児童文庫シェアNo.1※「第14回角川つばさ文庫小説賞」受賞作が決定!
[26/03/24]
提供元:PRTIMES
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※児童文庫レーベルトップシェア。公益社団法人 全国出版協会 出版科学研究所調べ(2026年3月)
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野 剛)は、児童文庫シェアNo.1レーベルの「角川つばさ文庫」を発行、小・中学生のためのエンタテイメント小説を募集する「角川つばさ文庫小説賞」を開催しています。2025年7月1日から8月31日に作品を募集した「第14回角川つばさ文庫小説賞」には、多くの素晴らしい作品が寄せられました。
このたび、厳正なる審査により受賞作品が決定、「一般部門」では、金賞1作、銀賞1作の受賞が決まりました。
また、「こども部門」では東京都の小学4年生と、宮城県の中学2年生が〈グランプリ〉を受賞しています。
▼角川つばさ文庫小説賞公式サイト
https://tsubasabunko.jp/award/
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/19090/7006-19090-cdd209eb749afd18a519710a4c108a04-1393x1581.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/19090/7006-19090-b89423b4005e0db798687e9bc40ac675-3150x2025.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「第14回角川つばさ文庫小説賞」贈賞式
【あらすじ】
おひとよしな女の子ミカゲは「きもだめし」のお誘いをことわれずに、いやいやながら怪異スポットの「かがみ池」にいくことに。そこに現れた「白い手の怪異」に、なんと取り憑かれちゃったっ!? 逃げられない……どうしよう!? そんなミカゲのもとに駆けつけたのは、いつも黒マスクすがたのナゾめいたクラスメイト、唯我(ユイガ)くん。これまで、まったく話したこともなかったのに……そんな彼が、ミカゲにいきなりとった行動とはっ!? コワいんだけどキュンとする!? 心臓おさわがせストーリー!
【著者プロフィール】
大阪在住。大人になっても好きなもの(推し、犬、ぬいぐるみ、白米、ホラー)がずっと好き。恐怖×ときめきを楽しむ、『怖キュンホラー』がもっと広まってほしいこのごろ。
【受賞のことば】
このたびはすばらしい賞をいただきまして、誠にありがとうございます。
昔から本が好きで、とくに心を惹かれたのは『怖いもの』をあつかった作品、いわゆる『ホラー』でした。
ホラー作品では、「ふつうに生きていたのに、とつぜんオバケその他があらわれて日常をこわしていく!」という、『理不尽の恐怖』がたくさんえがかれます。
けれど、登場人物たちはそれに立ち向かいます。理不尽とたたかう勇気。そういった、たいせつなものを感じとれるジャンルだとおもいます。
この作品も、主人公はいきなりオバケにおそわれます。泣いてもどうにもならない、にげられない状況で、主人公はどうするのか。ぜひその目でたしかめてほしいです。
選考にたずさわってくださいましたすべての方々、そして未熟な私をあたたかく応援してくださった方々に心よりの感謝を。ありがとうございます!
【あらすじ】
小6の奏汰は親友の直哉と「大金持ち」になることを夢見ていた。ある日、現実を書きかえる謎のアプリ〈大富豪〉がスマホに現れる。奏汰はそのアプリでのゲームの初戦で大富豪になる。すると、現実でも父の投資が成功して一気に大金持ちになった! 父から大金をもらい、気前よく友達におごり、人気者になった奏汰は、アプリの二戦目のゲームでは一転、最下位になり、大貧民になってしまう。すると、父の投資が失敗し、突然貧しくなってしまい……。そして、運命をかけた、最後の三戦目のゲームをむかえる。ゲームとお金にあやつられた結末は!?
