【刊行のお知らせ】ドン・ウィンズロウ初の中篇集『壊れた世界の者たちよ』7月18日発売!「このミステリーがすごい!2020年版」(宝島社)第3位獲得『ザ・ボーダー』に並ぶ最高傑作!
[20/07/14]
提供元:DreamNews
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株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役:鈴木幸辰)は、『壊れた世界の者たちよ』(ドン・ウィンズロウ[著] 田口俊樹[訳])を2020年7月18日に発売することを決定いたしましたのでここにお知らせいたします。
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『このミステリーがすごい!』(宝島社)1位、2位、3位に輝いた『犬の力』(東江一紀=訳 KADOKAWA)、『ザ・カルテル』(峯村利哉=訳 KADOKAWA)、『ザ・ボーダー』(田口俊樹=訳 ハーパーBOOKS)でメキシコの壮絶な麻薬戦争を描いた実力派ドン・ウィンズロウ。
本作『壊れた世界の者たちよ』(原題: BROKEN)は復讐、正義、野望、喪失、裏切り、贖罪をテーマに描き上げたドン・ウィンズロウ初の中篇集。数十年に渡るキャリアを壮大な長編作品に費やしてきた著者。その間に浮かんだ様々なアイディアやテーマは表に出ることが無かったといいます。
”魅力的で興味をかきたてられる新たなストーリーを”――長年抱いてきたそのような思いがこの度形になりました。
趣向の全く異なる極上ノワールからユーモア溢れたミステリーまで6篇を収録。ドン・ウィンズロウの魅力が1冊で味わえます。『ストリート・キッズ』等のニール・ケアリーや映画原作『野蛮なやつら』のベンら、お馴染みのキャラクターも登場し、ファンは必読。またそれらの舞台を通じて、今日のアメリカの「壊れた(”BROKEN”)世界」に警鐘を鳴らします。
本プレスリリースの最後に刊行に際し、各方面から寄せていただいたコメントをご紹介しています。ぜひご覧ください。また、本書紹介や著者インタビュー等、掲載にあたってのご相談も受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
【あらすじ】
■「壊れた世界の者たちよ」
警察一家に生まれた、ニューオリンズ警察麻薬取締班の班長ジミーは、地元の犯罪組織を追いつめるなかで、弟を見せしめに殺される。復讐の鬼と化したジミーは、班のメンバーとともに犯人を次々に追いつめ息の根を止めていくが……。
■「犯罪心得(クライム)一の一(101)」
サンディエゴ市警強盗課のルーは、連続強盗犯を追う。強盗のデーヴィスは最後の大仕事を終えて引退しようと考えているが……。
■「サンディエゴ動物園」
なぜか銃を持って脱走したチンパンジーを捕まえようとして、失敗したサンディエゴ市警の制服警官のクリス。赤っ恥をかき、皆に白い目で見られるが、真相を突き止めようと銃の出所を探るうち、深い闇を見つける。
■「サンセット」
元警官の私立探偵ブーンは、保釈保証業を営む大富豪デュークに頼まれ、バウンティハンターとして逃走中の犯罪者テリーを追う。ブーンにとってテリーはかつてのヒーローで、親友でもあった。なんとか無傷で捕まえようとするが、問題は大きくなり……。
■「パラダイス ベンとチョンとOの幕間的冒険」
ハワイにやってきたベン、チョン、Oの三人はそこで麻薬取引のビジネスを始めるが、地元の犯罪組織との抗争に巻き込まれる。
■「ラスト・ライド」
国境警備局の隊員カルは、国境で拘束された移民の少女ルースを救い、親元に届けたいと思う。ギャングに取引を持ちかけてルースを収容所から出し、自分の家の潰れかけの牧場から老いた馬を連れ、ルースをメキシコ国境付近へと連れていこうとするが……。
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【著者】ドン・ウィンズロウ(Don Winslow)
数々の賞を受賞し高い評価を受ける世界的ベストセラー作家。『犬の力』『ザ・カルテル』『野蛮なやつら』『フランキー・マシーンの冬』(以上KADOKAWA)『ダ・フォース』『ザ・ボーダー』(ハーパーBOOKS)といったベストセラー作を含め、これまでに20冊を上梓。『野蛮なやつら』がオリヴァー・ストーン監督によって映画化(邦題『野蛮なやつら/SAVAGES』)されたほか、『犬の力』『ザ・カルテル』『ザ・ボーダー』の三部作はテレビドラマシリーズ化が決定している。私立探偵、テロ対策トレーナー、法律事務所や保険会社のコンサルタントとして働いた経歴を持つ。現在はカリフォルニア州とロードアイランド州で暮らす。
【書誌情報】
判型:文庫版
価格:1,291円(+税)
頁数:736ページ
発売日:2020年7月18日
ISBN:978-4-596-54139-0
【コメントのご紹介】
作家 堂場瞬一
