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【A.T. カーニー 2019年グローバル都市調査】 世界の都市指標ランキング1位は今年もニューヨーク。東京は7年連続4位、将来有望な都市ランキングでは14位から6位に上昇し、過去最高位に

本プレスリリースは、2019年5月30日にA.T. Kearneyより米国で配信された英語版の抄訳です。

経営コンサルティング会社A.T. カーニー(本部:米国イリノイ州シカゴ、東京オフィス:港区)は、都市の競争力、影響力そして将来の有望性を評価してランク付けする「グローバル都市調査」を実施し、2019年5月30日 、最新の結果を発表した。本調査は今回で9回目の実施となる。

本調査は、都市の現在のパフォーマンスを評価する「グローバル都市指標(Global Cities Index: GCI)」と、将来の有望性を分析する「グローバル都市展望(Global Cities Outlook: GCO)」の2つで構成される。今年は全世界130都市を対象に調査を行った。この結果は、グローバル企業が拡大、投資、人材獲得に最も適切な場所を選定する際に有用で、2つの調査は相互を補完し、世界トップの都市の現況と今後成長が期待される都市の有望性についての見方を提供している。

今回の調査で、世界の都市にとって競争力の要となるのは「人的資源」であることが明らかとなった。人材を惹きつけ、引き留める「力」が、ランキング上位を保持する都市の成功を加速させる一方で、かつて上位を誇った都市のランキングが下落する原因ともなっている。

A.T. カーニーのパートナーで本調査の共同指揮をとるマイク・ハイルズは、次のように述べている。
「2019年グローバル都市調査では、世界の都市間での人的資源と企業投資をめぐる競争が相変わらず激しいこと、そして新興都市が長年上位を守ってきた都市に迫ってきていることが明らかになった。本調査では現在のパフォーマンスと将来の有望性を評価しており、上位にランクされている都市でさえも、その地位に甘んじてはいけないのだ」

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000195339&id=bodyimage1

■ グローバル都市指標(GCI)
グローバル都市指標は、「ビジネス活動」「人的資源」「情報交換」「文化的経験」「政治的関与」の5つの観点、27の評価基準を基にランク付けしたものであり、10年以上にわたり世界で最も影響力のある各都市のパフォーマンスやグローバル展開に関する洞察を提供している。

グローバル都市指標(GCI)では、ニューヨークが3年連続で、世界で最も競争力と影響力の高い都市となった。ニューヨークは、「ビジネス活動」において大きく改善し、「人的資源」において高いスコアを獲得して、首位の座を確固たるものとした。

A.T. カーニーのパートナーで本調査の共同著者であるアンドレス・メンドーサ・ペーニャは
「グローバル企業が新しい拠点を選ぶ判断の際には、才能ある人材が確保できるかどうか、そしてビジネスコミュニティーの活力や既存のインフラの効率性等の極めて重要な要素を考慮する必要がある。この指標(GCI)は、将来的なビジネスの成功にとって最も重要な分野で力を発揮してくれる都市を評価する重要な情報となる」
と述べている。


■ グローバル都市展望(GCO)
グローバル都市展望は、「個人の幸福度」「経済」「イノベーション」「ガバナンス」の4つの観点、13の評価基準を基に、既に地位を確立した都市に対抗しうる都市を特定している。

グローバル都市展望(GCO)では、ロンドンがその安定成長ゆえ1位へと順位を上げる一方、昨年まで4年連続トップを保っていたサンフランシスコは3位へと順位を下げた。サンフランシスコは「イノベーション」では依然高スコアを保っているものの将来有望な他の都市が「個人の幸福度」と「ガバナンス」の面でサンフランシスコを凌駕した。

A.T. カーニーのパートナーで、グローバル・ビジネス・ポリシー・カウンシルのマネージングディレクターを務めるエリック・ピーターソンは次のように述べている。
「世界最高の都市とは、投資や仕事をするのに最高の場所というだけではなく、住むのにも最高の場所である。都市が競争力を保つためには、手頃な価格の住まいや雇用の機会の確保、さらに公共サービスや健康的な環境へのアクセスの提供に至るまで、生活のすべての側面において、住民の幸福に焦点を当てる必要がある」


■ 日本の都市の位置づけ
(1)東京
・ グローバル都市指標では、7年連続で4位を維持した。
・ グローバル都市展望では、一昨年の23位、昨年の14位から今年は6位に上昇し、調査開始以来、最も高い順位となった。

(2)大阪
・グローバル都市指標では50位(昨年も50位)
・グローバル都市展望で、昨年の39位から今年は37位に少し順位を上げた

(3)名古屋
・グローバル都市指標では70位(昨年も70位)
・グローバル都市展望で、昨年の34位から今年は31位へと順位を上げた。

■ 調査概要
2019年グローバル都市調査は、世界130都市を対象とし、次の2つの調査から構成される。

・グローバル都市指標(Global Cities Index):2008年に開始。「ビジネス活動」「人的資源」「情報交換」「文化的経験」「政治的関与」の5つの重要な観点、27の評価基準で、都市の現在のパフォーマンスを検証したものである。

・グローバル都市展望(Global Cities Outlook) : 2015年に開始。「個人の幸福度」「経済」「イノベーション」「ガバナンス」の4つの観点、13の評価基準で、各都市の将来的有望性を評価している。

※ A.T. カーニー 2019年グローバル都市調査の全文(英語)はこちらをご覧ください
https://www.atkearney.com/global-cities/2019



配信元企業:A.T. カーニー株式会社
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