【著者プロフィール】
大阪府出身の小学校教員。音楽と読書とコーヒーが好き。いろんなジャンルの音楽を聞き、いろんなジャンルの本を読む。コーヒーには、ミルクと砂糖は入れない派。
【受賞のことば】
このたびは素敵な賞をいただき、本当にありがとうございます。作品を丁寧に読み、選んでくださった選考委員の先生方、編集部の皆さまに心から感謝しています。
私は幼い頃から、何かをつくり続けていました。小学生のときはナゾの工作。中学生からは音楽を。大人になってからは、水彩画、DIY、家庭菜園。何もないところから、何かを生み出すことが好きです。
作家になるというのは、唐突なようで自然な流れに感じます。
「特別な一冊」に出会い、本を好きになること。そのひとつの出来事が、子どもたちに大きな力と可能性を芽生えさせると信じています。
子どもたちが手に取る「特別な一冊」が書けたら。そんな願いから、私の作家としての歩みが始まりました。
子どもたちが思わず読みたくなる本、ワクワクしながらページをめくる本。そして、そっと心の支えになる物語を書いていきたいと思います。
今日も、大好きなコーヒーを飲みながら。
あさのあつこ様
作家。『ほたる館物語』でデビュー。著作に、多数の賞を受賞し メディアミックス化された『バッテリー』 シリーズのほか、『No.6』シリーズ、『ヴィヴァーチェ』シリーズなど。
今回、初めて選考会に参加させていただきました。最終候補作はさすがに最終候補作! どれも魅力的で読ませます。
その中で『ユイガくんの祓い方』は、安定感抜群で、文章の上手さとストーリーのうねりの巧みさがあいまって、最後まで惹き付けられて読みました。ただ、登場人物一人一人に対して、目配りというか、作者の意識が届いていない気もしたのです。ユイガのイケメン振りが画一的で、セイナもただの悪役の枠を出ていません。登場人物たちにもう少し人間としての深み、個性を与えられたら、すばらしい作品になると思いました。
『大富豪・大貧民ゲーム』は"お金"をテーマの真ん中にすえ、読者に生き方を問うているような、骨太の作品でした。はらはらする場面も多く、おもしろかったです。ただ、少し説教臭いというか、着地点が見えているというか、少年たちにとって正しいお金の意味を作者が最初から想定して、そこに向かって物語を進めているのではとも感じました。せっかく、こんなに現代的ですてきなテーマを設定したのですから、結末ありきではもったいない気がしたのです。
『きつね巫女?イン・ダ・ハウス!』じつに愉快な作品でした。イケメンダメ男、最高です。たっぷり笑えました。退治される悪霊がどれも同じように感じられたのが残念でした。
『丹野明は/を明かしたい』は、ミステリー仕掛けの作品。わくわくしました。軽やかな文体で読ませます。肝心の謎解き、犯人像がおざなりになっているようでもったいないなあと思いました。
『時空をこえるキッチンカー 〜いざ、戦国時代へ!〜』は発想のおもしろさに惹かれました。戦国時代の雰囲気をもう少し加味してみたらより世界が深まるのではないでしょうか。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/19090/7006-19090-eab9c70bc6fbefcc0ea30bed028cb870-1051x1255.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
藤ダリオ様
作家、脚本家(藤岡美暢)としても活動。脚本の代表作 映画『貞子3D』、アニメ『殺戮の天使』など。著作に、角川つばさ文庫『絶体絶命ゲーム』シリーズがある。
最終候補に残った5本はどれも読みやすく、商品化まで考えたような作品でした。ただ、作者が心の底から書きたい、読んでほしい、という叫びのような小説がなかったのが残念です。プロを意識するなというのは難しいかもしれませんが、ここでは純粋に作者が書きたい小説を書いてほしいです。
『ユイガくんの祓い方』は構成がうまく、そつなくまとまっています。ただ、ヒロインのミカゲの描き方が不足しています。お人好しというキャラクターをもっと掘り下げてくれたら、ミカゲが魅力的になります。
『大富豪・大貧民ゲーム』は発想は面白いのですが、登場人物にステレオタイプの善人が多いのと、ゲームのスリリングな展開が少ないのが物足りません。工夫次第でもっと面白くなりそうです。