『犬の力』でファンになった人も満足できるし、昔からのファンには「サンセット」や「パラダイス」がたまらない、驚き満載の玉手箱。ウィンズロウの多彩さが堪能できる上にテーマも深い、お得な一冊です。
翻訳家 田口俊樹
壊れた世界にあって壊されまいとひたむきに生きる普通の人々。そんな人々への著者ウィンズロウのゆるぎない敬意。市井の黙示録のような見事な一冊。
ジャーナリスト 村山祐介
親と引き裂かれ、檻に入れられた中米移民の少女。そのまなざしを受け止め、犠牲覚悟で疾走する国境警備隊員。矛盾と破綻を壁で覆い隠したアメリカ国境の絶望と希望の物語に、私はあらゆる感情をわしづかみにされた。 (第6篇「ラスト・ライド」)
京都大学推理小説研究会
追う者と追われる者。悪人の矜持。断絶した社会への省察。そして古馴染みの好漢ども(おひさしぶり、ケアリー教授(センセ)!)。冷ややかでも熱を秘めた、巻をおく能わざる超一級の犯罪小説集。
ジャーナリスト 丸山ゴンザレス
正義は最善ではない。正しいことが誰にとっても良いことではないからだ。国境をまたぐ物語には、理不尽な弱者と犯罪者の善悪や正義が混在する。本作が残酷で理不尽な物語か、自己犠牲の美談か、それは読者の正義感に委ねられる。(第6篇「ラスト・ライド」)
マルサン書店 小川誠一
ドン・ウィンズロウの魅力は?と訊かれたら、圧倒的な暴力描写を挙げざるを得ないだろう。だが誰も死なずひっかき傷だけをこしらえただけで、ハッピーエンドになる警察小説も生み出すことができる作者の素晴らしさに驚いた。(第3篇「サンディエゴ動物園」)
ミステリ評論家 穂井田直美
今日ほど、アメリカ社会に深く根ざしてきた様々な問題が、露呈してきている時代はないのではないだろうか。ウィンズロウは、それらをしっかり直視し、決して逃げることなく、ある時は激しくある時は静かに怒りをぶっつけ、向き合ってきた作家である。
東京大学 新月お茶の会
時にコミカルに、時にシリアスに描かれる人間模様。その一寸先の緊迫感の連続に、小説技巧が宿る。絶世の作家ウィンズロウの傑作中編集。
ジュンク堂書店池袋本店 矢部公美子
ドン・ウィンズロウの大盛り全部乗せ、お待ちどう!血みどろバイオレンス、クールな頭脳戦、コメディにロマンス、懐古と寂寥。異なる読み味ながら、いずれ劣らぬ名品6篇が楽しめる、ゴージャスでファビュラスな一冊です。
ワセダミステリ・クラブ
人生は太陽に似ている。朝に生を受け、昼は燦然と光を放ち、そして夜には人に惜しまれ沈んでゆく。デュークもまた太陽のひとり。彼が見せる夕焼けは、あなたの目にはどう映るのだろうか。
(第4篇「サンセット」)
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配信元企業:株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン
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『このミステリーがすごい!』(宝島社)1位、2位、3位に輝いた『犬の力』(東江一紀=訳 KADOKAWA)、『ザ・カルテル』(峯村利哉=訳 KADOKAWA)、『ザ・ボーダー』(田口俊樹=訳 ハーパーBOOKS)でメキシコの壮絶な麻薬戦争を描いた実力派ドン・ウィンズロウ。
本作『壊れた世界の者たちよ』(原題: BROKEN)は復讐、正義、野望、喪失、裏切り、贖罪をテーマに描き上げたドン・ウィンズロウ初の中篇集。数十年に渡るキャリアを壮大な長編作品に費やしてきた著者。その間に浮かんだ様々なアイディアやテーマは表に出ることが無かったといいます。
”魅力的で興味をかきたてられる新たなストーリーを”――長年抱いてきたそのような思いがこの度形になりました。
趣向の全く異なる極上ノワールからユーモア溢れたミステリーまで6篇を収録。ドン・ウィンズロウの魅力が1冊で味わえます。『ストリート・キッズ』等のニール・ケアリーや映画原作『野蛮なやつら』のベンら、お馴染みのキャラクターも登場し、ファンは必読。またそれらの舞台を通じて、今日のアメリカの「壊れた(”BROKEN”)世界」に警鐘を鳴らします。
本プレスリリースの最後に刊行に際し、各方面から寄せていただいたコメントをご紹介しています。ぜひご覧ください。また、本書紹介や著者インタビュー等、掲載にあたってのご相談も受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
【あらすじ】
■「壊れた世界の者たちよ」
警察一家に生まれた、ニューオリンズ警察麻薬取締班の班長ジミーは、地元の犯罪組織を追いつめるなかで、弟を見せしめに殺される。復讐の鬼と化したジミーは、班のメンバーとともに犯人を次々に追いつめ息の根を止めていくが……。
■「犯罪心得(クライム)一の一(101)」
サンディエゴ市警強盗課のルーは、連続強盗犯を追う。強盗のデーヴィスは最後の大仕事を終えて引退しようと考えているが……。
