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【矢野経済研究所プレスリリース】CAD/CAM/CAEシステム市場に関する調査を実施(2020年)〜2019年度のCAD/CAM/CAEシステム市場規模は3,958億円と好調に推移〜

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のCAD/CAM/CAEシステム市場を調査し、分野別やアプリケーション別の販売実績、メーカー別シェア、今後の課題や展望を明らかにいたしました。

1.市場概況

日本国内のCAD/CAM/CAEシステム市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、2019年度は3,958億円で前年度比5.2%増と好調に推移した。多くの企業の収益が過去最高を記録するなかで、製造業での設備投資が増加したことが要因となる。2019年10月の消費税増税で個人消費は冷え込んだものの、企業における設備投資額は依然として高い水準を維持した。

2.注目トピック〜テレワークの普及によりクラウドへの移行が加速

新型コロナウイルス感染症の影響により、働き方が大きく変わってきている。
製造業の技術者においても、テレワークを活用し、自宅でCAD/CAM/CAEシステムをクラウドにつないで設計作業を行い、Web会議で打ち合わせやデザインレビューまで行うといった働き方が定着しつつある。
国内におけるCAD/CAM/CAEは、ほぼオンプレミスが主体となっている。しかし、今後はクラウドや仮想化技術をベースとした新しいプラットフォームへの移行が急速に進展するだろう。新型コロナウイルス感染症への対応は、この動きを加速させる要因となっている。

3.将来展望

新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、2020年度は状況が大きく変化している。2020年度のCAD/CAM/CAE市場(メーカー出荷金額ベース)は4,081億円(前年度比3.1%増)になる見込みである。2020年度の設備投資は、新型コロナウイルス感染拡大前に決定し実行されるため、成長は減速するがプラス成長を維持する見通しである。
企業収益が悪化し設備投資額が減少する影響は2021年度に現れる見込みで、2021年度のCAD/CAM/CAE市場は、前年度比でマイナス15〜20%程度と大きく下落する見通しである。CAD/CAM/CAEシステムメーカーにとっては正念場になるものと予測する。

※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2555

調査要綱
1.調査期間: 2020年6〜9月
2.調査対象: 機械系CAD/CAM/CAEシステムメーカー、EDAシステムメーカー、土木・建築系CADシステムメーカー
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、ならびに文献調査併用
4.発刊日:2020年09月30日

お問い合わせ
⇒プレスリリースの内容や引用についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム
https://www.yano.co.jp/contact/contact.php/press

株式会社矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/

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