『きつね巫女?イン・ダ・ハウス!』は読みやすく、最後まですらすら読めました。これは才能ですが、読者は、その小説のテーマを感じるとすらすら読めなくなります。読者の手を止めることができるようになると、階段を1つ上がれます。
『丹野明は/を明かしたい』は丹野明とヒロインのやりとりが楽しく書かれていました。ただ、謎を解くだけで、その裏にある人間ドラマが書かれていません。
『時空をこえるキッチンカー 〜いざ、戦国時代へ!〜』は、車内から食材を調達できるのではなく、その時代にあるもので料理をしないと面白くなりません。まだまだ考える余地があります。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/19090/7006-19090-8c1ed32c202ca08c30c8fdf3a928009a-1516x1516.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
本上まなみ様
俳優、ナレーターとして活躍するほか、 エッセイや絵本などの著作も多数。近年では、映画『すみっコぐらし』シリーズのナレーション、最新エッセイ集『みんな大きくなったよ』など。
金賞『ユイガくんの祓い方』は怪異もの。池に引きずり込まれる、弟妹がさらわれる、などの場面がジュニア向けとしては怖すぎるのでは? と感じさせつつも、躊躇なく振り切り駆け抜けた著者の姿勢が良かった。他作品を圧倒する力強さがありました。
銀賞『大富豪・大貧民ゲーム』はスマホゲームの勝敗が家庭の資産の増減に連動して……という物語。友だちを喜ばせようと気前よくおごったことで逆に関係がギクシャクしてしまうところなど、誰しも一度は経験するような苦い体験を織り交ぜ描き出しているところに好感を持ちました。隅々まで気配りある丁寧な文章が魅力です。
『丹野明は/を明かしたい』は謎解きもの。錯覚、蜃気楼など、理科の実験的な、身近な不思議を扱っているのが印象的。ジャーナリスト志望という主人公設定ですが、憧れたきっかけなどにも触れられるとキャラクターがさらに立ってきたかもしれません。
『きつね巫女?イン・ダ・ハウス!』は最もポップ。とぼけた味わいも大変に魅力的でした。テンポが軽快な分、各設定や除霊方法など説明部分が目立ち流れを遮ることがあり、少し工夫を施す必要がありそうです。
『時空をこえるキッチンカー 〜いざ、戦国時代へ!〜』は戦国武将に美味しいご飯を作ってあげるという発想が独創的、読んでいて一番わくわくしました。
今回贈賞とはならなかったこれらの作品もそれぞれに光るものがあります。物語を紡ぐ力をさらに育てて、是非再挑戦していただきたいです。
【あらすじ】
スーパーのお惣菜コーナーで生まれた鮭弁の弁次郎と家族たちは、ワゴンから落ちて廃棄された弟、弁三郎の分まで美味しく食べてもらおうと、他のお弁当たちとそれぞれの「能力」を駆使してお客さんにアピールする。時間が過ぎて割引シールが貼られ、家族が次々と買われていく中、売れ残った弁次郎は廃棄を覚悟するが・・・・・・。
《グランプリ》『ごめんねの水曜日』 鈴木涼樹さん(中学2年)
【あらすじ】
記憶を亡くした“私”の墓石の前に、毎週水曜日の夕方、ミユキという少女が訪れる。彼女は墓前で日々の小さな過ちを泣きながら懺悔し、最後に必ず「ゆかりちゃん」へ謝罪する。墓石は中学生になる彼女の成長を見守るが、やがて墓地の取り壊しが決まった。最後の水曜日にミユキが訪れた瞬間、ついに“私”は記憶を取りもどす。
そのほか最終選考結果の内容や、各賞についてのさらに詳しい選評等は、角川つばさ文庫小説賞公式サイトをご覧ください。
KADOKAWAの持つコンテンツや読者を楽しませるノウハウを子どもたちのために駆使し、青春、冒険、ファンタジー、恋愛、学園、SF、ミステリー、ホラーなど幅広いジャンルの作品を刊行しています。レーベル名には、物語の世界を自分の「つばさ」で自由自在に飛び、自分で未来をきりひらいてほしい。本をひらけば、いつでも、どこへでも……そんな願いが込められています。
主な作品に『四つ子ぐらし』『時間割男子』『ぼくらの七日間戦争』『怪盗レッド』シリーズなど。
※出典:児童文庫レーベルトップシェア。公益社団法人 全国出版協会 出版科学研究所調べ(2026年3月)
「角川つばさ文庫小説賞」は、小・中学生の子どもたちにもっと読書を楽しんでもらいたい、という願いを込めて2011年9月に創設された小説賞です。
