5798 - 7665
資本金 80,000,000円
株主 The NPD Group Inc. (100%)
代表者 トーマス・リンチ
所属団体 一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会



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