■「サンディエゴ動物園」
なぜか銃を持って脱走したチンパンジーを捕まえようとして、失敗したサンディエゴ市警の制服警官のクリス。赤っ恥をかき、皆に白い目で見られるが、真相を突き止めようと銃の出所を探るうち、深い闇を見つける。
■「サンセット」
元警官の私立探偵ブーンは、保釈保証業を営む大富豪デュークに頼まれ、バウンティハンターとして逃走中の犯罪者テリーを追う。ブーンにとってテリーはかつてのヒーローで、親友でもあった。なんとか無傷で捕まえようとするが、問題は大きくなり……。
■「パラダイス ベンとチョンとOの幕間的冒険」
ハワイにやってきたベン、チョン、Oの三人はそこで麻薬取引のビジネスを始めるが、地元の犯罪組織との抗争に巻き込まれる。
■「ラスト・ライド」
国境警備局の隊員カルは、国境で拘束された移民の少女ルースを救い、親元に届けたいと思う。ギャングに取引を持ちかけてルースを収容所から出し、自分の家の潰れかけの牧場から老いた馬を連れ、ルースをメキシコ国境付近へと連れていこうとするが……。
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000218597&id=bodyimage2】
【著者】ドン・ウィンズロウ(Don Winslow)
数々の賞を受賞し高い評価を受ける世界的ベストセラー作家。『犬の力』『ザ・カルテル』『野蛮なやつら』『フランキー・マシーンの冬』(以上KADOKAWA)『ダ・フォース』『ザ・ボーダー』(ハーパーBOOKS)といったベストセラー作を含め、これまでに20冊を上梓。『野蛮なやつら』がオリヴァー・ストーン監督によって映画化(邦題『野蛮なやつら/SAVAGES』)されたほか、『犬の力』『ザ・カルテル』『ザ・ボーダー』の三部作はテレビドラマシリーズ化が決定している。私立探偵、テロ対策トレーナー、法律事務所や保険会社のコンサルタントとして働いた経歴を持つ。現在はカリフォルニア州とロードアイランド州で暮らす。
【書誌情報】
判型:文庫版
価格:1,291円(+税)
頁数:736ページ
発売日:2020年7月18日
ISBN:978-4-596-54139-0
【コメントのご紹介】
作家 堂場瞬一
『犬の力』でファンになった人も満足できるし、昔からのファンには「サンセット」や「パラダイス」がたまらない、驚き満載の玉手箱。ウィンズロウの多彩さが堪能できる上にテーマも深い、お得な一冊です。
翻訳家 田口俊樹
壊れた世界にあって壊されまいとひたむきに生きる普通の人々。そんな人々への著者ウィンズロウのゆるぎない敬意。市井の黙示録のような見事な一冊。
ジャーナリスト 村山祐介
親と引き裂かれ、檻に入れられた中米移民の少女。そのまなざしを受け止め、犠牲覚悟で疾走する国境警備隊員。矛盾と破綻を壁で覆い隠したアメリカ国境の絶望と希望の物語に、私はあらゆる感情をわしづかみにされた。 (第6篇「ラスト・ライド」)
京都大学推理小説研究会
追う者と追われる者。悪人の矜持。断絶した社会への省察。そして古馴染みの好漢ども(おひさしぶり、ケアリー教授(センセ)!)。冷ややかでも熱を秘めた、巻をおく能わざる超一級の犯罪小説集。
ジャーナリスト 丸山ゴンザレス
正義は最善ではない。正しいことが誰にとっても良いことではないからだ。国境をまたぐ物語には、理不尽な弱者と犯罪者の善悪や正義が混在する。本作が残酷で理不尽な物語か、自己犠牲の美談か、それは読者の正義感に委ねられる。(第6篇「ラスト・ライド」)
マルサン書店 小川誠一
ドン・ウィンズロウの魅力は?と訊かれたら、圧倒的な暴力描写を挙げざるを得ないだろう。だが誰も死なずひっかき傷だけをこしらえただけで、ハッピーエンドになる警察小説も生み出すことができる作者の素晴らしさに驚いた。(第3篇「サンディエゴ動物園」)
ミステリ評論家 穂井田直美
今日ほど、アメリカ社会に深く根ざしてきた様々な問題が、露呈してきている時代はないのではないだろうか。ウィンズロウは、それらをしっかり直視し、決して逃げることなく、ある時は激しくある時は静かに怒りをぶっつけ、向き合ってきた作家である。
東京大学 新月お茶の会
時にコミカルに、時にシリアスに描かれる人間模様。その一寸先の緊迫感の連続に、小説技巧が宿る。絶世の作家ウィンズロウの傑作中編集。
ジュンク堂書店池袋本店 矢部公美子
ドン・ウィンズロウの大盛り全部乗せ、お待ちどう!血みどろバイオレンス、クールな頭脳戦、コメディにロマンス、懐古と寂寥。異なる読み味ながら、いずれ劣らぬ名品6篇が楽しめる、ゴージャスでファビュラスな一冊です。
ワセダミステリ・クラブ
人生は太陽に似ている。朝に生を受け、昼は燦然と光を放ち、そして夜には人に惜しまれ沈んでゆく。デュークもまた太陽のひとり。彼が見せる夕焼けは、あなたの目にはどう映るのだろうか。
(第4篇「サンセット」)
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