国内出版メディアは大麻について保守的な立場か。全国医療系出版社 215 社に対するカンナビノイド医療に関するアンケート調査結果より
[18/12/14]
提供元:DreamNews
提供元:DreamNews
2018 年 10 月 17 日、カナダにおける嗜好用大麻のアルコール及びタバコと同様の合法管理化が各種メディアで報じられる中、日本臨床カンナビノイド学会(新垣実理事長)は、カンナビノイド医療に関するアンケートメールを 2018 年 10 月 22 日〜11 月 5 日に医療関係の書籍を出版したことのある出版社 215 社に対して実施した。調査結果を2018年12月14日の本プレスリリースにて発表した。
返答は 21 社、そのうち有効回答は 15、回答辞退は 6 という結果となった。回答率は 10%満たなく、統計的に満足いかない結果となり、国内出版メディアは大麻について保守的な立場であることが確認できた。
得られた意見では、大麻の有害性を危惧しているので極めて慎重に扱われるべきである、日本では理解が得られないのではないか、など大麻の研究や利用に対して疑問な意見がある一方、議論形成のすえ臨床試験が進めば良い、漢方薬として使用されていたのだから CBD オイルなどの成分の研究だけでなく大麻全草での効用の研究ができると良い、など大麻の医療利用に期待している声が多かった。
以下、アンケートの詳細を記す。
回答者の属性:男性 11 名、女性 4 名
年代:20 代1 名、40 代 5名、50 代 5 名、60 代以上4 名
出身学部:医療系(医学/歯学/薬学/保健/看護/福祉) 2 名
医療系以外の理系(理工、情報、農学、環境等) 5 名
社会科学(経済、商、経営、法、政治、社会、政策等) 4 名
人文科学(文、外国語、国際、家政、教育等) 4 名
問1「カンナビノイド成分の医療利用または大麻草に医療利用について海外で取り組まれていることを知っていますか」の質問には、次の通りであった。
「はい、とてもよく知っています」 3 名
「はい、少し知っています」 9 名
「いいえ、あまり知りません」 3 名
「全く知りません」 0 名
問2「2018 年 6 月から WHO(世界保健機構)の専門委員会で大麻植物及びその関連物質が科学的評価の議論となっており、11 月に再度審議され、2019 年 3 月に国連麻薬委員会で一定の結論が出る予定であるが、大麻植物が WHO で審議されていることについてあなたは知っていますか」の質問には、次の通りであった。
「はい、とてもよく知っています」 1 名
「はい、少し知っています」 5 名
「いいえ、あまり知りません」 8 名
「いいえ、全く知りません」 1 名
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000186669&id=bodyimage1】
問3「海外では約30か国・地域で規制緩和されてカンナビノイドを医療利用できる一方、日本は、大麻取締法によってカンナビノイド医薬品の輸入が禁止され、ヒト臨床試験が一切認められていません。このような状況下、日本の規制は今後どのようにすべきだと思いますか」の質問には、次の通りであった。
「現状のままでよいと思います。
ヘロインと大麻草が同じ危険度であり、医療利用を認めない」 2 名
「まずは臨床試験などの研究を認めるべきだと思います」 7 名
「海外で有効性が確認されている適用疾患については、医療利用
をすぐに認めるべきだと思います」 2 名
「将来的には医療利用だけでなく、カナダのように娯楽利用を認め、
タバコやお酒と同じような合法管理体制にすべきだと思います」 3 名
「よくわかりません」 1 名
問4「貴社の今までの出版書物で、カンナビノイド/大麻に関する情報を紹介したことはありますか」の質問には、次の通りであった。
「はい、あります」 3 名
「いいえ、ありません」 12 名。
問5「今後、カンナビノイド/大麻について紹介したいテーマですか」の質問には、次の通りであった。
「はい、紹介したいです」 3 名
「いいえ、紹介できません」 1 名
「よくわかりません。どちらともいえません」 11名
日本の大麻取締法(1948年制定):
大麻取締法による規制によって、製薬会社がつくるカンナビノイド医薬品及びハーブ(薬草)利用としての医療用大麻のどちらも違法であり、臨床試験の研究目的ですら認められていない。
日本政府の公式見解は、平成28年の第190回国会(常会)質問主意書及び答弁書に詳しい(下記参照)。
https://www.nippon-yakushokuken.com/diet_190/
日本臨床カンナビノイド学会:
2015年9月に設立し、学会編著「カンナビノイドの科学」(築地書館)を同時に刊行した。同年12月末には、一般社団法人化し、それ以降、毎年、春の学術セミナーと秋の学術集会の年2回の学会を開催している。2016年からは、国際カンナビノイド医療学会; International Association for Cannabinoid Medicines (IACM)の正式な日本支部となっている。2018年7月段階で、正会員(医療従事者、研究者)67名、賛助法人会員11名、 賛助個人会員22名、合計100名を有する。