■角川つばさ文庫公式サイト:https://tsubasabunko.jp/
■角川つばさ文庫公式X:https://x.com/tsubasabunko
■角川つばさ文庫LINE公式アカウント:https://page.line.me/tsubasabunko
■角川つばさ文庫公式TikTok:https://www.tiktok.com/@tsubasabunko
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野 剛)は、児童文庫シェアNo.1レーベルの「角川つばさ文庫」を発行、小・中学生のためのエンタテイメント小説を募集する「角川つばさ文庫小説賞」を開催しています。2025年7月1日から8月31日に作品を募集した「第14回角川つばさ文庫小説賞」には、多くの素晴らしい作品が寄せられました。
このたび、厳正なる審査により受賞作品が決定、「一般部門」では、金賞1作、銀賞1作の受賞が決まりました。
また、「こども部門」では東京都の小学4年生と、宮城県の中学2年生が〈グランプリ〉を受賞しています。
▼角川つばさ文庫小説賞公式サイト
https://tsubasabunko.jp/award/
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/19090/7006-19090-cdd209eb749afd18a519710a4c108a04-1393x1581.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/19090/7006-19090-b89423b4005e0db798687e9bc40ac675-3150x2025.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「第14回角川つばさ文庫小説賞」贈賞式
●一般部門<金賞>概要
《金賞》『ユイガくんの祓い方』 風花ユクさん【あらすじ】
おひとよしな女の子ミカゲは「きもだめし」のお誘いをことわれずに、いやいやながら怪異スポットの「かがみ池」にいくことに。そこに現れた「白い手の怪異」に、なんと取り憑かれちゃったっ!? 逃げられない……どうしよう!? そんなミカゲのもとに駆けつけたのは、いつも黒マスクすがたのナゾめいたクラスメイト、唯我(ユイガ)くん。これまで、まったく話したこともなかったのに……そんな彼が、ミカゲにいきなりとった行動とはっ!? コワいんだけどキュンとする!? 心臓おさわがせストーリー!
【著者プロフィール】
大阪在住。大人になっても好きなもの(推し、犬、ぬいぐるみ、白米、ホラー)がずっと好き。恐怖×ときめきを楽しむ、『怖キュンホラー』がもっと広まってほしいこのごろ。
【受賞のことば】
このたびはすばらしい賞をいただきまして、誠にありがとうございます。
昔から本が好きで、とくに心を惹かれたのは『怖いもの』をあつかった作品、いわゆる『ホラー』でした。
ホラー作品では、「ふつうに生きていたのに、とつぜんオバケその他があらわれて日常をこわしていく!」という、『理不尽の恐怖』がたくさんえがかれます。
けれど、登場人物たちはそれに立ち向かいます。理不尽とたたかう勇気。そういった、たいせつなものを感じとれるジャンルだとおもいます。
この作品も、主人公はいきなりオバケにおそわれます。泣いてもどうにもならない、にげられない状況で、主人公はどうするのか。ぜひその目でたしかめてほしいです。
選考にたずさわってくださいましたすべての方々、そして未熟な私をあたたかく応援してくださった方々に心よりの感謝を。ありがとうございます!
●一般部門<銀賞>概要
《銀賞》『大富豪・大貧民ゲーム』 そうま おわかさん【あらすじ】
小6の奏汰は親友の直哉と「大金持ち」になることを夢見ていた。ある日、現実を書きかえる謎のアプリ〈大富豪〉がスマホに現れる。奏汰はそのアプリでのゲームの初戦で大富豪になる。すると、現実でも父の投資が成功して一気に大金持ちになった! 父から大金をもらい、気前よく友達におごり、人気者になった奏汰は、アプリの二戦目のゲームでは一転、最下位になり、大貧民になってしまう。すると、父の投資が失敗し、突然貧しくなってしまい……。そして、運命をかけた、最後の三戦目のゲームをむかえる。ゲームとお金にあやつられた結末は!?
