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Bluetooth SIG、新型コロナウイルス感染症対策向け 曝露通知システムの仕様ドラフト版を公開

曝露通知システムを活用した事例を紹介

米国ワシントン州カークランド -- Bluetooth SIG(Special Interest Group)は、新型コロナウイルス接触確認アプリとして提供されているスマートフォン向け曝露通知システム(Exposure Notification Systems、以下:ENS)で、リストバンド等のウェアラブルデバイスも利用できるようにする、新しいBluetooth(R)仕様の策定を進めている事を本年8月に発表しています。<https://www.dreamnews.jp/press/0000220808/

この度、ドラフト版の仕様書を12月3日に公開したことを、本日発表いたします。<https://www.bluetooth.com/learn-about-bluetooth/recent-enhancements/bluetooth-ens/> ウェアラブルデバイスの開発や実装に関わる企業や接触確認アプリを提供する政府機関が本ドラフト版の仕様書を確認して、標準化へ向けたフィードバックを提供いただけます。

既存の曝露通知システムがリストバンド等のウェアラブルデバイスでも利用できるようになることで、小学生や介護施設に住む高齢者といったスマートフォンの利用率が低い年齢層でも曝露通知システムを活用しやすくなります。開発者、施設管理者、不動産所有者、政府機関に至るまで、Bluetooth技術を利用して革新的なソリューションを導入しています。これらのソリューションは、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックや将来の疾病発生時に、感染拡大を管理し、安全な職場や公共施設などへの復帰や再開を加速させ、患者の安全な治療を可能にします。

なぜBluetoothなのか?
Bluetooth技術は、パンデミック対応と再開ソリューションの要件を満たしており、市場でも独自のポジションを確立しています。Bluetooth技術が提供する利点としては、新しい携帯電話、タブレットやノートパソコンでの幅広い採用*1、開発者とプロバイダの広範なエコシステム、データプライバシーへの配慮、相互運用可能なオープンスタンダード、リアルタイムで信頼性の高い通信、開発のしやすさ、低消費電力・低コストなどがあげられます。

3つのカテゴリー別、パンデミック対応ソリューションとしてのBluetooth活用事例

● 曝露通知システム(ENS)
ENSはスマートフォンに搭載されているBluetooth技術を活用し、後日COVID-19で陽性と診断された人と濃厚接触した可能性のあるユーザーに通知を行うシステムで、現在、各国の政府保健機関などで導入されています。GoogleとAppleが共同で作成したENSは、その代表的な例としてよく知られており、厚生労働省の新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のダウンロード数は2,179万*2を突破しました。

スマートフォンは、その普及率の高さから、ENSを立ち上げるための理想的な基盤となっていますが、日本のスマートフォン保有率は20歳代と30歳代の各年齢層では9割以上であるものの、小学生は4割以下、75才以上は2割を切っています*3。そこでBluetooth SIGは、ENSと同じプライバシーとセキュリティ保護を維持しつつ、ウェアラブルデバイスのサポートを追加するための標準化された方法を確立する仕様を作成しています。ENSをリストバンドなどのウェアラブルに拡張することで、小学生の子どもや介護施設に住む高齢者など、スマートフォンの利用率が低い人口層への対応が可能になります。

※ENSを、ウェアラブルデバイスでも利用できるようにする、新しいBluetooth仕様のドラフト版はこちらからご覧ください。<https://www.bluetooth.com/learn-about-bluetooth/recent-enhancements/bluetooth-ens/

● 安全復帰・再開ソリューション
世界中のオフィス、工場、学校、スタジアムなどの大規模な会場では、このニューノーマルの世界において安全に事業や生活を再開、継続したりするために、あらゆる予防措置を講じる必要があります。そのためのソリューションとして、今、Bluetooth技術に注目が集まっています。Bluetooth安全復帰・再開ソリューションは、入居管理、衛生管理、エクスポージャー(曝露)管理、非接触アクセスとコントロールの4つの主要なカテゴリーに分類されます。

※関連ブログ
太陽誘電がBluetoothの方向検知機能を活用して再開ソリューションを支援した方法
https://www.bluetooth.com/blog/how-taiyo-yuden-is-using-bluetooth-direction-finding-to-support-reopening-solutions/

● 患者の安全な治療ソリューション
Bluetooth技術の役割は、病院などの医療現場で拡大し続けています。パンデミック時の感染拡大を抑制するためには、院内感染対策を徹底し、接触を制限することが基本ですが、医療施設、治療センター、介護施設は特にリスクが高い場所です。

医療従事者や施設は、Bluetooth対応の医療機器、ウェアラブル、センサーを、診断、モニタリングを採用し感染リスクを最大限に抑えることで、看護スタッフや医師が適切な距離を保ちながら、安全に医療や介護を提供することができます。

※関連ブログ
Bluetooth技術で医療施設内の手指衛生をモニタリング/ 福井大学がケアコムと提携して提供
https://www.bluetooth.com/blog/ja-jp-how-fukui-university-uses-bluetooth-technology-to-monitor-hand-hygiene/


Bluetooth SIGのマーク・パウエルCEOは、「Bluetooth技術を活用し、COVID-19のパンデミックへの革新的なソリューションを提供しようと切磋琢磨しているBluetoothコミュニティは、本当に素晴らしいです。私たちは、Bluetoothメンバーの献身とコミットメントに感謝し、この重要なプロジェクトに取り組んでいることを誇りに思います」と、述べています。

● 新型コロナウイルス感染症対応ソリューションについてのBluetoothソリューションは、こちらからご覧ください。
https://www.bluetooth.com/ja-jp/learn-about-bluetooth/use-cases/covid/


*1 ABI Research, 2020より

*2 厚生労働省、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Applicationより(2020年12月16日現在)

*3 総務省 令和元年 通信利用動向調査報告書(世帯編) 第9章 個人のモバイルサービスの利用状況 P.47
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html



【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000228382&id=bodyimage1

Bluetooth SIGについて
1998年に設立されたBluetooth SIGは、Bluetooth(R)技術を管理する非営利の業界団体です。35,000社を超えるメンバー企業のサポートにより、Bluetooth SIGは、技術を普及させる最新の改良された仕様と、世界規模の製品認証プログラムを通じたグローバルな相互運用性を実現します。また、技術に対する認知、理解を促すことでBluetooth技術の採用数の増加とブランド向上を図ります。

Bluetooth無線技術について
毎年40億近くの製品が出荷されるBluetooth 技術は、シンプルでセキュアな無線接続のグローバル規格です。1998年の設立以来、BluetoothのコミュニティはBluetoothの機能拡大に取り組み続け、世界中でイノベーションを推し進め、新市場を創り出し、通信の定義を塗り替えてきました。今日Bluetoothは、オーディオストリーミング、データ転送、位置情報サービス、大規模デバイスネットワーク等、様々なソリューション分野で開発者に選ばれる無線技術となっています。

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配信元企業:Bluetooth SIG, Inc.
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