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東洋医学に対する理解を深め、東洋医学に対する信頼を確保するとともに、健康増進に役立てていただくことを目指した、東洋医学で初の無料相談サイトを開設

東洋医学で初の無料相談サイト開設

漢方やはり灸などを使って、病気を治療するだけでなく未然に病気を防ぐことにも力点を置く東洋医学。現在では漢方薬やはり灸による特定の病気治療に保険が適用されるほか、西洋医学の現場でも東洋医学との融合を目指す取り組みが進められています。
一方で、法律で認められていない項目を掲示する不正広告や、無資格マッサージ師が治療を行う施術所が摘発されるなどの不法行為が散見され、市民の信頼を十分に得られていないという実態があり、敬遠されがちであることも事実です。

こうした状況に鑑み、東洋医学に対する理解を深め、東洋医学に対する信頼を確保するとともに健康増進に役立てていただくことを目指して、株式会社Active Innovationは令和元年8月1日に下記サイトを開設しました。

自助作用で生活リズムを整える東洋医学のQ&Aサイト
アクティブ・ベル(アクティブ・ベルhttp://active-bell.com/

【Active bellの3つのポイント】
(1)専門家が身体の悩みにお答えして、最適な解決策をアドバイスする相談コーナー
(2)東洋医学専門家によるコラム
(3)質の高い、信頼のおける店舗施設の紹介

相談コーナーでは、全身症状、顔の症状、首・肩の症状、心の症状、女性特有の症状など10の分野とペットの病気について、無料でご相談をお受けします。アクティブ・ベルのサイトで無料ユーザー登録を行い、相談内容を書き込めば、登録している専門家が、症状についての説明と、治療や対処法についてアドバイスを送ってくれます。
また、現在治療を受けている患者さんで、東洋医学の観点からセカンドオピニオンを聞きたいという方のご相談にも応じます。
コラムでは、相談コーナーと同様の分野ごとに、漢方薬剤師やはり灸師等が「冷え性と鍼灸治療」「神経痛と漢方療法」などのテーマで、具体的に分かりやすく解説しています。

東洋医学に関するこうしたサイトは初めてで、現在、13人の専門家が登録しています。健康で生き生きとした生活をサポートするとともに東洋医学の発展を目指すという趣旨をご理解いただき、貴紙誌でご紹介いただきますと幸甚でございます。
◎アクティブ・ベル開設の背景
アクティブ・ベル開設に至った東洋医学を取り巻く現状についてご説明させていただきます。

東洋医学とは
医学が中国から伝わったのは5〜6世紀ごろとされています。その医学が日本で独自の発展を遂げて定着したのが現代の東洋医学です。江戸末期に蘭方と呼ばれる西洋医学が入ってきて、明治以降は西洋医学が医療の中心になりましたが、近年、東洋医学も見直されてきています。
西洋医学が、病気になっている部分を探して手術や薬によってピンポイントに治療するのに対して、東洋医学は心の状態や体質なども考慮して体全体の調和を図って自己治癒率を高めることを目指します。西洋医学は病気を診るのに対し、東洋医学は病人を診るといわれる所以です。
このため、不定愁訴のように原因が特定できないものにも対処でき、病気の予防をも目指すのが東洋医学です。
投薬治療には主に生薬を混合した漢方薬を使いますが、漢方薬は西洋医学で使われる薬と異なり、1種で複数の効用を持っています。しかも効き目は緩やかですが、体への負担が小さいとされます。国内では294種の漢方薬が承認されており、そのうち148種が保険適用を受けられます。
東洋医学には漢方のほか、あん摩、鍼灸などがあります。

不正の実例
東洋医学は、科学的に立証された西洋医学と異なり、長年に及ぶ治療経験の集積が元になっています。このため、科学を重視する現代的なとらえ方では信頼がおけないと見られがちです。加えて、さまざまな不正が横行したことも東洋医学への信頼を損ねてきました。

【無資格マッサージ問題】
あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう及び柔道整復は医業類似行為と呼ばれます。いずれもそれぞれの国家資格取得者でないと、患者さんの体に触ったり揉んだりする手技や鍼灸を使った施術は認められていません。
一方、同じ医業類似行為でも、法的な資格制度がないものもあります。カイロプラクティックやリフレクソロジーと称するマッサージなどです。これらについては、「人の健康に害を及ぼす恐れのある行為」はしてはいけないと、判決で示されています。
しかし、民間団体が発行する独自の資格を得たマッサージ士が急増し、そうした事業所でトラブルが相次いでいます。これらは東洋医学とは別の範ちゅうに入るのですが、一般の人にはほとんど知られておらず、東洋医学自体が危険なものという受け止め方をされがちです。
ただ、国家資格を持った人が経営する整骨院などでも無資格のスタッフが施術を行うケースも散見され、業界としても対応が求められています。

【不正広告問題】
あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師の施術所では、法律で広告内容が制限されています。しかし、「腰痛・肩こり」や「痛みが改善」といった効果効能を強調したり、「〇〇療院」「〇〇「治療所」といった医療機関と誤認する恐れのある名称を使ったりするなど、法律で認められていない広告を掲げている施術所が多く見られます。
背景には過当競争があります。鍼灸師は1990年の約12万人から2016年には約23万人にほぼ倍増しています。また、前述の無資格マッサージ店が乱立し、これらの広告が野放し状態になっていることも、不正広告氾濫の一因になっています。

【不正請求問題】
特に柔道整復師が経営する整骨院で不正請求が横行。厚生労働省によると、2008年からの10年間で171人が免許取り消しや業務停止の処分を受けています。
整骨院が患者さんに代わって療養費を請求できる制度を悪用して、施術を行っていないのに行ったとしたり、施術回数を水増ししたりして請求する事案が目立っています。暴力団関係者と共謀して、交通事故を偽装して4600万円を水増し請求していたケースもありました。

東洋医学と西洋医学の融合
医師免許は西洋医学を習得しなければ取得できません。しかし近年、漢方薬を併用して治療に当たる医師が増えています。
女性クリニックでは、女性ホルモン分泌量の変化に伴う更年期障害などに当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを使うところもあります。
また、未病段階と言えるメタボリックシンドロームに対しては、西洋医学の薬では有効なものはほとんど確認されていませんが、漢方薬では防風通聖散(ぼうふうつうせいさん)や防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)が内臓肥満を改善するという報告があります。
さらに、東洋医学科を設置する大学病院も増えており、今後ますます、東洋医学と西洋医学の融合が進むとみられています。



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