【著者プロフィール】
大阪府出身の小学校教員。音楽と読書とコーヒーが好き。いろんなジャンルの音楽を聞き、いろんなジャンルの本を読む。コーヒーには、ミルクと砂糖は入れない派。
【受賞のことば】
このたびは素敵な賞をいただき、本当にありがとうございます。作品を丁寧に読み、選んでくださった選考委員の先生方、編集部の皆さまに心から感謝しています。
私は幼い頃から、何かをつくり続けていました。小学生のときはナゾの工作。中学生からは音楽を。大人になってからは、水彩画、DIY、家庭菜園。何もないところから、何かを生み出すことが好きです。
作家になるというのは、唐突なようで自然な流れに感じます。
「特別な一冊」に出会い、本を好きになること。そのひとつの出来事が、子どもたちに大きな力と可能性を芽生えさせると信じています。
子どもたちが手に取る「特別な一冊」が書けたら。そんな願いから、私の作家としての歩みが始まりました。
子どもたちが思わず読みたくなる本、ワクワクしながらページをめくる本。そして、そっと心の支えになる物語を書いていきたいと思います。
今日も、大好きなコーヒーを飲みながら。
●一般部門選考委員選評
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/19090/7006-19090-1a0d400974c3a54331a8f887840518ef-1532x1532.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]あさのあつこ様
作家。『ほたる館物語』でデビュー。著作に、多数の賞を受賞し メディアミックス化された『バッテリー』 シリーズのほか、『No.6』シリーズ、『ヴィヴァーチェ』シリーズなど。
今回、初めて選考会に参加させていただきました。最終候補作はさすがに最終候補作! どれも魅力的で読ませます。
その中で『ユイガくんの祓い方』は、安定感抜群で、文章の上手さとストーリーのうねりの巧みさがあいまって、最後まで惹き付けられて読みました。ただ、登場人物一人一人に対して、目配りというか、作者の意識が届いていない気もしたのです。ユイガのイケメン振りが画一的で、セイナもただの悪役の枠を出ていません。登場人物たちにもう少し人間としての深み、個性を与えられたら、すばらしい作品になると思いました。
『大富豪・大貧民ゲーム』は"お金"をテーマの真ん中にすえ、読者に生き方を問うているような、骨太の作品でした。はらはらする場面も多く、おもしろかったです。ただ、少し説教臭いというか、着地点が見えているというか、少年たちにとって正しいお金の意味を作者が最初から想定して、そこに向かって物語を進めているのではとも感じました。せっかく、こんなに現代的ですてきなテーマを設定したのですから、結末ありきではもったいない気がしたのです。
『きつね巫女?イン・ダ・ハウス!』じつに愉快な作品でした。イケメンダメ男、最高です。たっぷり笑えました。退治される悪霊がどれも同じように感じられたのが残念でした。
『丹野明は/を明かしたい』は、ミステリー仕掛けの作品。わくわくしました。軽やかな文体で読ませます。肝心の謎解き、犯人像がおざなりになっているようでもったいないなあと思いました。
『時空をこえるキッチンカー 〜いざ、戦国時代へ!〜』は発想のおもしろさに惹かれました。戦国時代の雰囲気をもう少し加味してみたらより世界が深まるのではないでしょうか。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/19090/7006-19090-eab9c70bc6fbefcc0ea30bed028cb870-1051x1255.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
藤ダリオ様
作家、脚本家(藤岡美暢)としても活動。脚本の代表作 映画『貞子3D』、アニメ『殺戮の天使』など。著作に、角川つばさ文庫『絶体絶命ゲーム』シリーズがある。
最終候補に残った5本はどれも読みやすく、商品化まで考えたような作品でした。ただ、作者が心の底から書きたい、読んでほしい、という叫びのような小説がなかったのが残念です。プロを意識するなというのは難しいかもしれませんが、ここでは純粋に作者が書きたい小説を書いてほしいです。
『ユイガくんの祓い方』は構成がうまく、そつなくまとまっています。ただ、ヒロインのミカゲの描き方が不足しています。お人好しというキャラクターをもっと掘り下げてくれたら、ミカゲが魅力的になります。
『大富豪・大貧民ゲーム』は発想は面白いのですが、登場人物にステレオタイプの善人が多いのと、ゲームのスリリングな展開が少ないのが物足りません。工夫次第でもっと面白くなりそうです。
『きつね巫女?イン・ダ・ハウス!』は読みやすく、最後まですらすら読めました。これは才能ですが、読者は、その小説のテーマを感じるとすらすら読めなくなります。読者の手を止めることができるようになると、階段を1つ上がれます。