http://cannabis.kenkyuukai.jp/
返答は 21 社、そのうち有効回答は 15、回答辞退は 6 という結果となった。回答率は 10%満たなく、統計的に満足いかない結果となり、国内出版メディアは大麻について保守的な立場であることが確認できた。
得られた意見では、大麻の有害性を危惧しているので極めて慎重に扱われるべきである、日本では理解が得られないのではないか、など大麻の研究や利用に対して疑問な意見がある一方、議論形成のすえ臨床試験が進めば良い、漢方薬として使用されていたのだから CBD オイルなどの成分の研究だけでなく大麻全草での効用の研究ができると良い、など大麻の医療利用に期待している声が多かった。
以下、アンケートの詳細を記す。
回答者の属性:男性 11 名、女性 4 名
年代:20 代1 名、40 代 5名、50 代 5 名、60 代以上4 名
出身学部:医療系(医学/歯学/薬学/保健/看護/福祉) 2 名
医療系以外の理系(理工、情報、農学、環境等) 5 名
社会科学(経済、商、経営、法、政治、社会、政策等) 4 名
人文科学(文、外国語、国際、家政、教育等) 4 名
問1「カンナビノイド成分の医療利用または大麻草に医療利用について海外で取り組まれていることを知っていますか」の質問には、次の通りであった。
「はい、とてもよく知っています」 3 名
「はい、少し知っています」 9 名
「いいえ、あまり知りません」 3 名
「全く知りません」 0 名
問2「2018 年 6 月から WHO(世界保健機構)の専門委員会で大麻植物及びその関連物質が科学的評価の議論となっており、11 月に再度審議され、2019 年 3 月に国連麻薬委員会で一定の結論が出る予定であるが、大麻植物が WHO で審議されていることについてあなたは知っていますか」の質問には、次の通りであった。
「はい、とてもよく知っています」 1 名
「はい、少し知っています」 5 名
「いいえ、あまり知りません」 8 名
「いいえ、全く知りません」 1 名
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000186669&id=bodyimage1】
問3「海外では約30か国・地域で規制緩和されてカンナビノイドを医療利用できる一方、日本は、大麻取締法によってカンナビノイド医薬品の輸入が禁止され、ヒト臨床試験が一切認められていません。このような状況下、日本の規制は今後どのようにすべきだと思いますか」の質問には、次の通りであった。
「現状のままでよいと思います。
ヘロインと大麻草が同じ危険度であり、医療利用を認めない」 2 名
「まずは臨床試験などの研究を認めるべきだと思います」 7 名
「海外で有効性が確認されている適用疾患については、医療利用
をすぐに認めるべきだと思います」 2 名
「将来的には医療利用だけでなく、カナダのように娯楽利用を認め、
タバコやお酒と同じような合法管理体制にすべきだと思います」 3 名
「よくわかりません」 1 名
問4「貴社の今までの出版書物で、カンナビノイド/大麻に関する情報を紹介したことはありますか」の質問には、次の通りであった。
「はい、あります」 3 名
「いいえ、ありません」 12 名。
問5「今後、カンナビノイド/大麻について紹介したいテーマですか」の質問には、次の通りであった。
「はい、紹介したいです」 3 名
「いいえ、紹介できません」 1 名
「よくわかりません。どちらともいえません」 11名
日本の大麻取締法(1948年制定):
大麻取締法による規制によって、製薬会社がつくるカンナビノイド医薬品及びハーブ(薬草)利用としての医療用大麻のどちらも違法であり、臨床試験の研究目的ですら認められていない。
日本政府の公式見解は、平成28年の第190回国会(常会)質問主意書及び答弁書に詳しい(下記参照)。
https://www.nippon-yakushokuken.com/diet_190/
日本臨床カンナビノイド学会:
2015年9月に設立し、学会編著「カンナビノイドの科学」(築地書館)を同時に刊行した。同年12月末には、一般社団法人化し、それ以降、毎年、春の学術セミナーと秋の学術集会の年2回の学会を開催している。2016年からは、国際カンナビノイド医療学会; International Association for Cannabinoid Medicines (IACM)の正式な日本支部となっている。2018年7月段階で、正会員(医療従事者、研究者)67名、賛助法人会員11名、 賛助個人会員22名、合計100名を有する。
http://cannabis.kenkyuukai.jp/