【矢野経済研究所プレスリリース】バーチャルキー世界市場に関する調査を実施(2019年)〜2018年、世界におけるバーチャルキー搭載車輌台数は2,069万台〜
[19/07/17]
提供元:DreamNews
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株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、バーチャルキー世界市場を調査し、市場動向、自動車メーカー・関連企業の動向、将来展望を明らかにいたしました。
1.市場概況
2018年の世界におけるバーチャルキー搭載車輌台数を2,069万台と推計した。米国におけるエマージェンシーコール(緊急通報システム)の義務化に伴い、バーチャルキーに対応したインフォテイメントシステムが新車の多くに搭載され、2019年現在、米国で市販されている乗用車の殆どがバーチャルキーに対応している状況である。また、ドイツの高級車メーカーを中心に世界で販売する新車にインフォテイメントシステムを標準搭載する動きが活発化しており、米国市場に続き欧州市場でも普及が進みつつある。
2.注目トピック〜AIスマートスピーカーとの連携
米国市場や欧州市場を中心に普及が進むAIスマートスピーカーは、インフォテイメントシステムとの連携が始まっている。米国Googleの車載インフォテイメントサービス「AndroidAuto」では、AIアシスタント「GoogleAssistant」が利用可能でAndroidスマートフォンに加え、GoogleのAIスマートスピーカー「GoogleHome」との連携が可能となっている。その結果、自動車を運転しながら自宅のエアコンを操作したり、リビングからリモコン操作によるエンジン始動が可能となり、コネクテッドカーとスマートホームの連携を実現した。同様の取り組みは、米国Apple、米国Amazonも行っており、特にAmazonは、米国Ford、スウェーデンのVOLVOと組んで自動車のトランクを宅配ロッカーとして利用できる「AmazonKey」の運用を開始している。
3.将来展望
バーチャルキー世界市場では、先行した米国市場に続くのはEUを中心とした欧州市場となる見通しである。EUでも緊急通報システム「e-call」の搭載が義務化されており、また、同分野で出遅れている世界最大の自動車メーカーであるドイツのVOLKSWAGENは2019年秋に発表予定の主力モデルの新型車以降、「次世代」インフォテイメントシステムの搭載及びバーチャルキーへの対応を発表しており、同分野への取り組みを強化する見通しである。また、世界最大の自動車市場である中国市場についても環境整備は進んでおり、インフォテイメントシステムによるコネクテッドサービスの導入は時間の問題と言える。しかし、中国市場の場合は、地場のIT企業を中心とした独自の生態系が構築される可能性が高い。一方、シェアリングサービスでは世界的に先行している市場でもあり、バーチャルキーに加え、車載スマートロックの導入に於いても有望な市場と言える。
日本市場は、(1)カーナビゲーションが普及 (2)国土が狭く、移動距離が少ない (3)ディーラー網、ロードサービスが充実、といった理由でインフォテイメントシステムによるコネクテッドサービスへの需要が低い市場と言える。但し、車輌盗難、煽り運転、高齢者による自動車事故等、自動車に起因する社会問題も多く、解決手段の一つとして「コネクテッド化」が進む可能性が高い。その一環として、バーチャルキーの普及が進むものと予測する。
※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2182
調査要綱
1.調査期間: 2019年2月〜6月
2.調査対象: 自動車メーカー、バーチャルキー・スマートロック・スマートスピーカー関連企業等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、ならびに文献調査併用
4.発刊日:2019年6月28日
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株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム
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配信元企業:株式会社矢野経済研究所
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1.市場概況
2018年の世界におけるバーチャルキー搭載車輌台数を2,069万台と推計した。米国におけるエマージェンシーコール(緊急通報システム)の義務化に伴い、バーチャルキーに対応したインフォテイメントシステムが新車の多くに搭載され、2019年現在、米国で市販されている乗用車の殆どがバーチャルキーに対応している状況である。また、ドイツの高級車メーカーを中心に世界で販売する新車にインフォテイメントシステムを標準搭載する動きが活発化しており、米国市場に続き欧州市場でも普及が進みつつある。
2.注目トピック〜AIスマートスピーカーとの連携
米国市場や欧州市場を中心に普及が進むAIスマートスピーカーは、インフォテイメントシステムとの連携が始まっている。米国Googleの車載インフォテイメントサービス「AndroidAuto」では、AIアシスタント「GoogleAssistant」が利用可能でAndroidスマートフォンに加え、GoogleのAIスマートスピーカー「GoogleHome」との連携が可能となっている。その結果、自動車を運転しながら自宅のエアコンを操作したり、リビングからリモコン操作によるエンジン始動が可能となり、コネクテッドカーとスマートホームの連携を実現した。同様の取り組みは、米国Apple、米国Amazonも行っており、特にAmazonは、米国Ford、スウェーデンのVOLVOと組んで自動車のトランクを宅配ロッカーとして利用できる「AmazonKey」の運用を開始している。
3.将来展望
バーチャルキー世界市場では、先行した米国市場に続くのはEUを中心とした欧州市場となる見通しである。EUでも緊急通報システム「e-call」の搭載が義務化されており、また、同分野で出遅れている世界最大の自動車メーカーであるドイツのVOLKSWAGENは2019年秋に発表予定の主力モデルの新型車以降、「次世代」インフォテイメントシステムの搭載及びバーチャルキーへの対応を発表しており、同分野への取り組みを強化する見通しである。また、世界最大の自動車市場である中国市場についても環境整備は進んでおり、インフォテイメントシステムによるコネクテッドサービスの導入は時間の問題と言える。しかし、中国市場の場合は、地場のIT企業を中心とした独自の生態系が構築される可能性が高い。一方、シェアリングサービスでは世界的に先行している市場でもあり、バーチャルキーに加え、車載スマートロックの導入に於いても有望な市場と言える。
日本市場は、(1)カーナビゲーションが普及 (2)国土が狭く、移動距離が少ない (3)ディーラー網、ロードサービスが充実、といった理由でインフォテイメントシステムによるコネクテッドサービスへの需要が低い市場と言える。但し、車輌盗難、煽り運転、高齢者による自動車事故等、自動車に起因する社会問題も多く、解決手段の一つとして「コネクテッド化」が進む可能性が高い。その一環として、バーチャルキーの普及が進むものと予測する。
※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2182
調査要綱
1.調査期間: 2019年2月〜6月
2.調査対象: 自動車メーカー、バーチャルキー・スマートロック・スマートスピーカー関連企業等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、ならびに文献調査併用
4.発刊日:2019年6月28日
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株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム
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