『丹野明は/を明かしたい』は丹野明とヒロインのやりとりが楽しく書かれていました。ただ、謎を解くだけで、その裏にある人間ドラマが書かれていません。
『時空をこえるキッチンカー 〜いざ、戦国時代へ!〜』は、車内から食材を調達できるのではなく、その時代にあるもので料理をしないと面白くなりません。まだまだ考える余地があります。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/19090/7006-19090-8c1ed32c202ca08c30c8fdf3a928009a-1516x1516.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
本上まなみ様
俳優、ナレーターとして活躍するほか、 エッセイや絵本などの著作も多数。近年では、映画『すみっコぐらし』シリーズのナレーション、最新エッセイ集『みんな大きくなったよ』など。
金賞『ユイガくんの祓い方』は怪異もの。池に引きずり込まれる、弟妹がさらわれる、などの場面がジュニア向けとしては怖すぎるのでは? と感じさせつつも、躊躇なく振り切り駆け抜けた著者の姿勢が良かった。他作品を圧倒する力強さがありました。
銀賞『大富豪・大貧民ゲーム』はスマホゲームの勝敗が家庭の資産の増減に連動して……という物語。友だちを喜ばせようと気前よくおごったことで逆に関係がギクシャクしてしまうところなど、誰しも一度は経験するような苦い体験を織り交ぜ描き出しているところに好感を持ちました。隅々まで気配りある丁寧な文章が魅力です。
『丹野明は/を明かしたい』は謎解きもの。錯覚、蜃気楼など、理科の実験的な、身近な不思議を扱っているのが印象的。ジャーナリスト志望という主人公設定ですが、憧れたきっかけなどにも触れられるとキャラクターがさらに立ってきたかもしれません。
『きつね巫女?イン・ダ・ハウス!』は最もポップ。とぼけた味わいも大変に魅力的でした。テンポが軽快な分、各設定や除霊方法など説明部分が目立ち流れを遮ることがあり、少し工夫を施す必要がありそうです。
『時空をこえるキッチンカー 〜いざ、戦国時代へ!〜』は戦国武将に美味しいご飯を作ってあげるという発想が独創的、読んでいて一番わくわくしました。
今回贈賞とはならなかったこれらの作品もそれぞれに光るものがあります。物語を紡ぐ力をさらに育てて、是非再挑戦していただきたいです。
●こども部門〈グランプリ〉作品概要
《グランプリ》『ぼくの家族はお弁当』 伊藤彰さん(小学4年)【あらすじ】
スーパーのお惣菜コーナーで生まれた鮭弁の弁次郎と家族たちは、ワゴンから落ちて廃棄された弟、弁三郎の分まで美味しく食べてもらおうと、他のお弁当たちとそれぞれの「能力」を駆使してお客さんにアピールする。時間が過ぎて割引シールが貼られ、家族が次々と買われていく中、売れ残った弁次郎は廃棄を覚悟するが・・・・・・。
《グランプリ》『ごめんねの水曜日』 鈴木涼樹さん(中学2年)
【あらすじ】
記憶を亡くした“私”の墓石の前に、毎週水曜日の夕方、ミユキという少女が訪れる。彼女は墓前で日々の小さな過ちを泣きながら懺悔し、最後に必ず「ゆかりちゃん」へ謝罪する。墓石は中学生になる彼女の成長を見守るが、やがて墓地の取り壊しが決まった。最後の水曜日にミユキが訪れた瞬間、ついに“私”は記憶を取りもどす。
そのほか最終選考結果の内容や、各賞についてのさらに詳しい選評等は、角川つばさ文庫小説賞公式サイトをご覧ください。
●角川つばさ文庫・角川つばさ文庫小説賞とは
「角川つばさ文庫」は、2009年3月に創刊した子どもたちの「読みたい気持ち」を応援する児童文庫シェアNO.1※レーベルです。KADOKAWAの持つコンテンツや読者を楽しませるノウハウを子どもたちのために駆使し、青春、冒険、ファンタジー、恋愛、学園、SF、ミステリー、ホラーなど幅広いジャンルの作品を刊行しています。レーベル名には、物語の世界を自分の「つばさ」で自由自在に飛び、自分で未来をきりひらいてほしい。本をひらけば、いつでも、どこへでも……そんな願いが込められています。
主な作品に『四つ子ぐらし』『時間割男子』『ぼくらの七日間戦争』『怪盗レッド』シリーズなど。
※出典:児童文庫レーベルトップシェア。公益社団法人 全国出版協会 出版科学研究所調べ(2026年3月)
「角川つばさ文庫小説賞」は、小・中学生の子どもたちにもっと読書を楽しんでもらいたい、という願いを込めて2011年9月に創設された小説賞です。
■角川つばさ文庫公式サイト:https://tsubasabunko.jp/
■角川つばさ文庫公式X:https://x.com/tsubasabunko
■角川つばさ文庫LINE公式アカウント:https://page.line.me/tsubasabunko
■角川つばさ文庫公式TikTok:https://www.tiktok.com/@tsubasabunko










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